LRT

イベント情報@7/2~


動画:昨年のLRTフォーラムの様子

7月2日(土)
2016夏 LRTフォーラム
場所:横浜波止場会館 5階多目的ホール(みなとみらい線日本大通り駅、横浜市営地下鉄・JR関内駅下車徒歩)
時間:13:30~16:30
参加費(資料代) 1,000 円 (学生: 500 円)
基調講演 「道路は人のために、交通は街のために」
 森口将之氏((株)モビリシティ代表取締役 モビリティジャーナリスト)blog twitter
報告    
・「都心臨海部における新たな交通システム導入について」
  松井恵太氏(横浜市都市整備局都市交通部都市交通課長) 横浜市都市整備局都市交通部都市交通課
・「新たな交通システム導入に関する課題と提案について」
  古川 洋 (横浜にLRTを走らせる会 副理事長)   横浜にLRTを走らせる会
・「スペイン各都市におけるトラムの導入状況について」
  小田部明人(横浜の公共交通活性化をめざす会事務局長) 横浜の公共交通活性化をめざす会
コメント:毎年鋭い人選で頑張る横浜のLRTフォーラムです。今年はLRTと対立的とみられがちな自動車の世界からかーおぶざイヤー選考委員も務めた森口将之氏を迎えます。
参考
イベント見聞録2016/1/30 2016冬 公共交通フォーラム
講演会:2015年夏LRTフォーラム「LRTで街はどう変わる?横浜都心臨海部導入でどう変える?」八草きよぴ(kiyop)非公式モリゾー愛ブログ
2015夏 LRTフォーラム「横浜都心臨海部導入でどう変わる?」三道楽ノート


7月7日(木)~10日(日)
前橋七夕まつり
場所:前橋中心市街地(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅より徒歩)
中央イベント広場
FM GUNMA Summer Program 前橋七夕まつり@7月8日(金)15:00~19:00
「前橋七夕まつり!」メッセージ募集! @FM群馬
ステージイベント @7月9日(土)10日(日)10:00~19:30
立川町大通り
乗って触って体験しよう@7月9日(土)10日(日)10:00~17:00
竹飾りコーナー@7月9日(土)10日(日)10:00~18:00
前橋競輪PRスピードチャレンジ@7月9日(土)10日(日)11:00~16:00
竹で作るクラフトコーナー@7月9日(土)10日(日)10:00~16:00
前橋駅前通り
みんなで作る七夕飾り「風に願いを」@7月9日(土)16:00~20:00、10日(日)13:00~17:00
七夕オープンカフェ・ことろんカフェイベント@7月9日(土)10日(日)12:00~16:00
元気プラザ21
NHKふれあいプラザ~真田丸&放送タイムトラベル~@3F 7月7日(木)~10日(日)10:00~17:00
こども広場@1F 7月9日(土)10日(日)10:00~17:00
その他
七夕まつり児童絵画展@スズラン前橋本店 7月6日(水)~12日(火)
上毛電鉄七夕まつり号
交通規制
・7月9日、10日は街なかへの自動車の乗り入れが制限されます。グリーンドーム前橋から無料バスも運行されますので公共交通のご利用をお願いします。

コメント:前橋の夏のビッグイベントです。街なかで七夕飾りをめでるもよし、イベントを楽しむのもよしグルメを楽しむのも良しです。
参考
前橋七夕まつり@赤城南麓交流村
前橋七夕まつり2013グッドぐんま 2
前橋七夕まつりと「ぐんま花燃ゆ大河ドラマ館」雨月衣 ころころブログ

7月14日(木)
陸上自衛隊久里浜駐屯地 納涼祭
場所:自衛隊久里浜駐屯地(京急・JR久里浜駅下車徒歩)
時間:17:00~21:00
内容
  • 盆踊り
  • 露店
  • 久里浜太鼓演奏
  • 打ち上げ花火(約200発)
    問い合わせ:久里浜駐屯地広報班 046-841-3300(内線213)

  • 7月16日(土)
    2016久里浜ペリー祭

    場所:横須賀市久里浜(京急・JR久里浜駅下車徒歩)
    内容
    ■よこすか開国バザール@10:00~15:40
     ヒーローショーやバンドの演奏、模擬店など
     <動物戦隊ジュウオウジャー>
    [第1回]11:00~ [第2回]14:00~
    ■水師提督ペリー上陸記念式典:14:00~14:40
    ペリーの来航が日本に開国をもたらした史実をしのぶ式典
     会場:ペリー公園
    ■日米親善ペリーパレード:16:00~17:30
     オープンカー、黒船フロート、久里浜地域の学校、時代衣裳隊、音楽隊、鼓笛隊、舞踊等によるパレード
    会場:ペリー公園前~京急久里浜駅前
     ■久里浜ペリー祭花火大会:19:30~20:10
    3,500発の花火を久里浜港から打上げます。
     観覧場所:ペリー公園、久里浜海岸、旧ニチロ岸壁

