ドビュッシー (ノット編) &シェーンベルク : 『ペレアスとメリザンド』 / ジョナサン・ノット、スイス・ロマンド管弦楽団 (Debussy (arr. Nott) & Schoenberg : Pelléas & Mélisande / Jonathan Nott & Orchestre de La Suisse Romande) [2SACD Hybrid] [Import] [日本語帯・解説付き]
スイス・ロマンド管弦楽団
PENTATONE / King international
2021-11-17

ドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」をジョナサン・ノットが組曲にしたもの。こうした編曲はラインドルフ版もあり30分弱の長さだが、ノット盤は15曲47分あるので、より多くの楽曲を入れているのだろう。残念ながらアマゾンにはなく、スポティファイで聴いている。

無料のスポティファイで聴いているので、突然ポピュラー音楽のCMが入るのが煩わしい。ポピュラーを聴いているなら気にならないかもしれないが、クラシックが突然中断してポピュラーが流れ出すのは心臓に悪い。金を払わない私はもっと悪いのだが。

ペレアスとメリザンドは、一時期ワーグナーに心酔していたドビュッシーがワーグナーの影響から抜け出て、そのアンチテーゼとしての性格と持たせているので、分かり易いメロディやアリアがない。会話が音楽に乗って淡々と進んでいくが、音楽の響きが非常に魅力的で、映像で見るといつも感動する。

これまで映像でしか見てなかったペレアスとメリザンドだが、こうした音楽だけ抜き出したCDがあるのはありがたい。映像なしに音楽だけ聴くと、会話が何を言っているか気になって音楽に集中しきれないのだ。

順序が逆かもしれないが、組曲版に親しんだ後で、ペレアスとメリザンドのCDを聴いたら頭に入り易いのではなかろうか。

Disc1
● ドビュッシー/ノット編:交響的組曲『ペレアスとメリザンド』(1902/2020)
Disc2
● シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリザンド』(1905)
スイス・ロマンド管弦楽団
ジョナサン・ノット(指揮)
録音時期:2019年6月(Disc2)、2020年11月(Disc1)
録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)

ラインドルフ版には本人の録音の他に、アバド指揮ベルリン・フィルのCDもある。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、夜想曲、「ペレアスとメリザンド」組曲
ベルリン放送合唱団員
ユニバーサル ミュージック クラシック
2013-09-18