山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2024年06月

今日の最高気温も36℃超えとのこと。この頃連日である。それに昨晩も熱帯夜。やはりこのところずっと熱帯夜で、家にいる間は自ずとエアコンがフル稼働状態となる。昼間の気温が多少高くても仕方がないが、夜は涼しくなって欲しい。そのためには夕立が必要なのかも知れないが、何故かちっとも降らない。
毎度思うけど、マレーシア(クアラルンプール近郊)もインドネシア(中部ジャワ)も昼間の気温は東京に負けず劣らず高いけど、湿度がやや低いので日蔭は意外と涼しく、夜もなかなか熱帯夜にはならない。夏の避暑として北海道や軽井沢も良いかも知れないが、マレーシアやインドネシアだって悪くないのだ。逆説的だけど。それにつけても東京の夏は不快だ。
而して、ランチを喰いに遠出はしたくない。喰いものも熱いのは無理で、冷たいものが良い。ということで、思い付いたのが「はなまるうどん」。およそ2カ月ぶりである。行列は店内に収まり切らず外へはみ出ているが、やはり回転が良いので直ぐにエアコンが利いた店内へ入る。温度差は10℃以上あるだろうから、忽ち眼鏡が曇る。
瀬戸うどんと比べて全般的に女性率が高め。女性にとって、うどん屋には、蕎麦屋とは違った魅力があるのだろうか?理解できない。ともあれ、何にしようかと思案し、白ごま担々麵(冷、中、イカ天トッピング、計740円)にしてみた。
空いていたカウンター席に収まり、さっそくいただく。麺は見た目つやつや、手繰れば喉越しつるつる、歯触りしこしこは相変わらず、このタレと肉みそは無敵な感じで、どんな麵にも合いそうだ。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

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一昨日に「李さんのおいしい中華屋」で激しい雷雨に遭遇し、店を出る際に傘を貸してくれたので(昨日は昼吞みで北千住へ行ったので新橋ランチはお休み)、早いとこ返そうと今日、行ってみた。一昨日とは打って変わってかなりの賑わい。でも座れない程ではない。
さっそく顔を覚えていた中国系女性店員お姐さんに傘を渡すと、ああそうでした、と思い出してくれた。心情的に傘を返すだけでサヨナラという訳にはいかないので、座って料理を頼むことにする。今日はギラギラ暑いので、汁ものは勿論、炒め物系も遠慮したい気分。
ということで「暑い日には冷麺」というメニューの文言に魅かれる。韓国冷麺(単品900円)なんてのもあるが、ここは一応中華料理店のはず。節操無さ過ぎが逆に中華料理屋っぽい。普通に冷やし中華(単品800円)もあるけど、これだって日本が生んだなんちゃって中華のはず。
あとは挽肉入りインゲンの混ぜそば(単品800円)とよだれ鶏混ぜそば(口水鶏拌麺、800円)とがあり、何れもちゃんと中国風。どっちにしようかかなり迷ったが、結局後者を選んでみた。着いたときは外が暑くて冷麺気分だったが、待っているうちに客も減ってきて発熱量も下がってきたのか、エアコンの冷気にすっかり馴染み、もう汁ものでも良かったか、という気分になるからいい加減なものだ。
出てきた口水鶏拌麺を見れば、何となく台湾風な感じ。さっそくいただくと花椒が利いている。トッピングはそれ以外にナッツ類(カシューナッツ?)も良いアクセント。辛さは殆ど無いし、旨味が良い感じ。味のベースは何なのか良く分からないけど美味い。まこと、この店は料理によって美味さにばらつきがある。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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「幸楽」でそれなりに呑んで喰ったあとは、お決まり通りに二軒目へと向かう。向かった先も事前に狙いを付けていた「マルヤス酒場」という店である。ここは名前は酒場だけど、いわゆるこの頃流行りの中華居酒屋なのだ。
「マルヤス酒場」は首都圏に現在、14店舗が展開しているチェーン店。新橋にもあるがまだ入ったことが無い。店名に「北千住店4号店」とあるが、北千住に4店舗ある訳ではなく「4番目のマルヤス酒場が北千住にある」という意味のようである。
入ると薄暗い店内。もう既に夜の居酒屋的雰囲気を出している。でも内装は全くファミレス的で中華の店らしさが微塵も感じられない。何処かの店を居抜きで中華居酒屋にしたものと思われる。でもそのこだわりの無さが何となく潔い。既にランチタイムではなくなったせいか、店内はガラガラで何処に座ってもいいですよ状態である。
適当に腰を落ち着け、先ずメニューを見ると、流石に中華だけあって品数はとても豊富である。しかもどれも安い。一番安いのは178円、高くても578円である。何故、揃いも揃って下二けたが78円なのか分からない。
とりあえず、酒は紹興酒(ボトル1,500円)にして、料理はメンマの冷製(178円)、四川風搾菜(178円)、焼き餃子(378円)、豚肉とキクラゲの玉子炒め(378円)、酢豚(378円)、青梗菜炒め(378円)を頼んだ。どれも料理のポーションは少なめだけどこのぐらいがつまみには丁度良い。
締めてひとり1,600円。この「マルヤス酒場」は24時間営業しているし、品数豊富、安い、味は普通と、3.5拍子揃った店。是非、登山口にある駅前に、各々ひとつずつ支店を出して欲しい。

