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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

今年も無事に終猟2018♪

今年も無事に猟期が終わりました。
人も猟犬にも事故や大きなケガもなくホッとしています。

私は参加できませんでしたが、最終日は2頭のイノシシに恵まれました。
2019.03.27今年も無事に終猟4
【親方(若き勢子)撮影】

今年の猟期もたくさんの獲物にも恵まれました。


猟期が終わって打ち上げをした後、思う所があってグループ全体でのお礼参り以外に個人でもお礼参り。
2019.03.27今年も無事に終猟2

「山の神様、今年も楽しく遊ばせていただきましてありがとうございました。そしてカヤの事も本当にありがとうございます…」

今猟期はモリとカヤのデビューシーズンでしたが、心に傷を負ったカヤがどうしても軽トラのゲージに入ることを嫌がり「カヤは猟犬としては無理か…」とほとんど諦めていました。

しかし猟隊の皆さんに「山に連れて来い!山を走らせたら楽しくてすぐに喜んで車に乗るようになるよ」と言われた時に、カヤの脱走事件が発生。
私の覚悟もでき、ストラーダの後部座席に3頭を乗せて山へ行くようになりました。

先輩方の言われるとおり、一度山へ行くと楽しさが分かって、リードを付ける時もカヤが自分で寄って来るようになりました。
2019.03.27今年も無事に終猟1
山へ行くと笑顔のカヤ♪
「よかった。本当に良かった」

自分の猟犬を連れて山へ行くと「ワンコ達のためにも頑張ろう!」と思いますし、なにより生き生きと走り回るワンコ達の表情を見るとこちらも嬉しくなります。


今年はふじの子犬5頭の仕込みのシーズンでもありました。
我が家で産まれた子犬たちが、それぞれの飼い主さんに可愛がられ、どの子犬も逞しく成長し、たくさんの獲物を獲らせてくれました。

そんな事を見るのも楽しみな猟期でした。



そしてやはり仲間に恵まれたことを改めて嬉しく思った猟期でした。

私の所属するグループは最年少30代の親方(若き勢子)が率いています。
(このこと自体がかなり珍しい事だと思います)

40代は私を含めて2人。
あとはほとんどが60代70代。齢80を超えて勢子役をされている方もおられます。

世間一般的には「高齢者」とされる皆さんですが、これがもう物凄く元気!
毎週土日は土砂降りにならない限り出猟しますし、時間のある方は平日も出猟しています。

そんな元気な先輩方を見ると「若い者(いえ、決して世間一般ではまったく若者ではないのですが…)が負けてられん!」と頑張る事ができます。

猟師としての確かな実力、そして人間力に溢れた先輩方がそれだけ一生懸命に山を歩き、獲物と対峙し、自然の中で得た知識や経験や技術を伝授していただけることは本当にありがたく得がたい財産だと思います。
2019.03.27今年も無事に終猟3

「まだまだヒヨッコ」
先輩方を見ると、自分のことを本当にそう思います。

精進せねば!!


色々あったけれど今年も本当に楽しい猟期でした。

皆さん、次の猟期も楽しみにしています。



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今年最後のラウンド

今年は終猟の15日に出猟できないので、この日が最後の山行き。

「さあ、このラウンドが今猟期最後のラウンドだ。思い切り走って来るんだよ」
2019.03.14最後のラウンド1
左よりふじさん、モリさん、カヤさん。

ヤル気みなぎっています♪


出猟の準備をしながら一頭一頭に話しかけます。

「ふじ、さすがモリとカヤのお母さんだ。
ふじが先導犬で引っ張ってくれたからモリもカヤも猟犬としてグンと良くなった。

モリもカヤも頑張ったね。ずいぶん猟犬として成長した。
モリはかなり筋肉が付いたし、一人でイノシシを追い出すことも多かったね。
カヤは誰よりも速く走ってたね。ふじとイノシシを何度も追い出したし、何よりも一緒に山に行けるようになって本当に嬉しいよ」


