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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

寒ブリ釣り

「今年のブリは餌のイワシが豊富でとても脂が乗っていて格別に美味しいですよ!」
産直市場で地元鮮魚コーナーを紹介する番組があって、アナウンサーの女性がそんな事を話していました。

「ああ、本当に美味しそうだ。でも肝心のブリ釣りに行けないんだよ…」
脂が乗った刺身の映像を見ながら独り言を呟きます。

青物(ヒラマサやブリなど)釣りのハイシーズンなので、特別に用事がある時以外は毎週のように釣船に予約を入れるのですが、北西の季節風が吹き時化で欠航続きなのです。
(海へ釣りに行けなければ山へ狩猟に行くだけなんですけどね…)


悶々としていたある週末、「今週は出られるよ」と遊漁船の船長さんからの連絡。
「やたっ!久しぶりに釣りに出られるぞ。しっかり釣って美味しいお刺身食べるもんね~」

そんな欲望と大漁の妄想を抱きつつ船は夜明け前に出港!
2024.02.25ブリ釣り4

ポイントに到着し、太陽が水平線から上がる様子を見ながら仕掛けの準備をします。
今回の釣り方は重いメタルジグというルアーをひたすらしゃくるジギング。

嵌ると爆釣なのですが、とにかく疲れるし釣れない時はボウズも有り得るというギャンブルのような釣りです。
それに一日終わっての疲労具合を思うと釣る前から筋肉痛になりそう。


3投目くらいに幸先よく竿先が引き込まれて大きなアオナ(アオハタ)ゲット!
2024.02.25ブリ釣り6_files
(船長さん撮影)

とりあえずボウズは無くなったのでちょっと「ホッ」。
その後はヤズ(ブリの小さなやつ)やヒラゴ(ヒラマサの小さなやつ)を追加します。


今回の同行者は、久しぶりの同じ猟友会の友達の腹口くん(仮名)。
2024.02.25ブリ釣り2

ジギングとタイラバを織り交ぜながらバンバンと大物を釣り上げて行きます。
2024.02.25ブリ釣り1

今回の大物賞は腹口くん(仮名)が釣り上げた8kgのブリでした。
(10kg以上はブリと言わないという意見もありますがご容赦願います)

あ、これは早くもケンサキイカを釣り上げた腹口くん(仮名)。
2024.02.25ブリ釣り3
これからイカの群れが入って来て、鯛やハタ類なんかの根魚も良くなってきそう。


私は小物ばかりしか釣れなかったのですが、それでも久しぶりの釣りはとっても楽しかったです。

ああ、山へ海へと忙しくて目が回りそうです。


今日も自然の恵みに感謝です。


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狩猟界の生ける伝説!

この方はグループの長老勢子、殿山さん(仮名)。
御年86歳!!
2024.02.19生ける伝説1
86歳で自分の猟犬2頭を引き連れ、山から獲物を追い出してくれています。

温和な性格の方で殿山さん(仮名)のことを悪く言う人を聞いたことがありません。
色々なことがある狩猟界においてかなりレアなパターンと言って良いのではないでしょうか。

私が殿山さん(仮名)と知り合った時は80代になるかならないかの年齢でしたが、髪の毛こそホワイトヘアーですが毛量たっぷり、長身でシャッキリと背筋も伸びて年齢を聞いた時は本当に驚きました。
「え!?80歳って寝たきりとか要介護というイメージなんだけど、人間ってこんなに若々しくいられるものなのか?」
正直にそう思いました。

「全部自分の歯で、入れ歯なんて1本もない」
と笑っておられたのが印象的でした。
(今でも変わらず入れ歯は1本もない)


そして何よりも驚いたのがその健脚ぶりです。
私と一緒に山入りして別々のルートから山を競っても先に頂上部で待っていたり、勢子役のサポートとして殿山さん(仮名)に付いて行った時なんかは私が置いてけぼりを食らう始末(笑)。

待ち役に付く時は「一番高い場所に獲物がドカドカ通る通し(けもの道)があるから、ワシはそこで待つよ」と言って、シャカシャカと切り立った山の斜面を誰よりも早く登って行きます。

たくさん山の中を歩いているので獲物が通る場所をよく知りよく仕留めてくれます。


ある時殿山さん(仮名)は山頂近くで鹿を2頭倒し、「ヒモで前足と頭部を縛ると抵抗が少なくなるから楽だよ」と言って2頭を一緒に引き出してきました。
長年狩猟をやって来た経験値もあるのでしょうが、まだまだ体力に満ち溢れています。
これには山の下の方で1頭の鹿を引き出すのにヒーヒー苦戦していた若手連中は「本当にたまげました」とビックリ!!