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今月の「一水会」(またの名を「月いちオヤジばっかり居酒屋ツアー」)は北千住に3人が集合。北千住には昼吞みを出来る店がいくらでもありそうなイメージがあるが、グルメサイトを調べてもそんなに多くは見つからない。恐らくはネットでは見つかり難いのだろう。第一、「昼吞み」という条件だけでは実際のところは良く分からないものだ。
だけど「幸楽」だけは別格。ここは以前から店の前を通り過ぎる度に、昼でも普通に呑んでいるヒトばっかりだなと思っていた。今を去る9年前、那須の流石山から大倉山、三倉山を越えて湯野上温泉に泊まった翌日、隊長と北千住で途中下車し「千寿」でうな重を喰った後に「幸楽」に寄ったことがあった。その時に、早い時間から開いているのを知ったのだった。
ということで、今回は「幸楽」を一軒めにしてみた。午前中、会社でひと働きしたあと、いつもの通勤経路通り辿り、北千住で途中下車。店には11時50分頃に着いたが、既に他の二人は到着済み。まわりはそれなりに客が入っている。もちろん、ほとんどの客は一杯やっているが、普通に定食を喰っている輩も居る。酒飲み組と食事組とが普通に共存している感じがこの店らしいところ。ほのぼのとした雰囲気だ。
先ずは生ビール(中540円)で口開け。つまみには枝豆(400円)、らっきょう(330円)、牛すじ煮込み(550円)を注文。枝豆はやけに塩っぱい。ヒトによっては店に文句を云うかも知れないレベルだが、これはこれでビールに合う。らっきょうを置いてある店は滅多にない。個人的に、らっきょうはご飯のおかずでもお茶うけでもなく、酒のつまみだと思う。ビールの後はホッピー(セット500円、なか200円)にした。
他につまみとして、牛肉コロッケ(450円)、手羽先ベトナムソース炒め(450円)、さつま揚げ(450円)、もつ焼き(1本100円)を頼んだ。何れもホッピーによく合った。今回は頼まなかったが、この店は「いづみや本店」などと違い、魚介系、特に刺身類のメニューが結構ある。次回は頼んでみたい。

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今週の火曜4人組ランチ会は、3人が揃った。今にも雷雨になりそうな真っ黒な空だったので、近場の店に入ろうと、いつもの「李さんのおいしい中華屋」に入店。これで4回目。店に入った途端、雷がドッカンドッカン落ち出した。店内は予想外に客が少ない。この空を感じれば、外に出ないのが普通か。単に我々がボヤっとしてうっかり外に出ただけのようだ。
それはともかく、やれやれ助かった、これで食べ終わる頃に止んだらいいなと呑気に思いつつメニューを開く。毎度ここへ来ると目移りするので、日替わりメニューの中から今日喰いたいのは定食物か、麺類か、炒飯類なのか、自分に問う。すると何となく炒飯類が気になったので、さらにその中から、ルーロー入り黒チャーハン(800円、PayPay可)を選んでみた。いわゆる台湾料理系ということか。
外はピカッという閃光のあと、ドォーーーーーーーーーン!!!という地響きに似た大音響が繰り返されて、その度に店内であっても我々を含む全ての客が思わず身を竦ませ、落ちたのがここじゃなくて良かったとホッとする。いやはやとても外に出るような状況ではない。
雷が鳴っても料理は出来る。間もなくルーロー入り黒チャーハンが到着。確かにかなり黒い。さっそくいただくと、ルーローらしさはそれほど感じられず、兎に角、塩っぱい。こりゃ、外れかな。ホントこの店は振れ幅が大きい気がする。それでも喰っているうちに雷は遠ざかり、入れ替わりに土砂降りとなった。
SF映画かなんかで、半透明のカーテンの先へ手を延ばすと異次元に引き込まれるようなシーンがあるが、それ程ではないものの扉の外は霞んでいるような、南国的スコール。しばらく会社には戻れないかなと思っていたら、中国系女性店員がスッと「これ、使って」と傘を差し出してくれた。でも会社までほんの僅かな距離なのに、しっかりずぶ濡れた。
独断的総合評価:(傘を貸してくれたので★一つおまけして)★★★

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岡谷駅から乗った特急あずさ42号は、立川駅に17時41分に到着。南口に出る。南口は最近、行く店がちょっと硬直化してきたかも知れない。定番の店は、それはそれで悪くはないが偶には違った店にも入ってみたい。いくらカレーライスが好きでも毎日はちょっと、というのと似たようなものだ(似ているか?)。
ということで、コロナ禍が収まってきたこともあり、そろそろ新規開拓もしてみたいとウロウロすると、目に留まったのが「焼売のジョー」という名の居酒屋。行きつけの「波平」の隣だ。こんなところにこんな店があったっけ、と思うのは毎度のこと。余程知った店でないと、そこにかつてどんな店があったのかは思い出せないものだ。
入ると店の中はピカピカ、最近出来た店であることは間違いない。何だか店員もピチピチしている。青雲の志が目に眩しいというか痛い。果たして自分にもこんな時代があっただろうかと訝しく思う。とりあえず座らせてもらったらビール(サッポロラガー中瓶、649円)でスタート。
この店の売りは、店名にもあるように焼売である。といっても飲茶の店という訳でもなく、飽くまでも居酒屋が焼売も出しているというノリのようだ。ビールには餃子が一番だけど、その次に焼売があっても悪くはない。
とりあえず肉焼売(109円/個)と、海鮮焼売(132円/個)、餃籠包(209円/個)を頼んでみた。1個ずつ頼めるところが良い。味は普通に美味い。他にも、ポテサラ(385円)やカンジャンセウ (海老の醤油漬け、309円/尾)、ガリしそ炙り〆さば(462円)、カラスミ大根のからあげ(429円)、炙り豚のあたりめ(385円)、トリュフがっこクリームチーズ(319円)など、創作的な一品があってなかなか面白い。また近いうちに来ると思う。