最後に親方(若き勢子)から教えてもらったケガ除けのおまじない。
ふじとモリとカヤをギュッと抱きしめます。

「みんなケガをしないように最後まで気を付けるんだよ」



犬を放つ予定の山には50kgほどのイノシシがしっかりと入り足を付けていました。

「50kgのイノシシはたぶん入っているだろう。
もう一つ80kgくらいの大きなイノシシの新しい足跡もある。
こちらは入りの足より出足の方が強いから山に留まっているかは分かんないな…。

50kgがメスイノシシで、80kgがそれを追っかけている発情期のオスイノシシだろう」
そんな見立てをします。



待ち(射撃手)の配置が終わり、ワンコ達を放ちます。
春になり気温も上がって山を歩くと汗が吹き出します。

実はこの場所はカヤが初めて立て撃ちをした場所で、前回獲物を出した場所では反応なし。
その後も山の中のカセギ(餌を食べた痕跡)や足跡が乏しく、獲物の痕跡が薄い感じ。

「しっかり見たつもりだったけど、見切りが間違っていたかなぁ…」
ワンコ達の反応がないまま待ち(狙撃手の張った包囲網)の近くまで来て、あきらめようとした瞬間ワンコの啼き声。

ヒャンヒャンッ!(モリの声)
ヴァンヴァンッ!!(カヤの声)

「啼いたよ!!」
「いや、それが犬が出てきたけど獲物がいないんだ…」

「あ~、今のはモリとカヤの啼き声だったから、ウサギかなんか追いかけて啼いたんでしょう。
その後の啼きも続かないし、獲物が違った感じ。
やっぱり見切りが間違ってましたね」

ギャンギャンギャンっ!!!
そんなことを待ちの人と話していたら、ふじの激しい立て啼き。

そして何発もの銃声が鳴り響きます。


銃声に驚いて獲物が引き返して来たり、半矢で立てたり(手傷を追ったイノシシを猟犬が啼き止めること)することもあるので状況が掴めるまで山の中で気配を殺して待機。

「50kgくらいのイノシシが来たけど抜けられた」
「こっちは80kgのイノシシが2メートルくらいの距離を走って行った。手傷を追って血を引いているし、犬が追跡している」

どうやら2頭のイノシシがワンコ達の追跡に気付き、ギリギリまで包囲網をくぐり抜けようと逃げ回り、最後には逃げられないことを悟って飛び出したようです。


一番健脚の親方(若き勢子)はイノシシと犬を追って山の中を駆け進んでいたので、そちらはある程度お任せします。

小さな山で山の中には獲物はもう残っていないと判断し、第二・第三の布陣。
他のメンバーの方はすぐに待ちを解いてもらい、車で走って半矢のイノシシが向かった方向へ先回りをお願いします。

私も親方(若き勢子)に続き犬を追いかけます。


「なるほど、血を引いている。それも高い位置から結構な量が噴き出している感じ…」
2019.03.14最後のラウンド2

血痕を辿ってトレースするには、まず出血量、色や血泡が混じっていないか、勢いよく噴き出しているのか等を見て、どの程度の手傷を追っているのかを推測します。

血泡が混じっていたら肺に中って空気が混じっている可能性が高く、勢いよく血を噴いていたら大きな血管を破壊しているので共に致命傷です。

今回の傷はかなりの深手。
「こりゃ、近くで倒れていてもおかしくないぞ。どちらにしても動けなくなってへたり込んでいるだろうから、すぐにワンコ達が追い付くはずだ」


ギャンギャンギャンっ!!!
再びふじの啼き声。

先行していた親方(若き勢子)が忍び寄ってくれたので、すぐに決着がつくと思っていたのですがこれが大誤算。

ヌタ場でゆっくりと体を冷やし、泥を傷口に塗り込んで出血を止めたイノシシはダッシュで山を駆け上って行ったとのこと。

「犬達の方が暑さでバテ上がっている」
との報告を受け、犬がケガをする確率が高いため中止の判断をしました。


追い出した獲物には逃げられました。
この結果は私の勢子役としての未熟さが招いたことでもあります。

自分の見切りを信じられず、自分の猟犬達も信じてやることが出来なかったために、自信のない競り方になってしまいました。
その自信のなさがモリとカヤにも伝わってしまい空鳴き。

