山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2023年02月

今日も新橋駅前。この界隈には居酒屋だけでも200軒位はあるらしいが、二毛作(昼にランチもやっている居酒屋)も、半分まではいかないかも知れないがそれなりにある。今日はそんな店を覗いてみることにした。実は直前まで、ラーメン屋に入ろうかと思っていたのだが、混んできたので方針変更したのだった。場所はJRAのすぐ裏。
店は細い裏路地に面していて、多分、ここまでは車は入れないと思う。「いろは」と染め抜かれた臙脂色の幟旗が目印。入口は田舎町の小料理屋の雰囲気を醸している。カウンターが5席ぐらいあって、あとはテーブル席。10数人が精一杯な小さい店だ。切り盛りするのは女性2人。
独り客なのでカウンターへ案内される。カウンターには大皿に盛られた料理が並んでいる。京風に云えば、おばんざいの店。先客は3人で、何れも常連客の様である。この感じ、常連になると居心地が良い店という気がする。
そう云えば、学生時代に馴染みになった珈琲専門店が浜松駅近くにあった。珈琲の美味さを教えてもらったのはこの店で、産地毎の香りと味が識別できるようになった。個人的に好みはキリマンジャロになった。
新橋のサラメシ屋は基本的に常連化が乏しい雰囲気だが、この店はちょっと違う。ランチは全て800円、女将さんが「今日は時鮭がお勧め」と仰るのでそれにした。大ぶりな時鮭の切身に、小鉢、漬物、味噌汁、ご飯が付いてくる。時鮭も確かに美味かったが、ご飯が美味い。今のところ新橋で一番美味い。煮物の味付けはちょっと甘めなのはちょっとご愛敬。出来たら常連になりたいが、他の店に行くことが中々出来なくなるのが悩ましい。

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大月駅前にある「うづき」で呑んで喰ったあと、時計を見るとまだ17時前。こんなにも早いのは、登り始めが早かった(8時30分)せいもあるが、登りらしい登りが大峠から雁ヶ腹摺山までぐらいしか無く、それも1時間ぐらいで、あとは細かなアップダウン程度だったことが大きい。印象としては「まだ下るのか」と思ってしまう程、ひたすら下った。
ついでに云えば、今回初めて辿った吹切尾根が、意外にも大規模に伐採されていて吃驚したこと。かつて隣の大菩薩連嶺の主脈から眺めたとき、鬱蒼とした自然林が広がっていて、いつかはあそこを歩いてみたいと思っていたのだが、いつの間にかその自然林は失われていた。やはり、思ったら直ぐに行動を起こすのが正解だと改めて思う。それにしてもあの伐採の目的はいったい何だろうか。まさか今頃植林でもないだろうし。もしかしてソーラー発電所か?
それはともかく、高尾駅まで戻って来ても17時半過ぎだったので、ちょっと寄って行こうと「たまの里」を覗くと、思った以上に空いていたので奥のテーブルに潜り込む。高尾山に登ったハイカーはもう、帰ってしまったのだろうか。
ともあれ、もうビールは良いので日本酒。緑川(780円)をいただく。この店に来ると、これを頼むことが多い。つまみには、普段食べたことが無い料理にしてみようと、冷やしトマト(430円)、ちくわ磯辺揚げ(480円)、おかかクリームチーズ(480円)、鯵味噌きゅうり(480円)を頼んでみた。
冷やしトマトは、夏になると喰いたくなる。しかも2軒目の方が頼む機会が多い気がする。ちくわ磯辺揚げは居酒屋の鉄板料理。おかかクリームチーズと鯵味噌きゅうりは生れて初めて。日本酒にピッタリな感じで、感心した。1時間半ほどだったが、酒と料理を存分に楽しんだ。

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88 ここにも引っ掛かった。

雁ヶ腹摺山から吹切尾根を辿り、大月市観光案内所「つきの駅」でシャワーを浴びてさっぱりした後のこと。時間は15時ちょっと前。「つきの駅」は残念ながらビールを置いていないので(でも女性係員曰く、申請中だと。期待してます)、何処かで湯上りビールを吞むのにいい店は無いか、その女性係員に訊いてみた。
すると、「この時間であれば『うづき』がお勧めです」とのアドバイスをいただく。観光案内所の方が仰るのであれば間違いなかろうと早速、その「うづき」へ向かうことにした。場所は駅前の「古民家麺処かつら」の裏手。たぶん、ここは今まで入ったことが無い。
暖簾を潜ってみると、目の前の2つのテーブル席には地元の方と思しきグループが屯していて、酒と煙草でかなり盛り上がっている状況。ここは溜まり場らしい。奥の座敷であれば空いてますとのことなので、折角なので上がらせてもらう。何だかご亭主と女将さんの休憩スペースの様で、田舎の実家に呼ばれたような気分になる。
ともあれ生ビールを注文し、グビッとやった。は~~~、漸く落ち着いた。さて料理は何にしようか、メニューを眺める。一般的な大衆食堂的な品揃えで、定食モノや丼モノ、麺類が主体だが、一品料理もいくつかある。
そこで頼んだのは、冷奴、モツ煮、焼き餃子、モツ焼き、たたきキュウリ、カニクリームコロッケ、海老団子、それに玉子焼き。ビールの後は日本酒を冷やで。銘柄を訊いたが判らず仕舞い。料理は何れも手作り感がたっぷりで、味付けもイケる。観光案内所の方が勧め、地元客に愛される訳が分かる。入口付近の煙草の臭い以外は申し分なかった。

77 「つきの駅」で勧められ、ここに来た。
78 奥の座敷は何となく店らしくない。
79 冷奴。
80 モツ煮、美味い。
81 外がカリカリな餃子。
82 モツ焼き。串に刺さって出てくると思ったら違った。
83 叩ききゅうりに、梅水晶が絡めてあった。
84 カニクリームコロッケ。自家製っぽい。
85 海老団子。あんかけを想像していたが違った。
86 卵焼きは予想以上に甘かった。
87 喫煙OKを別にすればいい店でした。