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182 立川のここへ寄った。
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無事、南アルプス・早川尾根縦走は大団円。総じて南アルプス北部は人気が高いところで人が多いのに、思っていた通り早川尾根は例外的に静かな山旅が出来る、良いところだった。最近、ベースキャンプの宿に荷物をデポして、軽装で登るパターンが増えたので、縦走することの楽しみは忘れかけていた気がする。やはり年に1、2回はあった方がいい。
南アルプスも南部となると、麓まで1日かかるのが一般的だから、縦走するとなるとどうしても3泊は必要だ。南部には簡単に踏み込めない山の深さがあって、それ相当の覚悟がいる。でもそれが南部の魅力でもある。そういう山はこれからあと何回出来るだろう。一方、北アルプスは全般的に交通機関が発達しているから、出発当日から登り始めることが可能。反面、その手軽さが昨今の遭難者増の遠因となっているような気はする。
先々週、奥茶臼山からの帰りは、中央高速バスが渋滞に巻き込まれ、バスタ新宿に着いたのは21時過ぎ。乗っているだけで疲れ、とても打ち上げをする気になれずそのまま帰宅。やはり鉄道の方が多少時間はかかっても確実だし、乗っている間も楽しめる。
ということで前回大いに懲りたので、伊那市からの帰りは飯田線で岡谷まで出て、15時28分発の特急あずさ42号に乗車した。伊那谷からは仙丈ケ岳ばかりが目立つが、中央線に入ると途端に見えなくなる。「車窓の山旅 中央線から見える山」(山村正光著、実業之日本社刊)にもあるように、中央線から仙丈ケ岳は見えないのだ(新宿~松本間で見えるのは篠ノ井線の村井駅だけ!)。
一方、中央線から良く見えるのは甲斐駒ヶ岳と、鳳凰三山の地蔵ヶ岳のオベリスク。つい昨日、その頂に立っていた山を、車窓から見上げるのはなかなか乙なものである。

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180 あずさに乗って帰る。
181 車窓から見るオベリスク。

伊那谷を見下す高台で「みはらしの湯」があるところは、食事処とか農産物直売所、土産物屋、キャンプ場、果てはダチョウ牧場(でも行ってみたら閉まっていた。遠くからダチョウらしき姿は確認できた)まであったりして、ちょっとしたレジャーランドになっている。でも観光客らしき姿は殆ど無く、「みはらしの湯」にしても、営業開始直前には何人かの地元の人々がやってくるぐらい。長閑なところだ。
汗を流してさっぱりしたら、再びタクシーを呼んでランチを喰いに伊那市駅へ移動する。リサーチ結果に基づく目当ては、何故かペルー料理の店である。「ラ・カサ・デ・ジミー」という店で、ホントにペルー人が料理を作っているのだ。どういったいきさつで伊那までやって来たのか、聞いたが忘れた。店内は、色遣いが南米的、ここが伊那であることを忘れてしまいそうだ。
ともかく、外は焼け付くように暑いのでビールが吞みたい。置いてあるビールもちゃんとペルービールである。出てきた4種類のビールを吞んでみると、何れもやはり南国らしく喉越しも苦みも無いスッキリビールだ。この味わいは東南アジアのビールと同じ。やはり、日本のビールは赤道付近では流行らないはずだと思う。ビールの後は、店のママさんに、ビールよりももうちょっと強い酒はないかとお願いしたら、「ピスコ タベルネロ アチョラード」というペルーのブランデーが出てきた。とてもいい香りがした。
ビールでひと心地ついたあとは料理を注文。訳も分からずとりあえず適当に頼んだが、それも見た目がとてもエキゾチックである。それほどスパイシーでは無いので日本人の口にも十分合うと思う。でも頼んだプレートにはたいてい山盛りご飯が乗っていて、少々難儀した。いずれにしても伊那で、まさかこんな本格的なペルー料理を喰うことになるとは思わなかった。とても満足した。

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168 伊那市駅前にあるこの店でランチ。
169 色々なペルービール。
170 セコ・デ・ポー・ジョコン・フレホーレス(鶏肉のパクチーソース煮込み&豆煮込み)。
171 タジャン・ベルデ・コン・ビステック(ペルー風牛カツ&バジルパスタ)。
172 アヒ・デ・ガジーナ(チキンの黄色い唐辛子煮込み)
173 ピスコ・タベルネロ。
174 いわゆるペルーのプランデー。
175 ビールをチェイサーにしていただきました。
176 セビーチェ。代表的ペルー料理。
177 ロモ・サルタード
178 エンパナーダ・デ・カルネ。ペルー風ミートパイ。
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179 みんな美味かったです。

