昨日の記事で、激動の2014年について書きましたが、 今日は4年連続出場となった紅白歌合戦でのパフォーマンスを振り返りたいと思います。


初出場は2015年。はじめての出場で選ばれた曲は、『君の名は希望』でした。

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紅白内定のニュースから落選の憂き目にあった2014年。その悲しみを越えての初出場に、当時の全乃木ヲタが涙した!はず。

圧巻だったのは、サビ。一番盛り上がることで全員が動きを止めたのです。激しいダンスも叫ぶような歌声もない。じっと想いを込めて歌う。余計な演出を排した、当時の全メンバーによるパフォーマンスは、まさに「乃木坂らしさ」全開でした。

ただ、「希望とは~明日の空~」がなかったため、余韻に浸る時間もなく終わってしまったのは残念。

それでも、非願成就の瞬間を目撃できた、とてもすばらしい夜になったことは間違いありません。



2016年は、橋本奈々未さんの卒業シングル『サヨナラの意味』で出場しました。

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橋本さんのソロパート「躊躇してた間に陽は沈む」が最高の盛り上がりポイントでしょうか。ここは何度も聞いてしまいます。橋本さん、最後の最後まで綺麗でした。

でもやっぱり「うしないたくない」がカットされたのが残念でならない。この曲はその一言で完結する世界観なので、落ちのないドラマを見ているようで気持ち悪いんですよね。たった5秒ぐらいなんだから入れてくれよぉ……。

歌詞まで気にしてる人はいないだろって? ここにいるんですよおおおおお!



2017年は『インフルエンサー』

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この年はヒム子フィーバーでしたね。テレ東の音楽番組でコラボはわかるとして、まさか紅白にまで出てくるとは思いませんでした。

落ちぶれたと言われても、そこは紅白歌合戦。40%を越える視聴率を取るモンスター番組であることに変わりはありません。普段の音楽番組なら興味のある人や若い人が中心になりますが、紅白は全世代が見る稀有な番組です。

そこで、乃木坂の出番にも関わらず、ヒム子が主役になってしまったことは大いに不満でした。前編はいいとして、後半はほぼヒム子です。そこを映すならもっと他のメンバー映してくれよ!とテレビに向かって何度叫んだことか。

この年のレコ大で圧倒的インフルエンサーを見せてくれただけに、紅白では全メンバーでそれを越える驚天動地インフルエンサーを全世界に発信してほしかった。

でも、「メンバーが喜んでるんだからそれでいいしょ?」と言われたら、なにも言い返せねぇ……。だって実際そうなんだもん!



そして2018年。『帰り道は遠回りしたくなる』

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良かったですね、本当に良かった。歌唱前のA-StudioVTRでうるっときて、最後にメンバーがバナナマンのおふたりを見つけたところで涙腺崩壊でした。こういうコラボのしかたはすばらしかったと思います。

2017年の『インフルエンサー』もある意味そうですが、乃木坂とバナナマンが絡むと『身内ノリ』になってしまいます。公式おにいちゃんとはいえ、それを知っている人がどれだけいるか。これまでの紅白裏トークや、他番組で兄妹の絆をアピールしても、その事実が世間的に浸透しているかといえば、そうでもない。

だから、感動しました。

当然ですが、この演出はNHKがOK(あるいはオファー)したからできたこと。乃木坂とバナナマンの関係を前面に出してくれたのです。

例に出すのは申し訳ないですが、たとえばAKB48の出番で、バッドボーイズが登場し、「指原!ヘタレのおまえがようがんばったな!ここから応援しとるで!」と叫んだら、たぶん自分は泣き崩れます。全力で泣きます。でも、多くの人は「?」ではないでしょうか。もしかしたら、私物化するなと怒られるかもしれません。

乃木坂とバナナマンでもその可能性はありました。現に疑問視する声もあります。それでもこの演出が選ばれた意味と意義に、熱いものを感じます。グループとコンビ。どちらも人気や勢い、そして確かな関係性がなければ、この演出はなかった。そこに感情を揺さぶられました。




さて2019年。まだ紅白の話をするのは気が早過ぎですが、もし出場するとなったら、どんなパフォーマンスになるのか。今から楽しみです。