まだ暑いので、今日も大菩薩連嶺詣で。選んだのは雁ヶ腹摺山(山行記録はこちら)。でもその選定に当たっては確認すべきことがある。それは、何処で汗を流すか、という課題である。
考えてみれば、大月駅前にまだ銭湯「よしの湯」があった頃は何の憂いも無かった。雁ヶ腹摺山から金山に下れば、金山鉱泉「山口館」があったし、滝子山や高川山から初狩へ下れば、「浅間神社の立ち寄り湯」(正式名は忘れた)か「日の出鉱泉」があった。奈良倉山や三ツ森北峰から中風呂に下れば「松姫鉱泉」が、百蔵山や扇山から猿橋へ下ると「湯立人鉱泉」に入れた。それ以外の山も含め、大月へ戻れば「よしの湯」があった。今は全部、無くなった。
これらの代わりに、大月駅から徒歩30分程離れたところにある「大月市総合福祉センター」の5階で風呂に入ることが出来たが、コロナ禍のせいか今は大月市在住者限定になってしまった。トランプ主義がとうとう日本にも波及したのかと愕然としたし、暗澹たる気持ちになった。(少なくとも冬季以外は)もう大月近郊の山に行くのは止めるか、と真剣に考えた。
そんな悲嘆に暮れていた頃、大月駅前に「つきの駅」という観光案内所が出来て、そこでシャワーを浴びられることを知った。以前、ここはプライベートな施設だったが、一度も行かないうちに廃業していたまでは知っていて、その後それを大月市観光協会が引き取ったようだ。小生と同様、大月近郊に汗を流せる場所がないことを憂いた方が居たのかも知れない。
ということで、今回は雁ヶ腹摺山から吹切尾根を下り、降り立った桑西からタクシーを呼び、「つきの駅」に乗り付けた。係の女性から使用上の注意事項を聞いたのち、入浴料500円(アメニティ代別売)を支払ってシャワールームへ。着替えも含め制限時間は30分。個人的に30分は問題ないが、女性は忙しいかも知れないし、冬は温まらないかも知れない。
店内に何か分からない機械があったので訊いてみると、アロマオイル製造機だと。ここでアロマオイルを製造して販売しているのだ。この頃、大月市観光協会は色々おやりになる。係の女性に、次は是非、日帰り温泉を作って下さい、と所望した。

02 タクシーを下りたらこの眺め。
03 雁ヶ腹摺山登山口。8時30分
04 笹とイヌブナの森。
05 大雨で抉られたようなところもある。
07 マルバダケブキの群落。
10 でも全体的には整備が行き届いている。
12 枝の張りがなかなか凄い。
13 ここは撮影スポット。
14 ちょうど富士山が見える。
16 見返り富士。
19 ここも撮影スポット。グラビアモデル3人と。
22 もう山頂は目の前。
23 振り返るとまた富士。
25 季節は違うが、五百円札の眺め。
32 葉っぱもそれっぽい。
35 踏み跡は有るような無いような。
41 踏み跡はしっかりしている。
44 大沢ノワデのすぐ南側は伐採地だった。
46 伐採状況。
50 あ、靴紐緩んだよ、と菊丸。
51 尾根の右手にまた伐採地。
54 この辺りが吹切峰だった(全く気が付かず通過)。11時20分
56 雁ヶ腹摺山。
57 ちょっとだけ登ると・・・
58 野脇ノ峰に到着。11時40分
64 ちょっと長めな激下り。
65 足元はやや緩い。
73 無事、赤谷神社に降り立った。14時0分
74 今日は「つきの駅」で汗を流した。
75 なにせ、福祉センターが県外住民を入れてくれないので。
76 30分500円、さっぱりしました。

今日は朝は雨で、気温は低め(でも湿度は高め)。このくらいの夏だったら比較的過ごし易いが、でもこのまま続くと冷夏になってしまう。このへんが難しいところ、なかなか上手い具合にはいかない。首都圏の不快指数の高さは世界でも有数、個人的にはこれ以上に不快なのはタイ、バンコクぐらいだ。シンガポールやジャカルタは、多分、東京よりは過ごし易い。閑話休題。
オフィスに入ってもまだエアコンが作動していないので、コンビニで買ってきた冷たい飲み物(この頃はルイボスティーがマイブーム)で喉を潤し、ウェットティッシュで襟元や手首を拭い、1時間程は扇子を扇ぎ乍ら暑さに耐える。
昼になって外を見ると、雨は上がっていて、サラメシを探し求める客がワラワラとビルから吐き出されていく。その中に混じって外へ出ていくと、むあ~っと湿度が高い。余り歩きたくない雰囲気だったので、手近に済ませようかと、ちょっと考えて「小諸そば」へ行ってみる。
店内は概ね50%の客の入り。老若男女が入り乱れている感じ。数ある蕎麦屋の中でも、ここは女性客が比較的多いイメージ。でもほぼ全員独り客なので大変静かで、汁を啜る音ぐらいしか聞こえない。前回からもう5ヶ月、その時はまだ寒かったので、もりそばを試していなかった。而して今日の気候はもりそば向きである。満を持して「大もり(350円)」の釦を押す。
受け取り窓口で待つこと1分、「おまちどう」と大もりが出てくる。立ち席も座席も空いていたので、座席に滑り込む。さっそく手繰ると、のど越しは良。コシはやはり弱い感じ。冷やし加減は丁度良い。麺の長さはかなり長め。俗に「うどん一尺、そば八寸」というが、それよりも遥かに長くて蕎麦猪口に漬けるのも大変だ。汁の出汁は程々、塩味は江戸前的にはこんなもの。全般的に、350円では文句のつけどころは全く無い。ごちそうさま。

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相変わらず熱帯夜が続いているので、いい加減うんざりしてきたが、夏はまだまだ。今日のランチは、ちょっと刺激があるものでも喰おうかと思い立ち、以前からちょっと気になっていた「ぺんぺん」という汁なし担々麵の店に行ってみることにした。
もし混んでいたら、すぐ近所にある「」にでも入ろうと(そういえば、まだアジフライミックス定食しか食べたことが無いな、と思い出す)、一応滑り止めを考えておいて万全の構え。
今日は終戦記念日。暑さのせいか、それともまだお盆休みの連中もいるせいか、街行く人は心なしか少なめ。たいてい外に待ち人が並んでいる「ぺんぺん」の前も閑散としている。今日で正解だったようだ。外に券売機(現金のみ)があるので、迷わず汁なし担々麵(麺の太さを選べるので、ちょっと迷って太麺、850円)をチョイス。
店に入るとカウンター6席、テーブル11席(3人掛け1、4人掛け2)という大きさ。意外と小さな店である。先客は8人。偶々なのか、何れも若者男子の独り客ばかり。何故、オジサン、オバサンは来ないのだろうか。3人掛けテーブルが空いていたのでそこへ滑り込む。
若者たちはたいてい、ご飯(ジャスミンライス、100円)を付けている。麺を喰い終わった後に、汁の中にご飯を入れて喰うのがスタイルらしい。美味そうだが、自分にはそこまで食べるのは無理だろう。でも一口だけでも味わってみたい。
そうこうしているうちに、汁なし担々麵が到着。ちぢれ太麺といっても、中太麺くらいな感じである。汁なしと云いながらも少しは汁があり、その色がかなり辛そうに見える。でも手繰ってみれば唐辛子系の辛さは少なく、どちらかと云えば花椒系が強い。塩味もやや強めか。でも総じて美味い。ボリューム的にはやや物足りない感じだが、多分このくらいが自分には適量だろう。また暑い日に来てみたい。

