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山菜の王は「薇(ぜんまい)」

 2022-04-25
ここ岩手県南部もいよいよ本格的な農作業シーズンに入った。
昨日は集団での側溝の泥揚げ作業があり、早朝5時半から眠い目をこすりこすり、汗を流した。
これで水田にも清らかな水が流れ込み、その養分を吸いながら稲もすくすくと育ち、無事に出穂期を迎えて穂孕み始めた稲々は、秋の収穫期にはたわわに実るだろう。

農は国の土台なり、農によって安心で安全な食物が育てられ、家々の食卓に上り、生きる為のエネルギー元、活力や家族団欒(勿論ひとりであっても)のひと時が齎される。
一粒百業と云って、一粒のコメを作るのにも多くの工程を経なければならない。
確かに最近は機械化が進み、作業がしやすくなり、且つ、幾つかの工程が省かれるようになってはいる。
しかしながら、傍から見るよりは遥かにきつく、表には出ない作業が山ほどあるのだ。
「やることばかり、やることだらけ」なのである。

とは云え、そんな多忙ななかにもささやかな楽しみはある。
早朝の集団作業途中に土手を見上げると、ゼンマイが伸びているのが確認できた。例年よりも一週間程早いようだ。
作業終了後、早速ゼンマイを採取に向かったのだが、先に誰かに取られたようだ。
ここは我が家の溜池の土手なのだが・・・。
残念だが致し方なし。気を取り直して違うポイントに向かうことにした。

私は山菜のなかでもこのゼンマイが大好物であり、毎年楽しみにしている。
食べるのは勿論だが、採取することが楽しいのである。
山菜の女王は「コシアブラ」、山菜の王は「自然薯」と云われるのが一般的だ。しかしながら私にとっての山菜の王は、この「ゼンマイ」なのである。


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味覚の器官の最高度

 2021-05-08
春の食卓はやはり良い。
なんと云っても山菜料理。春の楽しみでもある。
かの北大路魯山人は、「わらびはもちろん取りたてでなければいけない。型の如くゆでて灰汁(あく)を抜き、酢醤油で食う。これが実に無味の味で、味覚の器官を最高度にまで働かせねば止まない」と云っている。

私はどちらかと云うと、わらびは生姜醬油和えの方が好みだ。
筍をたっぷり入れた筍ご飯、野蒜(のびる)の酢味噌和え、タラの芽やコシアブラの天麩羅とマヨネーズ和え、そして、生姜醬油の蕨。
それになんと云っても赤ミズ(ウワバミソウ)だ。

葉は卵とじの醤油汁、茎は酢味噌和え、このミズの酢味噌和えがまた堪らなく美味しいのである。
我家の裏山には、ワサビやシドケなど、以前移植したものがかなり増え広がっているが、それらをすっぽり覆い隠すように赤ミズが群生している。
毎年春になると、その中からほんの少しだけ頂戴し、自然を堪能させていただいている。


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農作業の合間の山菜採り

 2016-05-06
ゴールデンウィーク中、農事の合間を縫ってゼンマイやわらび採取に出掛けてみることにした。
5年前の東日本大震災以前はちょっとでも時間が空くと直ぐに、腰に竹畚を括りつけ、長靴に藁帽子姿でふらっと出かけたものだが、放射能問題もあってなかなかその気にはなれなかった。
採取場所は自宅から南に約1km、以前他人に貸してあった田畑である。高齢化に伴い、返却を受けて今は休耕地となっている場所だ。
以前から、その土手にゼンマイやわらびが生えており、子供の頃はよく母に連れられて取りに行ったものだ。休耕地となった今では、土手のみならずそこら中にわらびが群生している。

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久方ぶりの山菜採り

 2015-05-25
久方ぶりとは云え、サイトに掲載するほどガッツりとはやっていないまでも、仕事の合間をぬっては2・30分程タラの芽を探すだとか、林道沿いに生えたワラビやゼンマイを採取するぐらいは、ほどほどに楽しんでいた。
昨日は、そんなながら山菜採りではなく、しっかりと山菜採りに目的を絞って出かけることにした。とは云え、山菜採りの基本は無料が原則と私は判断している。しかしながら昨日向かったのは有料のワラビ園だった。
知る人ぞ知る西わらびの採取に、遠路、一関から西和賀町に車を走らせたのだった。
同行者は、渓流・山菜・きのこ採りの師匠である吉田さん。

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1年1ヶ月ぶりの渓流釣り

 2014-05-08
昨年の4月2日以来、約1年1ヶ月ぶりの渓流釣りを、穏やかな釣り日和に恵まれる中、GWを利用して帰郷した長男と共に堪能した。
目指す釣り場は昨春尺超えの岩魚を釣り上げたポイントを目指し、烏羽玉の闇が明らむ前の午前3時に起床し、そそくさと身支度を済ませ家を出ようとしたが、前日の田圃仕事が忙しかったこともあって、何時ものことだがついうっかり忘れ物をするなど、準備不足だった。
止む無く逸る気持ちを抑えながらの家捜しと相成り、釣り場に到着したのはすっかり明るくなった6時近くであった。

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約2年ぶりの山菜採り

 2013-05-10
先日の5月4日、息子がゴールデンウィークを利用しての帰省の折り、田んぼ仕事の合間を縫って、何時ものように深山幽谷の佇まいを呈する渓流部へと、吸い寄せられるように胆沢川水系の上流部へと眠い目をこすりながら向かった。今年に入って2回目の釣行となるが、その様子は後ほど気が向いた時にでも釣りのコーナーに書き記すことにして、ここは山菜コーナーである。
約2年ぶりとなる山菜採りを取り上げてみたい。

2011年3月11日の東日本大震災の折り、福島原発のメルトダウンによる放射能の拡散により、岩手県南部の山菜などへの影響もあり採取は極力控えていた。実際は震災当時それ程騒がれてもいなかったこともあり、特段違和感を感じること無く食卓に上がっていた。
今年春先の新聞紙上の情報によれば、蕗の薹などの「セシウムの数値は基準値以下だ」との報告があり、今年もダメかと肩を落とし沈みかけていたところへの吉報に、震災以前はあれ程楽しみに待ち望んでいた春の訪れに対する思いと同じような感覚が戻ってきたのだった。
渓流釣りの合間や帰りの途中はキョロキョロと土手や路肩を見回し、満悦の体で旬の山菜との触れ合いに、久方ぶりに興じたのだった。


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