「ふたり」様より、 2017年4月22日に東京体育館で開催された「乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー 関東シリーズ  in東京体育館 ~夜公演(千秋楽)~」のレポートをいただきました。 

 アンダーライブ史上最小人数である12名のメンバーが「全曲全霊」で挑んだ戦い。その記憶と記録に残る模様を、ライブレポート界の雄である「ふたり」様に丁寧に活写いただきました。


 このレポートは、ライブの熱気と感動が詰まった宝箱。

 ぜひ開ける瞬間からお楽しみください。



ふたり様の過去の投稿記事) 

20171001-03



(以下、ふたり様のレポートです)


【乃木坂46】2017/4/22「乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー 関東シリーズ
 in東京体育館 ~夜公演(千秋楽)~」レポート!





 乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー 関東シリーズ in東京体育館、4月22日(土)の夜公演(千秋楽)に行ってきました。

 数時間前に終了した昼公演に続いての参戦で、ダブルヘッダーでの参加は、人生で初めてです。先ほど終わったばかりの昼公演が、とても感動的なステージでしたので、続けて見ても自分は同じ感動ができるのか? そんな不安を感じつつ、開演を待ちました。

 アリーナ、スタンドともにカラフルなペンライトの光に包まれていて、超満員です。それがうれしくて、しばし光の海をぼんやり眺めていて気がつきました。
 サイリウムカラーも、誰かの色に集中しすぎることなく、どこを見ても、全員分のカラーがちゃんと視界の中に入ってきます。これはメンバーにとってもうれしいだろうし、心強いだろうなと思いました。

 座席は2階スタンドの2列目、ちょうど関係者席の真向かいあたりです。昼公演には3期生や寺田蘭世さんも来てたようで、この公演も中田花奈さん、斉藤優里さん、中元日芽香さんが観覧していたようですが、ライブに集中しすぎて、まったく気づきませんでした。

 影ナレは、斎藤ちはる、能條愛未の仲良しコンビ。さんざん会場を煽った後、最後の能條さんのコメント「では、2~3分後にお会いしましょう」で、会場も爆笑&ほっこり。さすが愛未ちゃん!

 ライブは、本公演の座長である渡辺みり愛さんが、書道を行うシーンのVTRからスタート。
 みり愛ちゃんのナレーションで、アンダーライブについて語ります。そして最後に、掲げた半紙に書かれた文字…「全曲全霊」。
 メンバー12名の覚悟が込められたその文字とともに、ライブスタート!


 流れるOVERTURE。VTRでは、メンバー12名が次々と紹介されます。最終公演ということで、会場のボルテージも一段と上がっている印象です。
 会場のペンライトも、徐々に白一色に変わっていきます。そしてVTRの淡い光に照らされた暗闇のステージに、12個の黒い影が現れました。
その一曲目は。


1「風船は生きている」 センター:渡辺みり愛

 メインステージで、セットの各所にメンバーが点在。歌っているメンバーに、次々とスポットライトが当たっていく演出。
 最後に、全員がステージで一列になって、一文字ずつ書かれた垂れ幕を順番におろしていって、ひとつのメッセージとなりました。
 おそらく、MVの内容に合わせて、裁判所の前で「無罪」などと書かれた垂れ幕を下ろしている人たちの姿をイメージしているんでしょうね。

 なにが書かれていたか、よく覚えていませんが、最高のアンダーライブにする!といった感じのものだったと思います。


2「シークレットグラフィティー」 センター:渡辺みり愛

 引き続きメインステージにて。樋口日奈さん以外のセンターでこの曲を見るのは初めてです。
 盛り上げ系の普遍的なアンダー曲として、毎回ライブでやるような曲に成長してくれるといいなと思いました。


3「春のメロディー」 センター:渡辺みり愛
 センターステージに駆け出すメンバーたち。長方形のステージでの披露となります。
 オリジナルのセンターは中田花奈さんですが、この曲でも座長であるみり愛ちゃんがセンターを務めます。
 ちなみにゆったんによると、初めてアンダーライブを客席で見ることになったかなりんは、この曲で大号泣していたそうです。


4「13日の金曜日」 センター:渡辺みり愛
 引き続きセンターステージに留まって、盛り上げ系の人気曲へ。オリジナルのセンターは、言わずもがなの斉藤優里さん。かなりんとは対照的に、客席でノリノリに踊っていたそうで、その姿も見たかった!


