天気の良い猟期の祭日だというのに用事があって出猟できず。
用事は午前中で終わって、帰宅途中で行くともなしに水辺を通ります。
「鴨もそれなりに渡って来ているな。15日の鳥猟解禁日が楽しみだ」
更に海に向かい釣り人の偵察。
「結構釣り人いるな。ルアー投げている人はサゴシ(サワラの子)や青物狙いだろうな。浮きを付けている釣り人はサヨリ狙いか。あとはアジゴやハゼ釣りのファミリーフィッシングかな」
「それにしても最近大きなハゼが釣れなくなってハゼ釣りに行く気力も起こらないよなぁ・・・」
と思って用水路のような小さな川の橋を通過するときに、偶然小学生がリールを巻き上げている姿。
「オレの小学生時代も暇さえあれば釣りに行ってたよな~。懐かしい・・・。どれ、小さなハゼでも釣れたかな?」
と思って徐行すると、釣り上げたのは20センチを超える立派なハゼ!!
ハゼはお子様にも釣れる釣りやすい魚ですが、天ぷらにできるような大きなハゼをたくさん釣ろうと思ったらそれなりにノウハウが必要です。
すぐに駐車できるスペースを探して車を停め、小学生に駆け寄って釣果を見せてもらいますが、どれも立派なハゼばかり。
「うお!すごいね。隣で釣らせてもらってもいいかな?」(←バカ)
いい年したおっさんが車から降りてきて、興奮した様子でいきなりそんなことを言われて戸惑った様子の小学生。(そりゃそうだよなぁ・・・)
それでも「うん」と快く頷いてくれました(笑)。
釣り道具やクーラーボックスは車に常備しているので、すぐに餌や氷を飼いに釣具屋へと向かいます。
ドキドキしながら第一投目!
すぐに竿を引っ手繰るようなアタリ♪
やはり20センチほどの立派なハゼ。
「アタリのポイントだ!」
餌が豊富なのか、住処となる隠れる場所があるのかは分かりませんが、なぜかハゼは大きな個体ばかりがかたまっている場所があります。
誰も釣りをしているのを見たことがない場所なので、そういったことも原因かもしれません。
何投か仕掛けを投入しますが、その度に大きなハゼが釣れます。
ハゼ釣りの定番の外道、セイゴもかなり釣れます。
いやぁ、良いポイント発見しちゃったなぁ。
小学生に感謝だ♪
お散歩途中の杖を持ったおじいさんもビックリされていました。
「いやぁ、ワシも釣りが好きで昔はよく行っていたんだよ。今は歳とっちゃって道具も処分したんだけどね。それにしてもここでこんなに釣れるんだねぇ・・・」
「おじいさんはこの近くにお住まいなんですか?」
「ああ、妻にも先立たれて今は一人暮らしなんだ。二人の子供が時々訪ねてくれるが、天気のいい日はこうやって釣り人の様子を見るのが楽しみなんじゃ」
それからそのおじいさんとあれこれ話を続けます。
「この向こうの堤防では釣り人がたくさんいて、〇月ごろ〇〇が良く釣れている。餌はこんな感じで・・・。
ほとんど知られてなくて釣り人も数人しかいなけれど、これから冬にかけては夜釣りで30センチほどのアジが釣れるんだ。お兄ちゃんも釣りに来るといい」
釣りの話から色々と話をしていると、偶然にもおじいさんの故郷が私の実家と隣町だということが分かりました。
「もう長いこと故郷には帰っていないけどどうなっているんだろう?」
「昔賑わっていた商店街は寂れてシャッター商店街になっています。その代り郊外のショッピングモールなんかがたくさんできて別の街のようになっていますよ」
「そうか、時代も代わったんだな・・・」
更におじいさんの身の上相談のようになって、2時間ほどハゼ釣りをしながらたくさんの話をしました。
私はおじいちゃん子だったのでお年寄りの方の話を聞くのは得意なようです(笑)。
「そろそろ餌が無くなったんで帰ります」
「ああ、もうこんな時間か。今日はたくさん話が出来て楽しかったわ。いつも一人だと誰とも話さん日なんてしょっちゅうだからね」
帰り支度をしているとおじいさんから話しかけられます。
「お兄ちゃんは次はいつが休みなんだ?また釣りに来る時には見に来るよ」
「おじいちゃん、ごめん。今日はたまたま用事があって時間が出来たからここに来たんだ。
だけど俺、ハンターで今は猟期が始まっているから休みの日にはいつも山に行っているんだ。だから今年はもう来れないと思う。
来年の秋にまた来るよ。ハゼ釣りしながら一緒に話そう」
「そうか・・・」
2時間ほどでこれくらい。
20センチオーバーのハゼは20匹以上釣れました。
天ぷらにするためにハゼを捌いていると、少し淋しそうに見送ってくれたおじいさんの顔が思い出されます。
「よし、来年ハゼが釣れる季節になったらすぐにあの場所へ釣りに行こう!」
ハゼの天ぷら、とっても美味しかった♪
今日も自然の恵みに感謝です。
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