ムクゲ(木槿) ~七月尽の帽子~
- 2019/07/31(Wed) -
木槿191

朝食時に下山さんから電話があった。
「今ブルーベリーを収穫して選果しているんだけど、はじいたのでよかったらと思って…」
林檎と梨がメインの果樹農家で、加えてブルーベリーも栽培している。
50代にご主人を亡くされ、それ以来一人で広い畑を管理してこられた。
数年前からは役場勤めだったお嫁さんが退職して手伝っている。
時々こうして声を掛けて、いろいろをくださる。

朝から気温が上昇。
麦稈帽子を被り、歩いて3分ほど。
レジ袋いっぱいをいただく。
私も畑にブルーベリーが2本あるが、それとは比べものになるはずもない大きさと甘さ。
趣味人と職業人の腕の違い。


淡紫の木槿も咲く。
夏の青い空に調和する。

   風に置く七月尽の旅帽子  (小澤克己)

木槿192

木槿193

木槿194

木槿195

木槿196
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ゴボウ(牛蒡の花) ~放って置いたら~
- 2019/07/31(Wed) -
牛蒡の花197

牛蒡の花が咲いている。
色も形も薊に似る。

茎の高さは2メートルを優に超える。
隣の梨の木よりもさらに上に伸びる。
枝を広げるように分けたその先端に花はある。
花の周りのトゲトゲは見た目と違ってやわらかい。

去年のを1本抜かずに放って置いたらこうなった。
種を採ってみよう。

   篁の中に日が降る花牛蒡  (古館曹人)

牛蒡の花192

牛蒡の花193

牛蒡の花195

牛蒡の花191
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キキョウ(八重咲き矮性桔梗) ~梅雨明け~
- 2019/07/30(Tue) -
八重咲き白桔梗191

車を走らせて1時間少し。
久しぶりに安曇野インターで降りる。
 
友人二人の展覧会が開催される。
その搬入と展示にアシストの依頼があってのことだ。
会場はバラの庭園で有名な大きな公立美術館。
広いキャパシティーを埋めるだけの多くの作品が運ばれる。

「〇〇さん、お久しぶりです。△△です。何年ぶりですかね」
私を見てすぐに挨拶に来てくれたのは美術館の館長さんだった。
大学の1年後輩だ。
思えば数十年ぶりということになる。
懐かしい話も交わしながら共に汗をかいた。

総勢8人で作業を進め、およそ7割方終える。
途中にライティングの様子も見たりしながら。
残りは明日ということになった。

まだキャプションの付いていない作品を見て回る。
質の高い充実した展示となっている。

会期は8月1日から25日まで。
3日にギャラリートークがあるので、あらためてそこでゆっくり見ることにしよう。


帰りの車の中で梅雨明けを聞く。
去年よりおよそ一月遅れで、平年と比べても8日遅いとか。
やれやれ…。

庭では八重桔梗も咲き出した。

   桔梗の空のひろがる信濃なり (阿部誠文)

八重咲き白桔梗192

八重咲き白桔梗193

八重咲き白桔梗194
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マツバギク(松葉菊) ~万葉の歌~
- 2019/07/30(Tue) -
松葉菊191

ある雑誌に、さだまさしさんが『万葉集』について語るページがあった。
彼は絶えず手元に『万葉集』を置いているのだという。
そして、ご自身の曲「まほろば」の歌詞の元になったのは磐姫皇后(いわひめのおおきさき)の歌だったと紹介する。
   居明かして 君をば待たむ ぬばたまの 我が黒髪に 霜は降るとも (巻2・89)

最近私が手にしたの本の中にも磐姫皇后の歌が収められている。
   秋の田の 穂の上に霧らふ 朝霞 何方の方に わが恋ひやまむ (巻2・88)

磐姫皇后という名は偶然にもこうした重なりがあって知った。
先般、「仁徳天皇陵古墳」がユネスコ世界文化遺産に登録されたが、その仁徳天皇のお妃である。

四首連作の他の2首は
   君が行(ゆ)き 日(け)長くなりぬ 山尋ね迎へか行かむ 待ちにか待たむ (巻2・85)
   かくばかり 恋ひつつあらずは 高山の岩根しまきて 死なましものを  (巻2・86)
ある意味での強い嫉妬を含む愛する天皇への熱い想いを歌っている。