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今日は台風が関東にやって来るとのことだったので、ランチを喰ったら早々に日光から引き揚げることにし、東武日光駅14時23分発の特急「リバティけごん38号」に乗車。でもその前に、駅構内の売店を物色していると、クラフトビールならぬクラフト「チューハイ」を発見。
ゆずが入っているとのこと。呑んでみるとそのゆずが苦みのアクセントになっていてなかなかイケる。ラベルを見ると宝酒造の製品だ。大手ビールメーカーに倣ったのか、大手焼酎メーカーもこの頃はクラフトブームに乗っかろうとしているようだ。地域限定とあるので、栃木県内しか売っていないのかも知れない。
北千住には16時2分到着。本格的な雨、もうすぐ台風がやって来るせいか、流石に人通りはだいぶ少ない。ここでなおちゃんと合流。店は久しぶりに「プエドバル」にしてみた。いつの間にかもう、6年ぶりということになる。その後も何度か覗いてみたが、何れも満席で入れないという状態が続いていた。人気の店なのだ。
以前から梅酒と東北地方料理をウリにしていたはずだが、それはまだ変わっていない様子である。我々の席はテラス席。でも、ちゃんと屋根があるので濡れる心配はないし、この天気なので暑くも無い。本降りの雨を眺めながら一杯やるのも乙だ。
ビールは、盛岡のベアレンがあったのでそれにしてみた。もう我々にとっては馴染みの、安心のビールである。付き出しは天然剣山わかめ。他に頼んだ料理は、マイケルさんのソーセージ、いぶりがっこ入りポテトサラダ、三角油揚げ、しらす干し、だし巻き卵。ここは特徴があってどれも美味い。やはり人気の店だけのことはある。

134 一路、北千住へ。
135 北千住のここに寄った。
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136 なおちゃんと合流。
137 食べ放題のお通し。
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138 いぶりがっこ入りポテトサラダ。
139 三角定義あぶらあげ。
140 釜揚げシラウオの鰹節しょうゆ。
141 だし巻きたまご。
142 台風が来る前に帰りましょう。
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「奥日光小西ホテル」に泊まった翌日は朝から天気が悪いし、台風もやって来るとのことなので、高山辺りに登ろうかと思っていたのは中止とし、その代わりに何処かで少しだけ観光していこうということになった。宿から湯ノ湖、湯滝を経て、戦場ヶ原をブラつくのも一興だが、もう雨に濡れるのもねぇ~ということでこれも却下。
個人的には久しぶりに滝尾神社辺りもお勧めだったが、同じ理由で廃案とし、最終的に落ち着いたのは「田母沢御用邸記念公園」。平成12年に記念公園になったとのこと、それ以前に訪れたことがあったと思うが定かな記憶ではない。
建築の床面積で約1,360坪もあるというから、広大だ。内装や調度品は何れも見応えがあるので、早足で通り抜けても1時間では到底無理である。一部は研修施設として開放されているらしい。同じように、宿泊施設か食事処として部分的にでも活用してもらいたい。
そろそろランチタイム。考えていたのは、輪王寺の近くにある店。輪王寺には数多くの支院が点在しているが、今日の店もかつてその支院の一つだった(と思われる)「妙月坊」というステーキハウス。神橋に近いこの辺りの雰囲気はきっと昔のままだろうし、建物も造り変えただろうがなかなか小洒落ている。
予約無しで入ってみたが、何とか入れたぐらい、結構混んでいた。人気の店の様である。やはり大半はマイカーでやって来ているが、おとうさんはアルコール抜きの苦行。何の制約も無い我々は、先ず生ビール(中770円、小580円)をグビッといただく。
料理はバリエーションが豊富。頼んだのは小海老とマッシュルームのアヒージョ(1,320円)、ソーセージとスモークチキンの盛り合わせ(1,650円)、八汐鱒のマリネ(1,320円)、日光生湯波サラダ(1,320円)、ミックスグリル(ハンバーグ・海老・ビーフ・チキン、3,080円)、ビーフシチュー(2,530円)。どれもちゃんと美味い。シチューにはパン(220円)も付けた。女子連はケーキ(770円)も喰ったので大満足だったはずである。ちなみに旅行支援クーポン2,000円分(一人分)はここで利用しました。

077 台風が来るので今日は軽く観光。
078 田母沢御用邸。
079 田母沢御用邸その2。
080 田母沢御用邸その3。
082 田母沢御用邸その5。
083 田母沢御用邸その6。
084 田母沢御用邸その7。謁見所。
085 田母沢御用邸その8。
087 田母沢御用邸その10。
088 田母沢御用邸その11。
089 田母沢御用邸その12。剣璽の間。
094 田母沢御用邸その17。
095 田母沢御用邸その18。御座所。
096 田母沢御用邸その19。
097 田母沢御用邸その20。
098 田母沢御用邸その21。
099 田母沢御用邸その22。
101 田母沢御用邸その24。
102 田母沢御用邸その25。
103 田母沢御用邸その26。
104 田母沢御用邸その27。
105 田母沢御用邸その28。
106 田母沢御用邸その29。雨が降り出した。
107 田母沢御用邸その30。
108 田母沢御用邸その31。
112 田母沢御用邸その35。いつの間にか外は本降り。
117 田母沢御用邸その40。
119 田母沢御用邸その42。
120 田母沢御用邸その43。
121 これからランチ。
122 ここにしてみた。
123 元々は宿坊だったらしい。
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124 結構、客が入ってました。
125 八汐鱒のマリネ。
126 日光生湯波サラダ。
127 ソーセージとスモークチキン。
128 小海老とマッシュルームのアヒージョ。
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129 ミックスグリル。
130 ビーフシチュー。
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133 満足しました。

中禅寺湖畔にある「メープル」というレストランは、「白樺」という民宿の食堂でもある。今宵の宿を探している中で、この「白樺」が予約可能かトライしてみたが満室だった。ここだったら手間が省けて好都合だったが、そうは上手くいかない。
今日、予約が取れた宿はバスの終点、日光湯元にある「小西ホテル」なので、これからまだ1時間位掛かる。橋の袂にあって2、3度立ち寄り湯を利用させてもらった「日光レークサイドホテル」は、いつの間にか「ザ・リッツ・カールトン日光」に変わっていた。超ラグジュアリーなホテルなので当然、立ち寄り湯は受け入れなくなっているだろうし、宿泊費も10倍ぐらいになってしまったかも知れない。また一つ、日光に立ち入り禁止エリアが増えようだ。
中禅寺バスターミナルに着いたら、日光湯元行のバスに乗り込む。車内は半分も乗っていない状態。日光湯元へ行く客はやはり自家用車が当たり前なのだろう。いろは坂から先は自家用車乗り入れ禁止にすれば、奥日光は多少静かになるだろう。
結局、終点で下りたのは我々以外には数人だけ。でも多分、この温泉街にあるホテル、旅館は全て満室になっている筈だ。案の定、小西ホテルの駐車場は自家用車で一杯である。チェックイン時、小生以外は都民なので旅行割が使えない。堅いこというなあ。
部屋に入ったら早速、風呂へ。露天風呂は結構、混んでいるので内湯だけで済ます。湯元の湯は、硫化水素臭が強めなにごり湯。この色と香りだけで温泉に来た気分に浸れる、これぞTHE ONSEN。ここに来たのは何年ぶりだろうか、と考えてみたが全然思い出せなかった。