そして「獲物が違った」なんていう間違った情報を待ち役に送ってしまい、張り詰めて待っている射手の緊張感を切るような事を自ら行ってしまいました。

「あ~あ、ダメダメじゃん」
と、前のラウンドで3頭の大きなイノシシを撃ち漏らしたことも併せて、この日はダメダメ…。


結局、1ラウンド目で獲れた子イノシシが2頭。
2019.03.14最後のラウンド3


今年の私の猟はこれで終猟。

まあしかし、次の猟期に向けての課題も出来たし、来期はもっとバリバリと山を駆け回ろう!



今日も自然の恵みに感謝です。



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大失敗だっ!!

「今までだったらここを通っていたんだよなぁ…」
2019.03.11大失敗2

私が今まで待ったことのない場所だったので、よくこの場所で待ち受ける親父の説明を聞きます。
しかし少し前に吹いた強風のせいで、枯竹どころか青竹まで倒れて通し(けもの道)が潰れてしまっています。

「こりゃイノシシがここを通ろうと思っても物理的に通れないからここは来ないな…」
そう思って周囲を丹念に見て回ります。


「ここだな!」
2019.03.11大失敗1

20メートルほど上へ行くと、ドカドカと真新しい足跡が付いた通しを発見。
いつも使っていた通しが使えなくなったので、新しい通しを作っていました。


野生動物は大抵はいつも出入りするけもの道や空間を使って移動を行います。
そこが安全であることを知っているからです。

まあそうは言っても「通いの通し(餌場へ通う一方通行の道)」や「逃げの通し(緊急時の避難通路)」なんて呼ばれるものもあるので一概には言えないのですが…。

なのでやはり、巻狩りをする時はいつもどうやって獲物が逃げるかは経験値に寄るところが大きく、それらを知ることはかけがえのない猟師としての財産なのです。


本命と睨んだ上の通しの近くに身を潜め、巻狩りのスタート!
猟犬が放たれます。


「啼いたよっ!獲物出たよ!!」

何発かの銃声。
「倒した。でも子イノシシ、親じゃない」

「匂いを落としている(獲物を見失っている)。コソコソ素抜けするかもしれないから気を付けて」
勢子役からの連絡。


そしてイノシシが逃げ回ったまま暫くの時間が経過。


パキッ…。

わずかに木の枝を踏み折った音。

「この斜面の向こう側でこちらが安全かどうかを確かめているな…」
こんな時には動いた方の負け。

ジッと我慢の時間が続きます。


ワンワンワンワンッ!

遠くからかすかに響く猟犬の追い啼き。
「しめた!猟犬が匂いをたどって追い付いた。 さあ、もう逃げられないぞ。こっちに飛び出して来い!」


ワンワンワンワンッ!
バキバキバキ…。

ワンコの追い啼きと枯れ枝を踏み割る音が大きくなり、こちらに向かってきます。


ワンワンワンッ!
バキバキバキ…。

「来たぞっ!」


ギャンギャンギャンっ!!
バキバキバキ…。

すぐ近くまで迫るバキバキ音。
バクバクと高鳴る心臓。


バキーンッ!!
そして50kgほどの真っ黒なイノシシが姿を現します。

ただし銃を構えていた上の通しではなく、物理的に通れないと思っていた下の通しに!!


虚を衝かれ、慌てて下の通しに銃を構え直して初弾発射!

その瞬間に50kgイノシシの後ろに60kgほどのイノシシが現れてギョッとしますが、2発目を発射!!

そして2発目を撃った後、更にその後ろに70kgほどのイノシシが出現!!!
3発目を発射。

2発目と同時ぐらいに一番下の場所で待っていた親父が援護射撃をしてくれ、2頭目のイノシシの膝がガクッと崩れかけるのが見えました。

しかし3頭のイノシシは青竹を飛び越え、枯竹をバリバリと踏み割り、山中に盛大な音を轟かせて通過。


急いで空になった薬室に弾を装填し、後ろの山を駆け上っていくイノシシ目がけて追撃!


