寒中見舞 ~葉書にある一途~
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- 2017/01/31(Tue) -
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昨日一通の寒中見舞が届いた。 加冠の儀式の写真が添えられていた。 神職を目指している君からだった。 大学進学もそのために学ぶものを明確に選択した。 今は江戸川の神社から学舎に通う。 貫いている。 揺るぎない。 一月も終わる。 一月は終わる。 一月が終わる。 一夜づつ捨て去るごとく寒を生く (上野さち子) |
アセビ(馬酔木) ~ただじっと待つ~
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- 2017/01/24(Tue) -
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今朝、東の空には輪郭が明瞭に月が綺麗だった。 そんな凍てつく月を見ると不思議に心が熱くなり密やかな願いをかけたくなる。 予報を見ると、寒さもここ一週間がピークだろうか。 馬酔木が赤い蕾をたわわにしている。 みんな待っている。 何もかもがじっとして。 寒暁を覚めての息の快し (篠田悌二郎) |
凍る ~草木を閉じ込める~
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- 2017/01/20(Fri) -
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庭から続くその先の西側。 冬枯れの景色の中。 蘆の穂が光る所。 一箇所が凍る。 離れて見て、近づいて見て、触れてみる。 氷柱のように長く伸びたり。 茨などがその氷の中に閉じ込められたり。 厳寒ならではの造型。 これが自然。 大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり (富安風生) |
キスジアマリリス(黄筋アマリリス) ~また咲いて~
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- 2017/01/17(Tue) -
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今朝、肩に寒さを覚え目が覚めた。 連日厳しい冷え込みが続く。 新聞の一面に“22年重ねた「生」”の文字。 その下にライトアップされた中州に積み上げられた石。 部屋では黄筋アマリリスがまた咲く。 空にのみ 規律残して 日の沈み 廃墟の上に 月の昇りぬ (与謝野晶子) |
シュウメイギク(秋明菊) ~冬の旅~
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- 2017/01/09(Mon) -
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私の周りにのんびりの風が吹く。 小さな丸い玉が伸びたひょろりの上で揺れる。 中から白い綿が飛び出す。 秋には赤紫の花だった。 そのあと姿。 もとを思い起こせないほどの変わりよう。 そんな冬の秋明菊。 たまには都会の空気でも吸おう。 目つむりて己れあたたむ冬の旅 (岡本眸) 9月30日 |
ビワ(枇杷の花) ~裏口を開ければ~
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- 2017/01/08(Sun) -
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寒気に咲く花もある。 枇杷もそう。 小さく白い5弁が集まり咲く。 褐色の綿毛をまとい。 晩秋に咲き始めた花。 そして年を越してなおも花姿を保つ。 葉も青くして。 時々鳥が来て花をこぼす。 枇杷の木に近づけば花はつきりと (大串章) |
ヤマアジサイ(冬の山紫陽花) ~冬姿のあはれ~
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- 2017/01/07(Sat) -
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冬の山紫陽花。 その枯れ姿も好き。 中にくっきり浮き出る筋。 このように色を失くしてから見えるものもある。 衰相の美。 老いの美しさ。 あはれとおもしろみ。 そしてすでにそばには新芽も。 木々の間に輝く日あり冬の草 (山西雅子) |
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) ~今ある場所で~
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- 2017/01/05(Thu) -
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酉年は世の中が騒がしいなどという人もいましたが。 すべての意味において平穏である事を願いたいものです。 年のはじめから暖かな日が続いています。 大犬の陰嚢が咲いています。 今ある場所でですね。 金色のものの減りたる五日かな (櫂未知子) |
フユシラズ(冬知らず・Calendula) ~常に戻して~
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- 2017/01/04(Wed) -
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スノードロップ(snowdrop) ~きよらかにしずやかに~
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- 2017/01/02(Mon) -
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コチョウラン(ミニ胡蝶蘭) ~心も締めて今朝の春~
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- 2017/01/01(Sun) -
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