2008年01月

イベント情報@2/1~

呑龍横丁





2月2日(土)
第99回前橋テルサロビーコンサート
場所:前橋テルサ(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバス千代田町交番前バス停下車)
時間:12:30~13:00
内容:拓野正行 70年代のヒット曲をもう一度・・

まちなかファッションショー2008
場所:中央通り 国際交流広場・ミニギャラリー千代田(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間
ネイルアート:12:30~14:00
ファッションショー:13:30開場、14:00開演
出演
・衣装:学校法人 木村学園 前橋文化服装専門学校
・ヘア&メイク:学校法人 群馬県美容学園 群馬県美容専門学校
・音楽:群馬大学教育学部 音楽専攻生
参考:学生ファッションショー観客魅了@体育家庭教師はポッドスポーツ!!

横須賀再発見健康チャレンジウォーク大会
集合場所:横須賀市ヴェルニー公園
集合時間:9:00
コース:ヴェルニー公園~しょうぶ園~塚山公園~田浦梅林など約15キロ
参加費:横須賀市在住の人は200円、そのほかの人は500円
免許証など住所が確認できる物をお持ちください。
参考:京浜急行ウォーク 横須賀海岸@Dachsの旅と研究

2月3日(日)
弁天ワッセ
場所:大連寺門前(JR前橋駅、上毛電鉄中央前橋駅より新前橋駅西口行きバス立川町通り東バス停下車)
時間:10:00~17:00
内容:毎月3日大蓮寺門前で行われるフリーマーケットを中心としたお祭りです。
コメント:柳の似合う広瀬川近くの弁天通のお祭り、和物の好きな方には特にお勧めです。
参考:弁天ワッセを取り巻く人々@弁天マルシェ
   弁天ワッセに行って来ました!@祖母ログ
   弁天ワッセにいってきた@自転車と音楽と
   弁天ワッセその1@ぐんぐんぐんま~とうとう東京
   薔薇は続くよ、これからも@弁天日常劇場

第3回ふれあいフェスティバルin前橋
場所:前橋中心商店街 弁天通り北側(JR前橋駅、上毛電鉄中央前橋駅より新前橋駅西口行きバス立川町通り東バス停下車)
時間:10:00~15:00
内容:用意された花壇に色々な花を植栽してください。3月の開花の時期にはきれいな花が弁天通りを彩ります。イベント当日一緒に植栽してくれた皆さんには、上州麦豚を使用した熱々の「上州麦豚汁」をご提供。

銚子電鉄お掃除ボランティア
場所:銚子電鉄本銚子駅
時間:13:00~15:00
内容:本銚子駅周辺の沿線ごみ拾いと駅舎の清掃 、参加される方は、軍手をご用意願います。ごみ袋等はこちらで用意します。
参考:お掃除オフレポ~1/13@銚子電鉄の風景~あの物語の舞台へ

北総線の運賃を考えるシンポジウム
場所:白井市文化会館大ホール(北総鉄道白井駅下車徒歩)
時間:13:00~
内容
《講 演》
 「ニュータウンと北総鉄道」
 佐藤 信之氏(評論家、亜細亜大学講師)
《報 告》
 「成田新高速鉄道の開通に対する期待と課題」
 梅北 栄一 印西市企画財政部長
 「北総鉄道に係る諸課題について」
 佐々木浩一 千葉県総合企画部交通計画課鉄道新線推進室長
《パネルディスカッション》
 ●テーマ「北総線が変われば、千葉ニュータウンも変わる」
 ●コーディネーター
  佐藤 信之 氏(評論家、亜細亜大学講師)
 ●パネリスト
  中村 敎彰 氏(白井市長)
  小川  勇 氏(印旛村議会議長)
  山口 一郎 氏(利用者代表、前白井市総合計画審議会副会長)
  榎戸 洋子 氏(利用者代表、印西市社会教育委員)
  武藤  弘 氏(月刊千葉ニュータウン発行人)
参考:北総線 高額運賃の研究@月刊千葉ニュータウン



全国鉄道事情大研究 東京東部・千葉篇 2


地下鉄の歴史 首都圏・中部・近畿圏



新品★Wii 桃太郎電鉄16



経済波及効果観光客1人当たり300円也~とある車社会の渓谷にて~




写真:富弘美術館の玄関、わたらせ渓谷鉄道神戸駅

大西 宏のマーケティング・エッセンス:道路で地方経済はよくなるの? - livedoor Blog(ブログ)
より
和歌山は、白浜などの海岸線側だけでなく、熊野古道であるとか、高野山とか、龍神など山間部でも人気の高い観光地を抱えているのですが、少なくとも宿泊数では、逆に減少傾向を示しています。
白浜は料金の値下げ、閉鎖施設の再開などでやっと少し持ち直したようですが、道路が良くなったためにかえって日帰り客が増えたということではないかと推察します。これは昨年訪れた新潟もそうでした。道路がよくなると、日帰り客が増え、お金を落とさなくなるという逆効果もあるのです。


 関西人の有名ブロガー大西 宏さんが和歌山選出の民主党議員が暫定税率を訴えているのに対してこんなことを書いています。
 この話を読んでふと思い出したのが4~5年前群馬県のローカル線わたらせ渓谷鉄道を舞台としたイベントに行った際に地元の村職員さんに聞いたこんな話です。
 「うちの村の観光客の経済効果は1人頭300円くらいかなぁ
 世の中多くの地域で経済の活性化を目指して観光客誘致をしているのですが、さすがに1人300円しか経済効果が無いとしたら報われないなぁと感じました。一生懸命誘致した観光客が結局地元ではコーヒー1杯分以下の消費しかしないと言うことですから。

