11節連続優出中の有吉辰也(48=飯塚)が、持ち前の速攻力を発揮して今年2度目、通算64度目の優勝を決めた。

優勝戦は太陽が雲の切れ目からのぞく穏やかな気候で行われた。有吉は1周3角で、インから前を行く久門徹、石本圭耶の2車を一気に交わすと、その後は丁寧にさばき、3周3角で逃げる稲原良太郎へ取り付いた。「今回は少し強引に行かせてもらいました。稲原は準決で良かったので、早めに行こうと思っていた」。5周1角で稲原良を差し切ると3日連続の上がり1番時計を記録してゴールした。「力強さがあり、手前のトルクがある感じで、エンジンは合格点でした」。4月当地SGオールスター優勝戦3着から11節続いた優勝戦での惜敗を、見事に止める快勝だった。

次の出走はG2山陽小林啓二杯(24日~)。「場が変わるので、整備に励みます」。抜群の安定感にスピードが加わり、飯塚代表としてさらなる活躍が期待できそうだ。