キンギアナム(Dendrobium kingianum) ~独り占めするにはもったいないほど~
- 2021/02/28(Sun) -
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それは独り占めするにはもったいないほどの強い香り。
放っているのはデンドロビウム・キンギアナム。
2㎝ほどの小さな花がたくさん。
三日月のような形の蕾もかわいい。

こうして冬から春をつないで。
私の部屋でもう10数年。

   夜の蘭香夢想するあれやこれや恥ずかしや (居山聞涛)

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クリスマスローズ(Christmas rose) ~「卒業」~
- 2021/02/27(Sat) -
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昨日のラジオでは卒業にまつわる音楽の特集をしていた。
定番の曲に加え、初めて聴く曲もいくつかあった。
「仰げば尊し」など今ではめったに歌われることもないだろう懐かしい曲も。
「サウンド・オブ・サイレンス」は映画もともに思い出される。

私自身は小中高大いずれの卒業式も漠としていて感動を伴う思い出がクリアーに蘇らない。
総代が卒業証書を受けていたという記憶だけがおぼろげに残っている。

もうそんな「別れ」の「終わりの」シーズンなのだと、少し静かな気分でアトリエの掃除をしていた。

庭では薄緑のクリスマスローズも咲き始める。

   タタタタタタターのメロディーは「ひと」からも「もの」からも卒業せよと聞こえて (上武旋転子)

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シジュウカラ(四十雀) ~「あれっ?」~
- 2021/02/26(Fri) -
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取りかかっていたことが一段落する。
およそ一月。
思いのほか時間を要したが、概ね満足できる。

風呂に入った。
シャンプーをする。
「あれっ?」
おかしい。
いつもより泡立ちがいい。
容器を見たらボディーウオッシュだった。
「あらあら……」
あらためて頭を洗い直す。
そして長めにお湯に浸かった。

ツツピーツツピー、ツツピーツツピー。  
このところ連日のように数羽の四十雀が朝からやってきて来て軽やかな声を聞かせてくれる。
ほかの鳥の姿もふえた気がする。
彼らも肌で春の兆しを感じて自由に動きたくなったのだろう。

   桜枝に四十雀また一つ新たな決意 (奈美あや)

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チューリップ(tulip) ~「萌え」の姿~
- 2021/02/25(Thu) -
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チューリップがそろって芽を出している。
土をおしのけて……。
どれもきれいな葉。
それはまさしく「萌」の姿。

花咲く頃が絵になって思い浮かぶ。

   時を経て萌え並ぶチューリップのすがすがし   (上武旋転子)

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コウム(原種シクラメン・Cyclamen coum) ~見つけました~
- 2021/02/24(Wed) -
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小さなコウムがフイリヤブランの中で2輪咲いていました。
そこで10年以上にもなる原種シクラメンです。
浅い春に毎年こうして顔を見せてくれます。
見るたびにけなげでかわいいと。

近くのエビネの中には福寿草も一つ。

   たとえば小さきものはいと愛(かな)しという言葉浅き春のコウム  (奈美あや)

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福寿草
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ロウバイ(臘梅) ~それは艶めかしと想う~
- 2021/02/23(Tue) -
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臘梅にも花。
つややかで。
あたりに香りを広げて。
それは艶めかしくも想えて。

朝から数羽のヒヨドリが来てはその花をつつき、こぼしていく。

   胸の深くに届く香臘梅の臘の字書けず (居山聞涛)

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ホトケノザ(仏の座・三階草) ~ゆっくりと初蝶~
- 2021/02/22(Mon) -
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タテハチョウがゆっくり飛んでいました。
今年の初蝶でした。
フユシラズと大オオイヌノフグリとホトケノザが咲いている臘梅の下です。
黄色と薄青と薄紫の色の上です。

春の命が次々と顔を見せています。
そんな当たり前が当たり前としててある日常の小さなことにも喜びを感じるこの頃です。

   野の花の上を初蝶中也の詩集は開かれたまま (上武旋転子)

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サザンカ(山茶花) ~一枚少なく~
- 2021/02/21(Sun) -
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青空が広がり、陽もたっぷりのいい天気だった。
気温も上がり4月並の陽気だと。
布団を干した。
いつもより少し長めに。
取り入れたとき太陽の匂いがした。

