読書会で、「この本面白かったのでオススメです!」とご紹介できるような本を読もうと。。。
女優の杏さんと大倉眞一郎さんという方(ウィキをみてみたけど、何者なのかわからない)の本の紹介本をパラパラめっくて選んでみました。BARにも全然行けてないな。。。
タイトルをどう読むのかな。。。「ねんがっぴ」?「としつきひ」?
著者の閻連科(えんれんか)は村上春樹と並んでアジアでの次期ノーベル賞候補といわれている作家だそうで、中国ではいくつかの作品が発禁処分になっているそうだ。
中国人作家の現代小説を読んだのはいつぶりだろうか。。。思い出せない。。。読んでない???(だからブログを再開したんだよね〜)
小ぶりの本で、少し厚みのある紙で文字も小さくなく、あとがきを入れて153ページなのですぐ読めた。
72歳のおじいさんと、「メナシ」と呼ばれていた目の見えない犬と、トウモロコシと、狼と、ネズミと、干魃。
凶作と日照りが続き、人っ子一人いなくなった村で、4,5キロ離れた山の斜面に一本だけ芽を出したトウモロコシのために、犬とたった二人?村に残り、飢えとネズミと狼と戦いながら、水分と栄養分をトウモロコシに与えるため、最後は命を捧げ。。。
飢えを凌ぐためにネズミを食べる前までは、「「反体制」作家の今までの作品とはまったく違った趣をもち、中国国内でも、世界中でも広く読まれてる」って訳者あとがきにあるけど、中国版老人版「星の王子さま」みたいなものかな〜、なんだか優しくて中国らしくないな〜(偏見)と思いながら読んでたけど、後半からはサバイバル物語に。
これも訳者あとがきから、
「寓意に満ちた設定、音や色、そして日の光の強さで重さが変わるなどの独特の描写、ネズミとの壮絶な戦いやオオカミとの行き詰まる対峙など、物語を盛り上げる起伏のあるストーリー展開、そして未来へのかすかな希望を暗示する結末など。そしてなにより作品の中に、ゆるぎない愛と尊厳があります。
。。。私には閻連科の作品はすべてこの「年月日」につながるように思えてなりません」
他の作品は手ごわそうだけど、読んでみたい。
著者はフェルディナンド・フォン・シーラッハという弁護士で、youtubeで検索してみたら、ドイツのメディアにも登場する影響力のある人のよう。小説は楽しみで書くそうで、一作目の「犯罪」という連作短編集はベストセラーになり、日本でも本屋大賞翻訳部門の1位になった。
「犯罪」は4編目あたりから気持ち悪くなり完読できなかったので、これも本の装丁からして読み切れないだろうと。
この本も小ぶりで、法廷劇なので1ページ当たりの文字数も少なく、巻末の著者の受賞記念スピーチをいれて158ページなのですぐ読めたが。。。難しい。
「人間の尊厳は最上位の原則であり、その数にいかなる差があろうと、人間の生命を他の人間の生命と天秤にかけることは過ちである。」
ハーバード白熱教室「マイケル・サンデルのこれからの正義の話をしよう」のトロッコ問題がでていた。
1951年ドイツの法哲学者ハンス・ヴェルツエルが書いた「転轍器係の問題」
数百人の乗客を救うために、線路の修理をしていた5人の作業員を犠牲にするのか?
これを変えて、1976年にアメリカの哲学者ジュディス・ジャーヴィス・トムソンが、橋の上の太った男性を突き落として列車を止めれば。。。の例を提案したそうだ。
本には有罪判決と無罪判決の両方が書かれている。法治国家、国家の訴訟手続きによる罰、憲法、人間の尊厳、自由、民主主義、テロ行為。。。わからないなりに、「人間はモノではありません。人命は数値化できません。市場原理に準ずるものでもないのです。従って、当法廷の本日の判決は憲法に保障された人間の基本的価値を侵害する恐ろしい危険への新たな警告として理解されるべきでしょう」と結ばれる有罪判決になびくのですが。。。
こういう本こそ、あ〜でもない、こ〜でもない、と誰かと語り合えたらいいのに。。。ね。。。
女優の杏さんと大倉眞一郎さんという方(ウィキをみてみたけど、何者なのかわからない)の本の紹介本をパラパラめっくて選んでみました。BARにも全然行けてないな。。。
タイトルをどう読むのかな。。。「ねんがっぴ」?「としつきひ」?