北沢長衛小屋で一夜を過ごし早川尾根縦走の疲れを癒した後は、ともかく下山して風呂に浸かりたい。昨今、縦走は殆どしなくなったため、2日も風呂に入らないことはすっかり無くなった。恐らくは4年前の仙丈ケ岳から仙塩尾根を辿って両俣小屋へ行って以来のことだ。
学生の頃は数日山に籠って下山しても、銭湯代をケチってそのまま電車に乗ることも多く、周りの乗客に顰蹙を買っていた(ということは全然気にしない)こともあったが、流石に同じ真似は出来ない。というか昨今の学生だってそんなことはしないだろう。昭和は遠くなりにけり。
予定では北沢峠7時20分発のバスに乗ることになっているが、ちょっと早めに北沢長衛小屋を6時に出発、我々のようにこれから下山する輩は少なく、ヒトの流れに逆らって北沢峠へ着くと、6時20分発の臨時バスがあるという。山の中では状況に合わせ柔軟に対応することが必須、もたもたしていると後で状況が悪い方向に変わらないとも限らない。
ということで早めのバスに乗り込み、仙流荘まで下った。ここで暫し乗り換えのタクシーを待つ。ここには巨大駐車場があって、しかも車がいっぱいだ。改めて、コロナ禍が終息したことを実感する。
やって来たジャンボタクシーで向かった先は「みはらしの湯」という伊那の日帰り温泉である。営業開始時間の随分前に着いてしまったのでここでも暫し待つ。まだ営業前でエアコンが入っていないため、日蔭でも地味に暑い。
この温泉は東に向いた斜面地に建っていて、伊那谷そのものを見下せる抜群の眺望が得られる。その眺めでひときわ目立つのは、茫洋とした仙丈ケ岳の姿だった。

161 臨時便に乗った。
162 バスから見えた鋸岳。
163 目の前によく見える。
164 中央アルプスも見えた。
165 仙流荘前BSでタクシーを待つ。
166 みはらしの湯でさっぱりした。
167 目立つのは仙丈ヶ岳。

2日目はいよいよ早川尾根の縦走。その前に先ず地蔵岳(標高2,764m)まで350m程の登りがある。砂丘のような傾斜砂地を登るのでかなり大変だが、夜明け前の涼しい時間帯に登れるのが救いである。空身でオベリスクを往復してから赤抜沢ノ頭(同2,750m)へ向かいここからが本番となる。
先ず100m程下って登れば高嶺(同2,779.1m)。白鳳峠まで300m強下って、100m登り返せば赤薙沢ノ頭(同2,553m)。さらに200m強下がれば広河原峠(同2,343m)。ここは早川尾根の最低鞍部で鳳凰小屋よりも低いので、何となく振出しに戻ったような気分になる。でも距離的には40%踏破。
ここからアサヨ峰(同2,799.4m)までいくつかのアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。ここが気分的に一番長い。何となく周りの景色も目に入って来ないが、徐々に向きを変える北岳の姿は一服の清涼剤と云える。
アサヨ峰に着いてもまだ栗沢山(同2,714m)を越えるにはひと汗かかされるし、その後の直線的下りは踏ん張りがきかなくなってきた足に堪えるので(躓いた菊丸が頭から着地したのは吃驚した)、途中、3回も休んだ。それでも足を前に出し続ければ、やがて北沢長衛小屋に到着。結局、鳳凰小屋から11時間半掛かったが、概ねコースタイム通りなのでまずまず良く歩いたと云えるだろう。
小屋の前には多くの登山者が屯していて、テント場も様々なテントが花盛り。さすが北沢峠は人気のエリアで、早川尾根からやって来ると全くの別世界に感じる。鳳凰小屋の従業員は皆、マスクをしていたが、ここの従業員はしていない。山から下りたらコロナ明け、という感じで開放的気分になる(でも小屋の寝床は全て一人ずつ仕切りがあって、プライベート空間が確保されていた)。
着いたらチェックインの前にビール。嬉しいことに、ここには生ビールがある。たっぷり汗をかいた直後のビールは、もっ、サイコー!

042 どの辺りが見えているのか。
044 オベリスクが見えてきた。
046 しかも傾斜もきつい。
052 甲府盆地は雲海の下。
053 朝日に染まる。
055 富士山が顔を出した。
056 観音岳と富士をバックに。
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058 こんなところにタカネビランジ。
061 これもタカネビランジ?
062 奥秩父。
063 八ヶ岳。DSC00892-SharpenAI-Standard
066 北岳とオベリスクのシルエット。
067 八ヶ岳と共に。
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065 右甲斐駒、左仙丈、真ん中にアサヨ峰。
069 シロバナタカネビランジ。
070 このポーズが定番。
073 肩の小屋、見えている。
079 アサヨ峰はまだ遠い。
081 ハイマツ帯は暑い。
085 更に北岳に近づいた。
087 白鳳峠まで300m以上下る。ヤレヤレ。
089 勿体ないほどの急降下。
090 ウスユキソウかな。
091 トウヤクリンドウはまだ蕾。
092 ヨツバシオガマ。
095 ハイマツで足元が見えない。
099 ゴゼンタチバナ。
101 小太郎山がだいぶ高く見える。
102 アサヨ峰はまだまだ遠い。
105 早川尾根小屋で水を補給。9時39分
107 シナノオトギリ。
110 ミヨシノ頭への激登り。
112 ハイマツ帯は直射日光が辛い。
113 アサヨ峰が射程距離に入ってきた。
117 岩が熱々。
119 もうすぐです。
121 アサヨ峰到着。12時27分
123 アサヨ峰山頂にて。
124 アサヨ峰山頂にてその2。
133 結構急なクサリ場。
134 巨石が積み重なったところを下る。
136 暑い登り。
144 途中から見えた甲斐駒ヶ岳。
146 もう一度ひと休み。15時14分
147 長衛小屋に到着。15時44分
148 嬉しー。
149 11時間20分強、お疲れさまでした。
150 やったー!生ビール!!
151 お疲れさま~!
152 小屋番と。
152 衝立で仕切られている。
153 ゆったりスペース。
154 夕食は17時。
157 朝食は弁当。
158 陽は出たがテント場に当たるのはだいぶ先。
159 ヤナギラン。
160 お世話になりました。

