山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

ピッツェリア、ピザハウス

先週末は山が休み(参加者集まらず、偶にはひとりで行くかと思ってみたが、酷暑の予報なのでやっぱり中止)だったので引き続き番外編。
なるべく日陰を辿り、早く涼しいところに入ろうと思い、飛び込んでみたのが「ニコラス」というピザの店。1954年開業の、日本で初めてピザを提供したという、知る人ぞ知る六本木の本店(すでに閉店)の姉妹店である。六本木の本店は昔入ったことが有ったような、無かったような。
この店は雑居ビルの地下階で、階段を下るとひんやり涼しくて落ち着く。店は何となくクラシックホテルのダイニングルームを思わせ、かなり広い。客の入りは半分よりちょっと多いぐらいで、普通に4人掛けテーブル席に座れた。
ちょっと離れたところにお喋りOLグループがいても気にならない感じで、落ち着いたクラシカルな欧風調雰囲気である。やはり予想通り女子が多めだけど、独りオヤジ客も結構いる。やはりオヤジは落ち着いた店でないと居心地が悪いようだ。
店員(というよりもウェイターというスタイル)も折り目正しい感じである。店の形態としてはピッツェリアなのかも知れないが、テーブルにはちゃんとテーブルクロスが掛かっているので、少なくともトラットリアぐらいの雰囲気はある。
でもメニューを見ると、スパゲティ・ナポリタンとかドリアとかあって、日本の洋食屋的な品揃えである。やはりここへ来たならばピザだろうと、ミックスピザ(+スープ+サラダ+飲み物付き1,200円)にしてみた。出てきたのは昔懐かしいスタイル(いわゆるイタリアンな「ピッツァ」ではなくアメリカンな「ピザ」の類)だった。生地は薄目で、カリッとしている。初めてピザを食べた時の味はこんな感じだったかも知れないと、ちょっぴりセンチメンタルな気分にさせてくれた。
独断的総合評価:★★★★

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2日目はまずまず良い天気。このまま帰るのは勿体ない(帰る気も無いけど)。ということで予定通り、宿から近くて小粒でピリリと辛い、高ジョッキと丸岳を登ることにした。今日も宿のご主人に登山口まで送っていただく。色々と物知りで地元の名物オヤジにしては、高ジョッキの登山口のことはご存じなかった。きっと、浅間隠山に較べて、高ジョッキがあまりにマイナーな山なせいだろう。
しかし登山口に標識はちゃんとあり、径もちゃんとしている。Woodyさんは時々径を外すが、それはそれでウェルカム、而して女子連も只ぼーっと歩くわけには行かず、程々に緊張感を切らす訳には行かないので好都合、結果的にバリエーションをどっぷり体験できて刺激的という好循環なのだ。
高ジョッキは見た目通りに鋭角的な山頂で眺めもいいが、かたや周囲を絶壁に囲まれた丸岳は、眺めが全く得られない山頂だった。あとは車道まで戻り、タクシーを待つ。順番的には次はひと風呂浴びたいところだが、帰りの電車のことを考えるとそこまでの時間が無い。ということで、温泉は割愛し食事へ。
向かった先は「浅間酒造観光センター」。ここは大型バスがバンバンやって来る巨大観光センター、その一角に「KURATTORIA150」というピッツェリアがある。ピッツェリアといっても、ピッツァ以外の料理も豊富なのがうれしい。
先ずは生ビール(600円)で乾杯。その後は、グラスワイン(450円)にした。料理は、レタスのシーザーサラダ(700円)、山賊焼き(800円)、ポテト(500円)、海老とキノコの香草バター(800円)、丸ごとトマトの窯焼き(500円)。ピッツァは、上州麦豚ベーコンとポテトラサラのジェノベーゼ(1,470円)、六合産舞茸と赤城鶏のビアンカ(1,470円)、マルゲリータとクアトロフォルマッジ(1,450円)。ピッツァは地元食材が使われていてかつ本格的、なかなか美味い。大満足だった。

