20150516-04


 去る5月14日、生駒里奈のAK48最終劇場公演がおこなわれました。

 この公演になんと、東京メトロジャックポスター完全制覇でお馴染み「斜めに見える青空」様が当選! その青空さんから、乃木坂ファン目線で見たAKBのパフォーマンス、劇場観と、内容盛りだくさんのレポートをいただきました。

 生駒里奈の見た景色。歩んだ軌跡、掴んだ未来。その集大成がここにあります。



(以下、斜めに見える青空様レポートです)

2015/05/14 生駒里奈AKB劇場チームB最終公演・生駒里奈を送る会レポート

今回運良く(運を使い果たして?)、生駒ちゃんのAKB劇場最終公演を現地で観覧することが出来ました。乃木坂ファン目線でのレポートをしたいと思います。


AKB劇場で躍動する生駒ちゃんを、しかも名演として名高い『パジャマドライブ』公演で歌い踊る生駒ちゃんを、兼任期間のうちに一度はこの目で観たくて、出演の報がある度にエントリーしてきました。しかし、願いは叶うことは無く、兼任の日々は過ぎてゆきました。そして訪れた、兼任解除。「ああ、もうAKBの生駒ちゃんは観られないのか…」諦めの気持ちでした。

そんな中、5/14が劇場最終公演及び送る会になると聞き、ダメもとの気持ちで、5/12一般枠で観覧抽選にエントリー(一般は2日前申し込みなのです)。
結果を心待ちにして翌日、メールボックスに一つのお知らせが(当然ながら前日w)。見ると

「≪[AKB48劇場]一般枠当選のお知らせ≫」。

キターーーーーーーーーーー!!!!ついについについに念願の劇場公演を初めて観られることになりました!…ちなみに、落選の場合はメールは無く、チケットセンターで無情の落選のお知らせを確認することになります。
当選の嬉しさと同時に襲ってきたのが、これは乃木坂46全国ツアーチケットの運まで使ってしまったのではないかという不安(笑)。いいや、これとあれは別!きっと別!来る!きっと来る~♪私を神宮に連れて行って(涙目)


気もそぞろに明くる5/14。いつもの3倍の集中力(当社比)で仕事をこなし、16時半過ぎくらいには一日の仕事を片付けて(自己申告)、AKB劇場へ出発。

劇場外観


17時過ぎ秋葉原ドンキホーテに到着し、エスカレータで8階へと向かいます。4階から5階のエスカレータが点検で止まっており、歩いて昇るというハプニングはありましたが、久しぶりの聖地に気持ちも昂ぶります。

劇場エントランス

まずは、チケット購入列に並び、窓口でメールで知らされた当選番号を告げ、本人確認を行います。確認が済んだら、QRコード付の記名チケット(抽選番号入り)を購入、¥3,100なり。

チケット


劇場ロビー通路の生駒ちゃんの写真額を撮影し、コインロッカーの空きを確認(劇場内にカバンは持ち込み不可、飲料も不可)。

生駒写真額1


生駒写真額2


聖地AKB劇場のエントランスに、「さらばチームBの生駒里奈…」と感慨もひとしおです。ひととおり下見した後、長丁場に備えて水分補給のため一旦外へ。AKB劇場は、完全抽選入場という形式のため、18時頃までに再度ロビーに集合すれば良いので、気楽に外に出ることができます。外に出たタイミングで、戦闘服として用意してきた乃木坂ロゴTシャツと乃木坂ペンライトホルダーを装備。ペンライトは、西武ドームで使用した桜井・中田のバレンタイン写真入りバージョンのままですが、一切気にしない(笑)。

乃木坂Tシャツ


18時ちょっと前にロビーに戻ると、既にあらかた抽選番号ごとの整列が済んでおり、慌てて荷物をコインロッカーに押し込んで、自分の抽選番号90番代の列へ。その際に、生駒生誕委員の方から、ペンライトの色についてのお願いが書かれた生誕サプライズのうちわと、貸出用のペンライトを受け取りました。

生誕祭配布物

うちわ裏面


AKB劇場の入場抽選は独特で、抽選番号の10位以上を一つの単位に、10人ごとのブロック入場となります。つまり、90番代というと90~99までの10人ということです。抽選は、スタッフがビンゴを用いて行い、例えば7が出たら70番代、12が出たら120番代の人たちが入場誘導されます。中に入った後は、完全に自由席ですので(あえて立ち見を選ぶ猛者もいます)、当然先に呼ばれる方がラッキーということになります。
渡されたビニール袋内に、金属探知機に反応しそうなもの(携帯、鍵、財布など)をすべて詰めながら、ビンゴの開始を待ちます。そして、他に乃木坂Tシャツ着用者はいなさそうなのも確認(笑)。