5「ブランコ」 センター:渡辺みり愛
 メインステージに戻っての披露。この曲でも、蘭世以外がセンターに立つのを初めて見ます。
 曲が始まって間もなく、オリジナルでは蘭世と他のメンバーが正面から対峙して、指をさす振り付けがあるのですが、12人と人数が少ないためか、変えてきましたね。


<MC 1回目>
 ここで最初のMC。みり愛主導で、いつもの「のぎざかフォーティーシックスです」の挨拶。
 そしてそれを受けてMCの役割を果たしたのは、安定のかりんちゃんでした。
 メンバーに意気込みなどを聞いていきます。最初はみり愛ちゃん。

 今までの3公演で、失敗したことはあるか?との質問に、みんなが気づかないところで間違えているので、黙っておきます、との回答。

 次に聞いたのが絢音ちゃんで、これがすごかった。
 唐突に絢音ちゃんが「声出しコーナー」を始めます。私がメンバーの名前を言って、「Say!」と言ったら、メンバーの名前でレスポンスを返してくださいとのお願い。
 いささか戸惑うメンバーと客席。
 しかし絢音ちゃんはひるむことなく、メンバーの前を通り過ぎながら、それぞれの名前を全力で叫んでいきます。

ろってぃー!Say!(ろってぃー!!)
じゅんな!Say!(じゅんな!!)
いおり!Say!(いおり!!)

…という感じ。
 じわじわと、そのおもしろさが伝わっていき、会場のボルテージも上がっていきます。だんだん楽しくなってきました(笑)

 他のメンバー11人の名前を叫び終えて、さて、最後は絢音ちゃん本人が自分の名前を叫ぶのかなと思っていると、平然とスルーして、「終わったー」という顔でポジションに戻る絢音ちゃん。
 こんなにテンションの高い絢音ちゃん、初めてだねーとのツッコミにも笑顔で、そのまま言わずに終わってしまいました。

 次に、琴子ちゃんに振るかりんちゃん。いつもは「がんばります」の一言で終わるところ、ちょっと長めにしゃべったので、「よくがんばったねー、練習してたもんねー」とメンバーが言い合うところは、ほっこりしました。

 最後に、ちはるさんに聞いたところで、「これをご覧ください」とVTRへの振り。


<VTR 1回目>

 今回の目玉企画であるファンタスティック3についての説明が始まりました。すなわち各公演ごとに3名ずつ、3曲のアンダー曲をセンターポジションで歌い、それに加えて表題曲3曲を3人のセンターがそれぞれ務めるというもの。
 文字で書いてみて、そこまで3という数字にこだわっていたのかと、初めて気づきました(^^;)。

 そしてVTRでは、みり愛、絢音などのメンバーが部屋に集まり、タロットカードを引いて、今回センターを務めるメンバーを決めていきます。
 今回当たったのは、渡辺みり愛、川後陽菜、能條愛未の3人。

 最初に登場するのは……というフリで、VTRが終わり、会場も暗転。


6「狼に口笛を」 センター:渡辺みり愛

 なんとなく川後のひなちゃんを予想していたので、サイリウムを赤赤にしていたのですが、あわてて変更。黄と緑です。
 会場全体も、しっかり黄と緑に合わせてきて、一体感もバッチリです。昼公演では、そこまでいかなかったな…。

 メインステージ中央に一人登場し、激しく踊り始めるみり愛。体は小さいのに、ダンスが力強いため、大きく見えますね。
 ソロのダンスが終わると、ちはるさん、川後さん、純奈さん、琴子さんの4人もステージに登場。少人数ながら、ステージを広く使ってのパフォーマンスとなりました。