124 今朝は昨日よりもいい天気。
126 直ぐに急降下。
127 ここは本来のルートを外れている。
132 水平な部分は少ない。
133 段々急になる。
134 かなり急だが手掛かり足掛かりは十分にある。
137 振り返るとこんな絶景。目の前が丸岩。奥の山は四阿山。
138 八ッ場ダムが見えた。
139 高ジョッキに到着。9時11分
142 浅間山の右手前は菅峰。
145 眼下にも岩峰。
146 丸岩の右にJR長野原草津口駅。
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147 赤い~。
148 辿ってきた尾根を引き返す。
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152 岩峰の基部をトラバース。
153 鞍部でひと休み。
155 それでも大した登りではない。
158 はい、撮ります。
160 間もなく国道が見えてきた。
163 ここでタクシーを待つ。
164 浅間酒造観光センター3階にあるこの店でランチ。
165 待ってました!
167 長野原産レタスの窯焼きシーザーサラダ。
168 川場村産ライブの山賊焼き。
169 丸ごとトマトの窯焼きアンチョビソース。
170 海老ときのこの香草バター焼き。
171 窯焼きポテト。
172 上州麦豚ベーコンとポテトサラダのジェノベーゼ。
173 六合産舞茸と赤城どりのビアンカ。
174 マルゲリータとクアトロフォルマッジのハーフ&ハーフ。
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久しぶりに海浜幕張のアウトレットでショッピング。平日だしインバウンド需要も無いので、極めて閑散としている。それでも店を開けなくてはならないのは、経営的には大変なことだ。一方、アウトレットモールの管理側は、店舗の売り上げが有ろうが無かろうが賃貸料をいただくのだろうから楽だ。
カミさんはせっせと店を巡っている。小生は、とりあえず男物のウェアの店とか入ってみるが、物欲は湧いてこない。ということでアウトドア系の店へ行ってみる。なにせ、この頃は普段着も山用ウェアだから、もうそれが自然な成り行き。
ここのアウトレットには、コロンビアとかザ・ノース・フェイス、モンベルがある。今売っているのは基本、春物ということなのだろうが、山関連だとそれほど変化が無い感じ。それに、そもそもだいたい揃っているので、やはり物欲を刺激することが無い。山関連で最も頻繁に買い替えるモノと云えばストッキングと山靴か。でも気に入っているブランドはここには無い。ということで、1時間ぐらいぐるぐる回ったが結局何も買わず仕舞い。
腹が減ったので、アウトレット内にあるレストランに入ることにした。行ったのは、3階にある「PIZZERIA 32」という名前の店。その名の通りピザがウリの店。それでも一品料理がいくつかあるのがうれしいところ。
APPETIZER SET(810円)というのがあったので、小生は生ビールとトリッパのトマト煮込みのセット、カミさんはスパークリングワインと糸島産・雷山ポークのソーセージのセット。他にピッツァはマーレ・エ・モンテ(1,850円)、サイドメニューからチキンバスケット(810円)を注文。
ピッツァ以外の料理も意外と美味いし、勿論、ピッツァもモチモチしていて生地が美味い。アウトレットの端っこにあるせいか客は少ないが、ちゃんとした良い店だった。

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前回は2014年だから、もう7年も経ってしまった。この店が中軽井沢にあった頃に通い出してから、かれこれ20年以上は経っているはずだし、中軽井沢時代も含め、両手で足りるかどうかぐらい入ったと思うので、この頃になって随分不義理をかこってしまっている訳だ。別に、この店の料理に飽きたということではなく、単に他の様々な店に現を抜かしていただけだと思う。
7年ぶりに店へ入ってみると、今の場所に移ってからまだ10年経っていない筈だが、壁や天井のそこここに歴史が感じられる。というか、それなりに傷んできているようだ。これも一つの味だろうか。店内はほぼ客で埋まった状態で、このランチ時も予約無しには入れないとのこと。相変わらずの人気ぶりだ。
席に案内されたらメニューを拝見。ベルギービールの充実ぶりは変わらないし、料理の種類は多少、広がっているように思われる。でも食べるものはだいたいいつも決まっていて、野菜の窯焼きとスモーク料理とピザを食べれば十分。勿論、ピザは2人でハーフ&ハーフ1枚だ。
でもその前にビール。余りに多いのでどれを選ぶか激しく悩み、結局、たぶん呑んだことが無いセゾンデュポン(???円)を頼んだ。アルコール度数6.5%で呑み応えはそれなりにあるし、それ以上に全体的なバランスが良い印象。正統派って感じがする。十分楽しんだ後は、リュードヴァンの巨峰スパークリング(1,000円)をグラスで頼んでみた。これがまた実にイケてる。
料理は、ズッキーニとクリームチーズの窯焼き(1,200円)、自家製スモークの盛り合わせ(2,600円)、マルゲリータとルッコラのハーフ&ハーフピザ(1,700円)にした。スモークは食べ応え十分、これがランチでなけりゃ、これだけでワインボトル1本呑める感じ。ピザは相変わらずのもちもち感。ここのピザは、具よりも生地が主役だと思う。久しぶりにエンボカを堪能した。