今週の山も、先々週に引き続き南アルプス。1日目は御座石鉱泉から鳳凰小屋まで登る予定。鳳凰三山は2004年5月以来だから、もう19年ぶりである。その時はドンドコ沢を下る際に、膝裏を故障して辛い思いをした。今回は鳳凰三山に登ることが目的ではなく、その先の早川尾根を辿ることである。ずーっと以前から、様々な方角から長大な早川尾根を見て、気になっていた。
御座石鉱泉は標高1,080m。一方、鳳凰小屋は凡そ2,400m。直ぐにはクリアできない高低差だが、焦らずに周りの景色や高山植物を愛でながら(もしくは前を歩く者の靴を見ながら)登ればあとは時間が解決してくれる。広葉樹林がシラビソやトウヒなどの針葉樹林に変わると鳳凰小屋に到着。結局、休みを入れて5時間半掛かった(山行記録はこちら)。
この小屋は今まで何度か目の前を通り過ぎただけで、泊まるのは今回が初めてである。コロナ禍による自粛の反動のせいか、思ったよりもずっと登山者で溢れかえっている。テン場にもテントがいっぱいだ。我々は朝一番の特急「あずさ1号」で来たので、彼らは前日から来たか、マイカーで来た輩だと思われる。
チェックインを済ませ、先ずは小屋の中へ。我々の部屋は本館ではなく別館。まだ日没まで随分間があるのに別館の中は真っ暗だった。寝床(マイシーツを持参)を確保したら、外のテーブル&切株椅子で先ずビール。この小屋には談話室が無いので皆、外で寛いでいる。雨が降ったら身の置き場がないだろうから、今日はラッキーだ。
夕食はカレーライス。最近では珍しい。いまどきは介山荘か、くろがね小屋くらいか。でも腹が減ればカレーも御馳走だ。皆疲れたせいか、午後7時過ぎには寝床に入った。小生は電子書籍を読みながらもいつしか就寝。

003 上の方にはガスが懸っている。
010 燕頭山まで我慢の登り。
011 タマガワホトトギス。
012 順調に高度を上げる。
015 猿田彦大神が祀られていた。
017 樹相が変わってきた。
020 燕頭山に到着。13時13分
021 標高差1,000mを約3時間30分でクリア。
026 ここは水平。
028 オベリスク、見えた。
031 すっかりコメツガとシラビソの森。
032 鳳凰小屋到着。15時5分
034 待ってました。
036 寛ぎのひと時。
037 夕食はカレー。
039 モルゲンロート。

昼どきに烏森通りを歩くと、「光」という店(たぶん居酒屋)のランチメニューが書かれた看板が出ているのを目にする。実際の店は通りからだいぶ奥に入った路地裏にあるので、そんな離れた場所に看板(しかも紙製!)を置くのは誰か(港区とか警察とかその看板が置かれた前の店とか)の許可を取っているのか、と違う意味で気になっていた。
それで試しに「光」に入ってみようかと思って行ってみたら閉まっていた。あの紙製看板は出しっ放しなのか。仕方なく、偶々直ぐ傍にあった「二貴」という店に入ってみた。店内は左手にカウンター席、右手にテーブル席という配置で、何となくスナック的雰囲気が漂っている。カウンター内だけでなくフロアにも店員が何人もいる。ちょっと不思議な光景。
席はほぼ埋まっていたがカウンター席へ座ることが出来た。何故かさらりーまんではない客が目立つ。近所のおばさんとか旦那衆?が多い感じである。これも他の店とは違うところ。結構古い店ということかも知れない。
鶏竜田揚げ定食(1,100円)を頼んでみた。竜田揚げ、ご飯、海苔味噌汁以外に、冷奴、レタスサラダ、ラタトゥイユ、野沢菜漬けが付いてくる。バランスが良い感じ。鶏肉は良いもも肉を使っている感じで、弾力があってジューシーだ。ご飯はやや少なめ、味噌汁の塩加減はまあまあ、ラタトゥイユは冷たいけど美味い。
後でググってみると、食べログには更新日2013年6月4日時点で800円とある。ということはこの10年で300円の値上げということ。たぶん、この頃上がったのだろう。次はカニクリームコロッケ定食にしてみようかと思っている。
独断的総合評価:★★★★