優先入場枠の人たちの案内が終わり、ビンゴ開始です。栄えある最初のコールは100番代!隣の列の人達から歓声が上がり、ガッツポーズしています。
なかなか呼ばれず、立ち見を覚悟し始めると、ようやく11巡目に90番代が呼ばれ、90番の人を先頭に入場です。再度の本人確認書類提示とQR読み取りを済ませ、プラスチックの箱にさっきの袋を入れて自分で持って先に進みます。劇場のエントランスに、空港のような金属探知ゲートが有り、反応が無ければ入場が許可されます。

中に入ると当然ですが、あらかた席が埋まっており、猛者も20人ほど立ち見に陣取っている状態。迷った末、下手着席最後列に座りました。目の前にはあの有名な柱が(笑)。やっぱり柱は存在感あるなと実感(笑)。ステージに死角がありますが、仕方ない。
手荷物の貴重品をポケットに戻して、箱ごと椅子の下に格納できるようになっています。生誕サプライズうちわは、そのタイミングまで秘密なので、椅子の下に隠しました。
落ち着いて見回すと、薄汚れた柱と巻かれた9本のテープがAKBの歴史を物語るようで、荘厳な気持ちになります。また、改めて気づくのが音声映像機材と照明機材の充実ぶり。大変なお金がかかっていることが見て取れます。乃木坂にも劇場待望論がありますが、この初期投資と維持費を考えると、現実味は薄いかなと感じるほどの威容です。

残りの人達の入場を待って、ナレーションが始まります。影ナレは生駒ちゃん!ちょっと緊張した声ですが、ハキハキと意気込みを語ります。よく頑張ったなぁと思うと早くも泣けてきます(笑)。

照明が落ち、場内から歓声。Overtureが始まります。始まるMIX大合唱。「タイガーファイヤー…」「虎火人造…」ときて、三巡目のMIXをすっかり忘れていることに気づきました(笑)。適当にモゴモゴ言ってごまかして、「A!K!B!48!ソレソレ…」Are you ready ?

照明が当たると、ステージでは円陣。名曲『初日』です。円陣が解け、フォーメーションに散らばると、我らが生駒ちゃんはとても輝いていました。キラキラしていました。
『夢は汗の中に少しずつ咲いてゆく花』生駒ちゃんの努力は、いつか花開くだろう、そんなことを考えながら、出演メンバーでも一際小さい体で躍動している姿を観ていると、またも泣けてきました。
コールは「いこたん」。「超絶可愛い生駒~!」ではなく、「超絶可愛いいこたん!」「いこいこいこいこいこたん!」です。最初は笑ってしまいましたが、AKBファンにそれだけ愛していただけたのだ、と思うと目頭が熱くなるのを感じました。

続いて、『必殺テレポート』『ご機嫌斜めなマーメイド』『二人乗りの自転車』。柱の配置を考えて作られたダンスなので、基本ポジが上手側三列目の生駒ちゃんも目の前に来てくれます。凛とした眼差しに見つめられて、ああ生駒ちゃんだなぁと実感。見惚れるような美しい表情です。

出だし4曲が終わって、ユニット前のMCタイム。全員自己紹介です。三列目の生駒ちゃんは後の方の順番でしたが、今日の舞台への想いを語るうちに、感極まって涙。言葉を噛みしめるように聴いていた私も、胸がつまります。AKBのメンバーたちには本当に良くしていただけたことが伝わります。

ユニットスタートは、『天使のしっぽ』。しっぽを付けてブリブリに踊るこの曲を見ていると、真夏さんにパフォーマンスさせたら面白いだろうな~などと思えてきます。パートナーは川後Pときいちゃんでしょうか(笑)。
次は、表題曲『パジャマドライブ』。パジャマ衣装で踊る面白い曲です。でもこの曲は乃木坂のテイストには合わないなぁ、などと考えます。
続いて肩出しで真紅のセクシーな衣装で魅せる『純情主義』。いい曲なのですが、やはり乃木坂がこの曲を歌う様は想像できないタイプの曲(笑)。ゆきりん(柏木由紀)の余裕というのでしょうか、経験と自信に裏打ちされた雰囲気たっぷりのパフォーマンスは圧巻です。まさにゆきりんワールド。

