“フトシ”の騎手人生第3章が幕を開けた。

19日にNAR(地方競馬全国協会)騎手免許二次試験の結果が発表され、JRA所属の大ベテラン小牧太騎手(56)が合格した。

7月末をもってJRAの騎手免許を返上し、8月からは古巣の兵庫競馬(園田、姫路)に再所属することになる。地方競馬からJRAへ移籍した騎手の、地方競馬への再移籍は史上初となる。

小牧太騎手は「ほっとしました。園田で乗るからには勝つことにこだわりたいですね。あと、後輩の面倒を見て、自分の知っていることをいろいろと教えたい」と喜びと抱負を語った。

同騎手は85年に兵庫の曽和直栄厩舎所属で騎手デビュー。兵庫リーディング10回、地方全国リーディングも2回獲得と輝かしい成績を挙げた後、04年にJRAへ移籍した。これまで地方通算3440勝、JRA910勝を挙げている。JRA重賞は34勝、うちG1は08年桜花賞(レジネッタ)、09年朝日杯FS(ローズキングダム)の2勝を挙げている。

今週は土日とも小倉で、土曜2鞍、日曜3鞍に騎乗予定。日曜メインの中京記念(G3、芝1800メートル、21日)ではワールドリバイバル(牡6、牧田)に騎乗する。