しばらくはこの万葉の歌の本とじっくり向き合う時を過ごす。


松葉菊も夏の花。
艶のあるビビットピンクが放射状に広がる。
黒地をバックにしたらそれは夜空の花火。

   梅雨明けや胸先過ぐるものの影  (吉田鴻司)

松葉菊192

松葉菊193

松葉菊194

松葉菊195
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サンパラソル(Sun Parasol) ~かぶる日傘~
- 2019/07/29(Mon) -
サンパラソル191

昨日のニュースにちょっと変わったスタイルの人々が映っていた。
五輪観客を誘導するボランティアの皆さんだった。
熱中症の防止用として、かぶるタイプの傘を頭にして活動していたのだ。
確かに防止効果がありそうだし、両手も空いて資料の手渡しや説明にも有効だ。

「これはいい。どこかで売っているのかしら」と家人は興味津々。
農作業にもよさそうな気もする。
一般販売されるとけっこう売れるのではないかとも思ったりした。

庭先にも赤いサンパラソルがある。
これは知人が4年前にプレゼントしてくれたもの。
亜熱帯性の植物であるため冬越しは難しいとあったが、思いの外無事年越しを重ねて、元気に花を咲かせてくれている。

   好く化粧ひ好く着こなして日傘さし   (高浜虚子)

サンパラソル192

サンパラソル193

サンパラソル194
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ナツメ(棗の花) ~なつめのうた~
- 2019/07/29(Mon) -
棗の花191

棗に花が咲いたのは2週間ほど前だった。
薄い黄色の星形をたくさん付けていた。
小さくて目立たないのでついついやり過ごしてしまった。
カサブランカなど、他の花のついでに気づいて再度見たら、花は終わりに近づいて実の形に変わっているのが多かった。
揃って咲いている様子を見るタイミングを逸したようだ。

もともとは実がほしくて植えたものだ。
家族はほとんど食べないが…。

   夏風に子ども歌と花棗 (奈美あや)

棗の花192

棗の花193

棗の花194

棗の花195
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ユリ・カサブランカ(百合・Casa Blanca) ~合間を縫って~
- 2019/07/28(Sun) -
0カサブランカ196

雨が降った。
強くはなく、少し青空ものぞいたりし、時々は雲間から太陽が顔を出した。
合間を縫って外に出た。

カサブランカにいくつも水滴があった。
その一粒には蕾が取り込まれ映っていた。

咲いたのは一昨日から。
今年は6輪、今は蕾が3つ、花3つ。

それは2007年にやってきた。
以来、毎年その白い優雅な姿と強い香りを届けてくれる。

また雨。
部屋に戻る。

   百合の香を深く吸ふさへいのちかな  (村越化石)

1カサブランカ191

2カサブランカ192

3カサブランカ193

4カサブランカ194

5カサブランカ195
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ウツセミ(蝉の脱け殻) ~葉にとりついて~
- 2019/07/28(Sun) -
蜩の脱け殻120

蝉の脱け殻がシラヤマギクの葉にとりついていた。
その大きさや形からヒグラシのか。
ほかにはどうかと探したらセイヨウスモモにも。
それは艶があってやや大きめなので、アブラゼミのようだ。
さらに目を遣ると、イヌツゲの幹には並んで小さなのが2つ。
土を付けているこれはニイニイゼミだ。

蝉の穴もいたるところで見られるようになった。
そこから這い出て草木に登り、羽化する様子も見たいものだ。

   空蝉やひるがへる葉にとりついて (高野素十)

油蝉の脱け殻114

ニイニイゼミの脱け殻19
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クロコスミア(Crocosmia・姫檜扇水仙)  ~持ちに来れる?~
- 2019/07/27(Sat) -
クロコスミヤ191