    コメント:横須賀市久里浜地区の夏の一大イベントです。こちらも交通規制がありますので公共交通をご利用ください。
    参考
    2015 久里浜ペリー祭&おっぱままつり歩行者天国 史跡ハンター 臥龍

    イベント情報@1/30~


    動画:昨年のフォーラムの様子

    1月30日(土)
    2016冬 公共交通フォーラム
    会 場  : 横浜みなと博物館 訓練センター第1教室(横浜市営地下鉄、JR桜木町駅、みなとみらい線みなとみらい下車徒歩)
    時間:13:30~16:45
    《テーマ》「まちづくりにおける回遊性向上とその効果を考える」
    《出席者》
    基調講演:宇都宮浄人氏(関西大学経済学部教授) 「LRTは街に人を呼び込めるか」
    報告①  :野並直文氏(横浜商工会議所副会頭/崎陽軒代表取締役社長)
    報告②  :谷口高広氏(ヨコハマ グランドインターコンチネンタル ホテル副総支配人)
    報告③  :山口雅直氏(京都市都市計画局歩くまち京都推進室担当部長)
    特別講演:荒川辰夫氏(宇都宮市副市長)「宇都宮市におけるLRT導入計画」(仮題)
    《参加費》 1,000円(資料代) 事前申し込み不要
           (めざす会/走らせる会正会員・学生 500円)
    《問合せ先》 090-6544-1422 (コタベ) 
             a.kotabe@k8.dion.ne.jp

    参考
    横浜にLRTを走らせる会
    新交通システム(LRT)@宇都宮市
    鉄道復権 [ 宇都宮浄人 ]

    1月30日(土)~2月9日(火)
    第2回たかさき絵本フェイスティバル
    場所:高崎シティギャラリィ(上信電鉄、JR高崎駅下車)
    時間10:00~18:00
    入場料:一般600円(当日800円)、子ども400円(当日500円)
    内容:今回は日本の乗りもの絵本を代表する山本忠敬さんの生誕100年を記念し、乗りもの絵本をテーマに作品を選んだ。
    参考:たかさき 絵本フェスティバル@たかさき日和
    高崎で絵本フェスティバル 「乗りもの」絵本、原画約100点展示@高崎前橋経済新聞

    2月13日(土)14日(日)
    第130回ドブ板バザール
    場所:横須賀市どぶ板通り(京急線汐入駅、横須賀中央駅、JR横須賀駅下車徒歩)
    時間:10:00~
    内容
    ドブ板通りにめんそーれ           

    いーちゃ イーチャフェステバル    

    冬の沖縄イベント開催 

    ソーキソバ うちなー豚汁、ゴーヤバーガー等々オリオンビール・泡盛もあります 

    本町商店会館前 イベント広場に集合‼

    参考:イベント見聞録 2015/5/3どぶ板バザール
    どぶ板バザール汐入ターミナル STAFF'S BLOG

    ~3月10日(木)
    T-1グランプリ~まえばしの豚肉料理No1
    場所:前橋市(両毛線前橋駅、上毛電鉄中央前橋駅下車徒歩)
    内容:市内飲食店を対象に豚肉料理NO.1を決める「T-1グランプリ」。参加店舗のエントリーメニューを食べるともらえるシールを2種類以上あつめて投票してください。投票いただいた方の中から抽選で145名の方に素敵な景品が当たります。
    参考:★1/7(木)~3/10(木) 第7回T-1グランプリ開催中!前橋日記


    イベント見聞録 2015/4/25野毛山動物園LRT・路面電車の写真展

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    写真:野毛山動物園(入場は無料です)

     さて皆様ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?もし予定が決まってない方がいましたら今回の見聞録を参考にしていただけたら幸いです。という事で、野毛山動物園に行ってまいりました。

     横浜市立野毛山動物園
     
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    写真:エントランスはキリン(?)のオブジェでお出迎え

     さて動物園に入っていきます。入っていくと出迎えるのは上のキリンの植栽によるオブジェ、野毛山動物園は1951年開園、横浜の都心部からも程近く市民の憩いの場として親しまれています。

    野毛山動物園入場者32年ぶり100万人突破 地域一体の努力実る@産経新聞2015/4/15
     横浜市立野毛山動物園(同市西区)の平成26年度の入園者数が、32年ぶりに100万人を突破した。一時は約35万人にまで落ち込んだが、地域一体となった地道な努力が功を奏し、徐々に客足を回復してきた。~中略~
     同園は昭和26年に遊園地と動物園を併設した「野毛山遊園地」として開園し、39年には遊園地の閉鎖に伴って入園料を無料化した。市中心部で気軽に訪れることができることも魅力となって、57年には106万8288人を達成した。その後は金沢動物園(横浜市金沢区)が開園したことなどが影響して徐々に客足が遠のき、よこはま動物園ズーラシア(同市旭区)が開園した平成11年には35万4504人まで落ち込んだ。
     とは言え一時期はズーラシアや金沢動物園等の開業などで停滞していた時期もあったそうですが動物園の地道な努力や地元の住民や野毛の飲食店街などが結成した野毛山動物園応援団による募金活動により徐々に盛り返してきたという歴史を持ちます。

