青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する八戸市場が2日、八戸家畜市場で行われた。

17年の菊花賞馬キセキの初年度産駒、アドマイヤプルートの23(牝1)が550万円(税抜き)で落札された。同馬は母がJRAの芝1200メートルで3勝を挙げ、半兄グランコージー(牡7、千葉幸)が岩手の重賞ウイナーという血統。生産したのは青森県のマルシチ牧場で、落札者は日本中央競馬会(JRA)だった。今後はJRAの育成牧場で育成され、順調ならば、来年春のJRAブリーズアップセールで上場されることが見込まれる。

キセキは父がルーラーシップ、母ブリッツフィナーレ(母の父ディープインパクト)、祖母がロンドンブリッジという血統で、下河辺牧場の生産。近親にオークス馬ダイワエルシエーロ、グレーターロンドンがいる。G1タイトルは17年菊花賞だけだが、18年ジャパンC(2着)はアーモンドアイの驚異的なレコードタイム(2分20秒6)を生み出す軽快な逃げで2着。19年の大阪杯、19、20年の宝塚記念など、4度のG1・2着があり、その馬名と走りで多くのファンに愛された。

今年の八戸市場の最高落札はショウリダバンザイの23(牝1、父タワーオブロンドン)の950万円(税抜き)で、ノルマンディーファームが落札している。