まだ山茶花が咲いている。
ひと頃よりは少し艶や張りがなく感じる。
暖かくなり、疲れが出てきたのかもしれない。

着るのを一枚少なく過ごした。 

   カンカンカンオンオンオンオンまだ山茶花が咲いている  (奈美あや)

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スイセン(水仙の芽) ~どうですか?外の景色は~
- 2021/02/20(Sat) -
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カラスが鳴いていた。
ソロだった。
作業を止め、休憩にし外に出た。

満天星躑躅の下に、膨らむ水仙の蕾を見つけた。
三つある。
葉も土の中からちょこんと伸びて。
それは八重咲だったはずとその姿が思い浮かぶ。

長い根張り時を終え、吸う新しい季節の空気。
「どうですか?久しぶりの外の景色は?」

少しの筋肉痛。
右肩を廻す。
両手を上に伸ばす。

いつのまにかカラスの声は聞こえなくなっていた。
作業に戻る。
仕上げまでもう少しだ。

   水仙の蕾三つ「君たちも目が覚めたんだ」「よろしく」 (奈美あや) 

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クリスマスローズ(Christmasrose) ~冬と春~
- 2021/02/19(Fri) -
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今朝はけっこう冷えた。
でも、明日からはかなり暖かくなるという。
寒さらしい寒さはこれが最後なのだろう。

庭の植物の綱引きを眺めれば、数も質も春のみなさんが俄然優勢になってきた。
冬の衆も趨勢を感じ取り、そろそろ今年の引き際だと思っているに違いない。

「フユさん、私に厳しさを与え体を引き締めくれてありがとう」
「またキミの働くときが来るまで、ゆっくり休んでいてください」

今度は赤紫のクリスマスローズも動き出した。

   聞こえる「おはよう」「やあ」「ひさしぶり」そこここに小さな春の会話 (奈美あや)

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クリスマスローズ(Christmas rose) ~「ねえ、どこにあるか知らない?」~
- 2021/02/18(Thu) -
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私が制作室での作業を終えて居間に戻った時のこと。
「ねえ、保護メガネどこにあるか知らない?」と訊く。
ずっと別室で作業していたのだから知る由もない。
「さあ。自分の部屋とか、寝室とか、洗面所は見た?」
「いちおう移動したところはみんな調べたんだけど、見つからない」
とりあえず、テーブルの上やその下、マガジンラックの辺りを見る。
ない。
そのうち出てくるだろうと、思ったときだった。
「………………。あっ。あるじゃない」
「えっ、どこ?」
「頭」
それは家人の白髪の中で上を向いていた。
「えっ」と、言うと同時に手をやり外す。
「あっ、そういえば新聞を読むときに、上げたんだ。あ~あ」
白内障手術後のひと月はその目に刺激を与えたり、ホコリや菌などが入らないために保護護メガネを掛けることになっている。
まだ3週間ばかり必要。
コントのような出来事だが、でもそれは笑えない。
物や行いは違えども、最近同じような事が私にもよくあるのだから。

赤紫のドットの入った白いクリスマスローズも咲き出す。

   50円の紙袋を80枚買った夢で起きる寒の戻り (上武旋転子)

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フクジュソウ(福寿草) ~そこにある小さな幸せ~
- 2021/02/17(Wed) -
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福寿草が満開です。
1、2、3……10輪。
つやつや輝いて。
あふれる笑顔のようで。

フタホシヒラタアブがやってきてとまりました。
啓蟄にはまだだいぶ早いですが。
そのひときわ目立幸せ色に誘われて彼も動き出したくなったんでしょうか。

わかります。
私も腰を屈め、目をそばに近づけて、ずっと見ていたくなりますから。
声をかけたくもなりますから。
気持ちを明るくさせてくれますから。
福寿草はそんな花です。

   福寿草そこにある小さな幸せと今一日の喜び (奈美あや)

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スノードロップ (snowdrop) ~いろいろなこと~
- 2021/02/16(Tue) -
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家人の白内障手術の術後診察に付き添ってきました。
とてもいい状態だということです。
よかった。