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    写真:レッサーパンダ展示スペース

     さて進んでいきます。少し進むとレッサーパンダの展示コーナー、レッサーパンダはシャイなのかうまい写真が取れないのが残念でした。

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    写真:LRT、路面電車写真の展示コーナー

     さてそろそろ今回の目的地であるLRT・路面電車の写真展に到着します。この写真展横浜の都心部に近い野毛山動物園に旧横浜市電の車両が展示されているのでそれを使って横浜を盛り上げていけないかと地元のNPO法人横浜にLRTを走らせる会によって2013年からG.Wを挟む1月程度の期間で実施されているもので今年のテーマは「昔の横浜の路面電車と未来の横浜の路面電車」との事です。

    横浜にLRTを走らせる会

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    写真:入口側のボード

     さて入口側から見ていきます。入口側の3枚のパネルは1972年まで走っていた旧横浜市電のコーナー(正式には横浜の昔の路面電車展)、白黒写真も多くなかなか渋いチョイスが目を引きます。目立つのは全盛期の横浜市電の路線図、主に都心・京浜地区、南部・保土ヶ谷方面を中心に稠密に路線網が形成されていたのがわかります。また写真では麦田のトンネル等の市電の名物スポットや70年代以前の横浜駅前など今からみるとびっくりするような光景が見受けられます。

    横浜市電@wikipedia

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    写真:白黒写真展示スペース

     続いてお目見えするのは渋い白黒写真の展示コーナー、場所も青木橋をはじめ渋めなところも多いです。またここでも横浜駅が出てくるのですがもうそごうまで完成した90年代以降の横浜しか知らない私のような人間には歴史を感じずにはいられ無ません。

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    写真:カラー写真コーナーと展示を眺める孫連れのおじいちゃん

     続いてはカラー写真のコーナー、こちらは場所も伊勢佐木町や桜木町駅前、日本大通り等都心部が多く、また昔懐かし花電車(例えば野球の地元チームが優勝した時などにはしる装飾を施した電車)等もあり白黒写真のコーナーに比べて華やかさを感じます。

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    写真:路面電車内の未来の路面電車展のコーナー

     続いては路面電車の方に移動します。路面電車の中は未来の路面電車展と題して横浜市の都心臨海部再生マスタープランにおいて回遊性向上の為の交通機関としてLRTが検討されているため実現したときにどんな感じになるだろうかと言う事で現在の横浜の光景と国内外のLRT車両の合成写真の力作が展示されています。

    都心臨海部再生マスタープラン(仮称) 検討資料@横浜市

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    写真:路面電車内の写真

     続いては路面電車内の写真を、とは言え電車内なのでうまくとるのは難しく申し訳ないですが上の2枚だけ、実際はもう少し写真があります。左は横浜駅・日本大通り、右は県庁前にフランス・スイスのLRT車両が走っています。もともとが今の写真と言うのもありますが全体的にカラフルなのが印象的です。車体がカラフルなのはヨーロッパだけの傾向かと言うとさに非ず、日本国内でも高岡や富山、広島をはじめとした新車が導入されたところではこういった傾向も引き継いでいます。ただこういったカラーリングは気候によって映える色が左右されるので横浜にはどんなカラーが似合うかを考えながら見るのも面白いかもしれません。

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    写真:横浜にLRTを走らせる会による路線案とLRTに関する解説

     続いて車内では主催である横浜にLRTを走らせる会による走らせる会作成の都心部の路線計画案とLRTに関する解説があります。路線計画案は基本的に横浜市の公式なものではなく横浜にLRTを走らせる会による走らせる会の独自研究によるものですが1路線だけ中田市長時代に検討されたインナーハーバー構想で検討された路線も入っています。インナーハーバー構想自体が50年後を目途とした長期計画なので都心臨海部再生マスタープランとはそれほど関連のある訳ではないです。あと路面電車に詳しい方だったらわかると思いますが、この色分けされた路線=系統ではないので例えば伊勢佐木町方面~本牧方面と言う系統や急行運転もありうるなどと考えるとより楽しんで見れるのではないかと思われます。

    インナーハーバー整備構想 @横浜市都市整備局

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    写真:4月26日にオープンした休憩所

     さて写真展から離れて少し行くと広場と休憩所が見えてきます。休憩所この日はまだでしたが翌26日にオープンしたそうです。中ではナポリタンをはじめとした軽食やのげやまパンケーキ等のお菓子類、ソフトドリンクや生ビールまで飲めるそうです。これでお父さんの楽しみも増えました。

    野毛山動物園に「屋内休憩所」オープン 江戸家小猫さん記念講演も@ヨコハマ経済新聞

     また上野東京ライン開業を祝ってこの野毛山動物園及び東京の上野動物園、上野商店街、横浜中華街、を巡るスタンプラリーも実施されているようです。これを機にG.W,どこ行こうか迷われている皆様野毛山動物園はいかがでしょうか?