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1回タダにしてもらったせいで、やっぱり何となく負い目を感じることになったのか、潜在意識によりついふらふらと入ってしまったようだ。気が付けばこれで3回目の入店(前回は2023年5月)となった。結局タダ券の元は直ぐ回収されることになりそうだ。
店内は、やはり先客はせいぜい半分程度。まだ3回目とはいえ満席になっているのは見たことが無い。それなりに美味い店だと思うが、まだそのことが近くのさらりーまんやOLに認知されていないせいだと思われる。飲食店経営は多少は長い目で見る必要があるということだ。
4人掛けテーブル席に着き、メニューを拝見。3種類あって、日替わり定食が豚ニラ炒め、日替わり炒飯が麻婆豆腐炒飯、日替わりラーメンが台湾風ラーメンとのこと。何となく麺を喰いたい気分だったので、台湾風ラーメン(900円)にしてみた。
セルフでジャスミン茶を飲みながら、しばしスマホで読書。今読んでいるのはイリナ・グリゴレの「優しい地獄」というエッセイ。エッセイだけど何となく現実離れしていて、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」(実は途中で挫折して読了していない)の夢と現実の区別が良く分からない世界観を彷彿させる。でもマルセル・プルーストの場合は巧みな技だが、イリナ・グリゴレは多分、素のまま。凡人はあっけにとられるばかりだ。閑話休題。
台湾風ラーメンは、いわゆるまぜそば感覚の汁無し麺だった。どちらかというと油そば的である。麺は細打ち縮れ麵、刻み唐辛子がいっぱいかかっている割にはそれ程辛くない。他に胡椒ぐらいしかスパイシーさは感じないのでたぶん、花椒とかは入っていないようだ。でも全般的にはバランスが取れていてかなり美味い。この店はハズレが無い。
独断的総合評価:★★★★

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先週末は山が休み(参加者集まらず、偶にはひとりで行くかと思ってみたが、酷暑の予報なのでやっぱり中止)だったので引き続き番外編。
なるべく日陰を辿り、早く涼しいところに入ろうと思い、飛び込んでみたのが「ニコラス」というピザの店。1954年開業の、日本で初めてピザを提供したという、知る人ぞ知る六本木の本店(すでに閉店)の姉妹店である。六本木の本店は昔入ったことが有ったような、無かったような。
この店は雑居ビルの地下階で、階段を下るとひんやり涼しくて落ち着く。店は何となくクラシックホテルのダイニングルームを思わせ、かなり広い。客の入りは半分よりちょっと多いぐらいで、普通に4人掛けテーブル席に座れた。
ちょっと離れたところにお喋りOLグループがいても気にならない感じで、落ち着いたクラシカルな欧風調雰囲気である。やはり予想通り女子が多めだけど、独りオヤジ客も結構いる。やはりオヤジは落ち着いた店でないと居心地が悪いようだ。
店員(というよりもウェイターというスタイル)も折り目正しい感じである。店の形態としてはピッツェリアなのかも知れないが、テーブルにはちゃんとテーブルクロスが掛かっているので、少なくともトラットリアぐらいの雰囲気はある。
でもメニューを見ると、スパゲティ・ナポリタンとかドリアとかあって、日本の洋食屋的な品揃えである。やはりここへ来たならばピザだろうと、ミックスピザ(+スープ+サラダ+飲み物付き1,200円)にしてみた。出てきたのは昔懐かしいスタイル(いわゆるイタリアンな「ピッツァ」ではなくアメリカンな「ピザ」の類)だった。生地は薄目で、カリッとしている。初めてピザを食べた時の味はこんな感じだったかも知れないと、ちょっぴりセンチメンタルな気分にさせてくれた。
独断的総合評価:★★★★

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新橋駅前ビル1号館2Fにある町中華。ここを目当てに来た訳ではなく、地下階に入れそうな店が見当たらず、1階も「ビーフン東」とか「稲庭うどん七蔵」、「ポンヌフ」、「はるちゃんラーメン」が何れも満席だったので流れ流れて「弘善坊」へやって来たのだった。
ここはそれほど大きな店ではないが20人ぐらいは十分入れる。でも先客は独り男性さらりーまん客3人と独りOL1人、都合4人のみという状態だった。適当に座らせてもらう。メニューにはそれなりにランチ料理が並んでいて、更に週替わり定食がA定食(よだれ鶏、900円)とB定食(タンメン+半炒飯、800円)の2種類あった。
心の中ではA定食が美味そうに見えたが、何故かうっかりB定食を頼んだ。腹が空いていたせいかも知れない。独り客4人だけでとても静かだったのに、揃いも揃って声がデカいおばさんOL集団が来ると、思わず苦笑する程、ガラリと店の雰囲気が変わった。耳が遠いのでなければ、さっきまで煩い居酒屋かパチンコ屋にいたものと思われる。
ともあれ、B定食が到着する。麺が伸びるといけないから先ずはタンメンから。スープを啜ってみると、おや、かなり美味い。これだけで、なかなかの店だと感じる。全然、流行っていないけど。ボリュームもまあ十分である。その後は炒飯も食べてみると、作り置きしたのか?と思う程冷たくなっているものの、しっとり系でこちらも美味い。でも個人的に半炒飯はやはり不要だ。おやじさらりーまん達は食べ終わったら直ぐに出ていくが、独りOLは食後に一頻りスマホいじり、なかなか出て行かない。店主が下すスマホ禁止の引金はこういう輩のせいか、と思った。
独断的総合評価:★★★★