7「自由の彼方」 センター:渡辺みり愛

8「ここにいる理由」 センター:渡辺みり愛

 センターとしてのみり愛はすっかり安定していて、安心して見ることができますね。
 目を惹いたのは、佐々木琴子さんの美しさでした。昨日のライブで、涙ながらに「変わります」宣言をした琴子さん。ついつい、目でその姿を追ってしまいます。
 ビジュアル的なポテンシャルの高さは、乃木坂ファンの誰もが認めるところ。琴子さんの覚醒は、3期生の加入に続いて、新たなインパクトを巻き起こしてくれると思うので、おおいに期待しています。


10「生まれたままで」 センター:川後陽菜

 続いてのセンター企画は、川後のひなちゃん。出てきて、スクリーンに大きく映し出された時に感じたことは、「かわいい!!」の一言。

 いつもは、少し斜に構えた感じで、アイドルっぽい雰囲気は抑え気味の印象があるのですが、この日のひなちゃんは、髪を三つ編みでまとめて、アイドルモード全開でした。
 ビジュアルもしっかり仕上げてきて、その仕草も相まって、本当にかわいかったです。
 そしてこの曲は、橋本奈々未さんが卒業コンサートで伊藤万理華さんと背中合わせになって歌った、ひなちゃんにとっても思い入れの深い曲。その胸には、どのような思いが去来しているのだろうと、万感の思いで聞いていました。

 会場も、見事に赤赤のサイリウムカラーに染まっていて、すばらしかったです。


11「左胸の勇気」 センター:川後陽菜

12「扇風機」   センター:川後陽菜

 センターステージへ移動してのパフォーマンス。
 昼公演では、同じ曲を歌った伊藤純奈さんが、メロディに合わせて後退するシーンがあって、後方ノールックのままビシッと決めてくれたのですが、ひなちゃんは、ちらちらと目線を後方に送りながら下がっていく感じで、その仕草もまたかわいかったです。どちらも、アイドルとして正解だと思います。

この日に限らず、最近の川後さんに言えることですが、ようやく見た目に年齢が追いついたというか、写真にしても映像にしてもドキッとさせられることが多いですね。確実にキレイになっています。


12「君は僕と会わない方がよかったのかな」 センター:能條愛未

 続いては、能條愛未さんセンターの、しっとり系の3曲。個人的には、ここからの3曲が、このライブのハイライトとなりました。
 この日のライブでは、時折、いないはずの橋本奈々未さんの姿が見えた気がして、「??」と思う瞬間がたびたびあったのですが、よく見るとそれは愛未さんでした。

 髪型が卒業コンサート時の橋本奈々未さん風だったこともありますが、ビジュアルの仕上がり具合がまたすごくて、いつものおもしろい愛未さんとは別人のようでした。

 そしてなにより。
とにかく歌がうますぎて、歌の途中なのに、私の周りでも「うま…」とつぶやいている人が複数いました。その存在を誇らしく感じる瞬間でもあります。

 サイリウムカラーも、しっかり愛未さんの色で揃っていて、今回の客席はほんとにすごいです。それだけで瞳が潤みます。


13「初恋の人を今でも」 センター:能條愛未 サポート:斎藤ちはる、山崎怜奈

 メインステージのセットの上段に腰を下ろし、歌う愛未さん。その両隣に、ちーちゃんと、れなちが座って、歌いだします。途中で立ち上がって、ステージの方へ降りてきました。


14「涙がまだ悲しみだった頃」 センター:能條愛未

 センターステージへ移動。
 アイドルが一番美しく光り輝く場所は、ライブステージだと私は思うのですが、まさに圧巻の輝きで、愛未さんのポテンシャルの高さを再認識する、すばらしいセンター企画でした。


<MC 2回目>
 ファンタスティック3が終わり、ここで与えられたテーマについて、3人が書いたイラストを紹介するコーナーに。

 最初はみり愛ちゃんで、テーマは「最近見た夢」。大きな金づちを持ったおじさんに追いかけられるという、いささかホラーな内容。

 次に川後さん。大仏と怪獣が出てくる夢のイラストで、なにか説明していたのですが、この時、そのイラストを指さしながら、絢音ちゃんと琴子ちゃんが楽しそうに談笑していたのが印象的で、話の内容が頭に入ってきませんでした。