    パンダラインラリー@野毛山動物園
     

    小さなLRTは歩きづらい街をかえるのか~東京中央区LRT構想に思う~

    本題に入る前にイベント情報です。

    2月5日(土)
    2011地域公共交通フォーラム 横浜のコミュニティバスを考える
    場所:横浜みなと博物館訓練センター第1教室(みなとみらい線みなとみらい駅、JR・市営地下鉄「桜木町」駅下車)
    時間:14:30(開場14:00)~17:45
    参加費:資料代1000円
    内容
    基調講演  「コミュニティバスのこれから-都市部におけるコミバスとは-」 鈴木文彦氏(交通ジャーナリスト)
    市内各地事例紹介 戸塚区小雀地区/泉区下和泉地区/港北区錦が丘地区
    横浜市の交通政策紹介 横浜市都市整備局都市交通課
    パネルディスカッション 「コミュニティバスがコミュニティをつくる」
                        鈴木文彦氏
                        市内各地で導入に関わった方々他
    問合せ:事務局 小田部(090-6544-1422 )
    参考
    イベント見聞録:2009/6/20横浜LRTフォーラム
    横浜の公共交通活性化をめざす会
    横浜にLRTを走らせる会
    横浜市地域交通サポート事業
    地域住民の力で送迎活動やコミュニティバスを自主運営 神奈川県横浜市泉区 下和泉住宅自治会@「まち むら」103号
    コミバス市民の会

    銀座に路面電車47年ぶり復活へ@日刊スポーツ2月3日より
     東京・銀座に路面電車がよみがえりそうだ。東京都中央区が明日4日、11年度予算案に「次世代型路面電車(LRT)整備調査費」として1500万円を計上する。順調に計画が進めば、銀座から築地市場に入り、晴海地区までの約2・8キロのコースを走る路面電車が、早ければ2018年に開業する。銀座から路面電車が姿を消した1971年以来、47年ぶりに復活する可能性が出てきた。
     銀座を抱える東京都中央区の11年度予算案に意外な項目が加えられた。「次世代型路面電車整備調査費」。1500万円が計上される予定だ。複数の候補はあるが、銀座4丁目の交差点をスタートして、13年春には新築されているであろう歌舞伎座をかすめて、築地市場の正門から場内市場に入り込んでいく。新設される2本の橋を渡って晴海地区に到達する約2・87キロのコースが現実味を帯びてきている。





     昨年の松江に続き今度は東京都心のど真ん中でLRTプロジェクトが出てきました。
     銀座・築地・歌舞伎座・晴海と出てくる名前のゴージャスさにも圧倒されます。
     
    京急品川駅

     東京の街と言うと上の写真の品川等もそうなのですが、言い方は悪いですが新宿等巨大鉄道ターミナルの付随物と言う印象が深くあります。駅の存在が小さく歩いて回る街とも言える自由が丘や下北沢等でも駅名が街の名前となっているのが象徴的といえるのではないでしょうか?
     これが他の街、例えば大阪で言えば心斎橋、横浜で言えば伊勢佐木町・中華街・元町、名古屋で言えば栄、福岡で言えば天神と言った感じにどこも地下鉄駅はありますが、JRや私鉄の駅名ではないと言うあくまで街が主で駅はその付属物といったイメージになっています。
     こう言った鉄道優位の状況は鉄道好きとしては嬉しい反面、街歩き好きとしては物足りないものを感じてしまうのは気のせいではないでしょうか?

    さいか屋横須賀店


     もう1つ東京の街と言うと歩いていて気がつけばとなりの駅にたどり着く事が少ないと感じるのも特徴ではないでしょうか?上の写真は私の地元横須賀の中心部のものなのですが東京に比べてはるかに小さい横須賀ですら気付くと隣駅という市街地を持っています。歩く街と言うのはこういった構造を持っているのではないでしょうか?