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068 ホテルに入って風呂上り。
069 今宵の献立。
070 ともかく見た目華やか。
071 大漁に鮎を焼いていた。
072 ではいただきます。
073 大ぶりな鮎。
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074 【第2日目】朝食。
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075 みそ汁は土鍋で温める。

元々は白神岳に遠征する予定だったが、飯豊山から帰った翌日に東北地方を襲った豪雨災害により、五能線が不通となってしまったため、急きょ予定を変更し、奥日光へ行くことにした。山の代替は直ぐに可能だが、問題は宿。流石にこの時期、一週間前に予約を取るのは大変だった。
それはともかく、初日は中禅寺湖の南岸にある、人跡疎らな社山に登ってみることにした(山行記録はこちら)。標高1,826.7mは一般的には十分な高さながら、2,000mを超える山ばかりが連なる日光連山にあっては、やや魅力に欠けるかも知れない。
朝から天気はいまいちだが、おかげで涼しい。登山口の半月山駐車場からは、晴れたら富士山も望むことが出来るが、今日はガスに包まれて何も見えない。半月山展望台に登っても、目の前に見えるはずの中禅寺湖は一瞬だけ、幻の如く見えただけだった。
いったん半月峠まで下った後、少し登り返した標高1,655mの小ピークが中禅寺山。中禅寺湖は知っていても、中禅寺山を知る者は少ないだろう。また下がったところが、阿世潟峠。社山を登った後は戻ってきて、ここから中禅寺湖畔に下りるのが一般的なのだが、工事中で通行止めだった。
やっぱり眺めが残念な社山山頂に登った後は、往路は戻らず、黒檜岳への分岐を右に折れ、1,557m峰から阿世潟に向かって延びる支尾根を下った。無事、湖畔の遊歩道へ下った後は、のんびりと中禅寺へ向かって水平移動。旧イギリス大使館別荘や旧イタリア大使館別荘には立ち寄らず、その代わりに喉が渇いたので、偶々目に付いた「レストラン・メープル」に吸い付けられるように入店。ビールを頼んで喉の渇きを癒した。

001 【第1日目】半月山駐車場。すっぽりガスの中。9時27分
007 今日、我々が進むのはこっち。
008 笹と白樺の森。風があって涼しい。
009 半月山には向かわず、とりあえず展望台へ。
011 これが精一杯の眺め。
012 眼下には八丁出島。
013 晴れればこうなんです。ちっくしょー!
014 とりあえず先へ進む。雨じゃないからまだマシか。
017 半月峠。10時4分
019 中禅寺山に到着。10時15分
020 ここはそもそも眺望なし。
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023 見えたのは備前楯山。
025 阿世潟峠に到着。10時48分
024 反対側は中禅寺湖。船が見えた。
031 ガレたところもある。
036 時々湖面が見えるぐらい。
037 この尾根だって爽快な眺めが得られるはず。
038 社山に到着。12時3分
039 こんな味のある標識もありました。
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041 踏み跡やテープはあるので何とかなる。
049 テント泊でもしたい感じ。
050 眺めが良さそうなところに寄り道。12時45分
052 尾根の行く手にも中禅寺湖。
055 ガスが懸かっているのは半月山。
056 ここは急降下。
060 踏み跡も有るんだか無いんだか。
062 男体山はすっぽり雲の中。
064 歌ヶ浜から中宮祠辺りを望む。
065 彼方は戦場ヶ原。
067 我慢できず店に寄ってビール。
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新橋には飲食店の総数に比べて蕎麦屋は少ない、という新橋サラメシレポートを始めた当初の印象だったが、何度も路地裏を彷徨ついていると、おやっ、こんなところにも蕎麦屋が、と思うことが結構あって、最初に抱いていた印象はだいぶ変わってきた。単に蕎麦屋は目立たないだけ、ということかも知れない。今回入った「おにかけ」という蕎麦屋も、そんなふうに見つけた店の一つである。
新橋駅前の歓楽街の外れにある、柳通り沿いの小さな雑居ビルの1階にあって、「蕎麦」と大きく書かれた日除け暖簾が目印。改めてよくよく見れば、以前入った「タンメンしゃきしゃき」の一つ置いて隣だった。
ということは、つい先日の「いろは」はすぐ裏ということになる。だいぶこの辺りの地理も詳しくなってきた。中に入ると、飴色の壁や柱が如何にも昔ながらの蕎麦屋といった風情である。小上がりとテーブル席があって程々の大きさながら先客は3人だけだ。
小生よりはだいぶ年長の花番さんが、此方へどうぞ、と4人掛けの小上がり席を勧められる。新橋のサラメシを始めて、靴を脱ぐのは多分「末げん」以来だと思う(そもそも「末げん」は老舗料亭の如く、玄関に靴箱がある)。座卓に着いたら、壁に貼られた短冊を眺めて何を手繰ろうかと思案する。
二色せいろ(990円)を頼む。普通、「二色」というと二種類の蕎麦となるが、ここは違って蕎麦とうどんの合盛りである。花番さんが「うどんはこれから茹でるので時間が掛かりますが良いですか?」と仰る。一瞬どういうことか分からなかったが、とりあえず「大丈夫です」と応える。蕎麦とうどんの茹で時間が違うので、うどんの時間に合わせて出します、と理解。
出て来た二色せいろは、量的にはそこそこだ。小皿に入ったわさびはやや干乾びている。まあ、それはどうでも良い。汁はたっぷり。肝心の蕎麦は、太めでやや平打ち気味、喉越しはまずまず、コシはいまいち。一方、うどんはずっとコシがあって艶やかだった。
あとでネット検索すると、この店は「おいしい信州ふーど」という長野県の農畜産物と食文化を発信するHPにも掲載されているので、長野県公認の「信州料理の店」ということになる。確かに、浸し豆だの、蜂の子、イナゴ佃煮、野沢菜など、一品料理メニューは豊富。機会があれば夜に覗いてみたい。

