イノシシの被害が出ているとの事で有害鳥獣捕獲隊出動!
この地域もかなりイノシシの被害が出ていて、田畑の至る所に電気が流れる電柵を設置していますね。
電柵は、農家の方が農作物の自衛策としてできる数少ない有効手段なのです。
周囲を調べてネギ畑を見渡せる高い場所に待ち場を定めます。
このネギ畑も周囲を伝柵で囲われているので、勢子と猟犬に追われたイノシシが出て来るとしたら畑の向こう側か手前。
畑の向こうには別の射手が待機し、私は手前側に身を隠します。
私が受持つ手前側の獣道。
土が乾燥しているからはっきりした足跡は分からないけれど、かなり頻繁に使っている感じ。
勢子が犬を離し、結構な時間が経過。
「ダメか…、猟期のようにしっかりと獲物の場所を見切って巻狩りをするわけじゃなく、有害鳥獣捕獲活動は被害報告を受けて後手後手に回るから厳しいな…。」
そんなことを思い始めた矢先、待っている近くで猟犬の起し鳴き!
一発の銃声。
「外れた!そっちに行くよ!!」
勢子の声。
「この場所に来る…。奥か?手前か?」
自分の受持つ獣道に集中していると、視界の端に大きな移動物体。
視線をそちらに移すと、まったくノーマークだったネギ畑の真ん中を全速力で走るイノシシ!
瞬時に銃を構えて照準を定めますが、距離約60メートル。遠い…。
矢先の安全も確保できなかったので撃てず。
「そっちに向かった!」
と隣の待ち場のハンターに連絡します。
直後に一発の銃声。
「倒したよ~」
40kgちょいの雄イノシシ。
ドングリや芝栗などの山の木の実が実る季節の個体にしては痩せていますね。
それだけ個体数が多く、餌の確保に苦労しているのでしょう。
かなり苦戦しましたが、獲れて良かった。
それにしても良いものを見せてもらった。
電柵をものともせず、獣道も無いネギ畑を疾走するイノシシを見ることなんてハンターでも滅多にできませんから(笑)。
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