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居酒屋「あじひろ」は3回目の入店。これまでの2回は何れもランチタイムなので、夜の入店は初めて。電話予約を入れた上で、17時開店に合わせて4人で行ってみた。この店は日本酒の品揃えが豊富だし、店員の応対も丁寧、それが決め手だった。良い酒、良い肴、良い雰囲気と同様、良いホスピタリティは我々には重要である。
昼時とはちょっと違い、客の出足はかなりゆっくりで、我々と同時にやって来た客はいなかった。だったら予約無しで入れそうな感じもしてしまうが、そうすると他の予約が入っている時間まで、例えば1時間とか1時間半で出なくてはならない可能性がある。実際、19時近くは完全に満席だった。
入ると大抵の店では付き出しが出るが、ここではそれがマグロの唐揚げ(たぶん300円ぐらいか)に決まっている。しかもそれが食べ放題というから一寸吃驚する。マグロ好きの若者だったら泣いて喜びそうだ。いくら美味くても小生は1つか2つ、食べたらもういい。
珍しい日本酒が揃っている店に来ても、やはり最初の一杯だけはビールが良い。その後は日本酒に移行。皆、思い思いの酒を注文。小生は先ず手始めに手取川のにごり酒にしてみた。他の方々は、にごり酒は酔うからといって手を出さないが、それは口当たりが良過ぎでつい呑み過ぎるからであって、酒のせいではない。而して、躊躇なくにごり酒をいただく。でもその後は色々な酒を呑んだので、結局かなりいい気持になった。
小生以外の3人は酒に重きを置くせいで、ともすると肴を殆ど頼まない(酔う程に余計そのような)傾向にある。ということで、小生ひとりで慌てて2つ、3つ注文した。それでもやはり今回も、最小限の肴で酒をたらふく吞むことになり、胃に優しくない吞み方になってしまった。肴はどれも美味いのに少々残念。

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午前中の仕事が押して時間が無かったことと、外が暑いのであまり長い時間歩きたくなかったことで、近くの店でランチを済ますことに。頼りの「李さんのおいしい中華屋」はいっぱいだったので、「瀬戸うどん」へ入ることにした。
つい先々週に入ったばかりで、これで通算4回目の入店。今日も相変わらずの客の入りだが、やはりどんどんと列は移動してゆき、直ぐに店内へ入れる。お盆を取って、さて何を手繰ろうかと暫し思案する。前回は、冷やしぶっかけうどん(330円)にイカ天(140円)を付けた。
すると、偶々すぐ前の人が日替わり定食を注文していたので、自分もそれにしようと「同じで」と女性店員に云うと、その店員に「同じ、じゃなくてちゃんとメニュー名を云って下さい!!」と大声で窘められた。こわ~。
ということで改めて、日替わり定食(冷やしかけうどん+コロッケ+ちくわ磯辺天+おにぎり(600円、PayPay可)にしてね、と注文。やはり今の時期、熱い汁は御免被るが、「ぶっかけ」ではなく、かけうどんで「冷やし」があるとは今日初めて知った。これはうどん屋では一般的なのか。
会計を済ませ、刻みネギをうどんの上に載せたらテーブルへ向かう。客がどんどん入る割に、席は半分ぐらいは空いている状態。ピークは過ぎたようである。先ずは冷やしかけうどんを手繰ると、麺は安定した味、汁の塩加減は飲み干せるレベル。だが、コロッケ、ちくわ磯部天まではよしとしても、おにぎりは明らかに喰い過ぎだった。育ち盛りでない限り、この店で定食はやめた方が良い。
独断的総合評価:★★★

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特に事前情報を得ることもせず、新橋の歓楽街をプラプラ歩いていたら、おやっ、こんなところに中華料理、しかも開いているようだ、と思わず入ってみることにした。それが「一味玲玲」という店だった。階段を2階へ上がってみると、中華料理店にしてはかなりシックというか、さっぱりし過ぎている。多くの中華料理店は何かとゴテゴテ装飾が施されているのに、ここは何もない。窓から外が見えて、中華料理店というより中華風カフェといった感じである。
ざっと30人ぐらいは入れそうな店内に、先客は3組だけ。その後も誰も来ないので、やがて客は小生だけになった。きっとこの界隈は夜だったら賑わうだろうけど、いくらランチタイムでもこんなに空いていて良いのか、とどうでも良い心配をしてしまう。
ともあれメニューをざっと眺める。とにかく今日は暑いので汁物は止めたい感じ。冷たそうな夏牛一陽(1,280円、PayPay可)なる冷麺らしき不思議なネーミングの料理があったのでそれにしてみた。夏牛一陽とは日本語にすると、牛タン入り冷やし中華ということらしい。この漢字四文字からは、出来上がりは想像もつかない。ちなみにここのメニューには料理に唐辛子マークがついていて、夏牛一陽は一つだった(maxは三つ)。
やがて夏牛一陽が到着。麺の上のトッピングは牛タン、きゅうり、キャベツとシンプル。美味いのは美味いが、唐辛子一つの割にしっかり辛い。いわゆる、日本人の舌には迎合しない本格的味付けという感じである。
店を出てからググってみて気が付いたことだが、ここは餃子100名店の一つだった。次は絶対、餃子を喰わなくては。
独断的総合評価:★★★