 さて実際の所どうでしょう。群馬県のサイトを調べてみましょう。
平成18年度観光客数・消費額調査(推計)結果より
【一人当たりの消費額が多い市町村】
草津町 ( 10,705円、+0.1%):長野原草津口駅(草津)
中之条町 ( 8,980円、+2.0%) :中之条駅(草津)
みなかみ町 ( 4,449円、▲0.2%):水上駅(水上)
嬬恋村 ( 3,932円、+6.8%) :万座・鹿沢口(草津)
渋川市 ( 3,735円、▲2.4%):渋川駅(草津・水上)
【一人当たりの消費額が少ない市町村】
邑楽町 ( 145円、 +0.4%):本中野駅(東武小泉線)
玉村町 ( 247円、 ▲2.1%):新町駅からバス
太田市 ( 283円、▲29.8%):太田駅(東武伊勢崎線(りょうもう))
伊勢崎市 ( 328円、+26.8%)伊勢崎駅(東武伊勢崎線)
みどり市 ( 401円、 ▲4.4%):神戸駅他(わたらせ渓谷鉄道)

 件の職員さんの村は合併によってみどり市となったのですが、それでも400円コーヒー一杯分です。一人当たりの消費額が多い市町村のデータもあるので比較すると
消費額の多い市町村
・温泉・スキーなど宿泊型のメジャーな観光地が多い
・JRの特急が乗り入れ特急~バスのアクセス手段が確立している
消費額の少ない市町村
・メジャーな観光地の少ない地域
・鉄道アクセスの良い地域は道路の発達している平野部の地域が多い
・道路の発達していない地域は鉄道のアクセスも今一つ確立していない
 と言った感じになります。
 ちょっと強引なまとめ方をすると消費額の少ない地域の特徴としては公共交通でのアクセスが少なく、逆に消費額の多い地域では比較的公共交通のアクセスが多いと言えないでしょうか?

 なぜ公共交通のアクセスの少ない地域(=車利用の多い地域)で消費額が少ないか少し考えると以下のようなことがいえるのではないでしょうか?
・車利用者は飲酒が出来ない(=飲食による消費が制限される)
・車だと駅での待ち時間にお土産や駅弁を買う様なついで消費の機会が少ない
 そう言った理由でみどり市をはじめ消費額の少ない地域では折角の観光客を消費に結び付けられないのではないかと思います。
 逆に考えれば観光客は沢山来ていても消費に結びつかないと言う地域では公共交通でのアクセスの強化が必要なのでは・・・と言うのはさすがに書きすぎかもしれませんがこの辺はもう少し考えてもよさそうな気がします。


乗り鉄おすすめ! 鉄道トラベラーズ 小湊鉄道・わたらせ渓谷鉄道・大井川鉄道の巻/鉄道



東京的公共交通を目指すと言うこと~福井の公共交通健闘のニュースから~




写真:ミニ公共交通(?)前橋市大胡地区のデマンドバス、タクシーではありません

ガソリン高騰 車から公共交通へ えち鉄など乗車大幅増@福井新聞1/18より
 えちぜん鉄道と福井市中心部を巡るコミュニティーバス「すまいる」の利用者数が昨年10―12月、前年同期に比べぐんと伸びた。~中略~
 ここ3カ月のえち鉄の通勤定期利用者数は、10月は前年同月比5%増だったが、レギュラーガソリンの店頭価格が7円程度引き上げられた11月は9%の伸び。150円の大台に乗った12月は8%増加した。月別の通勤定期利用者数に月の日数を掛けた輸送人員はそれぞれ4万人弱で、いずれも前年同月より2000―3000人増えている。~中略~
 一方、福井市中心部を4ルートで運行し、100円(未就学児は1人無料)で手軽に乗車できる「すまいる」も好調だ。10月は前年同月を973人下回ったものの、ガソリン価格高騰に連動するかのように11月は344人増え、12月は1709人増加した。


 ガソリン高に反応してか福井県福井市の公共交通で景気のいい話が出てきています。
 もともとえちぜん鉄道は京福電鉄福井地区の廃線路線を2003年に復活させた路線でまだまだ開業の熱気が続いているのかな戸も感じなくも無いですが1割近い増客、しかも地方ローカル鉄道が苦手とし取り込みに必死になっている通勤定期客の増加というのは大きいです。
 一方スマイルのほうも1999~2001年度に試行、2000~2001年度に本格運航を開始した比較的新しい路線です。とは言えこちらは開業景気と言うのには古すぎる感じですね。
              日中の本数  始発  終発
えちぜん鉄道勝山永平寺線 12本(30分毎) 6:34 23:08 福井駅発
えちぜん鉄道三国線    12本(30分毎) 6:17 23:13 福井駅発
上毛電鉄         12本(30分毎) 6:09 22:55(終点までは22:22)
上信電鉄         10本(21~51分毎)5:52 22:25
すまいる田原・文京方面  12本(30分毎) 7:32 19:15 駅前商店街バス停発
すまいる照手・足羽方面  12本(30分毎) 8:00 19:30 駅前商店街バス停発
すまいる木田・板垣方面  12本(30分毎) 8:08 19:13 駅前商店街バス停発
すまいる城東・日之出方面 11本(35分毎) 7:41 19:27 駅前商店街バス停発
マイバス北循環      18本(20分毎) 9:00 18:40 
ぐるりん少林山線      3本(108~120分毎) 6:50 19:20

※日中は10:00~15:59
 比較対象としては都市規模が比較的近い群馬県高崎市の上信電鉄、ぐるりん号、前橋市の上毛電鉄、マイバスを挙げさせていただきました。注目したいのは
・日中30分ごとという比較的多い本数とラウンドダイヤ
・バスにおいては7~8時台始発19時台終発と言うぎりぎりながら通勤に使えるダイヤ
・鉄道においては23時台と言う比較的遅い終電
 バスに関してはぐるりん号が実現している「通勤時間帯の運行」とマイバスの「ラウンドダイヤ」の両方を達成しているのが光ります。
 鉄道のほうは終電の遅さで、上毛電鉄とは大差なく見えますが23時台に終点まで走ると考えると結構大きなものがありますし、大阪、名古屋、東京(越後湯沢)殻の特急のうち最もニーズの多い大阪方面からの終電を受けているのは高崎着新幹線終電の1時間半以上前に早仕舞いする上信電鉄とは好対照です。
 
