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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

猟期の有害鳥獣捕獲

本日は大物猟のグループにお断りして、地元猟友会の有害鳥獣捕獲活動です。


猟期に参加させてもらっている大物猟のグループは、車で2時間近くかかる実家に近い場所を活動の拠点としているので、猟行道具すべてを持って行き来するのはかなり大変なものがあるのですが、思うところもあり地元猟友会の有害鳥獣捕獲に参加。

土曜日にレギュラーグループの大物猟に参加、終わってすぐに自宅にとんぼ返り。



場所はいつもの島(笑)。
2010.11.28引き上げた2

この島は通常は鳥獣保護区になっていて狩猟期間も狩猟をすることができません。
狩猟が出来る可猟区だったら、イノシシが多くても他のハンターの皆さんにお任せするのですが、保護区で有害鳥獣捕獲が出来るのは有害駆除隊のメンバーだけなのでこちらを優先。

狩猟期間は趣味の狩猟を楽しみたいところですが、有害鳥獣は猟期など関係無しに被害をもたらします。
ハンターの出来る社会貢献という意味で、出来る限り参加です。

「美味しいお肉を食べたい!」という理由で始めた狩猟ですが、短い期間ながらも有害鳥獣捕獲活動に参加し、農業・林業の方がどれだけ困っているかの現状が身に沁みて解ったのが大きな原因です。




若手の私は、今回は撃ったイノシシを担ぎ出す要員としての役割がメインです。
夏場は地元漁協の若い漁師さんに引っ張り出すことをお願いしましたが、冬場は海が時化ることが多く
「貴重な凪の日に漁師さんの手を煩わせられない」
との有害鳥獣捕獲隊隊長の考えです。

実の兄貴が漁師をしている私には、その状況が良くわかります。

それに有害鳥獣捕獲隊メンバーの皆さんもご高齢の方が多いですしね。




さて、なんとか海の状態も良く有害鳥獣捕獲隊出動です!
2010.11.28引き上げた

今回は市農林土木課の有害鳥獣対策担当職員の方も同行します。


この島は小さく見えても傾斜が急で、山の手入れなんて誰もしないので鬱蒼とした藪が多くありますね。
2010.11.28引き上げた3

おまけにイノシシも追われ慣れてきたのか、以前は簡単に獲れていたのに、最近ではかなり狡猾になってきた感じです。



島の中央を走る林道に沿って待ち(射撃手)を配置。

待ちの左右に勢子が犬を連れて入り、追い出したイノシシを撃ち取る作戦です。



若手の私は一番上の待ちに付き、待ち受けるのに良さそうな獣道を探してみますが、そこらじゅう獣道だらけで途方にくれそうになります。
「こりゃー、どこを通ってもおかしくないなぁ」
と思いつつ、新しい足跡がたくさん付いている獣道を探し、本命と見て撃ちやすい場所で待機。


犬を入れてすぐにあちらこちらでイノシシを起こす鳴き声が聞こえますが、待ちにはかからず…。


2時間以上経った頃、私の待ちにも犬の鳴き声が近付いてきます。
待っていた獣道ではなく、2本下の獣道を40kg~50kg程のイノシシが2頭通過。

藪が深いのと矢先の安全が確認できなかったため撃てず。





それからしばらくして「倒したよ~、引っ張りに来て」と、64歳の勢子の方(仲良しです)からの無線連絡。
同い年の若手ハンター腹口くん(仮名)と急坂を下って現場に向かいます。

獲れたのは70kg程のメスイノシシ。
2010.11.28引き上げた4


さぁーて、引っ張り下ろそうかとしていたら
「この下は断崖絶壁。引き上げるしかないよ~」

あんた鬼だ!

言葉を無くして二人して今来た道を見上げます。
ハンターをしているから「坂」という部類に入る傾斜ですが、こりゃあ一般の人から見たら「崖」に入る角度だよなぁ。


大まかに解体して何往復かしようかとも考えましたが、血が滴る肉塊を入れるような袋などもありません。
結局、このまま引き上げるしかないという結論に達し、少しでも軽くするために内臓を取り出し、泥が入らないよう縫い合わせます。


それからは只ひたすら気合と根性(笑)。

ガラガラと崩れ落ちる足場にしがみつく様にして、ジワジワと二人で引き上げます。
2010.11.28引き上げた6


この写真を撮った辺りまでは余裕もありましたが、滴り落ちるほどに流れていた汗もやがて出なくなり、全身の筋肉が痙攣します。


谷間に入っていたので無線が通じず、尾根まで上がって無線が通じるようになって応援を頼みます。
応援部隊と合流し、皆で林道まで引き上げてから港へイノシシを運搬。



山から下ろして海水中で冷やしておいた超貴重品のイノシシ(笑)。
2010.11.28引き上げた5


肉を食べるって本当に大変なことだ!と再確認した一日でした(笑)。




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中ったけど倒れませ~ん(涙)!

今日も大物猟に出猟です!