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     さてそんな東京でターミナルでない一大拠点銀座を基点としたLRT、僅か3km弱の小さな路線ではありますがもしかしたら歩きづらい街、歩くサイズから外れた東京と言う街を変えるの起爆剤になってくるかもしれません。

     果して今後どんな展開になるのか期待しつつ、今夜の筆を起きたいと思います。

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    イベント見聞録:2010/1/23横浜LRTフォーラムその2

    看板

    写真:LRTフォーラム看板

     ※都市整備局鈴木氏は局長でなく理事でした。以下修正します。
     前回からの続きです。
    イベント見聞録:2010/1/23横浜LRTフォーラム

    都市プランナー野口氏


     さて質問によるディスカッションと前後してディスカッションからの参加となる都市プランナー野口氏、神奈川新聞元編集委員&現記者である松本氏の紹介も行われました。まずは写真の野口氏
     まずプロフィールとして横浜では上大岡や戸塚等の再開発事業に関わっていたそうです。その経験から言えることとして2点を挙げられていました。
    ・日本ではコンパクトシティは無理
    →まちを集約して成長するエリアを作ると人口減少中の日本では衰退する地域も増えていくから、諸外国でもそれは同様で、強いて言えばサンフランシスコのように成長地域の果実を他の地域に振り分ける方法は考えられる。
    ・都市の成長戦略が描きづらい
    →特に横浜の場合近所に東京と言う一大集積があるため「どんなに頑張っても・・・」となり勝ち。
    ・また上大岡で20年近くかかったように、日本の土地は殆どが民間保有なので再開発に時間がかかるのが難点。

     全体的に辛口と言うか身も蓋も無いと言った感じの発言が多かったイメージの方、のっけからコンパクトシティ否定&成長戦略否定と言うのはこの手のフォーラムでは珍しい感じでした。ただ個人的には成長するエリアと衰退するエリアの陰陽の様な話はやはり昨年宇都宮や堺で躓いた事を考えるとあったほうが面白かったです。

    参考
    野口都市研究所
    戸塚駅周辺再開発@横浜市

     続いてはコメンテーターとして参加された神奈川新聞松本氏
     プロフィールとしては昨年還暦でそれまでの約40年間横浜に本拠を置く神奈川新聞の記者として関内の街の推移、特にバブル以降の夜の街の衰退を眺めてきました。また今年から藤沢支局で勤務しているが前に勤務した30年前に比べてこちらも衰退著しいとの事。
     また30年前は車での取材が当たり前だったが、今は横浜に関しては歩きで十分に回れるし、藤沢も江ノ電等を使っているとの事でした。
     そしてLRT等の公共交通に関しては行政は未だに車社会の呪縛から逃れられず脱車社会を大胆に提案できない状況、しかしCO2の25%削減と言う大きな数値目標を考えていったとき、単に車を電気自動車でかえるだけでは結局1~2人をあれだけの車体で運ぶと言う不経済そのものは解消できるわけなく、意識変化が必要でその意識変化によって富山の様にLRT導入を必要と考える首長に変えるくらいでなくてはとの事でした。

     ポジションとしてはメディア代表と言った所ですが一番スタンダードな事を行っていたのが印象に残りました。関内を愛する会の池田氏同様関内の衰退と言う点を強調していた点も個人的には印象に残っています。
     関内の衰退に関しては難しいのはバブル以前との比較では確かに衰退しているし、最近では松坂屋の撤退もあったのですが、個人的にはあの周辺を歩いていると「これだけ人の多い衰退地域と言うのもなぁ」と言う気持ちになると言うのも前回書いたとおりです。
     関内だけでは無いですが結局バブル前を基準に考えると色んな事を見誤りそうな気がします。今でも関内あたりで盛り上がっている人達は相変わらずいる、とは言えその中身は確実に変わってきているのではないかと思います。関内はなやかなりし頃、華盛りだった社用族と言った人達は激減していて色んなアプローチが出てくる。例えばオタクに代表されるサブカルチャーも重要な構成要素として出てくるだろうし、ビジネスにしてももう関係のある程度固まった大企業同士の接待と言うつながりよりもこれから新しい関係を作り上げる若い企業同士のつながりと言った面も活力としては重要になるだろうし、当然増えてくる定年退職者やまた前橋の弁天通りのように失業率の高い若い世代を取り込んで活性力にするといったアプローチも考えられる、そう言った意味でこう言った雑多で多様なアプローチは横浜の顔としてスタンスが決まっているみなとみらい沿線でもターミナルとして多くの人が行き交っているものの面積的な制約の大きい横浜駅周辺で無く関内の役割のような気がしますがいかがでしょうか?