 最後は能條さんで、顔から鼻水を垂らしているイラスト。鼻水だけが友達だというなかなかシュールな内容。

 かりんちゃんが、これで12人すべてのフューチャーが終わったことを宣言し、VTRへ。


<VTR 2回目>

 ここからは、さきほど3人が再びセンターとなり、表題曲を1曲ずつ歌っていくことの説明。そして、3人へのインタビューが流れます。

 3人がそれぞれ、引き当てた曲のイメージを語ります。この時点では、誰がどの曲を歌うのか、私にはわかりませんでした。VTRが終わり、会場も暗転。


15「制服のマネキン」 センター:渡辺みり愛

 トップバッターはみり愛ちゃん。
 いつものマネキンとは異なり、全員が和傘を持ってのパフォーマンスとなりました。

 当然、踊りも変えてきたのですが、サビでの走るような振り付けはオリジナルのままで、傘を片手に持っているのがいささか邪魔そうに見えました(^^;)。


16「今、話したい誰かがいる」 センター:川後陽菜

 インタビューでは、私らしくない曲という感じの、不安そうな発言をしていましたが、なかなかどうして、合っていたと思いますよ。


17「バレッタ」 センター:能條愛未

 センター企画のラストを飾るのは、愛未さんのバレッタ。
 落ちサビで、少しテンポがゆっくりになる部分を、愛未さんがソロで歌ったのですが、これもまた本当にみごとな歌声で、ソロパートが終わった瞬間、曲の途中なのにアリーナから拍手が湧き起こっていました。


18「ぐるぐるカーテン」 センター:渡辺みり愛

 センターステージに全員出てきてのパフォーマンス。ここで、巨大なボールが、アリーナの各所に投げ込まれ、それが頭上を飛び交う演出となりました。
ステージのメンバーのところまで運ばれて、それをまたメンバーが投げ返して、なんて楽しそうな光景を、2階席から見ていました。


<MC 3回目>

 かりんちゃんがマイクを握ります。ひとまず、巨大なボールを通路に戻すよう指示し、客席に深呼吸するよう呼びかけながら、ボールが無事収容されたことを確認し、次のコーナーへ行きます。

 次のコーナーは「写真を比べてみました」。ファンタスティック3でフューチャーされた3人が、テーマに合わせて撮ってきた写真を見て、みんなでわいわいするコーナーです。

 最初のテーマは「私のお気に入りスペース」で、トップバッターはみり愛さん。映し出されたのは、純奈がみり愛をだっこしている写真。純奈への愛を語るみり愛に、疑いの目が向けられ。レズじゃないよーと言い訳。

 次は川後さん。映ったのは、大森靖子さんのアルバムの写真。棚の一角にスペースを作っているそう。最近靖子さんが、欅坂にはまっていることを告げ、わたしにはまれと思っていると願望を吐露。

 最後に能條さん。映し出されたのは、斎藤ちはるさんの写真。ふたりの仲の良さはブログ等でもさんざん紹介されているので、これはもう納得ですね。楽屋でもいつも隣にいるとのこと。

 かりんちゃんがそれを受けて、「じゃあ琴子は、楽屋ではいつもどこにいる?」とキラーパス。
 琴子ちゃんも、「壁際のはしっこ」と見事に返し、会場は微笑みに包まれました。

 ふたつ目のテーマは、「私の暇つぶし法」。

 みり愛ちゃんが示したのは天井の写真で、会場は??状態だったのですが、天井を見るのが好きというわけではなくて、単に寝るのが好きで、寝た時に目に映る光景を撮ったのだそうです。

 川後さんは、ボードゲームの写真。
 
 能條さんは、新内眞衣さんの写真で、まいちゅんをいじるのが最近の暇つぶしとのこと。いい意味でのいじりですが、この写真のまいちゅんの佇まいが、なんとも言えない感じでおもしろく、会場が笑いに包まれました。この場にいないのに笑いを取るとは、さすがとしか言いようがありません。

