「斜めに見える青空」様より、松村沙友理さんが出演した舞台『FILL-IN 〜娘のバンドに親が出る〜』の観劇レポートをいただきました。

 よしもとプレゼンツの同舞台。大阪生まれのさゆりんは無事役に溶け込むことができたのでしょうか。


 "りりあんおじさん"こと青空さんの正体が少しだけ垣間見えるレポートですよ。(りりあんおじさんについてはこちら→ノギザカッション座談会「18th選抜発表について」


 20170725-05

(以下、斜めに見える青空様レポートです)

『FILL-IN 〜娘のバンドに親が出る〜』
2017/07/21夜公演観劇レポート


よしもとプレゼンツの『FILL-IN』を観て参りました。しかも真夏さんゲスト回!

入場してロビーにいたら、某K氏が目の前を通りました(笑)オサレなジーンズに、ホントに付けてたウォレットチェーンw
いつも楽しませていただき、ありがとうございます!と思いながら見送りました。

さてさて。
ストーリーは単純明快です。
音楽活動を許さず勘当した娘が事故死した、仕事人間の孤独な男、真下。娘が死んだというのに、彼は涙を流せない。泣けない自分は怪物なのか?その答えを探るため、娘の人生をトレースし始めて…。
ドラマーを突然失った、娘のバンド仲間は真下に言い放つ!「本当に娘の事が知りたいならお前が代わりにドラムを叩け!」
真に受けた、無趣味人の挑戦が始まる…。


超極秘なのですが、真下の戸惑いや意地になる気持ちが痛いほど解ってしまって、喜劇なのになかなか切ない気持ちになる場面がありました(笑)

舞台としては、よしもと喜劇ベースで笑いを入れながら、ドタバタと進んでいく感じが、とても楽しかったです。
特に、内場勝則さんと池乃めだかさんの掛け合いが絶妙(笑)さすが吉本の至宝2人!

まっつんの演技は、『犬天』を思い出しました。
これは及第点という意味で褒め言葉でもあるし、もっと頑張れるという意味で今一歩ということでもあります。
キレイどころの役だから、脚本上仕方ないのですが、若干台詞回しの固さが取り切れていないように感じました。もっと「ユウウツ」のように、コメディエンヌとして振り切った役の方が、彼女の魅力がもっと活きるような気がしました。
ただし、舞台の上での華やかさは天下一品。いるといないとで、太陽があるかないかくらいの差があるのは、さすがとしか言いようがありません。
そして、ライブのドキュメンタリー映像にもありましたが、楽器を持つ彼女の絵になること絵になること。ベースの音の粒もしっかりしていて、かなり練習したんだろうなと感心しました。
独唱シーンもありました。決して上手くはないんだけれど、真っ直ぐな眼差しで歌う歌声はとてもステキです。NOGIBINGOでの『希望』や46時間TVでの『きっかけ』でもそうでしたが、彼女の歌には人の心を動かす何かが宿ってますね。

そして驚いたのが、音楽パートのバンドサウンドがかなり本格的だったこと。相良樹さんのしっかりしたボーカルとギター、まっつんのベース、千菅春香さんのキーボード、そして何より内場さんのなかなかタイトなドラム!
バラードだったメインのナンバーが、ラストシーンで「エイトビートで!」と、ロックに衣替えして披露されたのは、かなり痺れました。ライブハウスみたいで、単純に音楽が楽しめました。

ゲストの真夏さんは定番のイジりで、劇場全体としてがほっこり(笑)
スキップ、リズムゲーム、歌のフルセットはかなり面白かったです(笑)
あのスキップを生で目撃できたのは、衝撃であり収穫であり(笑)

冒頭で亡くなってしまう「花音(かのん)」を巡る、父を初めとした周りの人々の物語。
ご存知の通り、「カノン」とは後追いですし、「FILL-IN」は穴埋めすることであり、ドラムの装飾奏法でもある。バンド名「スキッドマークス」は路面に残ったタイヤの痕。
レースカーのように、鮮やかな走った痕を遺して世を去った娘の後を追って、バンドのドラマーポジを埋めた父親。
ラストシーン、コンクールイベントでドラムを叩き切って真下が「花音、お前幸せやったんやなぁ!」「涙が流れて流れて止まらへんのや!」と叫んだ時、全てが綺麗に収まって私の頬には思わず涙がつたっていたのでした(笑)
笑って泣いて、楽しい舞台でした。

カーテンコールの全員でのセッションがまた最高でした!

ひとつ心配なのは……

入り口そばだったので、後藤さんも内場さんも柿丸さんも、私のすぐそばでセリフを言うシーンが結構あったこと!
DVDに映ったりしませんように…()

20170725-06


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