殿山さん(仮名)に「なぜその歳でそんなに足が強いんですか」と聞いたことがありました。

「ワシは相当山奥の田舎で産まれ育って、その当時はまだ家に水道が通っていなかった。学校から帰ると川から水瓶とお風呂に水を汲んでくるのが子供たちの毎日の仕事だったんだよ。あれで足腰が鍛えられたんだと思う。
そして野山で遊ぶために急いで水汲みを終わらせてから小鳥やウサギを追いかけて育った。ヒマを見つけてはそんな事をして遊んでいたよ。
物もなく遊ぶこと自体が不自由な時代だったから、狩猟が田舎の娯楽でもあったしね。

それと健康の秘訣はずっと猟犬を飼っていたことだよ。
日々の散歩でかなりの距離を歩くし、猟期は犬を連れて山歩きをしてきたからこの年でもなんとか山を歩けるんだよ。ずいぶんと衰えて足腰も弱くなったけどね」

「いやいやいやいや。殿山さん(仮名)の場合、足腰が弱くなったとか何とか歩けるなんていうレベルじゃないんですけど…」
(逆に全盛期の健脚ぶりを見てみたい気がします)


そして殿山さん(仮名)が連れている猟犬を見ると、如何に頻繁に山入りして犬に経験を積ませているのかがよく分かる名犬です。

この日も70㎏のよく脂がのったメスイノシシを殿山さん(仮名)が立て撃ちしてゲット!!
2024.02.19生ける伝説2

イノシシを追い出すのも撃つのも暴れていた半矢のイノシシにナイフで止め刺しをしたのもすべて殿山さん(仮名)とその猟犬で、完全に殿山さん(仮名)の独り舞台でした。
2024.02.19生ける伝説3

「いやはや超人だ!!」

古代中国の歴史読み物『三国志演義』には黄忠(こうちゅう)という勇猛な老将軍が出て来るのですが、殿山さん(仮名)を見ると「あながちフィクションとばかりは言えないだろうなぁ」と思います。


「好きこそものの上手なれ」なんていう言葉がありますが、本当に狩猟が大好きなんでしょうねぇ。
このぶんなら90歳くらいまでは充分に現役ハンターが務まりそう。

殿山さん(仮名)、いつまでも元気でオレ達に色々と教えてくださいね!


今日も自然の恵みと長老勢子の活躍に感謝です。


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熟成キジ肉とフキノトウの天ぷら

親父からキジをもらったのでありがたくいただきます。
2024.02.15キジの天ぷら
(手前がキジ。奥はカルガモ)

「キジはパサパサして美味くない」
というハンターさんが一定数いることも知っていますが、柔らかめに火を通した肉の旨味や骨から取ったスープの深味は他に比較できない物があります。

傷の少ない個体を丁寧にゆっくりと熟成すると旨味や甘味を感じることが出来て最高に美味しいのですが、やはりここでも「日本人は調理時に肉に火を通し過ぎる」という点がネックになりがちです。

フランス語では熟成を意味するFaisandag(フサンダージュ)のフサンはキジを指し示す単語となるほど貴重で高級な食材であり、しっかり熟成させて食べる肉のようです。
しかしやはり日本では熟成肉という概念は中々受け入れにくいものだと感じます。
極端に言えば「腐る一歩手前の肉」ですからね。

私も様々な狩猟鳥獣で何度も挑戦しましたが、弾の受傷場所や個体の脂の乗り具合で状態は全く異なります。
そして失敗したことも多々あります。
まあ「あまり頑張り過ぎない」というのがうまく熟成するコツですかね。


今回は割とフレッシュな状態でキジ天ぷらにしました。
2024.02.15キジの天ぷら2
脂の少ないジビエ肉はカツや天ぷらなどの脂を使った料理にすると割と失敗なく美味しくいただけます。

天ぷらということで、わざわざフキノトウも採ってきました。
フキノトウは天ぷらにとても合うんですよね。

深みのあるキジ肉とほろ苦いフキノトウの天ぷらを塩でいただきます。
我が家ではこの時期の定番料理です。

しかし親父も高齢でいつまで狩猟をやれるか分からないし、私は鳥猟犬を飼い使役するほどの余裕も無いし、いつまでキジや鴨肉がふんだんに食べられるかと思うと少し淋しくもあります。

まあそんな事はあまり考えずにガツガツと食べたというのが本当の所ですが(笑)。
とても美味しかった!!