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今日は元々天気が思わしくないこともあって、山登りとは云えないぐらいユルい山行で終わった。結果的に、安価な「訳あり桃」をわざわざ仕入れに行っただけ、という人もいたとかいないとか。それはさておき、一つもピークを踏まないと、他人に「何処行ったの?」と訊かれても説明に四苦八苦する。
とは云え、今回の主目的は「登頂」よりも「ペンションすずらん」でまったりすることにあったので、それは十分に達成された。残暑の候における我々にとっては、「ペンションすずらん」は格好の避暑地。残暑厳しき折に余り成果を求めるような真似は止めて、これ位がよろしい。
ともあれ満足出来たら、また栄和交通バスに乗って甲斐大和へ戻り、中央線各駅停車に乗り換え、この頃すっかりお馴染みの大月で途中下車。駅前の「濱野屋」へ向かうと、今日は人数が揃っているせいか、やはり2階の「いろり亭」へ案内される。ここは一昨年の忘年会以来ということになる。
取り敢えず喉の渇きは癒されているので、白ワインで乾杯。選んだ銘柄は、勝沼醸造のアルガブランカ クラレーザ 2020(4,500円)。グラスがちっこいので、香りまではなかなか伝わってこないのが少々残念だが、和食にも合うようなすっきり辛口である。
思い思いに頼んだ料理は、冷やしトマト(440円)、富士の介刺身(900円)、川海老唐揚げ(500円)、温玉入りシーザーズサラダ(750円)、馬刺し(1,500円)、焼鳥盛り合わせ(800円)。その後は赤ワイン(イケダワイナリーのヴァンルージュ2020、3,980円)に切り替え、更に料理は豚肉生姜焼き(750円)、5種ビアウィンナー盛り合わせ(650円)、チヂミ(780円)、焼きそば(750円)を賞味。
鱈腹喰って吞んで満足したあと、大月駅に戻ると丁度、特急「かいじ」と特急「富士回遊」が連結するところ。物見高い女子連は熱心に連結作業を観察していた。

36 大月駅前のここに寄った。
37 白ワインで。
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38 いただきます。
39 冷やしトマト。
40 富士の介。
41 川海老も白ワインに合う。
42 温泉卵付きシーザーサラダ。
43 馬刺し。
44 焼き鳥盛り合わせ。
45 赤ワインも頼んだ。
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46 となれば豚肉生姜焼き。
47 ソーセージも盛り合わせで。
48 腹に溜まるチジミ。
49 焼きそばで締めた。
50 PayPay30%ポイント還元でした。
51 特急「富士回遊」が「かいじ」を待っていた。
52 「かいじ」がやってきた。
53 運転手が交代して・・・
54 そろりそろりと連結作業。
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55 一部始終を見学。

元々は大菩薩連嶺の天目山を登り、湯ノ丸峠を経て大蔵高丸まで巡ってみるつもりだったが、クソ暑い最中にガチ登りになるし、つい先日、飯豊山を登ったばかりで、今週は楽な山にして欲しいという要望が多かったため、計画を見直してユルい山行にしてみた(山行記録はこちら)。
珍しく終点の上日川峠まで栄和交通バスに乗り、あとは遊歩道を辿りペンションすずらんまで歩くプランで、基本的にほぼ登りは無い行程である。上日川峠までバスは満員状態で(我々は首尾よく全員座れた)、その乗客はほぼ全員、大菩薩峠方面へ北上する。
一方、我々は砥山方面へ南下するので、途端に我々だけの世界。毎度のことながら、大菩薩連嶺にやってくるハイカーの大半は、大菩薩嶺&大菩薩峠を偏重し過ぎるように感じる。でもそれはそれ、我々にとっては好都合、今日も静かな山旅が約束されたということだ。
展望台までは立派なウッドデッキが延々と続いているが、苔のせいかやけに滑り易い。そろそろと小股で進む。日川尾根の枝尾根南東の末端に展望台がある。ここは砥山よりも高く、晴れたら目の前に富士山、眼下に大菩薩湖が望めるようだが、今日は生憎の雨模様なので視界ゼロだ。でも、久しぶりにお湯を沸かして紅茶を飲んでみた。
ここから大菩薩湖の湖岸まで下ってから、水平移動する。砥山林道入口BSから舗装されたバス道を辿れば「ペンションすずらん」に到着。ほぼ1年ぶり。3時間も掛からなかったが、偶にはこんな日があってもいい。結局、バスを降りてからはほぼ我々だけの世界だった。
勝手知ったる「ペンションすずらん」なので、到着したら直ぐに入浴料500円×人数分を支払いに食堂に行ってくれるものがいて、残りは雨具とスパッツの仕舞い作業。それが終わったら風呂場に直行。先客はいなかったが、入れ替わりに若者2人連れがやって来た。昆虫採集ヤかライダーか、少なくとも山ヤではない。
風呂から上がってさっぱりできた後、レストランへ。今日はいつもより客が多い感じ。とりあえずビールを注文して、皆が風呂から上がって来る前にグビッとやらせてもらった。たとえ雨が降っても、ここへ来ればまた好日。来年もきっと来るはずだ。

01 上日川峠「ロッヂ長兵衛」。
02 訳有り桃を選択中。
03 ちょっとだけ小雨。我々が進む方には誰もいません。
04 先ず展望広場へ向かう。
05 ここから車道を外れる。
06 ずっとウッドデッキの径。
11 歩き易い径を下る。
12 大菩薩湖を周回する林道に出た。
18 ここも辿る者はいない。
19 雨のせいか、元々の地形がこうなのか。
21 渡渉もある。
22 何故か地図には無い東屋。
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23 後は車道を辿るだけ。
24 結局、3時間丁度の逍遥。
25 今年もやってきた。
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26 何故かいつも天気はいまいち。
27 でも、これさえあれば。
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28 乾杯は「源流ビール」で。
29 定番のヤマウドの煮物。
30 これも定番、キノコのバター炒め。
31 シイタケのバター焼きも美味いんだ。
32 盛り沢山な天ぷら盛り合わせ。
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33 ヤナギランはもう終わり。今年は早い。
34 また来ます。
35 英和交通バスで甲斐大和駅へ移動。

