山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

ベーカリー

「腸詰屋」で喉を潤した後は、「万平ホテル」に戻ってチェックイン。全然待たされなかったのは、久しぶりのような気がする。ロビーに屯していた客の殆どが、「カフェテラス」の順番待ちだったようだ。部屋に入ったら、ディナーまでひと休み。
エアコンをちょっと軽めにつけて、ベッドで読書。この頃、今までに何回かチャレンジして挫折してきた「イリアス」をまた読み始めている。初めの文章はもう暗記でそうなくらいに何度も読んでいるのに、大体、登場人物の数が増えるにつれて前後関係が分からなくなり、同じところを行ったり来たりして、脈絡に付いて行けず挫折するというパターンを繰り返している。今回もその轍を踏まないようにしたいが、気が付くと、3頁も進まぬうちに眠りに落ちていた。
そうこうするうちにディナータイム。今宵は旧軽ロータリー近くにある「ベーカリー&レストラン沢村」に予約した。その名の通り元々はパン屋だが、最近、小洒落たレストランもやっている。緑に囲まれた雰囲気が良い。そのせいで、昨年もここでコーヒーを飲んだ。
店内は既に多くの客で大層賑わっている。旧軽通りがガランとしているのと対照的だ。この店はいわゆる欧風料理で、フランスとイタリアとスペインのいいとこ取りなメニュー。特にタパスとシャルキュルトリが豊富なので、我々、メインディッシュや炭水化物系不要な輩には好都合。でもここは一応パン屋なので、パンだけはもらうことにした。何も云わなくても3種類ほどが出てくる。
ビールの後はもちろんワイン。料理は、ラタトゥイユ(880円)、パテ・ド・カンパーニュ(1,320円)、ソフトシェルシュリンプの山椒フリット(946円)、茄子とボロネーゼのパルミジャーノグラタン(1,210円)を喰ったらもう腹一杯。カミさんも、デザートを諦めたほどだった。

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メインダイニングでゆったり朝食を摂った後も、部屋に戻って本を読んだりしてうだうだ過ごす。9時過ぎになってから漸く部屋を出て、荷物を車に置いた後、また旧軽井沢へ繰り出す。軽井沢会のテニスコートはすべて、ラケットを振る老男女(若男女はいない)で埋まっている。なかなか盛況だ。
いつものように、「軽井沢デリカテッセン」でハムやら合鴨スモークやらを仕入れた後、旧中山道をぶらぶらと南下。この時間になるとポツポツと開いている店がある。「フランスベーカリー」でバケット等を仕入れたら、カミさんは土産物屋の「浅間高原農場」で職場向けの菓子折を購入。
三笠通りに出る前の八百屋「白石商店」で果物を買った後、喉が渇いてきたので何処かに入ろうかとなった。最寄りは「珈琲歌劇」だが何となく入り難い雰囲気だし(神田神保町の路地裏にあったら入ってみたい雰囲気)、それに10時開店でまだちょっと早い。そこで少し先にあってもう開店している「ベーカリー&レストラン沢村」へ入ることにした。
ここの姉妹店「ハルニレテラス店」には入ったことがあった。基本的にはパン屋なのだろうが、レストランをやっていて、この時間はカフェタイム。もちろんパンも様々な種類が並んでいるのでブランチを洒落込むこともできる。
店頭でコーヒーを買った場合でも、建物の外にあるベンチで飲むことも出来るし、建物内でも2階だったらOKのこと(店内レストランのちゃんとしたテーブル席は不可。多分、コーヒーの値段が違うのだ)。裏のベンチで緑を眺めながら飲んでいたら、雨が降ってきたので建物の2階へ移動。何方であってもなかなかいい雰囲気で(パンが並んだショーケースも、イタリア辺りのバルを連想させる)、この店を造ったひとのセンスが感じられる。ただのパン屋ではない。今度、機会があればここのレストランで夕食を食べてみたいと思った。