今日の待ちはこんな感じ。
2010.11.27倒れない2

山頂付近の尾根の山向こう(左奥)から伸びて下る獣道。
反対側にももう1本獣道があるので、それも受け持ちます。

左右の射撃手からは約40メートルずつ離れています。




しかしこれだけ中らないと、ちょっと
「オレの待ちには来ないで~!」
という考えも頭をよぎります。

「いやいや、中ってないからこそ次こそは頑張って中てないとな!!」
まぁ、大物猟の巻き狩りはそんなに獲物に遭遇できるものでもないし、今までが運が良すぎたんだよな。
次に獲物が来たらボチボチ頑張ろうっと♪

というくらいの気持ちで待ちに付きます(ホントはこんないい加減じゃいけません。笑)。





勢子が犬を入れるとすぐに
「出たよ!」
の連絡。


そして近づいてくる犬の鳴き声。
トラップ射撃のように据銃して静止。

パリっというわずかな音。



「オレの待ちには来ないで~!」という思惑とは裏腹に、来たっ(笑)!
立派な角の大きなオス鹿。
軽やかに獣道を駆け下って来ます。

距離25メートル。
発砲っ!

撃った瞬間、鹿が大ジャンプ!



すぐに2発目を追い撃ち。

2010.11.27倒れない2

2発目は外れたけれど、最初の1発は確かに中った感じ。
(自信ないけど)



あれ?平気な顔して射撃手の間を通過して、猛スピードで尾根を下ります。
やっぱり鉄砲投げつけた方が良かったか!?


右隣の射撃手が後ろに回った鹿に発砲!
「倒したよ~」

「ほっ」


仕留めた鹿は60kg。
2010.11.27倒れない!


解体すると、私の撃った1発目は確かに中り、肩甲骨を砕いて肺にまで達する致命傷でした。
それでも平気な顔での逃走…。


野生動物の生命力に、只々驚くばかりです。






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山葵(わさび)

巻き狩りを終えて山から下りているといいもの発見!

2010.11.25わさび

これは山葵の葉です。

渓流や沢沿いの水はけの良い土壌に自生していますが、近年めっきり少なくなりましたね。




お刺身に添えられているものは、この山葵の地下茎をすりおろしたもので、天然で地下茎が大きくなるにはかなり水流のある場所じゃないと大きくなりません。

じゃあこれはどうするかというと、葉っぱだけをナイフで切り取り(根っこを残すと来年も生えてくる)わさび漬けを作ります。

ツーンとした辛味とホンワカした甘味の拡がる絶品の漬物になります。




まだ大きくなっていないので、正月前にでも採りに行こうっと!

楽しみが増えました♪







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ガメ

はい、一部のコアなファンの皆様お待たせいたしました。
今回は「寄生虫」のカテゴリーの記事です(笑)。






今回は「ガメ」と呼ばれるものを紹介いたします。
ガメと言われて思い出すものは「亀」とか「瓶」でしょうか?



今回紹介する「ガメ」は形から見て、亀から付いた名前でしょうかね。
猟師の間で呼んでいる俗称なので、正式名は知りません(笑)。

で、このガメは何かと言うとダニの1種です。





普通のダニはこんな感じ。


2010.11.24ガメ
これは鹿の耳に付いたダニ。



2010.11.24ガメ2
これはイノシシの内股に付いたダニ。



血を吸って大きくなっても1cm未満って感じですね。





で、ガメはこう。
2010.11.24ガメ3


大きさがわかるように比較物を置いてみました。
2010.11.24ガメ4

2010.11.24ガメ5

はっきり言って人の爪くらいの大きさがあります(爆)!

大きいから動きが鈍いように思われるかもしれませんが、結構なスピードで移動します。






こんなのに寄生されてるなんて、野生動物って本当に大変だよなぁ~。








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中らんねぇ~(涙)

今日も大物猟に出猟!


そして今日も親方の罠に44kgのイノシシが掛かっていました。
2010.11.23中らん2

2010.11.23中らん5

昨日も2匹掛かっていたのだとか(笑)。




見切りをして第1ラウンドスタート!

犬を入れてすぐに
「鹿が出たよ!」
と、勢子からの連絡。


犬の鳴き声と鈴の音がドンドンと私の待ちに近づいてきます。

ここの待ちは、鹿だといつも正面の黄色のラインを走ってくるので、木陰から狙いを定めて集中。
が、カサッという音と共に予期していなかった左上の赤いラインから鹿が出現!

距離15メートル。

2010.11.23中らん1


すぐに狙いを定め直し2発発砲! ハズレ(涙)。


最後の1発…! これもハズレ。
(もう涙で照門も照星も見えません。笑)



まだ包囲網を突破されていなかったので、すぐに無線で「まだ待ちの中にいるよ!」と連絡。


すぐ上の射手が1発発砲。ハズレ。


その上の待ちに付いている親父が2発発砲!
40メートルの距離をネックショット(首に中てること)で一撃。助かった~。

46kgのオスでした。
2010.11.23中らん4




2ラウンド目は若き勢子が77kgのメスイノシシをコメカミ一発のヘッドショットで仕留めました。
2010.11.23中らん6

2010.11.23中らん3



みんな上手いもんだなぁ。



次に自分のところに獲物が来たら、鉄砲撃たずに鉄砲投げつけつけるか(爆)!




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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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