また義姉からの電話。
「このあいだのスイカはどうだった?」
「甘くておいしかったですよ」
「よかった。皮にだいぶキズがあったので心配していたの」
「半分にして二日でいただきました」
「またスイカを採ったんだけど持ちに来れる?」
「今ちょうど用が済んだところだったので、すぐに伺います」
今年は西瓜を作っていないのでとてもありがたい。

車を走らせて数分。
玄関を明けると、レジ袋に入ったスイカが用意されていた。
「この前のは黒スイカだったけど、今度のは楕円形で、皮が薄くて甘いの」
なるほどラグビーボールのような形をしている。
食事前だったので、話もそこそこにお礼だけ言って戻った。

いずれの野菜にしても義姉の作りは私よりずっとじょうずである。
なんたって、キャリヤが違う。

暑い太陽を思わせる色のクロコスミアが咲いている。
繁殖力が極めて強いので、増えないように気をつけている花だ。

   西瓜切るや家に水気と色あふれ   (西東三鬼)

クロコスミヤ192

クロコスミヤ193

クロコスミヤ194
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ジャガイモ(馬鈴薯) ~掘った~
- 2019/07/27(Sat) -
ジャガイモ掘り191

ジャガイモを掘った。

少し前のこと、ジャガイモによる食中毒で13人の小学生が救急搬送されたとテレビが報じていた。
そしてここ10年で「有毒植物による食中毒」の中で患者数が最も多いのがジャガイモだと注意を喚起していた。
厚生労働省の統計によると、その数は346人に上るとか。
ジャガイモには天然の毒素があることは以前から知られている。
それは芽とその根元、光が当たって緑色になった皮の部分、十分に育っていない小さなイモに多く含まれていると説明する。
保存する際にはできるだけ布などをかけて光が当たるのを遮り、皮の緑化を防ぐのが望ましいとも。
あらためて気をつけなければと思った。

土から露出しないように土寄せを丁寧に繰り返したこともあって、掘ったのに緑のものはなかった。
大きさは様々だが、選り分けて小さなのは処分した。
箱に入れてその上に麻袋をかけ、木のボックスの中で保管した。
テレビの注意を念頭に、念入りに…。

   馬鈴薯の顔で馬鈴薯掘り通す  (永田耕衣)

ジャガイモ掘り192

ジャガイモ掘り193
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コオニユリ(小鬼百合) ~蕊みなりんりんと~
- 2019/07/26(Fri) -
小鬼百合190

下向きに咲くオレンジの百合は小鬼百合。

花びらはくるり上に反り、まるで踊るよう。
中には散りばめられる濃赤色のドット。
蕊は外に突き出て。
風吹けば揺れて、音も?

   百合の蘂みなりんゝゝとふるひけり  (川端茅舎)

小鬼百合191

小鬼百合193

小鬼百合194

小鬼百合195
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ヒマワリ(向日葵) ~夏休み~
- 2019/07/25(Thu) -
向日葵190

私の向日葵は前年のこぼれ種から育ったもの。
それを並べて移植する。
こうした循環を何年か繰り返している。
ただ背があまり伸びなくなっている気がする。
茎の太さも花の大きさも同様に小さく。
来年は新しい種を買うのがいいかもしれない。

子どもたちによく出会うと思ったら、もう夏休みなのだ。

   向日葵がすきで狂ひて死にし画家 (高浜虚子)  

向日葵191

向日葵194

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シラハギ(白萩) ~「一緒に…」~
- 2019/07/24(Wed) -
白萩191

白萩にも少しずつ花。
先に咲いた隣の赤萩に誘われた?
「ねえ、一緒に揃って咲きましょうよ」と。
いつもなら9月の花なのに、秋にはどうするんだろう。
そのまま咲き続けてくれるのかな。

久しぶりに33℃と夏らしい天気が戻った。
ようやくの梅雨明けか。

   白萩にわれ過ぐる風たちにけり (野澤節子)

白萩192

白萩193

白萩194

白萩195

白萩196
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ネジバナ(捩花・文字摺)  ~「その乱れ模様は…」~
- 2019/07/23(Tue) -
捩花191

藪蘭の中に捩花が一本。
花は透明感のある淡いピンク。
それが螺旋状になって上に向かう。
花の裏はロープのように編みこまれる。
どうしてわざわざこのような形で咲くのか。