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3日目、また起きて直ぐ外に出てみるとピーカンの天気。漸く最終日になって晴れた。まだ梅雨が明けていないが(実際の梅雨明けは7月22日)、夏本番のような空になった。今日は御池山クレーターを見に行く予定。ホテルの駐車場からは、槍・穂高連峰や鹿島槍ヶ岳辺りの北アルプスも見えて高揚した。あとで調べてみると、ホテルから鹿島槍ヶ岳山頂までは直線距離で135kmもある。夏でこれ程空気が澄んでいるのは珍しいかも知れない。
暑くなりそうなので今日も5時前に出発、クレーターの縁にある御池山山頂には1時間半程で到着。途中、聖岳や兎岳、光岳など南アルプス南部の峰々を飽きる程眺められた。その後、クレーター内を見に行くという女子連と別れ、独りでひと足早くホテルに戻り、風呂掃除が終わるのを待つ。3時間ほど歩いただけだがひと汗かいた。
さっぱり汗を流した後は部屋に戻り、窓から中央アルプスを眺めながらビールをグビッとやった。女子連が戻ってきた後、予約してあったジャンボタクシーに乗り込み長躯、飯田駅前まで移動する。下界は焼けつくような酷暑だった。丁度昼どきなので当てにしていた店へ行くと、あれっ、休みだ。
今日は海の日、まさか祝日で休業とは思わなかった。あちこち駅前をウロウロした結果、どうやらやっている店は「新京亭」という町中華だけのようで、こちらは満席。もう選択肢が無いのでまた汗をかきつつ暫し待つ。
やがて入店できたら、先ずは生ビールで乾杯。しみる~。その後は地酒の「喜久水」の冷酒をいただく。餃子は揚げ餃子だけで、しかも既にタレが掛かっていた。これは飯田風なのだろうか。その他色々注文して腹一杯になった後、会計をして外に出ると、大行列が出来ていた。やはり界隈でここしか開いていなかったせいだと思われる。ここを逃すと喰いそびれる恐れがあった訳だ。危なかった。

081 【第3日目】日の出前。4時39分
082 今日はピーカン。聖岳が見えた。
084 北アルプスの槍・穂連峰も見えている。
086 中央アルプスの奥にチラリと見えているのは恐らく御嶽山だ。
087 モルゲンロート。
089 後立山連峰も見えた。
090 光岳にも朝日が当たった。
092 漸く我々にも朝日が当たった。
095 大きな恵那山。
096 展望台からクレーターの縁を眺める。
103 光岳が目の前。
097 これからクレーターの縁を歩くことになる。
104 光岳を眺めながらひと休み。
107 緩く右にカーブしているこの曲率がクレーターの外周。
109 女子連はこれからエコーラインにそってクレーター見学。
116 どれが証拠ですか?
120 戻ってきました。8時2分
122 風呂上りのビール。
126 宿を出る時間、この眺め。
127 この宿はホント、いい場所にある。
129 派手な飯田駅舎。下界は酷暑。
130 飯田駅前で唯一、営業中の店。
131 満席なので待つしかない。
132 入れました。
133 揚げ餃子。すでにタレも掛かっている。
134 肉炒め。
135 焼きそば。
136 酒は地元の喜久水。
137 喜久水で乾杯。
138 炒飯。
139 冷やし中華。
140 締めはワンタン。

2日目朝。起きて直ぐ外へ出てみると、残念ながら雲が低くて南アルプスのジャイアント達は見えていない状態。今日は奥茶臼山のアタック。予定は往復9時間。結構あるが、足を前を出し続ければそのうち着くだろう。ホテル側の配慮により、朝食はおにぎりにしてもらったおかげで、5時前に出発することが出来た。
事前情報で、このコースは展望が無いということだったが、実際に歩いてみると全くその通りで、しらびそ峠から先はひたすら鬱蒼としたトウヒの森を歩き続けるだけ、奥茶臼山山頂も標識が無ければそのまま素通りしそうなところだった。南アルプス(特に南部)好きにとってこれは望むところの筈で、苔むした森を歩き続けるこの9時間は至福の時間だろう。一方、北アルプスを愛する者には、この9時間は苦行かも知れない(山行記録はこちら)。
小生も以前は北アルプス一辺倒だったが、馬齢を重ねると北アルプスの岩よりも南アルプスの森の方が好ましく思うようになるから不思議なものだ。而してこの9時間は少なくとも苦痛ではなかった。それでも、途中には顕著なピークだけでも3つあるので、これ等のピークを往復で越えるのは些かかったるい。さらに、しらびそ峠まで戻ってきても、「しらびそ高原天の川」まで100m程登り返す必要があるので、最後まで気が抜けない、でもそれはそれで如何にも南アルプス南部的なのだ。
将に9時間丁度で「しらびそ高原天の川」まで戻ると、朝方よりはだいぶ雲が上がったと初めて気付く。兎岳や聖岳、光岳はまだガスの中にあったが、荒川前岳や大沢岳辺りが辛うじて視認できた。ホントにこのホテルは素晴らしい場所に建っていると改めて思う。この雄大な眺めを肴に吞んだビールは殊の外美味かった。

008 【第2日目】朝4時37分。雲が低い。
010 しらびそ峠登山口。5時5分
011 晴れたらこんな眺め。
012 前尾高山。5時47分
013 すっかりガスの中。
016 結構下って・・・
018 尾高山に到着。6時40分
019 トウヒが多いのは南アルプスっぽい。
021 やけに暗いね。
023 シダの原。
024 奥尾高山通過。7時26分
028 もののけ姫的な雰囲気。
032 岩本山。8時24分
033 バイケイソウがちらほら。まだ蕾。
034 苔の原。
036 奥秩父程ではないけどサルオガセの森。
039 奥茶臼山の苔その4。
041 陽が当たってきた。
044 奥茶臼山に到着。9時32分
047 でも開放感を感じられるのはここだけ。
057 ルネ・マグリットの「白紙委任状」を連想させる。
062 笹原と落葉松林になるともうすぐフィナーレ。
068 登り始めて丁度9時間掛かったことになる。
070 お疲れ様でした!
073 荒川前岳が見えてきた。
075 兎岳も見えてきた。
076 宿にに戻ったら先ず風呂だ。
077 夕食メニュー。実際とちょっと違っているのはご愛敬。
078 美味そうです。
079 高社ワインを呑んだ。
080 なかなかイケました。

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