今日は朝から曇がちで、気温もそれほど高くはないので、ランチはちょっと足を延ばしてみる。とりあえず目指したのは虎ノ門1丁目界隈。いわゆる「虎ノ門 升本」の周辺。この辺りは比較的ラーメン屋が多いイメージなのである。
これだけあれば、何処かに入れるだろうと路地裏をくまなく巡ってみるが、何処も外に行列が出来ている状況。少なくとも外で待ちたくはないので何れもスルー。10分程うろうろしてみたが、どうもだめだ。仕方なく、捜索範囲を町中華に広げてみる。
それでもなかなか見つからず、少々焦りすら感じてきた。そこで見つけたのは「東竜」という町中華の店。中を覗くと、4人掛けテーブルが2つにカウンター6席という小さな店で、カウンター席が一つだけ空いていたのでそこへ滑り込む。やれやれ。
メニューを眺めてみると、この店は炒飯がウリのようである。炒飯(840円)以外に、海老炒飯(980円)、麻婆炒飯(950円)、肉炒飯(950円)なんてメニューもある。正直、麻婆炒飯に心が動いたが、最初はシンプルな炒飯にすべきだろうと思い直し、それを注文してみた。
待っている間に、この店のネット情報を検索。創業は1970年ということで、もう老舗の類かも知れない。ここは支店の様で、本店は銀座1丁目にあるらしい。
間も無く、炒飯が目の前にやって来た。パッと見、色がやや暗い感じで余り食欲をそそる感じはしない。具材も少なめ。食べてみると、色合いはどうも醤油のせいらしい。何となく炒飯というよりも焼き飯、という感じ。でも味は悪くない。
それと普通の炒飯とちょっと違うのは、しっとりした食感だ。パラパラしていない。それもまた一興。一般的にトッピングは紅生姜だが、ここの炒飯にはきゅうりのキューちゃん付いていた。これもこの店、独特なものだ。これぞ町中華の炒飯、と云えるかも知れない。

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喜多方を楽しんだ後は、引き続き郡山までレンタカー移動。途中、裏磐梯を巡っていく。宝の山、磐梯山はガスに包まれて殆ど見えなかったものの、これまで裏磐梯は雪景色しか見たことが無かったので、鬱蒼とした樹海はそれだけで新鮮だ。
この時期、木々に阻まれて巨大な桧原湖は意外に良く見えない。雪景色の中を散策した五色沼の入口や、2回泊まったことがある「ペンション蛍」の入口、ランチしたイタリアン「イルレガーロ」を眺める。そういえば最近、山帰りの観光が充実してきているので、主従が逆転しそうな状況。そのうち、観光だけ参加する輩が増えてくるかも知れない。
無事に郡山に着いた後は、そのまま東北新幹線に乗り換える。郡山駅前に気になる店があるのだが、皆さん、腹一杯のままなのでまた次回にと諦めて、やまびこ66号に乗車。大宮までは凡そ50分。新幹線は乗ってしまうととても速い。
もう18時過ぎ、さすがに腹も少し減ってきた。ということで今宵も大宮で途中下車。余り遠くまで行かないで済む店にしようと、すずらん通り沿いにある「アカマル屋」へ入る。こんな時間なのに、コロナのせいかガラガラだった。
ここもいつの間にか4年ぶり(前回はこちら)。またすっかり喉が渇いたので生ビール(528円)。先ずは焼き餃子(363円)と水なす刺身(418円)、すずきたたき(528円)、しろ(154円)、なんこつ(176円)、つくね(154円)を注文。
生ビールの後は赤ホッピーセット(583円)にした。つまみもそれだけでは足りず、わさびポテトサラダ(418円)、ハムカツ(308円)、味噌かぶ(308円)、マツイカ塩天(480円)も追加。生のかぶに味噌をつけて喰うのが美味い。かぶは生が一番美味いと思う。それと、ここへ来るとつい、わさびポテトサラダを頼んでしまう。これが病みつきなのだ。

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243 大宮のここに立ち寄りました。

「田舎家」で喜多方料理(会津料理)に舌鼓を打った後、喜多方の市街を観光することに。これまで全く知らなかったが、喜多方の魅力の一つはその街並にあるようだ。喜多方は「蔵の街」と呼ばれるほど、蔵が多いとのこと。
蔵の街だけあって、造り酒屋もかつては30件近くあったらしく、今でも10軒ほどの蔵元がある。そんな中で、ソムリエールなおちゃんが選んだ店は「小原酒造」。かの小原庄助さんと関係があるのかどうかは聞きそびれた。ちなみにその庄助さんが出てくる「会津磐梯山」という歌は、小唄勝太郎が歌った曲で、その勝太郎は先日、入った新潟のブルワリーパブがあった場所の出身者(店の看板に勝太郎の似顔絵有)。これって、スピっているか?
予約していた訳では無いが、醸造所を見学させてくれた。女将の説明は、ベテランバスガイドの如く全く澱みがない。ここの酒蔵は、酵母にモーツアルトを聴かせている、とのこと。乳牛に穏やかなクラシック音楽を聞かせると、ミルク産出量を増やすのに有効、という話は聞いたことがあったが、それを酵母までに横展開するとは凄い。
酵母に聴覚があるかどうかは分からないが、モーツアルトを聴かせると酒が美味くなる、と女将は自信を持っていた。その説明通り、利き酒をした限り淡泊だが柔らかい味わい。それを信じた訳では無いが、純米酒四合瓶を買うことにした。
その後は、喜多方で一番の豪商だったという、旧甲斐家蔵屋敷(入場は無料)を見学。大正末期に建てられたという、その名の通り蔵屋敷ながら、調度品や建具は確かに贅沢だった。一方で、その頃の武士は清貧を旨として暮らしてたはず。明治維新が起こったのは必然だったのだろうと思いを馳せた。

232 喜多方の造り酒屋「小原酒造」。
233 杉玉が並んでいるのは珍しい。
234 醸造所内を見学。
235 女将さんの説明は滑らか。
236 これ全部試飲させてくれた。
237 皆さん、お買い上げ。
238 豪商だった旧甲斐家蔵屋敷を見学。
239 この螺旋階段、柱が無い。
240 無垢板の廊下。
241 贅を凝らした部屋。

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4日目は初めてゆっくり朝食を摂ってゆっくりと出発。何気なくフロントにあったパンフレットを眺めると「飯豊山登山応援プラン」とある。これによると、1日目は最寄り駅(手ノ子駅)で迎車し「白川荘」泊り、2日目は飯豊本山小屋泊り、3日目は「白川荘」に戻って風呂に入ってから手ノ子駅まで送迎。これはまさしく、今回の山行を2泊3日にしたらこれしかないと思っていた行程。でも改めて見れば、プラン2日目は本山小屋までコースタイムで9時間25分、あの炎天下の中ではかなりの苦行だろうと想像する。
我々は米坂線手ノ子駅まで送迎してもらい、列車に乗って米沢で下車。そのまま帰るのであれば、山形新幹線に乗るだけだが、喜多方で観光しようということになり、との~の運転によるレンタカーに身を委ねる。今年の夏もお世話になりっぱなしである。
列車で米沢から喜多方まで行くとなると、一旦、山形新幹線で福島に出た後、郡山を経由してから磐越西線に乗り換えることになり、たっぷり3時間は掛かる。一方、車の場合は、国道121号線を辿れば僅か1時間で着ける。途中の県境辺りは、飯豊連峰と吾妻連峰との間に広がる標高1,200~1,300mぐらいの、地味な山山が連なるところ。この辺りの山に登る機会はやってきそうに無い。
喜多方に着いたのはもう11時半なので、ランチをするためにそのまま目当ての店に向かう。それは喜多方市役所の直ぐ目の前にある「田舎家」という郷土料理の店。建物も、かなりイイ趣きである。それにして今日も猛烈に暑いので、運転手のとの~には申し訳なくまた生ビールを頂く。
料理は先ず、うどと細竹の煮物(480円)、おしんこ(500円)、馬刺し三種盛り(2,700円)を頼む。何れも会津(喜多方?)らしい料理。メインは、道のく膳山菜(1,260円)、会津地鶏親子丼(900円)、会津牛丼(1,800円)を注文しシェア。どれもかなり美味く、会津料理を堪能できた。会津若松にある「田事」も美味いと思ったが、ここも美味い。会津の料理に自分の嗜好が合っているのかも知れない。

