ツグミ(鶫) ~日脚伸ぶ~
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- 2020/01/31(Fri) -
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キューッ、キュッキュッ、キュッキュッ。 鶫が染井吉野にいた。 首を回してあたりを見渡している。 暖かな陽射しを受け、そこはいい眺めだろうなあ。 「3月並みの陽気です」とラジオの声。 ロウバイ、スノードロップ、クリスマスローズも少しずつ咲き出している。 こころまづ動きて日脚伸びにけり (綾部仁喜) |
ミツマタ(三椏・三叉) ~その分枝の姿から~
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- 2020/01/20(Mon) -
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寒さの中で蕾をつける草木。 三椏にも艶のある毛に包まれたのが。 枝はほぼ同じ角度で三本ずつに分枝する。 それで“三つの又”とわかりやすい。 聞こえる「春遠からじ」の声。 枝をさしのべている冬木 (種田山頭火) |
アシ(蘆・葦) ~枯河原~
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- 2020/01/09(Thu) -
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『五穀豊穣春秋の図』 ~一月の雨~
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- 2020/01/08(Wed) -
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きのうは雨だった。 しっかりと降った。 気温が上がらなかった。 一日寒かった。 床の間には『五穀豊穣春秋の図』。 元日から一月いっぱいは毎年それを掛けることにしている。 いろいろな意味において実り多き年になるように…そんな思いを込めて。 そして今日も朝から雨。 一月や道の窪みに雨踏んで (野路斉子) |
デンドロビウム(Dendrobium ・フィズ) ~「シャキッと」~
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- 2020/01/06(Mon) -
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西日が部屋に入り込む。 デンドロビウムにあたり、その強いコントラストが色と形を際立たせる。 壁に映る影も濃く。 そんな陽射したっぷりの日が続く新しい年。 背骨を立てて「シャキッと」。 紙の舞ふごとくに過ぎぬ松の内 (福田紀伊) |
クリ(霜の栗) ~早や四日~
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- 2020/01/04(Sat) -
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冷え込む朝。 栗の毬や葉も霜を纏う。 それぞれに現れるその付き方や形。 そんな様子を見るのはおもしろい。 冬の朝にはポエムやアートがある。 家人は5泊の旅。 食事に悩む私。 こういうときには手料理のありがたさをしみじみと感じる。 早や四日小さき野心温めをり (保坂加津夫) |
マサキ(柾の実) ~胸に去来するもの~
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- 2020/01/01(Wed) -
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まだ暗い静かな元朝。 いつもと変わらずに目覚める。 だが瑞気に満ちてすがすがしい。 私なりの決意。 胸に去来するものをたしかめつつ、冷えた服を着る。 只今の初心に自分の可能性を信じて。 皆まだ睡っている。 年いよいよ水のごとくに迎ふかな (大野林火) |
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