ユニット4曲目は名曲『てもでもの涙』。いこたんまゆゆ(渡辺麻友)コンビで魅了します。生駒ちゃんとの時間を慈しむように歌うまゆゆ。それに応えるように、まっすぐな瞳を輝かせながら歌う生駒ちゃん。どんなに名残惜しくても、こんなに息がぴったりでも、このパフォーマンスが最後なのです。昨年のAKB紅白で観た、オリジナルのゆきりんみかちぃ(佐伯美香)コンビとは、また別のテイストで、こちらも名コンビだなぁと感じました。

次はこれまた名曲『鏡の中ジャンヌ・ダルク』。MIXも最高潮に盛り上がります。『夢があれば華奢な脚でも踏み出せる』乃木坂のメンバーたちの顔をひとりひとり思い浮かべながら、歌詞を味わいました。アイドルを志した少女たちへの永遠のアンセムですね。

ユニット後のMCタイムのお題は、「生駒ちゃんを褒めて褒めて褒めまくろう!」という褒め殺し企画(笑)。開口一番に「センターおめでとう!」と祝福されます。照れまくる生駒ちゃん(笑)。乃木坂工事中の選抜発表放映後、チームBメンバーから祝福メールの嵐だったことを笑いながら紹介。乃木坂だとそういうことはなかったということなので、同じ収録に参加していればそれもそうだよなと思いながら聞きました。まゆゆは、生駒ちゃんについて語り出したら止まらない、あふれる生駒愛を披露して、場内もほんわかムードです。

MC明けから再び全体曲。意味深な歌詞が印象的な『Two Years Later』。生駒ちゃんはほんとうに瞳が綺麗だなぁと改めて感心。
つづいて、重い歌詞の『命の使い道』。ブレザーの制服にパーカーを合わせた衣装が生駒によく似合います。本当に高校生のよう(笑)。曲中のキメのセリフ『おじさん、何が欲しいの?』をバッチリと決めた生駒ちゃん。雰囲気満点のセリフ回しに思わずドキッとしました。
次はちょっとコミカルな『キスして損しちゃった』。いかにも劇場公演曲らしいノリです。
本編最後は、『僕の桜』。白いニットを合わせた制服風の衣装が爽やかです。青春を描いた素敵な歌詞に、隠れた名曲だなぁとしみじみ思いながら、一緒に歌いました。

一旦、メンバーがはけて暗転します。

「誰がアンコールかけるの~」の問いかけに答える形で、事前の案内通り生駒生誕委員のアンコール口上が始まります。AKBの生駒ちゃんを支えてくれた、チームBメンバー、AKBのスタッフ、AKBファンたちへの謝意を表し、生駒ちゃんと乃木坂46、AKBGの今後の発展を祈る素晴らしい口上でした。もちろん、アンコールは「いこたん」コールです。劇場内が一体となり、全力で「いこたん」コールを送りました。

EC一曲目は、『ワッショイB!』。最高の盛り上がり曲です。『最強チームはB!B!B!ワッショイ!』歌詞に「いこたん」もあり、チームBありがとうと思いながら、個々の名前が書かれたTシャツを着たメンバーたちひとりひとりが素敵だなと感じました。Tシャツなので、ついついボンバーとして名高いわかにゃん(名取稚菜)をマジマジと観てしまったのは内緒です(笑)。そして、ひらりー(平田梨奈)可愛い(笑)。

ECラストは、名曲『白いシャツ』。秋元康の書く歌詞は、本当に悔しいぐらい素敵です。。公演の最後にふさわしく、まっさらな気持ちと新たな希望を抱ける素晴らしい曲。曲中でメンバーが羽織る、白いシャツも照明に映えて、実に目に眩しくキラキラした気持ちになります。まゆゆが生駒ちゃんにキスの雨を降らせる(笑)。