    神奈川新聞
    横浜初のオタク系マップ「横浜オタウォーカー」が創刊@ヨコハマ経済新聞
    横浜のホームページ制作 スタジオFIXの社長ブログ
    弁天通~弁天ワッセで盛り上がる門前町~@前橋弱小ポータルサイト

    横浜駅乗り入れ案

    写真:横浜にLRTを走らせる会&横浜の公共交通活性化をめざす会によるLRT横浜駅乗り入れ案

     続いて主催団体である横浜にLRTを走らせる会&横浜の公共交通活性化をめざす会による活動報告とLRT横浜駅乗り入れ案についての説明がありました。
     まずは活動報告として
    4月 中田前市長とのカレーランチミーティング
    ・市長としては財政難で難しい
    ・市長の1個人の立場では本牧や関内・関外を結ぶ路線が望ましい
     との事でした。
    8月 市長選挙
    ・アンケートを実施、現市長林氏には「導入を推進する」との回答をいただく
    9月 カーフリーデー参加
    ・パネル展示(めざす会)
    ・LRT塗り絵(走らせる会)
    12月 人と環境に優しい交通をめざす全国大会参加
       塗り絵大会表彰式

     開会挨拶と被りますがこんな感じでした。
     続いてLRT横浜駅乗り入れ案としては
    共通:横浜駅~みなとみらい方面
    A:そごう2階の踊り場ターミナル
    B:そごう前発着
    C:東口崎陽軒前発着
     と言う3案が挙げられました。
     そして各パネラーの意見が聞かれました。
    池田氏
    ・現状のバス・自転車・徒歩等の都心部交通では広い都心部を回るのは大変、だから声を上げたい
    ・特に循環交通が必要、ただし関内・関外地区活性化推進計画検討会では無料バスの案があり中々LRT案に陽の目があたらない
    鈴木理事※
    ・理事の立場でコメントするのは難しいがあるべき交通の中で議論していくべき事
    ・1個人としては単なる交通施策としてだけではなく、街の活性化と絡めた時有効になるのではないだろうか?
    ・またいかに盛り上げていくかが重要
    ・ルートに関してはみなとみらい線との競合、みなとみらい地区はJR,みなとみらい線は良いがそこのつなぎが良くないので串刺しにするルートが良いのでは
    ・財政が厳しいのでそこはより一層の工夫を
    ・ただし国交省は気合を入れているので施策が出た際に乗っていけるかも鍵
    鈴木准教授
    ・インナーハーバーは市の公式計画になるわけでは無いのでそこにLRTが入るのはそれほど難しいわけではない
    ・ただし他の交通とのタッチを・・・例えば水上交通は駅から遠いと利用されないのでそのつなぎを
    ・今の制度ではLRTは難しい、EUの様に行政がお金を出さないと
    野口氏
    ・LRTは手段でしかないのできちんとしたビジョンが必要
    ・富山は華々しいLRT開業の裏で廃止になったバスがある等新たな交通弱者を生み出したと言う面も忘れてはならない

     こんな感じでした。個人的にはやはり突っ込んだ話が出てきたのが印象的でした。特に池田氏で言えば無料バス案、鈴木局長で言えばみなとみらい線と言う競合の話であったり、野口氏言う所のビジョン、例えば鈴木局長言う所の街の活性化や鈴木准教授言う所の水上交通との連携等具体案あっての議論は印象に残りました。

     さていかがだったでしょうか?個人的に今回のフォーラムで印象に残ったのは成長戦略と関内と言う2つのキーワードです。横浜と言う都市を考えていくときに個人的に最近すごく感じているのは「横浜と言うのは薄利多売の都市なのではないか」と言う点、観光で言えば、確かにみなとみらいや元町・中華街等おしゃれなスポットに多くの人が訪れるものの彼らが飲酒や宿泊等言い方は悪いですが「儲けの多い」消費をしてくれるかと言えば殆どしてくれない、また昨年話題になった開国博ではあれだけ大きなイベントでたくさんの人が訪れたのに「儲かったのは(東京の)電通だけ」と言う言葉がまことしやかに囁かれている状況もあります。先日無くなった横浜の街づくりを語るのに欠かせない第一人者田村明氏の施策で「田園都市線沿線の人口増加によって小学校の建設費用が捻出できず東急に一定の負担をさせた」と言う物があったのですがこれは何よりこの状況をうらがいていると感じるのは私だけでしょうか?
     確かにこれまでは370万人近い人口、そしてベッドタウン的ではあっても人口が伸びていた事で、ただ訪れてくれる、住んでくれる莫大な人口を相手に何となく商売していてもそれなりに成り立ったのが、今後高齢化、人口減少とその前提が崩れていく事への危機感がこの言葉を論者から引き出したのではないかと思います。
     特に横浜市大の鈴木准教授による「横浜は地元の事業者や人が計画していない、だから地元が儲かるわけが無い」と言う指摘は印象に残りました。
     そしてそこで重要な役割を果たしていくのが多分今は衰退したとは言え古くからの都心である関内地区と言う事なのでは無いでしょうか?
     おおよそLRTフォーラムの感想としてはどうかと言った感じですが、個人的にはかつて田村明氏が構想したみなとみらいが現在横浜駅と臨海部の都心を結びビジネスに観光に横浜の顔として存在感を示しているように、新しいLRTが横浜を「薄利多売都市」から脱却させ新たな成長を生み出すきっかけとなる事を願ってやみません。