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カミさんの運動不足解消のため、低山ハイクに付き合うことにした。行先は千葉の鋸山。住んでいるところが殆ど千葉県と云ってもいい三郷からでも、最寄りの保田駅まで結構遠い。でも上総湊駅辺りからは海岸線を走るようになり、東京湾が良く見えてちょっとトリップ、山なんてやめて海を見ながらボーっとするか、という気分にもなる。
保田駅にタクシーでも停まっていたら日本寺まで乗ってしまおうか、という魂胆でいたが、全くそんな駅ではなくタクシーどころか、降りる客も我々だけだ。覚悟して歩き始める。日本寺に着くと、ここはマイカーでやって来る客がそれなりにいて観光地だ。
拝観料はひとり700円。結構とるが、大仏は見応えがある。急な石段を登って行けばやがて視界が開け、有名な「地獄のぞき」に到着する。ここは浜金谷側から登ってくる客(殆どがロープウェイ利用と思われる)もいて、かなりの賑わいになっている。あまり滞在したくない感じなので、百尺観音を横目に見ながら浜金谷側へ抜ける。
石切り跡地を眺めた後、鋸山山頂は省略して下り、市街地へ降り立つ。立ち寄り湯もあったがもう昼時なので飲食店を探すと、海岸沿いの「漁師めし はまべ」は行列が出来ていて諦める。浜金谷駅に向かって歩けば、右手に「GONZO」というピザ屋があった。空いていればどこでも良いか、という気で入る。
それなりに客が入っていて、ほぼ皆さんマイカー族なのか、ソフトドリンクを飲んでいる。我々は遠慮なくビール。ここはハートランド(小瓶500円)だ。生ハムサラダ(750円)とピザ・シシリアーナ(1,300円)を注文。ピザはもっちり、予想以上に美味かった。

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以前、中軽井沢に近い「エルミタージュ・ドゥ・タムラ」の奥の、静かな森の中にひっそりとあった「エンボカ(en boca)」が、2011年に火事で焼失したと聞いた時は、それまで何度か訪れていた者として少なからずショックを受けた(そういえば、「神田やぶそば」の火事も同程度以上にショックだ)。その後、2013年になって軽井沢本通りに場所を変え、晴れてリニューアルオープンしてから、今回が2回目の入店。以前の、森の中に溶け込んだような建物とはうって変わって現代アート風だが、これはこれで、この通りの雰囲気には相応しいように感じる。店内インテリアもどこかのデザイナーが手がけたらしく、植物や食材の配置にもアートを感じる。
この店のウリは勿論ピザだが、単に「ピザハウス」と書くとやや誤解を招く恐れがあるかもしれない。パスタや一品料理も色々とあって、毎度選ぶのが楽しい。飲み物も、以前から数多くのベルギービールが揃っていて、あれこれ試したくなる。しかし何といっても、ここに来たらピザを食べない訳にはいかない。最初の頃は一人で一枚食べていたが、この頃は(基礎代謝量が低下してきたため)二人で一枚が丁度良い。生地はもちもちタイプ。普通、ピザというと、トマトソースにサラミやベーコン等がトッピングされ、たっぷりのチーズに覆われているイメージが強いが、ここのピザは、野菜が主。それもレンコンやオクラ、大葉、アスパラ、野沢菜、しいたけなど、他の店ではまず見ない食材が使われる(からすみ、なんてものもあるが、流石に高いので毎度一瞥するだけ)。マルゲリータ以外、トマトソースは殆ど使われていない。レンコンのピザの場合は、チーズも使われておらず、ジェノベーゼペーストのみ。以前、この店を開いた方から、イタリアではなく、スペインのピザを勉強したと聞いた。
今回は、ベルギーホワイト生ビール(銘柄忘れた!)でスタート、一品料理としてハモンイベリコ生ハム、スモークタンとスモークサーモンの盛り合わせ、ピザはアスパラと季節の豆(さやえんどうといんげん豆と空豆)のハーフ&ハーフを注文。その後、トラピストビールの「ロシュフォール8」を飲む。苦みと甘さのバランスといい、コクといい、濃厚な香りといい、これぞ将にベルギービール。アルコール分は9.2%もあるので、ゆっくりと飲む。そうこうしているうちにピザが焼き上がる(焼く時間そのものは1分強程度)。アスパラや豆の素材の香り、味を感じられるところが何とも言えない。この店のピザを初めて食べた時の衝撃そのものはもう感じることはできないが、それでもこの店独特の味が毎度楽しめるので、軽井沢に来て、この店を素通りするのはなかなか苦労する。

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この店のHP: エンボカ軽井沢 

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