恒例の最後のご挨拶…と見せかけてからの、「ちょっと待った」コールをまゆゆが掛けます。生駒里奈生誕祭及び送る会のスタートです。

本日公演には出演しなかった、キャプテンもっちぃ(倉持明日香)といずりな(伊豆田莉奈)が、ケーキを運んできました。もっちぃのワンピースから覗く谷間に、ついおおっと思ってしまいましたが、そこは仙人に徹します(誰かステージ上で注意喚起してましたが)。
劇場内のみんなでハッピーバースデーを大合唱。お決まりのお手紙は、なんとまゆゆから。本人朗読です。まゆゆが、生駒ちゃんを本当に好いていてくれて、しっかり支えてくれたことが伝わるとても良い手紙でした。仕事に対する姿勢や考え方が、驚くほど同じでここまで同じ人は初めてだったと語るまゆゆ。ああ、二人がまるで姉妹のような感じがするのはそういうことだったんだ、と納得しました。
涙を流しながら答える生駒ちゃん。兼任当初は乃木坂にしか頼れず、しかしその乃木坂にも、自分の決断でビックリさせてしまったという想いがあって、十分には頼れず一人悩んでいたこと。その様子に、心境を察してくれて、チームBのみんなが何かと励まし助けてくれたこと。そうして支えられているうちに、乃木坂のみんなも一体となって支えてくれて、多くの人の支えにより多忙な兼任生活を乗り切ることができたこと。自分は本当に恵まれていたことなどなど、思いの丈を語ります。
私は、それを聞いて、ああ公式ライバルとは倒すべき「敵」ではなく、実に戦友「友」であった、畏敬すべき偉大な先輩であり先達であった、兼任とはそのお互いの存在意義を知り、切磋琢磨するべき友人として並び立てることを、お互いが自覚するための仕掛けであったのだ、と感じました。同時に、AKBへの畏敬の念と大きな感謝の気持ちでいっぱいになりました。これらのことを、学ぶことができたから兼任は終わったのだな、とごく自然に納得できたのです。

一旦、みんながはけて、ステージでは名曲『桜の花びらたち』にのせて、生駒ちゃんの兼任生活の軌跡の映像が流れます。

再び、ステージに戻ってくると、なんとなんと乃木坂11th風の衣装にみんなが身を包んでいます。場内からは、うお~っというどよめきが。これだけのために、新たに衣装を用意してくれた、衣装チームの皆さんが本当にありがたいと思いました。
そして、ラストナンバーはまさかの『おいでシャンプー』!場内コールも一気に乃木坂様式に変わります。本日最高の盛り上がりの中、ちょっと感じたのは、乃木坂の曲なのに合いの手コールともに完璧だ、ということ(笑)。あれ?まさかみなさん…(笑)?
曲がショートバージョンだったのもあって、さすがに「ナカダカナシカ」コールは止めておきました(笑)が、生駒ちゃんが帰ってくることを実感できて、とても楽しかったです。

最後のご挨拶の後、劇場名物のお見送りタイム。乃木坂ロゴTシャツという戦闘服の私は、生駒ちゃんから指差しで「あ~!」と言われた上、メンバーからも「すご~い乃木坂Tシャツ!」と言われました(笑)。生駒ちゃんには「お疲れ様」、まゆゆには「お世話になりました」と声がけしました。

これで、夢の時間は終わりです。
生駒ちゃん、本当にお疲れ様。そしてお帰りなさい。
まゆゆ始め、AKBのメンバーの皆さん、生駒ちゃんを支えてくれて本当にありがとうございました。
そして、AKBのスタッフの皆さん、生駒ちゃんに良くしていただき、感謝にたえません。
AKBの偉大さを改めて知る良い機会でした。

劇場公演を観て感じたこと。
小箱ということもあり、どのメンバーの真剣です。眼差しは強く、動きも一瞬も気を抜いていません。また、揉まれているだけあって、みんなMCが上手です。台本なしで成立させるのは、実に素晴らしい。
乃木坂が学ぶことはたくさんあるでしょう。

そして、乃木坂も既にAKBとは全く違う、乃木坂独自の世界を確立しているということも感じました。「呪われた出自」からスタートした乃木坂46ですが、その透明な色は何ものにも侵されない世界を築き上げています。AKBの色に染まってしまうかも、という怖れはもう過去のものだと思いました。乃木坂は乃木坂の道に自信を持って良いのだと思います。
同時に、この形式の劇場公演は乃木坂には合わないな、とも感じました。乃木團のライブなら良いでしょうが、乃木坂46という色にはそぐわないような気がします。アンダラやプリンシパルは実に計算された箱と演出なのだな、と私は理解しました。もしも、乃木坂が劇場公演を行うのなら、世界観に基づいたストーリーが必要な気がします。

最後に。
兼任という、乃木坂46最大の事件そして試練は無駄ではなかったと思います。
これが、私が生駒ちゃんの劇場最終公演をみて一番感じたことです。
 
終演後写真額