古人はそんな花姿を、愛する人への思いにして歌で伝える。
“その乱れ模様はあなたを思う私の乱れ心なのです”よと。
昔の男はロマンチスト…。

花の先が蜘蛛の糸で引っ張っぱられていた。

   手のこんでをりし文字摺草の花   (後藤夜半)

捩花192

捩花193

捩花194

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ノウゼンカズラ(凌霄花)  ~開く花、落ちる花~
- 2019/07/22(Mon) -
凌霄花191

凌霄花が他の樹を頼りに、上へ登って咲いている
ラッパ状の花は次々に開き、その形と色のまま次々に落ちる。
地面にあっても花はまだきれい。
私はそれを毎朝掃く。
傷つけ汚していくようで可愛そうな気もする。

   凌霄や花を垂れたる蔓の花  (籾山梓月) 

凌霄花192

凌霄花193

凌霄花194

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ノカンゾウ(野萱草)  ~非真面目のすすめ~
- 2019/07/22(Mon) -
野萱草191

ある講習会があった。
その中の講師が語った三つの真面目。

生真面目=既成の規範やパターンに忠実、固定観念、くそ真面目
不真面目=破壊、自己喪失、無目的、惰性
非真面目=規範や模倣や惰性を排し、自分の未開発な感性を探るために大胆な挑戦をする。

自己の内面に忠実に自由で柔軟にチャレンジする非真面目になれと。
……………。

家の土手の一角に野萱草。
藪甘草はいたるところに顔を出すが、野萱草は毎年そこだけにある。
これも一日花。

   ♭な君♯な私(ナチュラル)な夏  (尾上有紀子)

野萱草192

野萱草193
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ヘリオプシス(Heliopsis) ~「自然は真理を映し出す…」~
- 2019/07/21(Sun) -
ヘリオプシス190

昨日読んだところには次のように書いてあった。

(前行略)
季節ともに、時とともに移ろいでいく自然は、真理をそのまま映し出しています。
(中略)
自然に触れることは、その真理に触れることです。
なにも広大な自然でなくてもよいのです。
近くの公園に出かけて花の香りをいっぱいに吸い込んだり、葉の色づきが深まって行くのを見たりするだけでもよいのです。
(後略)

ヘリオプシスにたくさんの花。
小さな花蜘蛛もいる。
それをどっさり剪って、まとめてたっぷりと活ける。

   樹々そよぐ颯々の夏いさぎよし (森澄雄)

ヘリオプシス191

ヘリオプシス192

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ホスタ(Hosta) ~夜の彩り~
- 2019/07/21(Sun) -
ホスタ2191

昨夜は花火が上がっていた。
5分くらい窓から眺めてみた。
この圏域は花火が多いことで知られる。
イベント表を見れば、27日には5箇所で予定されている。
また一つ、夏の楽しみが。

ホスタの花茎がすくっと伸びて林立する。
咲く薄紫の花の中には濃い紫の筋が幾本も引かれる。
小さな葉は地面のすぐ上で広がる。
全体がSサイズ仕様である。

   その次の少し淋しき花火かな  (山田弘子)

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イトバハルシャギク(糸葉春車菊) ~「楽しい思い出」~
- 2019/07/20(Sat) -
糸葉波斯菊191

風に揺れる黄色い花。
コスモスに似たそれは糸葉波斯菊。
名に糸葉とあるように葉は細い。
これも毎夏の宿根草。

蜂が無心になって蕊の上。
頭や触角、脚やなどに花粉を付けて。

花言葉をあたれば「:楽しい思い出」。
七月も下旬。
私も何か夏の思い出になるような出来事の訪れを期待しようか。

    くさぐさの色目や夏のおもむきに   (上川井梨葉)

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ハギ(萩・江戸絞り)  ~名前通りの色模様~
- 2019/07/19(Fri) -
江戸絞り191

木本の萩、江戸絞りがある。
花は少し小さめ。
白地に淡紅色の模様が描かれる。
少女の浴衣柄になりそう。

熊蜂が花をこぼす。

川からアオサギが飛びたった。

  この萩のやさしさやいつも立ちどまる (高浜虚子)