 そう言った意味でただ漫然とガソリン高騰と言う好機を待ったのではなくガソリン高騰した等車利用を見つめなおすきっかけが出来た際に少しでも「使える」交通機関としてアピールする言い換えればに書いた「全てを東京並にするのは無理にしても何らかの形で目指してみる努力」をしたからこの追い風を生かせたのではと感じます。



全国鉄道事情大研究 北陸篇 2



イベント見聞録2008/1/26~2008新春LRTフォーラム「横浜の公共交通を考える」~

LRTフォーラム2008初春





写真:LRTフォーラム2008初春看板

 さて当ブログでは3回目となるよこはまのLRTフォーラムへ行って参りました。今回のフォーラムでは昨年のフォーラムからスタートした新組織が「横浜の公共交通活性化をめざす会」として正式に発足した後だけに非常に活気あるフォーラムと相成りました。

開会の挨拶





写真:横浜にLRTを走らせる会大内理事長による挨拶

 まずは主催団体である横浜にLRTを走らせる会大内理事長による開会の挨拶、続いて「横浜の公共交通活性化をめざす会」も含めた主催団体の活動紹介が行われました。その中で今後の展開として関内地区を中心とした路線案の紹介や、今年11月に横浜で行われる第3回人と環境にやさしい交通を目指す全国大会の協力などが目を引きました。

国土交通省神田氏の基調講演





写真:国土交通省都市・地域整備局街路課神田氏の基調講演
 
 まずは国土交通省神田氏の基調講演、路面電車の近代化施策であるLRTの概要を海外の事例や国内の富山ライトレールの事例などを遣って紹介し、また昨年施行された地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に関する説明、また初の適用事例である富山市の富山地鉄路面電車線の延伸等の話などもありました。
 個人的に興味深かったのは福田首相の施政方針演説で初めて「路面電車」の言葉が入ったこと、また富山ライトレールの建設時に道路特定財源の導入が行われたことなどの話でした。基本的に併用軌道(道路上に惹かれた線路)のあるLRTの場合、道路の改善ともいえるのであり得るだろうし、また昨今の道路特定財源問題を考えた際のアピールとも言えそうです。
 ただ海外の事例を見ると鉱油税など日本におけるガソリン税のLRT整備への導入と言うのはよく聞く話で少なくとも「ヨーロッパで道路特定財源のような時代遅れの仕組みは無い」と言うのはやはり間違った認識ではないかと思います。そう言った意味で「言うべきこと」としていったのだと解釈しています。


横浜市山田氏の基調講演





写真:横浜市都市整備局山田氏の基調講演

 続いては横浜市山田氏の基調講演、こちらは現在パブリックコメントも行われている横浜都市交通計画素案‏の話を中心に行われました。この素案はさすがに国内主要港湾の一つである横浜市だけに当初に国際物流の話が来るなど基本的に国内旅客輸送に傾きがちな交通系の話ではインパクトがあります。質問ではさすがに地元だけに「横浜市営地下鉄の新百合ヶ丘延伸の話は?」とか「みなとみらい線の本牧延長はどうなったのだ?」とか地元ならではの話が多かったのが印象的でした。

パネルディスカッション





写真:パネルディスカッション

 最後を締めるのはパネルディスカッション、パネラー基調講演のお二方に加え、関内を愛する会理事長池田翼氏、作家の山崎洋子氏、関東学院教授の安田八十五氏というラインナップで行われました。
おのおののパネラーの発言で注目したのは以下のような感じです。
関内を愛する会理事長      池田翼氏
・今関内駅海岸よりの関内地区と内陸よりの関外地区との風通しが根岸線や幹線道路によって良くないのでLRTがその風通しを浴することを期待する
作家                 山崎洋子氏
・南区の下町からみなとみらいや本牧などの臨海部等メインのルートを外れた地域との連携が今一つなので改善できないか
国土交通省街路企画専門官  神田昌幸氏
・LRTの実現にはストーリーが必要なのではそのストーリーをいかに描くか
横浜市都市整備局企画課課長 山田耕作氏
・単純にLRT好きだけが集まるのではなく近所にいる様々な考えの人をいかに巻き込んでいくかそう言った視点が重要なのでは
コメンテーター 関東学院大学経済学部教授 安田八十五氏
・まず横浜は路面電車を一旦廃止したのでなぜ廃止されたのかと言う検証は必要なのでは
・車が無ければ不便だから車に乗ると公共交通が衰退し、渋滞問題等の問題が深刻化するそんなジレンマから抜け出す為にいかにフィロソフィーを持つかが重要なのでは

 個人的にあと印象に残ったのは相変わらず温暖化問題ばかりがフィーチャーされていることで、地方での飲酒運転取締りによる中心街へのダメージや、若い世代が車を買わない現状、ガソリン価格の上昇などこう言った議論では出てこないものの身近な問題が出てこなかったのが残念・・・と思ったら打ち上げの席では案外盛り上がった所に変化の兆しを感じました。
 高齢者にとっては環境問題やCO2の話は響きやすいのですが若い世代にとってはこう言った身近なかつ重大な問題の方が響く様な気がします。
 あと高岡の万葉線にかかわっている人の話で「うちはいろんな人が参加していつも楽しくやろうと心がけています。」と言った事も案外重要だなと感じました。「嗤うな笑え」と言ったところでしょうか?
 