215 このプランは2日目が少々ハード。
216 【第4日目】お世話になった白川荘。
217 最寄りの駅はここ。実は2日後に大雨で不通になった。
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219 これで米沢駅へ移動。
221 レンタカーで喜多方へやってきた。
220 飯豊山にはガスが懸かっていた。
222 ランチはここ。
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223 どれも美味そう。
224 との~には申し訳ないですが・・・
225 うどと細竹の煮物。
226 おしんこ。500円。大根の皮が美味かった。
227 馬刺し三種盛り。
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228 みちのく膳はわっぱめし。
229 これが会津地鶏親子丼。激ウマ。
230 会津牛ステーキ丼がまた美味い。
231 大満足でした。それにしても外は暑い!
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3日目は、シュラフ等は切合小屋にデポさせて貰い、3時45分に出発。もう既に東の空は濃いブルーからオレンジへのグラデーション、まだ明けの明星が輝いている。丁度その下には米沢の街灯り。この眺めは、この時間にここにいる者だけの特権。今日は快晴だ。思ったよりも冷え込まなかったが、程々の気温で気持ちイイ。
流石に足元はまだ暗いので、ヘッドライトが必要。途中、雪田を横切るところがあり、まだ雪面がカチカチ、ちょっと神経を使う。ライトを脇に向けると、チングルマがちょうど花盛りで目を止める。この辺りは花畑のようだ。
唯一岩場がある御秘所姥権現辺りで、もうすぐ日の出。振り返ると大日岳がモルゲンロート。得も云われぬ眺めで、暫し見惚れる。太陽は、朝日連峰の上から出て来た。稜線歩きは早起き早立ちするに限る、と改めて感じる。飯豊山山頂には6時に到着。ここまで来て初めて、飯豊連峰の山々を見渡すことが出来る。彼方まで行く機会はいつ来るのか。
途中、高山植物に魅せられなかなか歩みを進められないが、それでも切合小屋には8時15分に戻ってきた。デポした荷物を回収し、後ろ髪を引かれつつ下山開始。登りは7時間掛かったが、やはり下りは速い。ゆっくり下っても5時間足らずで大日杉小屋に戻ってきた。
間も無く、宿の送迎車が到着。すると運転手が発泡スチロールの箱を差し出す。開けてみれば、氷に埋まった缶ビールが5本現れた。予めなおちゃんが宿に強請ったせいだが、それでも現実に目の前に出て来ると感激。早速、キンキンに冷えたビールで乾杯。とうとうパンドラの箱を開けてしまった気分。
また宿に戻ったら、風呂へ。さっぱりしてまたビール。やはりエアコンは効いていないようなので、との~のクレームにより部屋を変えてもらう。助かった。更に夕食時に、との~が冷えた一升瓶を差し入れてくれた。一昨日、昨日は何かと暑かったが、稜線歩きといい、迎車ビールといい、エアコンといい、今日は一転クールダウンで、大満足だった。