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ムラサキツユクサ(紫露草) ~「ごめんね」~
- 2019/07/19(Fri) -
紫露草10

色違いの紫露草が咲く。

繁殖旺盛なこの花も、黄菖蒲と同様に家人からは厄介者扱いされている。
だいぶ見たのでそろそろいいだろう。
花の収まる時期ではないが全部を刈った。

この花を遊び場とする蜂や蝶、花蜘蛛などには、「ごめんね」。

   ままならぬ贔屓の星や名古屋場所  (水原春郎)

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セイヨウアジサイ(西洋紫陽花) ~どうしたんだろうなあ~
- 2019/07/18(Thu) -
ハイドランジア191

一房のセイヨウアジサイが山茱萸の下で咲いている。
高さ20㎝ほど。
花は土のすぐ上でこじんまりと。

昨年まではそうではなかった。
株も大きく、装飾花は毬のようにきれいにまとまっていた。
淡紫の色も映えていた。

どうしたんだろうなあ。
私が何かいけないことをした?

   紫陽花の虚ろな想いにじむ午後  (尾上有紀子)

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ザクロ(石榴の花) ~実がなれば~
- 2019/07/18(Thu) -
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久しぶりに陽のある一日だった。
強い光と濃い影がそれぞれの形をくっきりさせる。
木々の葉や花も嬉しそうな表情だ。

マリーゴールドを40本ほど移植した。
苺苗とワイルドストロベリーを50ほど移植した。
家人はルバーブを数十本採って葉を落としていた。
これまでにジャム瓶がいくつもできているのだが、まだ作るつもりらしい。

石榴には鮮やかな朱赤色の花。
秋に実がなればまた彫ってみようか。

   日のくわつとさして柘榴の花の数  (小林篤子)

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7完成
                                  18年12月28日
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ガクアジサイ(額紫陽花) ~「西瓜を持ちに来ない?」~
- 2019/07/17(Wed) -
ピンクの額紫陽花191

義姉から電話があった。
「西瓜を採ったんだけど、持ちに来ない?」
「うれしい。すぐに行きます」

車を走らせて数分。
「上がっていって。お茶の用意をしてあるから」

胡瓜の3回漬け、生姜の砂糖漬け、えびおかき。
そして香りの良いハーブティ-。

「きのうは友達と新美南吉記念館に行ってきたのよ」
「私も10年ほど前の秋に行ったことがあります。ちょうど彼岸花が咲いていました」
「外の庭も中の展示もとてもよかったわ」
「日帰り?」
「もちろん。ついでに酢のミュージアムなどに寄ってきた」

しばらく南吉の童話について語り合う。
私は22歳の時に買った新見南吉童話集『牛をつないだ椿の木』を今でも持っていることなどを。

新しく緑茶を淹れてくださる。
「明日は短歌会で塩尻に行くの」
あれこれ忙しく動く義姉である。
どっちが若いかわからない。
見習わなくちゃ。

そんなこんなで小一時間。
「ついでに胡瓜も持っていって。一人じゃ食べきれないので」と袋に5本。
今夜は今年の初西瓜…と。


青い紫陽花と柏葉紫陽花に挟まれて淡いピンクの額紫陽花がある。
ほかの紫陽花にはあまり見られないこの優しい色合いが好きだ。

   今日は今日明日は明日なり額の花  (斉藤陽子)

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ピンクの額紫陽花193

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ピンクの額紫陽花195

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カスミソウ(宿根霞草)~カナカナカナ…~
- 2019/07/17(Wed) -
霞草191

霞草は宿根草なので、毎年同じ場所で同じような姿を現してくれる。
一つ一つは小さな5弁の花。
蜂がそのたくさんの花を次々に移り渡っている。
霞草はけっしていい香りではないのだが、彼らの嗅覚はまた違うのだろう。

昨夕、蜩が鳴いた。
いつ聞いてもその調べはもの悲しい。

   はつきりと咲いてゐしかば霞草  (後藤比奈夫)

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セイヨウアジサイ(ユングフラウ ピコティ・Jungfrau Picoty) ~乙女の顔~
- 2019/07/16(Tue) -
ピコティ191