私の撃った弾は全部ハズレ。

実は大きなイノシシが3頭並んで走ってきたことは、私にとって初めての経験でした。
(親子連れのイノシシや鹿ならたくさん並んで走ってきたことは何度もあるのですが…)

しかも段々獲物が大きくなり、「あ、後ろのイノシシの方が大きい」なんて考え、目移りしてしまいました。
想定していた通しではなかったことに付け加え、余計な欲の所為で銃口が明後日の方向を向き、狙いを外してしまったのだと思います。

「だああぁ、大失敗だっ!!」


後ろの山でしばらく猟犬が啼き止めていたので走りますが、結局逃げられてしまいました。


その後25kgほどの小イノシシを射手の方がゲット。
2019.03.11大失敗3

親私が見た親イノシシはすべて逃走。


汗だくになって山を競ってくれた勢子役に謝ると
「全部獲ったらイノシシがいなくなって来年の獲物がいなくなる。小さいとはいえ2頭獲ったから上出来だ」
と笑顔。

こんな時に
「何やってんだ!お前なんか次から銃持たずにバット持ってこい!!」
なんてボロクソに言われる猟隊もあるようですが、なんだか仲間に恵まれましたね。


あああ、それにしても本当に悔しくて眠れそうにもありません。



まあしかし、それとは別に今日も自然の恵みに感謝です。



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競り返し

何かを踏ん付けて足が腫れていたモリも完治したので、3頭一緒に山へGO!!
2019.03.03競り返し1
(左モリさん、右カヤさん。ふじは向こうを向いている)



1ラウンド目は勢子副長のワンコ達が出動!
60kgほどの親イノシシに20kgほどの子イノシシが付いている感じ。


ワンコ達を放し、包囲網の真ん中あたりまで進んだので「そろそろ獲物を追い出すか?」と思っていたら、何故かワンコ達が勢子副長が犬を入れた場所近くまで戻って来ています。

「ん?これはおかしい…。勢子副長のワンコにはモリやカヤみたいにまだ狩猟自体をよく分かっていないルーキー犬がいるわけでもなく、働き盛りの名犬達ばかりだ。

イノシシが猟犬と勢子役を躱して、包囲網の手薄な場所を探して逃げ回っているな。
その異変に気付いてワンコ達が引き返して来たんだ…」


すぐにメンバーの皆さんに連絡して待ち場所を離れて動くことを伝え、ワンコ達の向かった方向に走ります。

通し(けもの道)が見える場所に身を隠すと、まもなく子イノシシが小走りで走ってきました。

ドカンと一発でゲット。
2019.03.03競り返し3
(色は少し調整しています)

追っていたワンコ達も追い付いて来ます。


「副長、倒したのは子イノシシです! 親はまだどこか逃げ回っている!!」
「分かった、タケノコをガチャガチャに掘り返しているから絶対に山の中にいる。競り返すよっ!」

再度猟犬を引き連れて山の中へ入って行く勢子副長。


そしてしばらくの沈黙。

「出したよっ!!」
再び同じ方向へとワンコ達の追い啼きが近付いて来ます。

しかし今度は通し(けもの道)を通って来ず、山裾の畑の中で追い詰めて立て吠えが響き渡ります。

メンバーの皆さんに連絡して走ります。
今度は撃てない状況だったので、ナイフで止めます。

「また子イノシシ!!」
「分かった、競り返すよっ!」
またまた猟犬を引き連れて山の中へ入って行く勢子副長。


次は包囲網を張った待ち役(射撃手)から銃声。

「今度こそ親イノシシ!?」
「いや、また子イノシシ…」


勢子副長も執念で何度も山の中を競りますが、ついに包囲網の隙を衝かれて親イノシシには逃げられてしまいました。

「本当にガッカリだ…」
「まあまあ、今回は親イノシシに軍配が上がったけれど、ワンコ達もよく頑張ってくれましたよ」


次は我が家のワンコ達の出番。
2019.03.03競り返し4

3頭イノシシが走りましたが、その内の1頭を射手の方が止めてくれました。
2019.03.03競り返し2
70kgほどのメスイノシシ。

ふう、前のラウンドの副長の苦労を知っているから本当に運が良かったなぁ。


今日も自然の恵みに感謝です。



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カヤ、初めての立て撃ち!