 まいちゅんでオチがついたところで、ライブが再開。乃木坂の円陣。


19「別れ際、もっと好きになる」 センター:渡辺みり愛

20「嫉妬の権利」 センター:渡辺みり愛

21「不等号」 センター:渡辺みり愛

22「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」 センター:渡辺みり愛

 この4曲の並びはたまりません。アンダー屈指の名曲の連続で、一番の醍醐味ですね。私もちゃんと見ていたはずなのに、細部の記憶がまったくないほど、没頭していました。

 客席にいたひめたんが、どんな表情でこのシーンを見ていたかも、見てみたかったですね。


<MC 4回目>
 次が本編ラストの曲。その前に、座長であるみり愛さんからの、短めのMC。
 アンダーセンターに選ばれて、アンダーライブをやりたいって言ったけれど、いざ決まってみると、過去最少の12人という数字と、会場の大きさ、そしてリハーサルにもなかなか参加できなくて、焦る気持ちばかりが募っていました。
 でもそんな中でも、1期生の先輩が導いてくれて、そして2期生のみんなが励ましてくれて、これまでの4公演、たくさんのファンの方に来ていただけて、成功したと胸を張って言えるのではないかと思います。ほんとに、ファンのみなさまがいたから、こうしてやってこれたのだと思います。

 昼公演では、花言葉の話をしていたみり愛ちゃんですが、夜公演でもその話をちょっと交えつつ、全曲全霊で臨んだ公演の振り返りをしてくれました。

 そして、締めくくりの曲へ。


23「インフルエンサー」 センター:渡辺みり愛

 イントロが流れると、この曲をやるのか!といった意味あいでの、ざわざわした雰囲気が、会場に漂うような気がします。
 乃木坂史上、最も高速で難易度の高いパフォーマンス。
 練習する時間も限られる中で、どこまで仕上げることができたのか。初めて見るまでは、楽しみであると同時に、少し怖くもありました。

 しかしそんな心配は杞憂でした。
 難しい踊りもそつなくこなすみり愛ちゃんは、さすがですね。その隣で、必死の形相で踊る絢音ちゃんの姿も印象的でした。

 大きなミスもなく、見事に踊り切って、舞台袖にはけていくメンバーたち。ほどなく、アンコールのコールが始まります。


EN1「ロマンスのスタート」 センター:不明

EN2「ハウス!」 センター:不明

 アンコールは、定番の曲を並べてきて、ひたすら盛り上がりました。スタンド前を、メンバーを乗せたトロッコが走り、ちょうど2列目にいた私は、至近距離で見られてよかったです。


<MC 5回目>
 みり愛ちゃんが、メンバーに今日の感想を尋ねます。最初は、川後のひなちゃん。
 冒頭から涙声のひなちゃん、言葉に詰まります。やがて大粒の涙が。
 ふだんは見せない表情に、心配そうな他のメンバー。
「……わたし、普段泣かないので、こんなのは今日だけ。泣いたこと、この場限りにしてください」と、一言一言かみしめるように、想いを伝えてくれました。私もぐっときました。内容については……ひなちゃんの意思を尊重して、そっと胸の中にしまっておきます。

 続いて、愛未ちゃん。アンダーライブへの熱い想いを、静かに語ります。
アンダーライブは、現状維持ではダメで、常に前回を上回っていかなければならない。
 いつになく真剣な言葉が、胸に刺さりました。特に今回の愛未ちゃんは、舞台とスケジュールが重なってしまい、ライブへの参加が危ぶまれるほど、リハや練習に参加できる時間が短かったそうです。
 心配して尋ねるスタッフに対して、「出ます!」と志願したその熱い気持ちが、言葉の端々から伝わってきました。

 そしてそれを受けたみり愛ちゃんは、川後さん、愛未ちゃんの話が終わるごとに、二人とのこのアンダーライブ期間でのエピソードを話してくれて、そこも心に響きました。
 この期間で、さらに仲良くなったとの言葉がうれしかったです。