093 【第3日目】米沢の街の灯り。3時30分
094 ちっとも寒くない。3時54分
095 朝の雪渓はちょっと硬い。
096 陽が出てなくてもチングルマはしっかり咲いている。
097 陽が出ないうちになるべく先へ進みたい。
098 雪渓の縁がモルゲンロート。
099 吾妻連峰、安達太良山、会津磐梯山。
100 蔵王連峰の上から陽が出るようだ。
101 朝日連峰の向こうに鳥海山が見えている。右端はおそらく月山。
102 姿を現した大日岳。
103 初めて飯豊山山頂も見えた。
104 シャチの胴体模様のようだ。
105 草履塚に到着。4時38分
107 胸を弄るこのちゃん。
108 もう太陽は水平線から上がっているはず。4時38分
109 タカネマツムシソウ。
110 オオハナウド越しに。
111 いい感じになってきた。
112 刻々と空の色が変わるので、先に進めない。
113 もう少し。
116 見とれてしまう。
117 陽が出た。4時42分
118 大朝日岳と西朝日岳の間から出たようだ。
119 大日岳の左、牛首山に光が当たった。
121 岩場が見えてきた。
123 この界隈では唯一の岩場。
124 少しだけ、眺めに気を取られている訳にはいかない。
125 最後は幅が狭い。
126 でも鎖に頼るほどでもない。
127 だいぶ日が当たってきた。
130 見ていてきりが無い。
131 モイワシャジン。
132 暑くないのでいい気持ち。
136 真昼間だったら暑そうな径だが、今は快適。
138 辺りは花園。
139 もうだいぶ来た。
140 さらに高度を稼ぐ。
143 飯豊山山頂も近い。
144 山頂に5人ぐらいいる。
145 こんなに親切な標識がある。
147 飯豊山と大日岳の間に、弥彦山や角田山、新潟市街、佐渡島。
149 飯豊山と飯豊連峰の山々。
150 山頂直下はゼンテイカとヒメサユリの花園だった。
153 飯豊山頂に到着。5時59分
154 思った以上に佐渡島が近い。
155 飯豊本山からはまさに稜線漫歩。
156 記念撮影。
157 切合小屋の弁当。
158 ほぼ、塩分補給に特化。
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164 本山小屋に戻ってきた。6時37分
165 会津盆地と猪苗代湖。
169 大日岳とタカネマツムシソウ。
170 大日岳とミヤマシシウド。
171 大日岳とキタヨツバシオガマ。
173 なかなか去り難い眺め。
176 少々高度感があるところ。
178 ミヤマアキノキリンソウが多い。
180 クルマユリ。
181 花の写真に一生懸命。
182 中ほどの岩山は御神楽岳、その奥は越後三山らしい。
184 象里塚の下り。7時52分
187 切合小屋とテン場が見えてきた。
195 咲いているのはリョウブぐらい。
188 早朝と比べると雪が緩んできた。
198 ザンゲ坂。12時51分
200 それに長いので重い。
203 しかも暑い。
204 ガクアジサイが癒してくれる。
205 大日杉小屋が見えた。13時18分
206 無事帰還!9時間半掛かりました。
207 宿の送迎車運転手から渡された。
208 パンドラの箱だった!
209 キンキンに冷えてました!サイコー!!
210 宿に着いたら先ず風呂。
211 風呂から上がったらやっぱりコレ。
212 夕食。冷えた一升瓶!
213 お疲れ様でした!
214 一昨日の料理と違うのがうれしい。
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2日目は切合(きりあわせ)小屋まで、コースタイムで7時間の行程。頑張れば本山小屋まで行けないことも無かったが、3日目を麓の「いいで白川荘」に泊まる予定にしたので、切合小屋で十分なのだ。これも大人の余裕である(山行記録はこちら)。
午前5時前に「いいで白川荘」を送迎車でスタートし、大日杉小屋で下車。駐車場だけでなく、手前の取り付け道路にも路上駐車が溢れている。マイカー族は東京を夜半に出発し、未明から登り始めれば、小屋に1泊だけで東京へ帰ることも出来るのだろう。
5時30分に出発。今日も朝から暑い。地蔵岳に着くまでにたっぷり汗を掻いたし、水も一杯飲んだ。こんなに汗を掻いたのも珍しい。汗を拭いたタオルが、休む度に(隊長の如く)絞る必要があるほどだ。こんな調子では、小屋に着くまでに持ってきた水が無くなりそうだ。
地図によれば、途中に水場(目洗清水)があるとのこと。ここかなと行ってみると、随分と下らなくてはならない。でもそこには冷たくて美味い水がコンコンと湧いていた。お蔭ですっかり生き返った。この先は森林限界を越えていて、稜線漫歩気分。渇きが癒されると気持ちも蘇るから不思議だ。
切合小屋の手前で、最高峰の大日岳が見える場所があったが、残念ながら山頂には雲が懸かっていた。あそこまで行くにはもう1泊が必要、遥かな山だ。切合小屋には12時半過ぎに到着。休みを含めてコースタイム通りだった。受付を済ませたら缶ビールを買って乾杯。雪渓の雪でいい具合に冷えていた。ここはトイレ(小屋専用ではなく公衆用)が何と水洗式だ(翌日知ったが、この上にある本山小屋も水洗式)。水は天水らしい。東北の山小屋も進化している。
寝床は小屋の2階、暑くてとても居られないが、外も日向だったら同じ。皆、日陰になっている小屋の壁に沿って時間を過ごす。夕食はカレー。ここはそもそも避難小屋なのに、常駐管理人がいて、ちゃんと食事が出るのは有難い。でも食堂が無いので、やはり外のベンチに座って喰った。なかなか美味かった。

025 路駐の車がいっぱいだった。
026 立派な大日小屋。でもひと気が薄い。
027 さて張り切って行こう!5時30分
029 ザンゲ坂。
032 尾根歩き。気温は高い。
034 アキアカネが飛び交っている。
033 1回目の休憩。早いけど水分補給が必要な状況。6時9分
039 何処が見えているのか判らない。
041 右手に朝日連峰。
043 だまし地蔵を越えたら飯豊本山が見えた。
044 こちらもようやく見えた地蔵岳。
046 振り返ると端正な山容は会津磐梯山。
047 径の両脇はきれいに刈られている。
048 左奥は吾妻連峰。
051 近く見えるが、ルートは左を大きく迂回する。
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054 雄大な眺め。
056 ハクサンコザクラとチングルマ。
059 アオノツガザクラ。
061 終わりかけのタカネマツムシソウ。
063 標高1,600mを超えた。
067 切合小屋クローズアップ。
069 ここでも雪解け水を飲んだ。
074 ヒメサユリ。
075 高山でこの色はヒメサユリだけ。
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077 こんなところ。
080 稜線に出た。
081 大日岳はガスの中。
082 もう切合小屋は目の前。12時34分
084 大日岳に向かう稜線には雪が豊富。
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086 切合小屋前で待望のビール。
087 2階は暑い。
088 小屋から望む草履塚と飯豊本山。
090 夕食はカレー。小屋の外で喰う。
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今回の飯豊山ツアーは、あれこれ考えた挙句、3泊の豪華旅となった。1泊目が麓の旅館、2泊は山小屋とすると、その足で東京まで帰ることは可能だが、それなりに強行軍だし慌ただしい。学生の分際ならばいざ知らず、折角なのでもう1泊してゆっくり帰るのが大人の山旅というものだ。
ということで、今回は麓の旅館に2回泊まることにした。選んだのは白川温泉にある「いいで白川荘」。もっと登山口近くにいくつか農家民宿があるようだったが、登山口や最寄り駅への送迎をしてくれるというので、「白川荘」に決めた次第。白川温泉といっても、この宿1軒しかない。正確には旅館ではなく、第3セクターの株式会社緑のふるさと公社が運営する公共宿泊施設ということになる。固定資産は西置賜郡飯豊町が保有しているようだ。
「あゆ茶屋」からはまた往路と逆に、荒砥駅から山形鉄道フラワー長井線で今泉駅に戻り、そこから送迎マイクロバスで「白川荘」に着いたのが16時ちょっと前。館内の案内を聞いて部屋割が決まったら、早速、風呂場へ向かう。
日帰り入浴客もそれなりに来ていた(入浴料は450円とのこと)。若者が多いのは、近所にキャンプ場があるせいだろう。日帰り温泉が近くにあるキャンプ場なんて、我々の学生時代には無かった気がする。記憶にあるのは、立山・雷鳥沢キャンプ場に泊まって、雷鳥沢ヒュッテへ風呂に入りに行くぐらいだ。奥多摩キャンプ場でBBQをやった記憶はあるが、多分その頃は「もえぎの湯」は無かった。
さっぱりした後は、自動販売機で缶ビールをゲットし、部屋に戻ってグビッとやった。それにしても暑い。ちっともエアコンが利かない。窓を開けたいが、網戸が無いので虫が入って来そうで我慢する。陽が沈んでからも暑くて、布団に入ってからも寝苦しかった。何しろ、布団は羽毛布団しかないのだ。

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017 米沢に戻り、宿の送迎車に乗る。
018 宿の部屋からの眺め。川で水浴び、気持ちよさそう。
019 夕食は18時から。
020 明日の頑張りに乾杯。
021 盛沢山な夕食。
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022 ビールの後はこれをやった。
023 【第2日目】出発の朝。
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024 ここから大日杉小屋までは宿の送迎車で。
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