今日は何かを踏ん付けてケガをしていたので、残念ながら足が腫れたモリは山行きお休み。
2019.02.28カヤふじ立て撃ち3
左ふじさん、右カヤさんの2頭で山へと向かいます♪


最初に勢子副長が70kgほどのよく肥ったメスイノシシをドゴーンと立て撃ち!!
2019.02.28カヤふじ立て撃ち2

立て撃ちとは、猟犬が立てた(啼いたり噛んだりして足止めすること)獲物を勢子役が撃つことです。


「今年猟犬としてデビューしたモリとカヤのために、今猟期中になんとかイノシシを立て撃ち出来たらいいなぁ」
と考えていましたが、もう半月ほどで猟期も終了するし厳しい感じ…。

私自身は立て撃ちが極端に少ない勢子役です。
勢子役としての未熟さが主な理由ですが、「自分で撃たなくても良い」というタイプのハンターであることも理由の一つです。

グループ猟なので猟犬が追い出してくれた獲物を待ち役(射手)が撃ってくれた方が、イノシシと闘って猟犬が切られたりする危険性がなく安全ですしね。


「だけど子犬のデビューイヤーの仕込みの時は、獲物を目の前で倒してやるとグッと良くなるから倒してやりたいなぁ」
と思っていたのも事実です。
自分の役割が分かるからワンコの猟欲も増すし、飼い主に対する信頼度もアップします。



次のラウンドはふじとカヤの出番。

ここは自分が見切った場所で、50~60kgのイノシシの入り足がありました。
「今日入ったのは間違いない。だけど大きな山への抜け足がないかどうか見ていないから、いるかいないかの確率は半々という所だな…」


ふじとカヤを山へ放ちます。
小さな山なので、イノシシがいたらすぐに獲物を発見して啼くはず。

しかしいつも寝ている場所で反応なし。
「ダメか…」

そう思っているとスルスルとワンコ達の足が伸びて行き、首に付けた鈴の音が遠ざかって聞こえなくなります。

同時に山へ木霊する起こし啼き。
ギャンギャンギャンギャンっ!!!

「啼いたよっ!」
皆へ連絡して、弾を薬室に装填し現場へと急ぎます。


現場はシダとアオキの茂った林の中。
私が近付くのと同時に、ふじとカヤの啼き声が止みます。

「いいか、犬が啼いている時はイノシシも犬に気がとられて接近するチャンスだ。しかし啼きが止んだら気取られるからこちらも動いちゃダメだ」
勢子役の先輩から教えてもらった通りに一旦待機して息を整えます。


ガサゴソと藪を走る音。

「ふじとカヤが頑張って立ててくれていたけれど、寝屋から出て走り出したな…」


ジッと待っていると黒い影が近付いて来ます。

「来た。見立て通りの大きさのイノシシ…。
バックストップOK。イノシシに引き離されてふじとカヤの姿も近くに見えないから大丈夫…」

15メートルほどの距離で安全装置を解除して引鉄を絞ります。

弾はイノシシの肩甲骨を砕き即倒!
2019.02.28カヤふじ立て撃ち5


少し遅れてイノシシを追っていたふじとカヤが追い付いてきます。
2019.02.28カヤふじ立て撃ち1

まだ温もりのあるイノシシに一頻り噛み付くふじとカヤ。


「よかった。獲物を仕留めてカヤに噛ませることができたから、これでカヤも猟犬としてグッと良くなるぞ。
しかしこんな日に限って、モリを連れて来れなかったのが本当に残念だなぁ…」

そんなことを思いますが、まあしょうがないですね。


今日も自然の恵みに感謝です。



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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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