上野優太(27=熊本)が好ムードで、16年4月の熊本地震から8年ぶりの開催となる地元開幕戦を迎える。

5月函館でS級初優勝を飾り、6月四日市では決勝2着と奮闘した。前走の7月小松島G3は1予で敗れたが、敗者戦を3度の確定板でまとめた。

「半年前から再開に向けて上げていかないとって、漠然と思っていた。初優勝はおまけですね。いい感じで地元戦に来られた」

半年前から上下のバランスを取るため、上半身のウエートトレーニングを始めた。合わせて体幹トレーニングをすることで、成績アップに成功した。

アマチュア時代には震災前の熊本競輪場で、走路補助員のアルバイトもやっていた。「ようやく走れるので感慨深いですね。熊本競輪場で選手が走っているのは見ていたけど、今回は自分が選手としてここに立てる。頑張りたいです」。18年にプロになって7年目。地元デビュー戦となる予選10Rを白星で飾りたい。