ここへ来て体重が1㎏増えました。
昨年来数キロ減ったままでした。
うれしい。

世の中、いろいろが起き、いろいろがあります。
多くの人に生かされていること、当たり前ができる日常に感謝です。
ありがとう。

スノードロップもだいぶ開いてきました。
道案内の笠灯りのような形にも見えます。
花びらの中には小さな逆さハート。
かわいい。

   春浅し何事もなく生かされ生きているその幸せ (上武旋転子)

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マンサク(満作) ~先ず咲くまんずさくマンサク~
- 2021/02/15(Mon) -
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二月も半ばに入り、マンサクが他に先立って咲き出す。
細長い捩れた黄色の花弁が、葉のない枝から吹き出るようにして。
何でこんな咲き方を選んだのだろうと思わせるほどユニークで。
「満作さ~ん」と、物語に出てくるような名前も親しみがあって楽しい。

暖かさが続き、春告げ花たちも歩を早めていい表情で挨拶してくれるこのごろ。

   不思議で変な形と思わず笑みがこぼれてまんさくの花 (奈美あや)

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ユキヤナギ(桃花雪柳の芽吹き) ~いとおしきやはらかき春の影~
- 2021/02/14(Sun) -
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ローカルニュースでやっていました。
県内の感染者数が3日連続「0」と。

みんなみんな守って従って。
それぞれそれぞれ生活のあり方を考え、できることを工夫し。
地道に地道に我慢、努力、協力、支え合って。
特に献身的なエッセンシャルワーカーの方々の働きには……。

また湯飲みを倒してお茶をこぼしました。
最近はそんなことばかりの私です。

雪柳が芽吹いています。

   雪柳が芽吹くあの頃のことを思うと情けなく恥ずかしく  (上武旋転子)  

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クリスマスローズ(Christmasrose) ~「もちろんさ」~
- 2021/02/13(Sat) -
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週間予報から氷点下の数字が消えた。
雪マークも雨の表示に替わった。
たしかにそれは肌で感じられる。

クリスマスローズもすこしずつ開き始めている。
花言葉を見るとその中の一つに“私を忘れないで”とある。
「もちろんさ」

   ひそやかにひそやかに思い出と心クリスマスローズ (奈美あや)

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シェフレラ(Schefflera・カポック) ~今度は右目~
- 2021/02/12(Fri) -
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きょう家人は右目の白内障手術。
以前に左目の白内障と網膜前膜の同時手術をしているので、その経験から不安はないようだ。
現下の医療を取り巻く状況から、入院に関わっての付き添いや面会は禁止。
受付を済ませたらそこで別れて私は帰宅し、退院の連絡があるのを待って迎えることとなる。

県内の感染者数が何ヶ月かぶりに「0」となった。
みんなの力だ。
さらに継続をと思う。

西側の廊下にあるシェフレラに陽があたる。
かなりの歳月を共にしてきた木である。

   日脚伸ぶ黒マスクに「花粉症ですか」の言葉もいつしか消えて  (上武旋転子)

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宿根イベリス(Iberis ) ~春めいて感嘆詞~
- 2021/02/11(Thu) -
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日中の気温は三月を思わせるほどが続き。
土も乾き、風の匂いも少し違うよう。
固かった草木の蕾も口が開き、中に閉じ込めていた色を外に出す。
たとえばロウバイ、マンサクの黄色。
イベリスの白。
日増しに春めく。

ああ……。
んん……。
おお……。
心には感嘆詞。

   「初蕗の薹よ」と味噌汁ニュースは満開の寒緋桜  (上武旋転子)

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キタヤマスギ(北山杉) ~伐ろう~
- 2021/02/10(Wed) -
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ラジオではドボルザークの『糸杉』を流していた。
絡めてゴッホの『糸杉』について解説していた。
続いてMCの若い女性が選曲したのはシェーンベルクの『弦楽四重奏曲』だった。
作曲の背景にある彼に起きた悲哀の現実を語っていた。

若い頃に植えた北山杉がある。
その立ち姿は美しい。
だいぶ高くなった。
鳶が近くを飛んでいった。
三月には伐ろう。

   思い通りには行かぬものよ春の空っ風  (居山聞涛)

