北陸駅巡り23夏-富山黒部編(18) 富山地方鉄道上滝線 開発駅 ~かつては2面4線あったという構内は・・・~
岩峅寺駅から上滝線経由の電鉄富山行きに乗車しました。
上滝線内でも中間駅ひと駅下車縛りを実行しようと思います。下車候補としては・・・木造駅舎の佇まいが良さそうな開発駅と上堀駅。主要駅っぽい駅舎の上滝駅。駅全体がコンクリートに覆われている大川寺駅。
悩んだ末に決めたのは、駅名に惹かれて開発駅で下車することにしました。
開発駅は富山県富山市月岡町にある富山地方鉄道上滝線の無人駅。
駅名標の通りで「かいほつ」と読みます。ちょっと珍しい読み方かもしれませんが、どこかで聞いた記憶があるんですよね~。そこで調べてみたところ、えちぜん鉄道に越前開発駅がありました。読みは同じです。由来が気になりますが、「開墾地」的な意味があるんでしょうかね?? ちなみに駅名と同じ「開発」という地名は、駅のすぐ南側にあるようです。
駅構造は単式ホーム1面1線の棒線構造。駅舎はホームの岩峅寺方に独立して建っています。
南富山方からの様子。左(北東)側に小さなホーム跡が見られます。
架線柱を見たところでは、元々は2面2線だったのかもしれませんね~。しかし・・・
少し右にずれて撮影すると・・・このホームは明らかに島式の形状です。
右側には線路があったと思われます。架線柱もありますね。ということは2面3線だったか。
振り返って南富山方面。列車を見送ります。
周囲には田畑が広がります。手前線路の曲がり具合を見ると、ここで線路は分岐していたのだと思います。
改めて北東側のホーム跡を見ると、こちらも島式の形状なんですね~。つまり元々は2面4線あったようなのです。かつては貨物も取り扱っていたらしいので、思ったより大規模な駅だったのかもしれませんが、1面3線分がゴッソリなくなったことになりますね・・・><
現役ホーム上には地鉄らしい古い待合室が置かれています。そして窓越しに見えるのが・・・
駅舎です。ホームとはかつての構内踏切で連絡しています。
構内踏切跡を渡って駅舎側から見た様子。岩峅寺方の階段で連絡しています。
そして駅舎正面の様子。駅は1921(大正10)年4月に富山県営鉄道によって開業。駅舎はその当時からの建物だと思います。出入口は妻面にある感じで、右奥にホームが見えます。建屋とはアンバランスな大きな庇が特徴的ですが、後付けかな?
出入口とは反対側の妻面。こちらから見ると古さが際立ちます。
駅舎内の様子。現在は無人駅で窓口は塞がれたようですね。
しばらくするとまず岩峅寺行きのレッドアローがやってきました。上滝線にも走ってるんですね。
車番は"16011"。地鉄本線の越中三郷駅で乗車した編成が、こちらに回ってきたようです。
この列車を見送りますが、今思えば"行ったり来たり戦法"できたかもしれませんね。ただ、上滝線の中間駅で唯一交換可能な駅は隣の月岡駅だけのようなので、慌しい乗り継ぎにはなりそうです。
列車が去った後の駅。時刻は18時半を回りました。