著者の閻連科(えんれんか)は村上春樹と並んでアジアでの次期ノーベル賞候補といわれている作家だそうで、中国ではいくつかの作品が発禁処分になっているそうだ。
中国人作家の現代小説を読んだのはいつぶりだろうか。。。思い出せない。。。読んでない???(だからブログを再開したんだよね〜)
小ぶりの本で、少し厚みのある紙で文字も小さくなく、あとがきを入れて153ページなのですぐ読めた。
72歳のおじいさんと、「メナシ」と呼ばれていた目の見えない犬と、トウモロコシと、狼と、ネズミと、干魃。
凶作と日照りが続き、人っ子一人いなくなった村で、4,5キロ離れた山の斜面に一本だけ芽を出したトウモロコシのために、犬とたった二人?村に残り、飢えとネズミと狼と戦いながら、水分と栄養分をトウモロコシに与えるため、最後は命を捧げ。。。
飢えを凌ぐためにネズミを食べる前までは、「「反体制」作家の今までの作品とはまったく違った趣をもち、中国国内でも、世界中でも広く読まれてる」って訳者あとがきにあるけど、中国版老人版「星の王子さま」みたいなものかな〜、なんだか優しくて中国らしくないな〜(偏見)と思いながら読んでたけど、後半からはサバイバル物語に。
これも訳者あとがきから、
「寓意に満ちた設定、音や色、そして日の光の強さで重さが変わるなどの独特の描写、ネズミとの壮絶な戦いやオオカミとの行き詰まる対峙など、物語を盛り上げる起伏のあるストーリー展開、そして未来へのかすかな希望を暗示する結末など。そしてなにより作品の中に、ゆるぎない愛と尊厳があります。
。。。私には閻連科の作品はすべてこの「年月日」につながるように思えてなりません」
他の作品は手ごわそうだけど、読んでみたい。
著者はフェルディナンド・フォン・シーラッハという弁護士で、youtubeで検索してみたら、ドイツのメディアにも登場する影響力のある人のよう。小説は楽しみで書くそうで、一作目の「犯罪」という連作短編集はベストセラーになり、日本でも本屋大賞翻訳部門の1位になった。
「犯罪」は4編目あたりから気持ち悪くなり完読できなかったので、これも本の装丁からして読み切れないだろうと。
この本も小ぶりで、法廷劇なので1ページ当たりの文字数も少なく、巻末の著者の受賞記念スピーチをいれて158ページなのですぐ読めたが。。。難しい。
「人間の尊厳は最上位の原則であり、その数にいかなる差があろうと、人間の生命を他の人間の生命と天秤にかけることは過ちである。」
ハーバード白熱教室「マイケル・サンデルのこれからの正義の話をしよう」のトロッコ問題がでていた。
1951年ドイツの法哲学者ハンス・ヴェルツエルが書いた「転轍器係の問題」
数百人の乗客を救うために、線路の修理をしていた5人の作業員を犠牲にするのか?
これを変えて、1976年にアメリカの哲学者ジュディス・ジャーヴィス・トムソンが、橋の上の太った男性を突き落として列車を止めれば。。。の例を提案したそうだ。
本には有罪判決と無罪判決の両方が書かれている。法治国家、国家の訴訟手続きによる罰、憲法、人間の尊厳、自由、民主主義、テロ行為。。。わからないなりに、「人間はモノではありません。人命は数値化できません。市場原理に準ずるものでもないのです。従って、当法廷の本日の判決は憲法に保障された人間の基本的価値を侵害する恐ろしい危険への新たな警告として理解されるべきでしょう」と結ばれる有罪判決になびくのですが。。。
こういう本こそ、あ〜でもない、こ〜でもない、と誰かと語り合えたらいいのに。。。ね。。。