キュウリやナスなどが不作で値上がりしているとニュースが伝えていた。
続く低温と日照不足によると。
今のところ家のそれらは順調で、形も大きさも申し分なく毎日の収獲がある。
ただほかのを見ると、オクラや苦瓜の生育があまり良くない。
特に苦瓜は茎や葉にいつものような青々した潔さと逞しさがないのが気になる。

梅雨明けにはあと一週間ほどかかるのか。
7月も半ば過ぎ、そろそろ夏らしいギラギラの太陽がほしい。

白い花びらを赤く縁取る西洋紫陽花の名はユングフラウ ピコティ。
清純な乙女…。

   紫陽花や恥じらい抱く乙女の顔   (奈美あや)

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ピコティ193

ピコティ194
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ヒペリカム・サンバースト(ポンポン咲き金糸梅) ~負けた~
- 2019/07/16(Tue) -
ポンポン咲き金糸梅191

しばらく前からたくさんの鮮やか黄色の花が咲いている。
蕊は太陽のように球状に盛り上がる。
そこに蜜を求めて蜂も。
このヒペリカム・サンバースト(Hypericum sun burst)は一日花。

高校野球県予選、母校は負けた。

   蜜蜂やしきりにとんでたのもしき  (高野素十)

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ポンポン咲き金糸梅195

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ガクアジサイ(額紫陽花) ~梅干作り~
- 2019/07/15(Mon) -
青萼紫陽花191

3種類の大きさのを梅干作りをしている。
いつもなら自前の豊後梅だけだが、今年はなりが少なかったため良いのだけ選別して1㎏にした。
それだけでは物足りないので隣町の「道の駅」で南高梅の大と中を求めた。
合わせて4㎏。
土用干しの最中。
来週には出来上がるはず。
家人は梅干作りをしたことがないが、毎年「美味しい」と言ってくれる。


青い額紫陽花も咲いている。

   梅干して人は日陰にかくれけり  (中村汀女)

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青萼紫陽花193

青萼紫陽花194

青萼紫陽花195

青萼紫陽花196
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リアトリス(Liatris・麒麟菊・百合薊) ~上から下へ~
- 2019/07/15(Mon) -
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直立した紫の花穂はリアトリス。
その花は上から下に向かって咲く。
そう言う意味ではちょっと変わっている。
でもまたそこがこの花の持ち味。
花も人もいろいろがあっていい。

   風心地良き七月の一日よ  (稲畑廣太郎)

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3リアトリス193

4リアトリス194

5リアトリス195
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アジサイ(紫陽花) ~土曜の一日~
- 2019/07/14(Sun) -
薄青紫陽花191

朝は草取りをした。
汗を掻いた。
胡瓜と茄子を採った。
着替えた。

期日前投票を済ませた。
投票日当日、私は講習会があり、家人達も他に予定が入っている。

その帰りに「パン屋」さんに寄った。
4種類を買った。
店には次々に客が訪れていた。
やはり人気だ。
昼食はそれにした。

所属団体の65回記念目録に載せる顔写真を撮った。
二枚で1500円だった。

夕方は温泉に行った。
週末ということで混んでいた。

帰って大相撲中継を見た。
贔屓の力士は勝った。


白から青へ変わっていく紫陽花もある。

   あぢさゐの毬のはらからうからかな  (鷹羽狩行)  

薄青紫陽花192

薄青紫陽花193

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ウチワサボテン(団扇仙人掌) ~突として蝉の声~
- 2019/07/14(Sun) -
団扇仙人掌191

突として蝉が鳴き出した。
1匹や2匹ではない。
長い眠りから目を覚ました彼ら。
これからますますその声の量は増えていことに。

そして庭で蝉の穴を見つけた。
土を見れば二つともまだ新しい。
ここから出て行ったのも声の一員となったか。

その近くにある鉢植えのウチワサボテンに花が咲いた。

   そのあとも力を抜かず蝉の穴 (落合水尾)

団扇仙人掌192

団扇仙人掌193

蝉の穴191

蝉の穴192
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