 取り敢えず今後も横浜のLRTには注目して行きたいと思います。

あなたの街の路面電車 江ノ電浪漫軌道 江ノ島電鉄


全国チンチン電車紀行 北海道・北陸・関東編



イベント情報@1/26~

パレードの主役(?)ガンダム&ドム





写真:昨年のカーフリーデーのパレード@横浜日本大通

1月26日(土)
2008新春LRTフォーラム「横浜の公共交通を考える」
場所:関東学院大学関内メディアセンター会議室(JR・地下鉄関内駅から徒歩6分、みなとみらい線馬車道駅または日本大通駅から徒歩3分)
時間:13:00~16:00
資料代:500円
プログラム
1.基調講演
「LRT実現を支援する施策及び法律について」国土交通省街路企画専門官  神田昌幸氏
「これからの横浜市の交通政策について」横浜市都市整備局企画課課長 山田耕作氏
2.パネルディスカッション
関内を愛する会理事長      池田翼氏
作家                 山崎洋子氏
国土交通省街路企画専門官  神田昌幸氏
横浜市都市整備局企画課課長 山田耕作氏
コメンテーター 関東学院大学経済学部教授 安田八十五氏
コーディネーター人と環境にやさしい交通をめざす協議会代表幹事   内田敬之氏
コメント:地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が昨年成立し、LRT整備に向けての動きが活発化している中でのフォーラムです。新たな動きに注目していきましょう。
参考
フォーラムにLRT推進協議会設立準備会の発起人が集まりました@横浜にLRTを走らせる会
イベント見聞録:6月9日横浜LRTフォーラム@ぶらざーてぃのblog

0468スタイルvol.23
場所:横須賀市文化会館(京浜急行「横須賀中央駅」下車10分)
時間:開場18:30開演19:00
チケット:\1000(高校生以下\500)
出演:チキンジョージ/人間チョップ/梶田ガクシ/ボーノ/大和衛/ミスマッチグルメ/他…
参考:0468スタイル@チキンジョージ山田の「空っぽ頭にレゲエソング」

第2回オリオン通り元気市
場所:前橋市オリオン通りアーケード街(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間:12:00~17:00
イベント内容
1.コンサート&ダンス まちの活性化に協力するアーティスト達の音楽を楽しんでください。
2.オリオンだんごの無料サービス 美味しい「オリオンみたらしだんご」を振舞います(14:00から品切れまで)。

1月27日(日)
第24回「読み聞かせと手作りおもちゃ」
場所:国際交流広場(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間:10:00~
内容:群馬で知る人ぞ知る
「読み聞かせ名人・小林茂利さん」による読み聞かせ終了後はいつものように、手作りおもちゃで楽しんじゃおう!
参考:夏休み遊びの広場 模様@寺子屋 Carpe Diem (カルペディエム)

新春!夢の競演「太鼓と三味線の響き合い」~頼政太鼓と梅しょう会~
場所:前橋元気プラザ(上毛電鉄中央前橋駅より徒歩、JR前橋駅より渋川駅、県庁、前橋公園方面バス本町バス停下車)
時間:14:00開演
内容:高崎頼政太鼓と「松本梅しょうと社中」による演奏じょんがら節と歌舞伎名曲!競演尺八が歌う“歌謡曲”エレキビターと津軽三味線ロック「HO-MU-RA」他(チラシより抜粋)






横浜LOGOS presents JOYRIDE/オムニバス


横浜中華街の銘店「翠華」絶品!あわびふかひれまん/手作り・合成添加物等一切使用なし

鹿島鉄道BRT化検討




写真:あの熱狂の最終日からもうすぐ1年@在りし日の鹿島鉄道鉾田駅にて

鹿島鉄道廃線:跡地をバス専用道に 検討委設置、31日初会合--県 /茨城@毎日jp1/22より
◇石岡、小美玉両市
 石岡、小美玉両市と県は、昨年3月末で廃線になった鹿島鉄道(石岡-鉾田)の跡地の一部をバス専用道として整備し、民間バスを運行させる案を検討している。実現すれば、全国初の公設民営方式のバス高速輸送システム(BRT)になる。石田東生筑波大大学院教授を委員長とする「検討委員会」を設置し、31日に第1回委員会を開く。【扇沢秀明】


 廃線からもうすぐ1年代替バスの利用低迷などあまり良い話の無かった鹿島鉄道の形を変えた再生の話が出てきました。全国初の公設民営のBRT導入の検討が始まったそうです。

石岡市企画課によると、区間は石岡-旧常陸小川駅の7・35キロ。幅員は4~6メートル。市道に認定し、バス専用道とする。バス停は15カ所程度を計画している。舗装や信号機、待避所などの整備は公費で賄う。また、旧常陸小川駅から現行の道路を使って、茨城空港まで直行バスを運行することを検討している。
 バスの運行は民間企業に委託する。バス4台による10分間隔のダイヤで均一料金、所要時間は16分(現在は20~25分)にする。茨城空港へは石岡駅から25分。計画の総事業費などは未定。


 鹿島鉄道の運行継続事業者募集の際、DMV(鉄道バス両用車両)導入と言う案も聞いた事があるのですがそれを思い出します。茨城空港(自衛隊百里基地のことだと思われる)直通と言うのもDMV導入のメリットとして語られていただけに一層存続に向けて厚く話し合った日々(?)を思い出す次第です。
 また10分間隔というフリークエンシーダイヤは前に書いた車社会でも受け入れられる鉄道の条件に合致し、また現在渋滞などでスピードダウンしているのも改善されると言うのは強みです。

鹿島鉄道 代替バス運行状況 利用者数は減少傾向@茨城新聞1/12より
関鉄グリーンバス(本社石岡市、鈴木信男社長)は十一日、鹿島鉄道代替バスの運行状況について発表した。昨年四月の運行開始から、上下便ともおおむね定時運行が確保されているが、利用者数は月を追って減少傾向であると分かった。
 代替バスの乗降調査は、昨年五月に実施した際、一日当たりの乗降客は八百七十六人だったが、十一月の調査では八百九人の約8%減となった。~中略~
 区間別の利用比率では、石岡-小川間72%(五月調査68%)、小川-玉造間11%(同12%)、玉造-鉾田間17%(同20%)。この中では、小川-鉾田間の利用比率が落ちていることが明らかになった。


 ただこの検討の背景にはやはり代替バスの低迷があります。石岡~小川間は比較的利用を維持できているものの小川~鉾田間は減少に歯止めがかからず、地域の学生の通学の選択肢が狭まっている状況に変わりは無いようです。今回の検討のメインは低迷の度合いのマシな石岡~小川がメインとなるわけですが、個人的には小川~鉾田の区間に関してもその改善の影響が受けられるようなBRTに期待したいところです。この区間にはかしてつ存続運動の中心となり代替バスとなった現在でもそのバスの応援を続けるかしてつ応援団の中心小川高校もあるわけですし。