 最後に、みり愛ちゃんの番ですが、私は本編の最後にメッセージを送ったので、「ここはれなちさんに!」と突然のご指名。

 おそらく準備していなかったであろう山崎怜奈さんですが、そこはクレバーな彼女です。
 「アンダーライブは逆境から生まれたコンテンツ」という名言も残して、涙をこらえながら、選抜経験のない3人のフロントで立ち向かったこの4公演を振り返り、素直な気持ちを伝えてくれました。ここのMCコーナーは、涙腺が緩みっぱなしでした。


EN3「風船は生きている」 センター:渡辺みり愛

 アンコール最後の曲は、風船が生きているのリピートです。風船が生きているで始まり、風船が生きているで終わる。12人で紡ぎ出した、このライブにふさわしい名曲だと思います。
 ふたたび会場が、白の灯火に染まりました。
 メインステージの両サイドには、大量の風船で作られた、「4」「6」とそれぞれ書かれた巨大な壁が出現。そして空からも、数多くの風船が降ってきました。

 感動に包まれながら、アンコールは終了。メンバーが手を振りながら、舞台袖にはけていきます。
 みり愛ちゃんが最後、メインステージに一人残って、しっかり客席にお礼を伝えてから、消えていきました。

 しかし会場はまだまだという雰囲気に満ち溢れています。たちまち、ダブルアンコールの声が沸き上がります。


ダブルEN1「ダンケシェーン」

 激しいダブルアンコールの声に応えて、ふたたび登場するメンバー。歓声に包まれる会場。
 ダブルアンコールありがとう!と叫ぶメンバー。
 そこで流れた曲は、まさかのダンケシェーン!

 コールも掛け声もすべてが楽しいこの曲。「ありがとう!」、そして「だな!」の大合唱で、ダブルアンコールは幕を閉じました。

 会場の全員に向けて手を振る勢いのメンバーたち。みんな汗だくです。客席も汗まみれ(笑)

 「ありがとうございましたー」と、ふたたびステージ上部に一人だけ残って、それから舞台袖に消えるみり愛さん。


 今度は会場の照明も点灯されて、終了のアナウンスも繰り返し入ります。

 これで終わりだな…という雰囲気も一瞬流れましたが、アリーナを中心にトリプルアンコールの声が上がります。そしてそれが、徐々に会場全体へ拡がっていく様は、鳥肌ものでした。

 これはもしかすると、トリプルがあるかもしれない!
いっそう声が大きくなっていきます。

 PA付近で、慌ただしく動くスタッフの姿が見えます。いったん撤収しかけた手が止まっている感じです。

 トリプルアンコールを求める声は、かなり長く続きました。演出側としては、トリプルまでは想定していなかったんでしょうね。

 どうなるのか、じりじりする時間が流れる中。
不意にこの曲のイントロがかかりました!


トリプルEN1「ガールズルール」 センター:渡辺みり愛

 最初の一音で、爆発する会場! ここでのガルルは熱い、熱すぎます!

 全力のみり愛コールで始まったガルル、そのままのテンションで最後の一音までみんなで楽しんで、そして燃え尽きました(笑)。

 ステージでは、曲が終わった後、泣き崩れている伊織さんの姿が見えました。理由はわかりませんが、感極まった感じなんでしょうね。他のメンバーに抱きかかえられるようにしています。

 そして三たび、最後の挨拶をするため、ステージ上部に立ったみり愛さん、まさかまたやるとは思わなかった、ダブルダブルアンコールって言うの?(周りからトリプルだよとのツッコミが入る)と愚痴をこぼしながら、それでもうれしそうに話していました。

 そして、みんなで最後のお礼をして、いよいよ本当にこのライブは幕を閉じました。


 トリプルアンコールが終わった後、さすがに4回目のアンコールは遠慮しましたが、スタンディングオベーションの大拍手に包まれた会場。長い間、それが途切れることなはく、大満足の、この上なく熱いライブが終わりました。

20171001-04





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