時間が出来たら冷凍した骨をコトコトと焚き出してキジスープを作ろう。
そんな事を考えるとちょっと楽しみ。


今日も自然の恵みに感謝です。


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生爪を剥がす!

帰宅してワンコ達の熱烈なお出迎えを受けるのは毎日のこと♪

なかでも甘えん坊なモリはいつも「撫でて!!」と飛びついて来ます。

「ん?でもなんか今日はちょっと元気がない感じ…」
2024.02.13生爪剥がす3

そう思って観察すると異変に気付きました。
2024.02.13生爪剥がす2
右手の爪が一枚剥げて神経剥き出しっ!!

「いや~、これは相当痛そうだね…」
2024.02.13生爪1
人の拷問にも「生爪を剥がす」なんて方法がありますし、かなり痛々しい感じ。

どうしてこんなことになったのだろうと思って庭を見ると大きな穴が開いていました。
「モグラが来たんだろうなぁ。それでムキになって土を掘り起こしている最中に庭木の根っこかなんかに引っ掛かって爪が剥げたんだろう…」

お調子者のモリさんらしいと言えばらしいかな。。。
外傷を負った時の抗生剤が残っていたので投与して様子を見ますが、数日足を引き摺っていましたが化膿したりすることはなく元気。
それでも山へ連れて行くのはしばらく無理そう。

猟期終盤でラストスパートをかけようと思っていたのにモリはしばらくお留守番です。

まあ、無理は出来ないのでしっかり養生するんだよ。


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コロナにかかりました…。

実は新型コロナウイルス感染症にかかりました。

少し前のことになりますが備忘録として記しておきたいと思います。


仕事をしていると寒気がして早退。
翌朝は38℃超えの発熱だったので休暇を取って発熱外来を受診しました。
2024.02.12コロナ2
(犬の歯形だらけの温度計でスミマセン。笑)

予め電話して駐車場で車のナンバーを伝えて待機。
少しすると防護服と医療マスク・フェイスシールドを装着した看護婦さんがやって来て綿棒で鼻の穴の中をグリグリと拭われました。
ま、これは昨年末に経験済みだったので平気。

「周囲でインフルエンザに罹っている人が多いからインフルだろうなぁ…」
そんな事を思っているとスマホに着信。
「コロナ陽性です」
「え?今頃になってマジっすか!? 最初に流行り始めて3年間ずっとかかっていなかったのになんで?」

そのまま症状を聞かれます。
「とにかく熱が高くてボーっとしています。後は寒気がして関節が痛むのと喉が酷く痛いです」
「そのまま待機していてください。病院から診察料金を受取りに行く人と薬局の方が別々に行きます」
と説明されて結局一度も病院内に入ることなく終了。

「対面の診察も治療もされずに放置というか、なんだか酷い扱いだなぁ~」
と思いますが、やはり今でもコロナウイルスの罹患は怖い病気に分類されるのでしょうね。

解熱剤と葛根湯とトローチとうがい薬を処方してもらって帰宅。
2024.02.12コロナ1

「インフルエンザも大流行していますが、コロナウイルスはまさに第10波と言える爆発的感染状況です…」
夕方のローカルニュースを見るともなしに見ていると、アナウンサーがそんな事を言っていました。

「3年間続いたコロナウイルスの流行も下火になって、ようやく第5類に引き下げられて行動制限や海外からの渡航客が解禁になったばかりなのになぁ」
熱でうなされながらそんな事を思います。

これが自然界のことだとしたらどうなんだろう?
近年の熊やイノシシの出没情報や人的被害の報道を見ると、山の中の野生動物が飽和状態になって人間社会に弾き出されているとしか思えません。
(生息密度が高くなりすぎてテリトリー競争が激しくなっただけで、ドングリの凶作などのエサ不足ではない。人の手が入っていない雑木林では食べきれないほどのエサがあります)

そして増えすぎたイノシシや鹿は共存共栄の為のコロニーを作り、密な状態になって豚熱や寄生虫の感染症が流行ると止め処もなく感染個体が増え、自然淘汰が起こって全滅という状態になるのでしょう。

「まあ、人間界も野生動物の世界もあまり違いはないか…」
発熱で思考がうまくまとまらないままにそんな事を思います。


38℃台の発熱が2日、37℃台の熱が2日間続いてなんとか復活。
それからも喉の痛みと咳、倦怠感はしばらく取れず…。

いや~、日頃寝込んだりすることが無いのでかなりきつかったです。


コロナもインフルエンザもかなり流行っている様なので、皆様もご注意くださいね。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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