全国鉄道事情大研究 東京東部・千葉篇 2

もう少しましな仕事をしてくれ(朝日新聞トランジットモール記事を読んで)




写真:前橋の中心市街地銀座通りを走るコミュニティバスマイバス

朝日新聞1/20地域総合面列島360°「那覇市のトランジットモール」より
 歩行者主体に開放され、通行できるのはバスや路面電車などの公共交通機関だけ。そんな道路「トランジットモール」を広めようと、国が補助金を出す社会実験が全国で相次ぐ。
 郊外の大型商業施設に流れた客を再び中心部に取り戻すのが狙いだ。しかしこれまで本格導入に至ったのが那覇市のみ。一体なぜ実現できたのだろうか。(小西孝司)


 今日の朝日新聞に上の引用にあるような「トランジットモール」に関する記事が載りました。個人的には昨年横浜のカーフリーデー等も見て「トランジットモール」の有用性やその良さなどに関しても分かってはいますが、この記事を読んでの感想はタイトルをみたとおりでちょっと頂けないものを感じました。と言うことで少しその辺について書きたいと思います。
 さてまず取り上げるのは太字で書いた部分、これに関しては冒頭の写真にあるように前橋市のマイバスの走る銀座通りが他の例として浮かんできます。
 またネット辞書で調べてみると
トランジットモール@Wikipedia
現在実施されている地域
群馬県前橋市
商店街で実施されている。コミュニティバスとしてマイバス(関越交通)が運行されている。
石川県金沢市
横安江町商店街内で実施されている。コミュニティバスとして金沢ふらっとバス(北陸鉄道)が運行されている。
沖縄県那覇市
2007年4月1日より本格導入。国際通りで毎週日曜日の12時~18時に実施されている。コミュニティバスとして10番・牧志新都心線(那覇バス)が運行されている。

 LRTと同様トランジットモールもいろんな解釈があって混乱している部分のある用語なので一応監督官庁の解釈も見てみましょう。
国土交通省歩行者・自転車優先の道つくりのホームページ>トランジットモール>わが国の取り組み をみると那覇市の社会実験時の導入の記事の後ろには「前橋市ではトランジットモールが始まっています」とマイバスのことが書かれています。
 と言うことで前橋市のマイバスの走る銀座通りはトランジットモールと考えてよさそうです。
 ただ問題はそこではないです。前橋と那覇を比較すると以下のような違いが現れます。
前橋銀座通り(参考
スタート時期:2002年6月
場所:歩行者天国からの転換
モール時間帯:平日・休日関係なし9:00~19:00(ただしお祭りの際などは歩行者天国に戻る)

那覇国際通り(参考
スタート時期:2007年4月
場所:一般道路(車も通る)からの転換
モール時間帯:日曜日のみ12:00~18:00

 これをみると確かに那覇国際通りに関しては一般道路を通行止めにしてとの事でそれを持って本格的としたのかもしれませんが5年以上の歴史を持ち平日休日関係ない前橋と比べると日曜日のみで時間帯も日中の6時間に限られるのに本格的と言うのはどう見ても違うと感じます。

 さて続いて記事を見ていきましょう。
 車道のあちこちに大道芸人や歌手を囲む人だかり。~中略~約20分おきに通る小型低床バスは接近を知らせる音楽を流しながらゆるゆると走り、ベロタクシーの客は愉快そうだ。
 トランジットモールは昨年4月に始まった。~中略~実施前の来街者は1日平均2万1千人だったが、7500人も増えた。~中略~
 那覇市の実験に協力した日本大学理工学部の福田敦教授(交通システム計画)は「那覇市が本格導入できたのは、地元の危機感の強さが要因だろう。そもそも郊外の大型商業施設と同じ土俵で勝負しても勝ち目は無い。導入を検討している自治体は「郊外にはないものは何か」を考えるべきでは」と提言する。


 確かに那覇のトランジットモールは好評のようです。実際訪れた人のblogを見ると

早速、今日から毎週日曜日の午後0時から午後6時まで那覇の国際通りでテスト試行れているトランジットモールを見てきました。
いつも雑多な国際通りがすっきりしていて、結構いいかも?

沖縄離島blog2007/2/11より

車道を歩くと、違った雰囲気を感じることのできる国際通り。毎週日曜日の12:00~18:00の間、楽しむことができるようです。
これをきっかけに、観光客のみならず、県民にとっても、新しい魅力あるスポットになるといいですね。~中略~
まだ涼しい、今の季節なら、那覇の街を散歩がてら楽しめるイベントです。運動不足の解消にもどうぞ^^;

子供とめぐる沖縄の公園たち 2007/2/18より

 こちらも施行期間内の記事ではあるのですが非常に好評です。ただ考えなくてはならないのは確かに那覇ではこの取り組みが好評で非常に良い結果に結びついているのですがそれが他の街にも結びついているのかと言う問題です。

 続いては前橋の場合を見ていきます。

 しばらく乗車し、スズラン(百貨店)前で下車。ここで僕は群馬の現実を目の当たりにした!
 これは昼の12時に撮影した写真。シャッター通りになっている。車社会なのでほとんどの人は市の中心部に来ない。これが群馬なんだ。群馬なんだ・・・。

* tomo store * 2007/1/10より

 「群馬なんだ。群馬なんだ・・・。」と言う繰り返しがある意味すべてを語っているような気がします。確かに前橋は那覇よりも5年も早くかつ本格的な形でトランジットモールを導入しました。そして私自身も当地に住んでいてトランジットモールだけでなく様々なイベントを仕掛けたり、若い人たちのバックアップをしたりと言う福田教授言うところ「郊外にはないものは何か」をきちんと考えてきたであろう努力を見てきています。前に書いた弁天通の話もその1つと言えると思います。
 それでも結果は中々出てこない。那覇国際通りの1日の歩行者はもともと2万人強で前橋と1桁違う上、その内容も地元のモノレールゆいれーるでは観光客を中心とした定期外客が85%と言う収益体質が示すとおり、多くの観光客が期待できると言う状況の差はいかんともしがたいような気がします。そして多くの中心市街地衰退に悩む地方都市にとって身近なのは活況を呈する那覇ではなくて頑張っても結果が出ない前橋でしょう。
 そう言った意味で普段衰退した地方の中心市街地とは全く無縁な東京の大学教授の観光客に恵まれた那覇での成功談など語られても地元の人たちからすれば単なる御伽噺に過ぎないのではないでしょうか?