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このちゃんが約1時間後に東武日光駅にやってくることになったので、それまで何処かの店でお茶でもしようか(まだ山に登っていないので、ビールというわけにいかないのが残念)、ということにはなったのだが、いざとなるとなかなか開いている店が見つからない。流石に観光地の午前8時台はそんなものか。マクドナルドでもあればいいのだが、そういう店はこの辺りにはない。
そうこうしているうちに、JR日光駅方面に向かってとぼとぼ歩いて行くと、パン屋の看板が目に入る。パン屋ならば早起きだろうから、開いているだろうと期待して近づいてみると、果たして店はやっていて、1階の奥が喫茶スペース(いわゆるイートインができる)となっていた。これでひと安心と入店。2階の喫茶は9時開店のようだ。 
せっかくのパン屋なので、珈琲だけでなくパンもいただく。
この店は様々な種類のパンを扱っていて、なかなか意欲的である。色々ある調理パンの中からコロッケパンを選ぶ。130円。観光地価格ではなく、地元価格がうれしい。近所には日光金谷ホテルのベーカリーがあるが、そちらはたぶん、地元の方々は買わないだろう。ここの店内では、よくみると菓子・スナック類も売っている。実に庶民的な店である。
イートインコーナーで、パンを齧りながら珈琲を飲む。この頃は、登山当日の朝にこうやってのんびり珈琲を飲むことが少なくなった。段々、集合時間が早くなってきていて、始発電車に乗っても、待ち合わせ駅で珈琲を飲む余裕が無くなって来ているせいかも知れない。集合時間が早くなってきているのは、目的地が次第に遠くなってきていることと無縁ではないような気がする。
山から下りたら、汗を流して一杯やろうということになると、自ずから下山時刻はだいたい決まってくる。そのような観点からすれば、ここ日光も公共交通機関利用での日帰りはほぼ限界。この頃は、いっぱいいっぱいの処に通うことが増えた。この傾向は、手近な山で済ませられる、冬季以外は続くような気がする。

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うわさの「ハルニレテラス」へ、初めて行ってみた。なかなか車じゃないと行き難い場所(中軽井沢駅から歩けば20分くらい。軽井沢駅からもシャトルバス有)にあるが、随分と人気の様である。
平日、月曜日のせいか、駐車場のゲートは無料解放状態。それでも、まだ10時にしては結構客が来ている。飲食店はまだ開店時間ではなく、従業員達が開店の準備に精を出している。小間物やインテリア、食材を売っている店なのは既に開いていて客(主に若い女性)が入っている。小生の物欲を刺激するようなものは無い。
小川沿いのハルニレ林に、通路であるウッドデッキを連ねていて、それに沿って洒落た店が並んでいる。ウッドデッキは小川のすぐ傍まで伸びていて、ベンチに座っているカップルやら、小川の流れをぼうっと眺めている輩など、思い思いに寛いでいる。
軽井沢の雰囲気を生かして、かつ最大限効果的に演出しようと云う意図が見える。さすが、星野リゾート。
ぶらぶら端から端まで歩き、さて何処かに入ろうかと少々物色して決めたのが「沢村 ベーカリー&レストラン」。この店のウリは天然酵母パンのようだが、この後、昼食は別の場所を決めていたので、ここでは飲み物のみ。キリン・ハートランドビールがあったのでそれを注文。時折風を感じる、外のウッドデッキに設えられたテーブル席で、まったりしながら呑む。
直ぐ傍には、鬼押し出しへとつながる国道146号線、またの名を「日本ロマンチック街道」と云うそうだが(恥ずかしげもなく、良くもこのような名前を付けられるものだ、と思う)、車の通りはそれ程でもない。むしろ、駐車場からやってきて目の前を通り過ぎる、観光客の群れの方が多いくらいだ。今日は月曜日だと云うのに(自分のことは棚に上げて)なんでこんなに人がやってくるのだろうか、と思ってしまうが、良く見れば学生か年金生活者が殆ど。ここ「ハルニレテラス」は、どちらも惹きつけるものを持っていると云えるだろう。 

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ハルニレテラスのHP: こちら
中軽井沢ハルニレテラス - ベーカリー&レストラン『沢村』公式HP: こちら 

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