「ハルジオンが咲く頃」のミュージックビデオが公開されました。(2016.3.22(火)23:59まで限定公開)

20160304-04


 もう公開してしばらく経ちますが、昨日はじめて見ました。ここ最近いろいろあって見る時間が、というのは単なる言い訳です。
 
 そもそも「ハルジオンが咲く頃」。曲として大好きです。シンプルな歌詞から広がる世界観。乃木坂を知る人なら「君」を今回のセンターの存在に置き換えることができ、乃木坂を知らなくても、さまざまな「君」を心に描くことができます。

 目を閉じて聞けば、目の前に現れる千差万別な「君」の姿。MVではどんな「君」が現れるのか、非常に楽しみにしていました。曲だけでこんなにも心を打たれているのですから、映像で感動できないはずはないと思い込んでいたのです。

 最近いろいろあって、心がかき乱されていたのは事実。そんな雑念のなか、大好きな曲のMVを見るのは嫌でした。最初の印象は大切です。余計なことを考えて見て、そのイメージに流されたくはありませんでした。


 それでやっと昨日、落ち着いた気持ちで見ることができました。


 さあ、ここからざっくばらんにいきましょう。



 わけわかんねぇ……。

 最初に得た感想はそれでした。


 最後の最後、まいまいのシーンは泣きました。そりゃ泣きますわ。「おいおいこのMVどんな着地するんだよ」と心がささくれていたにも関わらず、ちゃんと感動を心に残してくれたのは良かった。あれがなかったら、まいまいの卒業シングルに何してくれとんじゃ!と怒り狂っていたかもしれません。


 というのが最初の感想ですね。非常に浅い見方で申し訳ない。

 で、繰り返して見るうちに、

 これはこれで立派な卒業MVだよなぁ、監督、暴言はいてごめん……。

 てなことを思いはじめましたが、

 やっぱりわけがわからない。


 情報量が多いのか、少ないのか。何を見せたいのかよく分からない。場面場面はすごく良いんです。大正浪漫を感じさせる衣装は「馬車道」と「サクラ大戦」をこよなく愛する自分としてはスマッシュヒットでしたし、百合シーンはげへげへできましたし、制服姿はぐへぐへできましたし、最後のまいまいのシーンももちろん良かった。

 けど感想として思い浮かべるのはそんな1カット1カットで、全体の輪郭が非常にぼやけている。キレイな場面の連続性だけでMVを作るのもありだとは思いますが、要所に物語性も秘めているので、どうしてもそちらに気をとられてしまいます。その物語もよく分からないままはじまり、終わっていきますので、見終わったあとに曲ではなく、曖昧模糊な物語のことばかり考えてしまうのは、なんとも、もやもや。

 意味ありげな場面を繋げているだけで、実は空虚な物語なのかもしれません。けど、さすがにそんな素人っぽいことはしないはず。だから何か壮大なお話が裏にあるとは思うのですが、それが読み取れない自分に対するいらいらもあります。



 結論として、好きか嫌いかで言われれば、好きではあります。でもそれは楽曲の好みと乃木坂に対する思い入れ、まいまい卒業の感傷などが込みの感想ですので、もっとフラットな目でMV単体を評価したらどうなんだろうと疑問は残ります。「うおおおお、いくちゃんとみなみちゃんがああああ」で思考が止まってしまう自分にはとてもフラットな目は無理なのです……。


 でも、いろんな見方ができるMVであることは確かですね。

 ぜひ皆さんの率直な意見、考察をお聞かせください。自分ももうちょい深く考えてみたいと思います。「命は美しい」の小難しい解釈みたいなことできるかな。(「命は美しい」MVの謎に迫る。キーワードは「2つの衣装」、「赤と白の涙」、「逆再生」


 もちろん、無理してフラットに見る必要も、深く考える必要もないんですけどね。見たまま楽しんだもん勝ち。それもすごく分かります。けど、いろんな方向から、いろんな角度から見るのもまた一興。その楽しさは奪いたくないですし、奪われたくないです。


 というわけで感想お待ちしております。

 きっと違う見方ができれば、まるで違う感想が得られると思います。


 そういう意味では、もしかしたらものすごいMVなのかも……。



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