 ただだからといってトランジットモールや中心市街地を活性化するための努力が無駄なものとも未来がないとも言いたいわけではありません。
 それでは希望はどこにあるのでしょう。前橋の地元の人たちの言葉を捜してみました。

私が見る限り、マイバスは乗客がそう多くいるようには見えないので運営自体は恐らく赤字だと思いますが、こういう税金の使い方は良いのではないでしょうか。
前橋周辺のお年寄りや子供が中心商店街へ足を運ぶための道具としてもっともっと活用して欲しいものです。

群馬のポータルサイトGAM(ガム)の社長ブログ2007/4/30より

お中元を買いに地元の百貨店「スズラン百貨店」に行きました。車で行っても良いのですが、環境等考えて(本当は、子供達がバスに乗りたいと言ったからですが)、バスにしました。市が運営しているバス「マイバス」で、片道大人100円で、子ども達は無料です。このバス、中心市街地の車の乗り入れできないところも走れて、スズラン百貨店の入り口にバス停があるので、買い物には便利です。
父さんのぼやき2007/7/1より

 確かに那覇に比べて活気は乏しいにしても「赤字かもしれないがもっともっと活用して欲しい」と言う声や「子供にせがまれて使ってみたが案外便利でびっくりした」と言った声こそ希望なのではないでしょうか?
 那覇のような派手な成果は無いにしても、きちんと便利なものは便利でよい、赤字でも良いものだからこそきちんと活用して欲しいと言う地に足着いた評価は短期的な結果よりも重要な価値があると思うのは私だけでしょうか?

 最後に仕事と言う言葉を出したのでその面から書くとすると確かにこの記事を書いた記者さんの気持ちと言うのは私自身トランジットモール等に対して肯定的な視点を持っているのでわからなくはないです。
 ただインターネットが発達した今の時代もうこう言ったやり方は通用しないのではと感じます。実際トランジットモールと言う言葉で検索をかけただけで那覇だけでなく前橋や金沢などでも実現している施策であることは分かる訳でそれを隠して成功した那覇のことだけを書いても、受けての読者が結局前橋の現状にたどり着いたとき何を感じるか、それを考えずして記事を書くのはもはや正義云々の話でなく仕事と呼べるのかメディアがゆれているのはそう言った面も大きいのではないでしょうか?

 まとまりませんがこの辺で。 

「ガソリンが値上がりしたんですか、だからどうしたの?」と言える国~高村外相発言に思う~




写真:ガソリンの値段が上がったからといって公共交通に目を向ける人がどれだけいるだろうか?~LRT化でゆれる熊本電鉄御代志駅~

◎任期満了選挙が筋=ガソリン値下げは温暖化助長-高村外相@時事通信1/19より
高村正彦外相は19日午後、山口市内のホテルで記者会見し、次期衆院選の時期について「予測はできないが、(来年9月の衆院議員の)任期満了選挙が憲法の本道からいって筋だ」との考えを明らかにした。~中略~
 また、民主党が揮発油税の暫定税率撤廃によるガソリン値下げを掲げていることに関しては、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスを削減しようという世界の流れに逆行していると批判。「日本が北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を主催しようとしているとき、『ガソリン税を下げました、もっとガソリンを使いましょう』という態度でリーダーシップが取れるのか」と強調した。 


 さて高村外相の発言が波紋を呼んでいるようです。確かにもっとガソリンを使い続ければCO2排出量は増え温暖化も進むと言うのは一理あるのでしょう。ただ「暫定税率がそのままでも道路特定財源として道路を整備しより車が利用される環境を作る」のではあまり意味がありません。ただ逆に言えば同じような事が暫定税率撤廃を唱える民主党にも言える訳です。彼らにかけているものはいったい何なのでしょう?

結局自己責任が一番安上がり@404 Blog Not Found@2007/12/19より
実際、この「戦い」に「勝つ」一番の方法は、連中から「搾取された分」を「奪還」するのではなく、連中自らに「搾取はむしろ損だ」と気が付かせることではないか。~中略~
そのために一番いいのは、連中に「搾取をやめろ」と叫ぶことではなく、まず自分が連中の搾取の手が及ばないところまで「逃げる」ことなのである。そうして搾取の対象が払拭してしまえば、連中は嫌でも折れて来ざるを得ない。
その時にこそ、連中に言い聞かせてやればいい。弱者としてではなく、強者として。

 上の文章は小飼弾氏がワーキングプア問題に関して書いたものです。賃金を安く買い叩く搾取者とワーキングプアの関係をガソリンの価格を高騰させる産油国及びオイルマネーと日本のような石油資源を持たず石油価格の高騰に苦しむ国になぞらえれば似たような構図が成り立つのではないでしょうか?
 日本だけでなく経済発展著しい中国やインドなど石油が欲しい国はいくらでもあるだからこそ産油国は原油価格を上げられるし、オイルマネーは値上がり確実な原油相場でぼろ儲け出来る。
 だったらガソリン価格に振り回されないで生きるには暫定税率をいじるような小手先の策ではなく「ガソリンが値上がりしたんですか、だからどうしたの?」と言う状況を作っていくことなのではないでしょうか?

