9600形蒸気機関車の製作4

 高山機関区に配置されていた蒸気機関車を製作しています。

○炭水車(テンダー)の製作
 機関車の製作前に練習を兼ねて工作が少ない炭水車を製作することにしました。
 一般的な9600形の炭水車は、3軸固定式の台車で、6-13型(石炭6トン、水13立方メートル)でしたが、その形状には多くのパリエーションが確認できます。
 まず、炭水車の形状を生産順に確認してみました。
▼京都鉄道博物館の9633号車で、形状は初期型の2段+木製増炭板付きで、側面にはリベットが一部見られます。

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▼次に高山機関区に在籍していた北九州の19633号車で、形状は初期型の2段+木製増炭板付きで、側面にはリベットが見られません。
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▼そして、高山市のポッポ公園の19648号車で、初期型の2段で、側面にはリベットが見られません。
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▼こちらは高山機関区に在籍していた魚沼市の29657号車で、初期型の2段で、側面にはリベットが見られません。
2129657.jpg
▼これも高山機関区に在籍していた八幡浜市の79642号車で、初期型の2段で、側面にはリベットが半分見られます。
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▼最後に高山機関区とは関係ありませんが、九州鉄道博物館の59634号車で、形状は標準型です。
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▼こちらはKATO製の製品で、標準型をモデルにしています。
249600.jpg
 これから製作予定の8両を検証した結果、5両は初期型3段でリベットなし、3両は標準2段リベットありでしたので、改造する必要が出てきました。(続く)

 製作に必要な写真を探していますので、ご提供いただける方はメールフォームにてお知らせください。

9600形蒸気機関車の製作3

 高山機関区に配置されていた蒸気機関車を製作しています。

○キットの選定
 比較的入手しやすいKATO製のキットを利用することにしました。
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○分 解
 作ろうとしている各車の外観はキットと異なるので、改造しやすいように分解しました。

▼パーツが繊細なので、壊さないように注意して車体を分解しました。

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▲銀色に光るのが小型モーターで、ライトはLEDを光源にしているようです。

▼炭水車(テンダー)を分解しました。

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▲ここの車輪でレールから集電してモーターに電気を送ります。(続く)

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9600形蒸気機関車の製作2

 高山機関区に配置されていた蒸気機関車を製作しています。

○模型の製作方針について
 当初の計画のとおり蒸気機関車の運用が最盛期であった昭和30年代の車両の再現することにしました。
 なお、高山機関区の特徴を出すため、前照灯をシールドビーム(LP405)換装後とし、個人的な好みからATS(自動列車停止装置)用発電機追加装備前で、雪かき用のスノーブラウを装着した状態とすることにしました。


○製作車両
 製作方針に基づき、時代設定を1964年(昭和39年)として、その当時に高山に配車されていた次の8台を製作することにしました。
 ・29668号車
   1919年(大正 8年) 3月 川崎造船所兵庫にて製造
   1943年(昭和18年) 9月 田端区から高山区に移動
   1968年(昭和43年) 3月 米沢区へ移動
 ・49608号車
   1920年(大正 9年) 5月 川崎造船所兵庫にて製造
   1942年(昭和17年)10月 多治見区から高山区に移動
   1967年(昭和42年) 9月 稲沢第一区へ移動
 ・49610号車
   1920年(大正 9年) 5月 川崎造船所兵庫にて製造
   1942年(昭和17年)10月 多治見区から高山区に移動
   1950年(昭和25年) 4月 第一種休車
   1967年(昭和42年)11月 高山区にて廃車
 ・49632号車
   1920年(大正 9年) 7月 川崎造船所兵庫にて製造
   1942年(昭和17年)10月 多治見区から高山区に移動
   1949年(昭和24年)10月 第一種休車
   1968年(昭和43年) 3月 米沢区へ移動  
 ・49676号車
   1921年(大正10年) 8月 川崎造船所兵庫にて製造
   1942年(昭和17年)10月 富山区から高山区に移動
   1967年(昭和42年) 1月 高山区にて廃車
 ・79639号車
   1924年(大正13年)10月 汽車製造大阪にて製造
   1940年(昭和15年) 9月 金沢区から高山区に移動
   1968年(昭和43年) 3月 富山第一区へ移動
 ・79642号車
   1924年(大正13年)10月 汽車製造大阪にて製造
   1943年(昭和18年) 9月 富山区から高山区に移動
   1968年(昭和43年) 1月 さよなら運転
   1968年(昭和43年) 4月 稲沢第一区へ移動
   ※愛媛県の八幡浜に静態保存されています。
 ・79643号車
   1924年(大正13年)10月 汽車製造大阪にて製造
   1943年(昭和18年) 9月 富山区から高山区に移動
   1967年(昭和42年) 9月 稲沢第一区へ移動


○高山機関区の9600形の特徴
 これから製作しようとする車両は線時中に高山に来て、約25年間配備されたことから次の特徴が記録写真などから確認できます。
・前照灯はシールドビーム(LP405)を装着
  (1962年(昭和37年)後半から1963年(昭和38年)前半にかけて換装したもよう)
 ▼こちらはC58形のライトで参考として掲載

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・ナンバープレートは黒色
・デフレクタ(除煙板)の装着なし
・キャブ吊り下げ金具①は浜松工場製
・キャブ前方窓にひさし②を追加
 ▼市内のポッポ公園の19648号車

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・旋回窓の装着は最後までなかった
 (D51は1967年(昭和42年)2月に装着したもよう)
・キャブ屋根の雨水排水管③は前に装着
 ▼愛媛県八幡浜市の79642号車

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・テンダー(炭水車)に石炭を前寄せに積むための増炭板を装着 など(続く)

 製作に必要な写真を探していますので、ご提供いただける方はメールフォームにてお知らせください。
プロフィール

高山のキューロク

Author:高山のキューロク
岐阜県高山市在住で、高山駅の歴史を調べたり、それを鉄道模型で再現することをライフワークにしています。

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