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電波時計 ~急にどうしたんだろう~
- 2021/02/09(Tue) -
電波時計

私は比較的規則正しい生活をしている。
たとえば食事とか、入浴はほぼ決めた時刻に。
ほかにも仕事の開始や終了も。

電波時計がある。
その時報が正しく鳴らなくなった。
通常は正時に鳥の声で教えてくれる。
それが突然30分に。
急にどうしたんだろう。
長く使っている掛け時計で、これまで不具合はなかった。
電池の消耗が原因かとも思って新しいのに取り替えてみたが、直らない。
取説を見てもわからない。
時計の機能そのものは正しく動いているので問題はないが。
今は忙しい。
しばらくは「○時30分ですよ」に慣れることにして、時間に余裕のあるときに再度手順を踏んでチャレンジしてみよう。

風の強い日だった。
木の枝が大きく揺れて。
雨戸がガタガタと。

   都会では春一番も吹いたとか懐かしさの歌が口を走る (奈美あや)  

電波時計2
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冬知らずと大犬の陰嚢と蒲公英 ~サティの「あなたがほしい」~
- 2021/02/08(Mon) -
0フユシラズ

私は制作室にいるとき、多くの場合バックに「音」を流している。
機器は、今では珍しいMDも付いているSONYのミニコンポ。
曜日やその時々の気分によって音のソースは変わる。
ラジオだったりCDだったり、編集したMDだったり、カセットテープ(そう、まだけっこう持っている)だったり。
昨日はFMの時間が長かった。
午後に流れたのがジェシー・ノーマンが歌うエリック・サティの「あなたがほしい」。
それは先週サティのCDをかけ、フィリップ・アントルマンの弾くピアノで聴いたばかりだった。
ソプラノとピアノ演奏という違いはあるが、同じ曲の偶然にちょっとのうれしさ。

手を休めてコーヒーブレイク。
あらためてCDをセットする。
3つの“グノシエンヌ”も好きな曲。
仕事は今のところ順調。
目薬を点す。

オオイヌノフグリなど、野の花たちも咲き出している。

   昔「ジムノペデイが好き」と言っていた人がいた歩けば大犬の陰嚢 (奈美あや)

1フユシラズとオオイヌノフグリ

5オオイヌノフグリ

6オオイヌノフグリ

3タンポポ

4オオイヌノフグリとタンポポ
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フクジュソウ(福寿草) ~「う・れ・し・い」~
- 2021/02/07(Sun) -
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福寿草が開きはじめました。
落ち葉に囲まれ輝いています。
幼子の無邪気な笑顔のようです。
「う・れ・し・い」

夕べは、国際宇宙ステーションがオリオン座の方向に向かって飛んでいくのがはっきり見えました。
「う・れ・し・い」

きょうもなにかささやかでも。
「う・れ・し・い」が。
「う・れ・し・い」に。
「う・れ・し・い」を。

   福寿草が咲く「きぼう」がむつみ合う如く色形   (奈美あや)

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キセキレイ(黄鶺鴒) ~何に使うのだろ~
- 2021/02/06(Sat) -
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庭の横は川。
疲れた時や気分転換するときにそのへりを歩いたりする。

一角にはまとまって冬枯れの葦。
跳ね上がった水がその茎について凍っている。

黄鶺鴒がやってきた。
相変わらずスマートな体つき。
時々尾を上下させつつ水の中を歩く。
そして葦の葉や川草を嘴に挟む。
食べているふうでもない。
かといって、今頃巣作りというはずもなく。
何に使うんだろう。
単に口遊びをしているだけなのだろうか。

近視的に凝視する仕事が続く。
外に出て草木や鳥たち、遠くの山景を眺めたりするのは目にもいい。
そして戻った時、これまでの作業が、違う視点や感覚で見え、新たに気付くことがよくがある。

すらりとした黄鶺鴒を見ていて、ふと、昔“ツイッギー”という華奢で細い脚のモデルがいたことを思い出していた。

   冷たくないのかよ二月の川黄鶺鴒は葦の葉を咥えて歩く (居山聞涛)