    参考
    横浜にLRTを走らせる会
    横浜の公共交通活性化をめざす会 
    都市ヨコハマをつくる―実践的まちづくり手法 (中公新書 678)

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    イベント見聞録:2010/1/23横浜LRTフォーラム

    さて本題に入る前にお知らせです。千葉の交通の民間研究者の中では知らないものはいないといわれていたとある掲示板の管理人さんがWeb政策などの業務を請け負ってくれるそうです。もし興味のある方は早い者勝ちみたいなので連絡をとってみてはどうでしょうか?
    【近況報告】仕事を下さい。@Telmina 3rd

    ※以下出てくる横浜市都市整備局鈴木氏は局長でなく理事(横浜駅周辺等担当ですので以下理事と修正いたします。



    写真:貧困改善には教育を・・・?

     さて皆様久しぶりのイベント見聞録となりました。不景気と格差社会によって悲しいかな貧困と言う言葉が身近になりつつある昨今、貧困との戦いの最大の武器は教育だとばかりに・・・

    看板
     
    写真:おなじみの看板

     どう考えてもタイトルを見て無理がありますね、と言う事で今年もいってまいりました。新春LRTフォーラムです。

    参考:イベント見聞録:2009/6/20横浜LRTフォーラム

    走らせる会大内理事長による挨拶
    走らせる会古川氏による挨拶

    写真:開会挨拶

     さて古川氏と大内氏による開会挨拶で幕を開けます。
     古川氏からは昨年12月に行われた
    ・東京での人と環境に優しい交通をめざす全国大会
    ・横浜での連携各団体による人と環境に優しい交通をめざす集い
    ・中国・アメリカの2大エネルギー消費国の参加で話題になったCOP15
    ・23日開業の富山のセントラム
     そして今年に入って浮上した松江・札幌のLRT計画、横浜では初めてアンケートでの回答と言うカタチではあれLRT推進にYESの意思表示をした市長の誕生等段々横浜とLRTに関わる環境が動き始めた流れが語られました。
     一方大内氏からは様々な環境の話を枕に昨年以降ホットになっている羽田国際化に絡めて観光都市横浜へのLRT導入と言った話が出てきました。

    第4回 人と環境にやさしい交通をめざす全国大会
    横浜で人と環境にやさしい交通をめざす集いが開かれました@横浜にLRTを走らせる会
    羽田空港再拡張・国際化に向けた横浜市の取り組み@横浜市
    「セントラム」開業1ヶ月 予想超す乗客数@読売新聞
    大都市と言う親分を持たない地方の小都市はLRTと言う武器をどう使っていくのだろうか~松江市LRTに思う~

    関内を愛する会池田理事長

    写真:関内を愛する会池田理事長による基調報告

     さて開会の挨拶終了後は基調講演、まずは関内を愛する会の池田理事長による基調講演、関内を愛する会は25年ほど前に関内を愛する有志によって作られた団体、主な活動として春のさくらまつりや関内祭りなどのイベントを中心としたソフト的な活性化への取り組みを行っているとの事です。
     ただここ5年くらいで、高齢化の進展等で活性力が落ちていたり、また市役所の移転問題などからソフト面だけでなくハード面での改善も必要なのではないかとの思いで関内・関外地区活性化推進計画検討会等行政関連のプロジェクトにも参加しているとの事。

    関連
    関内・関外地区活性化推進計画検討会@横浜市
    関内・関外地区活性化推進計画(案)について市民の皆様のご意見を募集します@横浜市
    横濱まちづくり倶楽部
    関内まつり@ワルスの日記帳2

    横浜市鈴木局長

    写真:横浜市鈴木理事による公演

     続いては横浜市の鈴木理事による私の物心ついた頃から工事中の横浜駅の大改造計画エキサイト22についての基調講演、エキサイトに関しては横浜と言う街が21世紀も選ばれる魅力ある街であり続けられるようにと言う大目標の下、目下計画中のプロジェクトでLRT等の交通関係も7つの戦略の中に位置づけられているとの事。
     主な取り組み内容としては
    ・羽田、成田両空港や新横浜へのアクセス改善、横浜駅発着の特急列車の設定等現在の横浜駅が比較的弱い長距離の交通アクセスの改善
    ・駅前広場の改善による鉄道・バス・幹線道路のシームレス化
    ・昨年コミュニティサイクルの社会実験等で注目された自転車(自転車道等)に関してはスペースの関係で短期的には難しいものの、長期的に検討して行きたい

     との事だそうです。

    参考
    エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)@横浜市
    横浜都心部コミュニティサイクル社会実験
    横浜都心部コミュニティサイクル社会実験がスタート@横浜カーフリーデー
    自転車をみんなで共同利用しよう!横浜でコミュニティサイクルの試み@熟年叔父さんの独り言

