高山(客貨車区)に配置されていた客車を製作しています。
2両の救援車のうち、2号車(オエ70-2)を作ります。○塗装、インレタ貼り▼車体にサーフェーサーを吹き付けて塗装面下地を確認しました。▼車内の壁はファルベの室内用グリーン(034)を吹き付けました。▼屋根はガイアノーツのダークグレー(1007)で塗装しました。▼屋根と車内をマスキングして車体外部をガイアノーツのぶどう色2号(1004)で吹き付けました。▼標記はグリーンマックスの客車郵便・荷物車(6311)のインレタを利用しました。▼インレタ貼り終了後、その保護とつやの統一を図るため、クレオスのスーパークリア半光沢(181)を吹き付けました。▼窓ガラスと格子はグリーンマックスのパーツの貼り付けました。▼尾灯はタバサのテールライトレンズAを、はしごはKATOのオハフ33戦後形(茶)ハシゴ(Z05-1319)を取り付けました。▼渡り板は幌パーツに一体成形されているものを切り離して利用しました。
高山(客貨車区)に配置されていた客車を製作しています。
2両の救援車のうち、2号車(オエ70-2)を作ります。
○オエ70-2の製作
▼本車の模型は販売されていないので、グリーンマックスのマニ60形のパーツ(側扉など)を利用することにしました。▲写真は着色済みキット(11010)ですが、グレー成形のキット(145)もあります。
▼パーツを利用するマニ60は20メートル級なので、17メートル級にするため、屋根パーツを中央で切断して短くしました。▼図面を参考にしてベンチレーター用の穴を開けました。▲ベンチレーターはマニ60のパーツではなく、別売の「ガーランド・T型ベンチレーター(70-5)」を利用しました。
▼妻板は写真のように加工しました。▼車体側面のパーツを自作しました。側扉と出入口ドアはマニ60のパーツを利用しました。▲窓は大形なのでパーツ流用ができないので、自作しました。
▼車体を組み立てた状態です。▲ドアの両側にある手すりなどを0.2ミリ径の燐青銅線で再現しました。
▼この車両は雨樋がドア部分のみなので、それらしく取り付けました。▼床下パーツも屋根同様に17メートル級にするため、中央で切断して短くしました。▼床下パーツに付属するウエイトも短くしました。▼床下パーツに機器類を推測で取り付けました。▼車内の仕切板をプラ板で自作しました。
高山(客貨車区)に配置されていた客車を製作しています。
○オエ70とは 国鉄の17メートル級の救援車として1960年(昭和35年)から1966年(昭和41年)までに4種類の戦災復旧車(オユニ70、オニ70、スニ73、スニ75)を元に63両が製造されました。
※形式称号
「オ」車両の重量区分(32.5~37.5トン未満)
「エ」用途表示記号(救援車)
「7」形式番号(戦災復旧客車)
「0」形式番号(2軸ボギー台車)○救援車とは 災害や鉄道事故、除雪などのために資機材や作業員を運搬するための車両で、古い車両から改造され、資機材の積載室と作業員の休憩スペース、車両によっては便所も併設されています。
○戦災復旧車とは 戦後の客車不足を応急的に解消するため、戦争で被災した車両を簡易な方法で復旧した車両で、70系客車と呼ばれています。○高山客貨車区の配置 次の2両が配置されていましたが、種車が違うため、2両は全く異なる形状でした。
・オエ70-2
1960年度(昭和35年度)に名古屋工場にてスニ73(被災した国電を荷物車に改造した車両)を元に改造したものです。作業員室には簡易ベットと便所が設置され、1973年(昭和48年)3月31日に廃車となるまで配置されていました。
・オエ70-24
1963年(昭和38年)3月に名古屋工場にてオニ70を元に改造したもので、便所はなく、屋根は折妻でした。1970年(昭和45年)3月31日に廃車となるまで高山に配置されていました。
▼キ100ラッセル車に連結されているオエ70-24救援車(1965年、高山駅)○参考資料▼国鉄救援車図鑑(下)(和田 洋著、ネコ・パブリッシング、2018年刊)▼国鉄鋼製客車Ⅰ(岡田誠一著、JTBパブリッシング、2008年刊)▲種車となったスニ73とオニ70の解説、写真、図面を参考にしました。○市販キット 無いため、既存キットを元に改造することにしました。
高山(客貨車区)に配置されていた客車を製作しています。
○完 成▼オハユ61-4
▼1955年(昭和30年)12月に富士重工で製造された4号車は当初、金沢に配置されていました。▼1958年(昭和33年)10月1日時点では美濃太田に、1964年(昭和39年)4月1日時点では高山での配置が確認できます。▼1968年(昭和43年)10月に高山で廃車されました。
高山(客貨車区)に配置されていた客車を製作しています。
▼車内床は車体色のぶどう色2号(1004)、モケット張り座席はクレオスのインディーブルー(65)を筆塗りし、背もたれ(背ずり)は板張りのままなので、無塗装としました。
また、郵便室と荷物室の壁はファルベの室内用グリーン(034)を筆塗りしました。▼屋根はベンチレーター取付穴の位置を修正したので、サーフェーサーを吹き付けて塗装面下地を確認しました。▼屋根はガイアノーツのダークグレー(1007)で塗装しました。▼床下機器をガイアノーツの黒(1011)で塗装しました。▼TOMIX製のオハユニ61のカプラーにはボディマウントタイプの自連形TNカプラー(0373)が用意されているので、使用することにしました。○インレタ貼り▼TOMIX製には車体番号のインレタが付属していますが、レボリューションファクトリーの「オハユニ61インレタ」(661)と「所属インレタ」(5199)を用いることにしました。▼郵便車の標記はグリーンマックスの客車郵便・荷物車(6311)のインレタを利用しました。▼インレタ貼り終了後、その保護とつやの統一を図るため、クレオスのスーパークリア半光沢(181)を吹き付けました。▼窓ガラスと格子はグリーンマックスのパーツの貼り付けました。▼幌パーツは成型色が黒なので、クレオスの明灰白色(35)を吹き付けました。