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レオパとレオコ(レオパードゲッコウ・豹紋蜥蜴擬) ~脱皮する~
- 2021/02/05(Fri) -
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家にはレオパードゲッコウが2匹いる。
黒紋の薄いのをレオパ、濃いのをレオコと名付けて呼んでいる。

昨日はレオパの脱皮が始まった。
その様子をレオコもそばで見ている。
彼らの場合それは一年に何度もある。

2匹の年はかなり離れているがもう何年も仲良く暮らしている。
じゃれ合うとかコミュニケーションを取るとかはないが、性格はとてもおとなしく喧嘩などしたことはない。
適度な距離を取って互いの行動を尊重し、ほどよい関係を保っていて、見ていてほのぼする。
顔はもちろんとして、一つひとつのスローな動作が何とも愛らしく、癒やされる。

さて13歳のレオパ、この先どこまで一緒に生活できるか。

   新卒の頃二月は忍月(にんがつ)だと教えてくれた人がいた (奈美あや)
 
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仙丈ヶ岳(3033M) ~34年前の秋~
- 2021/02/04(Thu) -
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私が仙丈ヶ岳に初めて登ったのは今から34年前の秋だった。
家人の職場の先輩が声を掛けてくださり、家族で一緒に登山した。
山小屋に一泊というのが通常の行程だが、彼は日帰りの計画を立てた。
「なあに、朝早く家を出れば午後4時頃までには帰れるさ」と。
豊富な登山経験を持ち、仙丈のコースも所要時間も熟知していた。
すべてお任せした。

当日は天候にも恵まれ、ほぼ予定通りに登頂することができた。
頂上は360度のパノラマが広がり、富士山も見えた。
少し休み、早めの昼食を摂って下山した。
不思議なことにまるで疲れがなかった。

それから私は違うメンバーで4度登り、最後は2011年の7月だった。
最初に誘ってくれたその先輩が先日亡くなった。
仙丈ヶ岳を見ていて、当時のことなどを思い出していた。

   冬山を見る今の一歩一歩をと言い聞かせる  (居山聞涛)

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アオキ(青木) ~冬に実~
- 2021/02/03(Wed) -
青木031

枇杷の木の下に斑入りのアオキがある
葉と枝が年中青々とした常緑樹だ。
雌雄異株で、我が家のは雌株。
仲春には濃赤色の小さな雌花をつけ、冬に楕円形の実となる。
家のにも今いくつか見える。
まだ生りはじめたばかりで青いが、もう少したてばそれは赤くなる。
あたりには多くの枯れ色が広がる中、その姿はたのもしい。

  青木の実「りっしゅん」だとよ洗い物を干す(居山聞涛)

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春のアオキ雌花
                                  青木の雌花
赤くなった青木の実-2
                                   赤熟した実
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鬼やらひ(叔父の紙細工) ~悪疫退散招福~
- 2021/02/02(Tue) -
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きょうは珍しく、二月二日の節分だという。
「へえ~、ほう~、そうなんだ」。
あわせて、いつものように今年も叔父の紙細工を出して飾る。

みんながんばっている。
がまんしてたえてこらえて。
ささえあってたすけあって。

鬼もやさしいはず。
きっとわかってくれる。

   撒かずに小皿でつまむ豆老い二人 (居山聞涛)

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コオリノハナ(氷華) ~この時期、“関屋の秋丁字”には毎年~
- 2021/02/01(Mon) -
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“関屋の秋丁字”は秋にたくさんの白い小さな花を咲かせる。
その細長い筒状の花は、耳を立てたかわいい小動物の顔に見える。
花が終わると茎を刈り取る。

凍みるこの時期の朝、それにはまた新たに別の花の姿がある。
それは毎年楽しみにしている氷の華。
いつもより小さく数も少ないが、今年もまた神秘な形で。
形や大きさはその日毎に変わる。
そしてあたりに陽が広がりはじめるとたちまちのうちに姿を消してしまう。
冬のほんの短い時間だけに会える自然の造型。

さて、二月。
変えなきゃ。
変わらなきゃ。

   今朝もまた氷の華咲き二月入る  (奈美あや)

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