○塗 装▼機関室は当初ブラックで塗装していましたが、モノクロ写真では明るい色だったので、グリーンに塗り直すことにしました。塗料はクレオスのロシアングリーン(1)(135)とロシアングリーン(2)(136)を用い、前の塗料を拭き取った後に吹き付けました。▼塗装の参考にしたのは散歩で見かけた車庫の扉です。▼汚し塗装後、貯炭場に取り付けました。○張り線▼クレーンのワイヤーはいろいろ試した結果、モデルカステンの「メタルリギング0.3号」を用いることにしました。この製品は釣り用の金属製テグスを模型用に転用したもので、太さはいろいろありましたが、0.1ミリ径を選択しました。▼クレーンとクラブバケットへの接着は瞬間接着剤で、線がたるまないように注意しました。○完 成▼クレーンを機関室の屋根に取り付けて完成です。▼ワイヤーは当初0.06ミリ径を予定していましたが、0.1ミリ径がちょうど良かったです。▼機関室を塗り直したのは正解で、明るくなりました。
○塗 装▼ジブクレーン機関室内部は窓から中が見えるため、隠蔽力が高いガイアノーツのアルティメットブラック(032)で塗りました。▼金属部分をガイアノーツのマルチプライマーで筆塗りした後、塗装面の下地作りのため、クレオスのサーフェーサー1200を吹き付けました。▼クレーン操作員をKATOのフィギュア「SL乗務員」(24-267)から流用し、帽子からヘルメットにするため、丸く整形した後に黄色を塗りました。
また、椅子をプラ材で自作しました。▼操作室内部をガイアカラーの淡緑1号で塗り、機関室外部はフラットブラック(012)を吹き付け、椅子に乗せた操作員を配置しました。▼2つのライトを光らせる光ファイバーを機関室内で1つにまとめ、OHPシートから作ったキャノピー及び窓を取り付けました。
また、操作室の屋根の色は不明なため、当時の客車に塗られていたガイアカラーのねずみ色1号で塗りました。▼機関室屋根もねずみ色1号(1005)で塗装し、クレーン骨組みとグラブバケットをフラットブラック(012)で吹き付けました。▼脚部には黄色と黒色の縞模様の警戒色が塗られていたので、これを再現するため、ベースとしてクレオスのイエロー(113)を吹き付けました。▼黄色部分を0.4ミリ幅のマスキングテープでマスキングした後に脚部分全体をフラットブラック(012)を吹き付けて縞模様を再現しました。
また、クレーン自走用動力カバーをガイアカラーの淡緑1号で塗りました。
○グラブバケットの製作 グラブバケットは石炭をつかみとる装置で、クレーンの先端に取りつけられ、高山機関区のものは定格荷重(一つかみの重量)が約1トンでした。
▼まずはバケットのパーツをプラ板から切り取ります。▼パーツを組み立てます。一応、真鍮線を差し込んで可動できるようにしました。▼さらにバケットの開閉装置のパーツを作ります。▼パーツを組み立てて完成です。▼このバケットは開閉可能ですが、プラ材のため壊れやすいので、破損防止のために開いた状態で固定することにしました。これでグラブバケットの完成です。
○操作室の製作▼クレーンの操作室を製作するためにパーツをプラ板から切り出しました。▼操作室前面のキャノピー(風防)の枠は、イラストレーターという作画ソフトで作図しました。▼それをOHPシートに印刷し、そのインクを保護するためにクリアーカラーを吹き付けました。▼操作室を組み立て、OHPシートからキャノピー部分を切り抜きました。▼操作室に両面テープでキャノピーを仮止めしたら、それらしく見えるようになりました。▼実物では操作室の前部には夜間作業用にライトが設置されているので、模型でも光らせてみたくなりました。
0.25ミリ径の光ファイバーを利用することにしましたが、そのままでは曲げられないので、先端に真鍮パイプに入れて曲げることにしました。▼光ファイバー①をタミヤの2ミリ径透明ソフト丸棒②に差し込み、ウェーブの外径3ミリ内径2.2ミリのプラパイプに入れ、チップLEDで光らせることにしました。▼チップLED⑤は機械室の旋回軸に入れ、配線⑥は真鍮パイプを通って脚部まで延ばしました。▼操作室にはステップ、手すり、ハシゴを取り付けてディテールを加えました。▼すべてのパーツを組み上げて本体が完成しました。
○機関室の製作▼機関室を製作するためにパーツをプラ板から切り出しました。なお、製作過程において不採用としたパーツが含まれていますので、ご了承ください。▼本体用パーツを組み立てたところです。窓パーツは塗装後に取り付けます。
屋根を組み立て後に着脱可能にするため、内部にネオジウム磁石を接着しました。▼機関室本体の底部です。旋回のための4つのローラーと重量バランスを図るためのカウンターウェイトをそれらしく作って取り付けました。▼屋根パーツの両端に雨樋を取り付け、ワイヤー用の孔?(推定)は真鍮パイプを利用し、手すりは0.25ミリ径の燐青銅線をハンダ付けして取り付けました。▼屋根パーツの裏側です。ここにもネオジウム磁石を3つ取り付けました。ネオジウム磁石は強力なのでそのまま接着するとプラパーツから簡単に外れてしまうため、薄いプラ板を巻いてプラ用接着剤を用いて接着することで対応しました。○ジブの取り付け
▼ジブの点検・修理用にハシゴがジブ上部に設置されているため、例によって、こばるの「梯子セット(MP-07)」のエッチングパーツを利用しました。
また、ハシゴの手すりは0.25ミリ径の燐青銅線をハンダ付けして組み立てましたが、ステンレス製エッチングパーツへのハンダ付けに苦戦しました。▼ジブを屋根に取り付けました。ジブは以前紹介したものが気に入らなかったので、新しく製作したものを使用しています。▼ジブ付き屋根を機関室本体に取り付けたところです。
ようやくクレーンらしくなってきました。