【赤木智弘の眼光紙背】第10回:ガソリン値上げ? いいじゃないかより
しかし、私個人に限っては、ガソリンの値上げはあまり気にならない。だって、私は自動車を持っていないから。
ガソリンは安すぎる @世捨て人の庵より
ボクは昔からガソリンはもっと高くていいと思っている。今だって燃費でクルマを選ぶ人はめったにいないのだから。~中略~
ボクも原付バイクに乗る身として値上げの影響はあるが、身の丈にあった乗り物に乗っているから心配はない。


 不可能と感じる方は多いかもしれませんが上の2方はきっぱりと「だからどうしたの?」と言い切っています。しかも赤木氏はワーキングプアの代表選手みたいな存在ですし世捨て人の庵のAZMA氏も現在は赤字続きのデイトレーダーでもともと「生涯収入はサラリーマンの10分の1。極力現金収入に頼らない節約生活を送る。」とプロフィールに書くほどの人、共に物価上昇に一番苦しむはずの低所得者な筈なのに「安くて大きいものは運びづらいけど他はなんとななる」と笑顔で余裕綽々に対応しています。
 それを考えると条件はあるかもしれませんが少なくとも相当な人がより余裕を持って「だからどうしたの?」と笑ってスルー出来るのではないでしょうか?

 さて個人レベルでのスルー手段が分かったところで続いては国家レベルも少し考察してみましょう。
 国家レベルで赤木氏やAZMA氏のような事をやるとすれば「車が無くても大丈夫」な地域を増やす事ではないでしょうか?確かに石油を使うのは交通だけではないのですが目的はあくまで「ガソリンが値上がりしたんですか、だからどうしたの?」と言える雰囲気を作り出す事なのでより多くの国民がそれをいえる状況を作る=自動車依存を減らす事にあると思います。
     日本 イギリス ドイツ フランス アメリカ
鉄道   32% 6%   8%   10%   1%
自動車  54% 87%  79%   79%   78%
主要先進各国の旅客輸送シェア(数字で見る鉄道2006より2002年度(アメリカのみ2001年度))
 そして主要な先進国での比較を見ると日本は圧倒的に鉄道を中心とした公共交通の利用度が高くそれだけ現段階でも大都市を中心に「ガソリンが値上がりしたんですか、だからどうしたの?」と言える人が多い国です。だったらそれをより広げていくのは他の国に比べてはるかに容易と思われます。
 そのための課題としては先日書いた地方の公共交通の改善が挙げられます。
 と言う事で「ガソリンが値上がりしたんですか、だからどうしたの?」と言える国を目指してみると言うのはいかがでしょうか?>高村外相
 


車社会で利用される公共交通を考えてみる




写真:苦戦が続く公共交通@上毛電鉄中央前橋駅

 さて前回の記事にATRさんがすばらしいコメントを書いてくださったのでちょっとそれをベースに色々書いていこうと思います。
 もともと私が地方の車社会に関して「本当に必要と言うよりも人によっては単に必要と思い込んでいるだけでは?」「1人1台でなくても良いと言う公共交通の水準はどの程度なのだろうか?」と言う2つの問題提起をしての解答という形をとっています。

車社会の前提条件@長野県
長野県では、
1.母親の就業率が全国平均よりもかなり高く、母親も仕事をしている。
2.男性の平均寿命が全国一位で、歳をとっても仕事や地域の活動をしている人が多いです。
3.複数世代が同居している家族が比較的多く、結婚して子どもができても敷地内に安価で別宅を建て、そこに息子家族が住むという生活様式がある。
以上より一人一台の車社会になってしまうと思います。


 取り敢えず興味深いのはまず女性の就業率の高さで、車社会のメッカと呼ばれる群馬県もかかぁ天下と呼ばれるだけあって高く静岡・岐阜・愛知と言った東海地方、富山・石川・福井と言った北陸地方の車社会度が高いと言われる地域でも同様です。地方で経済力の高い地域なのが共通項と言えると思います。
 3も注目したいところです。敷地内に別宅が建てられるとすれば相当敷地面積が広く、また当然都心部ではないので公共交通の発達度が低いともいえます。
 敷地内の別宅と言うのはうらやましい限りで実際会社の同僚が極力東京勤務を避けたがると言うのが良く分かります。

 と言う環境なので
長野県の現実では、バス、電車を利用するのは学生と一部のサラリーマンに限られます。ちなみに私の職場では電車通勤は一人もいません。

 となるのだそうです。私も群馬勤務時の職場が大体そんな感じでした。ただ少し違うとすれば高齢者が公共交通を利用するケースと言うのが比較的見られたことでしょうか。

地方で使いやすい公共交通を作るには?
しかし、これは個人的な思いなのですが、できればバスや電車を利用したいという思いは強いです。~中略~
年々歳をとるとクルマを運転するのが辛くなります。公共交通を利用したいがそういう環境にないので仕方なくクルマを運転している。


 ただしやはり歳を重ねていくごとに車オンリーの社会は肉体的にきつくなる。肉体的負担はそれほど気にならない若い世代にとっても年間50~100万円という金額は経済的にきついとなれば公共交通を発達させて車以外の選択肢を作るメリットは大きいと感じます。
 それでは使われる公共交通について少し考えて見ましょう。
 地方で使われる公共交通とはそもそもどんなものでしょうか?例を挙げてみます。
     1日の利用者数 営業km  日中の本数・間隔  終電
静岡鉄道 31843人    11.0km   60本(6分毎)   23:30
遠州鉄道 25737人    17.8km   30本(12分毎)   23:40
上毛電鉄 5068人   25.4km    12本(30分毎)   22:55
松本電鉄 3553人     14.4km   9本(35~45分毎)22:58
※利用者数は「数字で見る鉄道2006」より日中の基準は10:00~15:59
 利用される路線として静岡県の静岡鉄道と遠州鉄道、利用されない路線として群馬の上毛電鉄と長野の松本電鉄を挙げさせてもらいました。
両者を比較して条件を導き出すと
・運転本数が多い事(出来るだけ15分以内の間隔)
・等間隔で毎時同じ時間に発車する
・終電は23:30以降

