ナイター開催の最終日12Rで優勝戦が8周回、10メートルオープンで争われた。黒川京介(25=川口)が3周4角でまくって押し切り、G1は19年山陽スピード王決定戦以来2度目で地元G1は初制覇を飾った。2着は鈴木圭一郎、3着は岩見貴史。

競走車もタイヤも抜群! 良走路を味方に黒川が快速をフルに発揮した。

15日の川口地方の降水確率90%。それなのに、なかなか雨は降ってこなかった。結局、優勝戦も一滴の雨が降ることなく、良走路での戦い。どんな天候でも対応できるように準備していた黒川に勝利の女神はほほえんだ。

「雨予報もありましたし、とにかくタイヤで負けないように全天候で抜群のタイヤを用意したので、(最終日は)少し安心して過ごすことができた。エンジンいい感じだと思ったけど、試走も3秒26と、あんなにいいとは。しかも久々にあんな抜群なスタートが切れました」。競走車もタイヤもそしてスタートも、全てが高い水準でそろっていただけに、スタートで、さっと2番手につけると逃げ粘る岩見を3周4角でまくってパスすると後は独走。「エンジン良かったので、できるだけ早めに(先頭に)と思ったが、岩見さんがちょっと滑らせたタイミングで一発でまくって行けたのが良かった」と勝因を振り返る。

「3日目後に下周りの整備を同期やグループの先輩にお願いして手伝ってもらって、その分で良くなっていたと思いました。上がりも3秒350。最近の中でなかなか出ないタイム。状態が良かったので出たんだと思います。ゴールしてもう喜びが爆発しちゃって~。すごくうれしかったです」。インタビュー中に満面の笑みで喜びを表現した。

今後の抱負を「次こそはSG? なかなか先輩方が許してくれない(笑い)ですが、優勝したいと思っています。次は山陽G2「小林啓二杯」(24日~)で、その後はSG(オートGP)もあります。また気合を入れ直して一生懸命頑張るので応援よろしくお願いします」とあいさつ。川口オートレース場のイベントホールに詰めかけた地元ファンから盛大な声援を受けていた。