国鉄高山駅の製作20

■車掌区事務所の製作
 駅本屋の北側(富山側)にあった車掌区事務所(正式名称「名古屋鉄道管理局美濃太田車掌区高山支区)を再現します。(写真は1954年(昭和29年)撮影)
220高山駅製作

●参考模型
 模型ではKATOの「機関区施設セット」(23-233)の中にある乗務員詰所を参考にしました。
221高山駅製作

●パーツ設計
 この建物は複数の写真が残されていますが、東側壁面などが不明なので、模型を参考にしてイラストレーターという描画ソフトを利用しました。
222高山駅製作

●窓の製作
▼窓の桟は白く塗られていたので、模型の窓パーツを流用することにしました。
223高山駅製作
▼窓枠も模型のパーツを流用するため、壁面を分解しました。
224高山駅製作
▼窓枠とドアパーツを切り取り、設計図の上に乗せて確認しました。
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●外壁の製作
 外壁は下見板張りなので、エバーグリーンの「ラップサイデング 1.0ミリ幅」(4051)を利用して壁を再現しました。
226高山駅製作
▼外壁パーツを組み立てて全体のバランスをチェックしました。
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●屋根の製作
 屋根は平型セメント瓦葺きですが、適当な素材が見つからないので、さかつう(こばる)の「プラノイタ・屋根瓦」(3754)を利用し、雨樋や破風板などはプラ板で自作しました。
228高山駅製作
▼屋根の傾斜は三角板を取り付けて再現しました。
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▼上部に棟瓦を取り付けて屋根の完成です。
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▼屋根パーツを外壁に仮組みして全体をチェック。良い感じです。
231高山駅製作
▼屋根にはストーブ用の煙突が付いているので、KATOの「スポート・変圧柱」(23-228)に付属する焼却炉煙突パーツを流用して作りました。
232高山駅製作
▼雨水排水用の縦樋はプラ棒で自作しました。
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●塗装
 外壁の色は天竜浜名湖鉄道運転区事務室(登録有形文化財)を参考にしました。
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▼外壁はクレオスのタン(44)を下塗りした後にタミヤエナメルのフラットブラウン(XF-10)とフラットブラックを混ぜた色を吹き付けました。
235高山駅製作
▲看板はイラストレーターでデータを作成し、シールに印刷した後、0.25ミリ厚のプラ板(1.0×6.0ミリ)に貼って建物に取り付けました。

▼屋根はガイアノーツのニュートラルグレーⅡ(072)をスプレーで吹き付けた後、陰部分をクレオスのウェザリングカラー「マルチブラック」(WC01)を薄く筆塗りしてみました。

236高山駅製作
▲こちらの外壁は資料がないので、推測して仕上げています。
 次回は駅前派出所(交番)を製作します。(続く)


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遅くなりまして申し訳ありません。

車掌区は美濃太田の高山支区だったのですね。
たしかにこういう建物があったと思い出させていただきました。

今回もですが、古い資料を参考に同じような模型をベースに
製作されておられそのご苦労に頭が下がるばかりです。
かなりの散財ですね^^;

ここまでで全体のどのぐらいまで進捗されているのでしょうか。
全体像を見せていただきたい誘惑に駆られてしまいます^^;

Re: 遅くなりまして申し訳ありません。

> たしかにこういう建物があったと思い出させていただきました。

 車掌区の隣には客貨車区などの事務所や詰め所が立ち並んでいたようです。
 これらの建物は1993年(平成5年)頃から順次取り壊されました。
 また、車掌区は運転区と1988年に統合して現在の運輸区になりました。

> かなりの散財ですね^^;

 私は資料収集や模型製作に費したお金は自分への投資と考えていますよ。

> ここまでで全体のどのぐらいまで進捗されているのでしょうか。

 このようなジオラマは作り出したら切りが無いでようです。
 早く切り上げて転車台や扇形庫などの機関区施設に移りたい気持ちでいっぱいです。

 しかし、SL銀河を見たかったな!! 羨ましい限りです。
プロフィール

高山のキューロク

Author:高山のキューロク
岐阜県高山市在住で、高山駅の歴史を調べたり、それを鉄道模型で再現することをライフワークにしています。

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