 と言った感じになります。ある意味で東京の鉄道のように本数が多く終電も遅ければ利用が増えるのは当然で人口の少ない地域でこれだけやるのは無理だと言えばそうなのですが例えば地域で一番本数の多いバス路線や新しくコミュニティバスなどを導入する際にはこれくらいの本数と運行時間帯を確保するとかそう言った事をすれば結構いけるのかなと感じます。
 取り敢えず感じるのは「全てを東京並にするのは無理にしても何らかの形で目指してみる努力は不可欠」と言うのはいえるのではないかと思います。



全国鉄道事情大研究 東海・甲信篇

ガソリン高が導く逆経済格差~小飼氏と赤木氏の論戦を見て~

[NY原油]一時100.09ドルまで上昇、史上最高値更新@毎日新聞1/4
 さてさて原油価格が1バレル百ドルを超えました。この冬場に最高値が出ると言うことは今年もガソリン価格の高騰は続きそうです。さてそんな中、昨年から引き続き小飼弾さんが赤木智弘さんに対し憤っております。

人間の価値を賃金の多少で差別したがるのは誰か?@404 Blog Not Found1/6より
livedoor ニュース - 【赤木智弘の眼光紙背】第14回:今年も流れは変わらないのか
富裕層の収入が上がっているのに、普通の家庭の収入は上がらないという「量的な賃金格差」以上に重要な問題とは、賃金そのものの価値が大きく膨れ上がり、もはや、賃金の多少のみで、人間の価値が決定されかねない社会になってしまっているという、言うなれば「量的な賃金格差から派生する、人間の価値に対する差別」という問題である。

人間の価値を賃金の多少で差別したがるものはかつてからいたし、これからもいるだろう。そして差別したがるものを最もよく見受けるのは、悲しいかな、それは今で言う「年収100万円」の層なのである。言葉を変えれば「ブービー」ということになる。「最後」から二番目。


 さてこれを見て実は2つの違和感を感じました。1つは「最後」から2番目と言う事が示している事、もう1つは「最後」と「最後から2番目」の本当の差
 さて前者から小飼氏が想定している「最後から2番目」と想定しているのは書いてあるように「年収100万円」の層、一方赤木氏が想定しているのはきっと「年収300万円」の正社員ではないかと思います。
 そして「年収300万円で、きちんと親元から独立し、車で通勤や買い物をする」正社員層が赤木氏の様な「年収100万円」の層を差別すると言う構図は変わらないと言うのが赤木氏の嘆きでは無いかなととっています。
 
【赤木智弘の眼光紙背】第10回:ガソリン値上げ? いいじゃないかより
ガソリンの値段が多くの地域でリッター150円を超えている。しかも値上がりは天井知らずのようで、今後は160円はもちろん、最終的に200円を超えるのではないかという予測まであるという。
 しかし、私個人に限っては、ガソリンの値上げはあまり気にならない。だって、私は自動車を持っていないから。


 さて続いて後者に入ります。後者を考える上で注目したいのは赤木氏の上の発言です。実はこの発言に関しては個人的には「希望は戦争」と言う言葉以上に赤木氏と言う人間のインパクトを感じました。
 と言うのは彼がずっと住んでいると言う北関東地区には一時期すごしていたことがあるのですが、実際フリーターでも多重債務者、定収入が無く貯金を食いつぶす生活をしている人でも「車が無くては生きていけない」と車を所有している社会で車無しで生活していたからで実際条件次第では車なしで生きていけるはずなのにまるで狂信者のように皆車を持つ生活にしがみついている中で自動車無しを貫き通したというのはすごいことだなと感じたわけです。さてそれにプラスする事どうやらあの有名な論文から見ると
・月収10万円強
・実家暮らし
 であることを考えると赤木氏と「年収300万円で、きちんと親元から独立し、車で通勤や買い物をする」正社員層の家賃と車保有費用を除いた実質的な可処分所得を比較するとどうでしょう。ちょうど潜在的交通弱者のシミュレーションでA層(フリーターを想定した最低賃金層)、C層(文字通り年収300万円の正社員)を抜き出して比較すると
      赤木氏(A層) 正社員(C層)
月給額面           250000円
月給手取り  90277円     198718円
車保有費用    0円     58345円
家賃       0円     50000円
実質可処分所得 90277円    90373円
 実は「年収100万円」の赤木氏も「年収300万円」の正社員も懐事情は大して変わらない訳です。ついでに書くとこのシミュレートをした際のガソリン価格はリッターあたり137円で現在価格のリッターあたり150円で試算すると逆転します。そして今後ガソリン価格は更に上昇すると考えられますので「年収100万円」の赤木氏と「年収300万円」の正社員の「逆経済格差」は広がっていく一方でしょう。と考えれば「最後から2番目」の存在である彼らからの差別圧力は強くなっていく一方です。
 この解消はいかに赤木氏の著作がベストセラーになっても無駄と言うか逆効果にしかなりません。赤木氏の収入が増えれば増えるほど「年収300万円」の正社員との経済格差は広がる一方なのですから。

【赤木智弘の眼光紙背】第10回:ガソリン値上げ? いいじゃないかより
 今回の高騰を機会に、自動車社会そのものが包有する諸問題を見つめ、自動車だけに頼らない交通のありようを考えてみることも必要なのではないか。

 そしてその解決策は実は赤木氏自身が示しています。「自動車だけに頼らない交通」要は自転車やバス、鉄道などの使いやすくすることで車を手放せる環境を作り、逆経済格差を解消しようと言うことです。
 ただ問題なのは「年収300万円」の正社員からは「非現実的だ」と却下され、「暫定税率を撤廃して車を使いやすい社会を」と言う小手先の策が受け入れられ古い言葉で言うところの「共闘」のチャンスは失われるだろうと言うのも赤木氏の想定内なのでしょう。
 個人的には前に提案したネタでは無いですが小飼氏がその資本をもってして地方のバス会社でも買い取って再生モデルを提示したら面白そうな気もしますがいかがでしょうか?
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