    横浜市大鈴木准教授

    写真:横浜市大鈴木准教授による基調講演

     続いては横浜市大鈴木准教授による基調講演、こちらは横浜市大をはじめとする横浜と周辺部に位置する複数の大学によるコンソーシアムで案が練られている2059年の横浜のまちづくり計画インナーハーバープロジェクトについて
     まずインナーハーバー構想の位置づけについて、今の横浜のまちづくりは昨日亡くなられた横浜市の初代企画調整局長田村明氏が60年代に計画した6大都市構想(みなとみらいの開発等昭和~平成初期の横浜の都市計画指針となった構想)が完成の域に近づきつつあり、今後の50年間を見据えた抗争として考えられているとの事です。
     現状の横浜を見ると
    ・港の機能としては本牧大黒等のアウターハーバーに移ってきている
    ・横浜の課題としては今後生産年齢人口や雇用機会の減少により経済力・税収の減少が懸念される。
    ・しかし一方京浜工業地帯は生産機能の移転はあったものの逆に研究開発に特化し、世界的に有名な研究所が工業地帯にぽつんと立っていて世界的な研究者がコンビニ弁当をわびしく食べると言った意表をついた光景が見られる。
    ・羽田国際化に向け神奈川口構想に積極的な川崎や東京に比べて横浜は出遅れ間がある。
    ・環境モデル都市に関しては皆がプリウスに乗っても目標に到達できるわけではないのでどうするか
    ・その中でインナーハーバー構想は横浜駅周辺と関内都心地区をみなとみらいと言う新都心でブリッジした田村構想の延長で、高付加価値とわびしい光景が共存する京浜工業地帯とアメニティ溢れる都心をリングシティと言う形でつないでいくプロジェクト

     また今後のまちづくりでは環境との共存は必須になりその中で公共交通は重要な役割を果たすとの事でした。

    大学まちづくりコンソーシアム横浜/海都横浜構想2059(案)について@横浜市大
    「50年後の横浜都心臨海部」構想案に市民の意見を募集@ヨコハマ経済新聞
    都市ヨコハマをつくる―実践的まちづくり手法 (中公新書 678)

    セントラム開業式の様子

    写真:セントラム開業式の様子を伝える動画の様子

     さて基調講演後は休憩と相成ったのですがここでは昨年12月に開業した富山市のLRTセントラムの開業式の模様の動画上映と解説が行われました。
     中々盛況のようで羨ましい限りです。

    「セントラム」開業1ヶ月 予想超す乗客数@読売新聞

    パネルディスカッション

    写真:パネルディスカッション

     さて後半は元神奈川新聞編集委員の松本氏、都市プランナーの野口氏を交えて会場から募集した質問を中心に展開していくと言う形になりました。

    Q、エキサイトにおいて自転車の活用についてはどの様に考えているか
    A(鈴木理事):まず自転車道等ハード面が重要ではあるものの、道路の貧弱さに代表されるように面的には不足、長期的には自動車制限と絡めて考えて行きたい。コミュニティサイクル等ソフト面でも頑張りたい。駅の東西の自転車での連絡に関しては管理等検討課題としたい

    Q、エキサイトにおいて電車ーバスの乗り換えの改善は?
    A(鈴木理事):大きな駅なので距離等の課題が多い。
    ・まず前提問題として鉄道会社(日本最多の6社局)同士の連携が意外に難しいその中でサイン等改善を進めている
    ・バスターミナルは駅近くにタクシーは方面別に分散させてターミナルを整備していきたい
    ・また観光バスにいたってはまともなターミナルが無いので場所の確保等考えて行きたい

     さて最初の2つはエキサイトに絡めた質問、対応は当然鈴木局長、立場柄中々思い切ったことはいえなさそうですがそれでも率直に語ってくれた感があります。交通関係の新プロジェクトと言うとまず利用者がつくのかが課題になりますが横浜駅の場合、ついた際裁ききれないと言う逆の問題もある事、そして何かをやる際のスペース確保や鉄道会社との調整と言う問題もあるのが大変な所であり逆に言えばやりがいではないかと感じました。

    Q、横浜の観光の現状をどう位置づけていてどう改善して行きたいか?

    池田理事長
    ・賑わいを取り戻せるかと言う意味で休日に人を呼び寄せるのは非常に重要、観光資源はあるのでどうアピールするのか?
    ・また単発のイベントだけでない展開を考えて行きたい
    野口氏
    ・宿泊や飲酒等付加価値の高い観光を活性化するためには豊かなナイトライフをどう提案していくかがポイント、中華街でお食事だけでは寂しい
    ・あと滞在時間を延ばすためにどうビューポイントを増やしていくか
    鈴木教授
    ・横浜と京都(実は名古屋もby brother-t)は統計上は同じ数の観光客がいるはずだがどう考えても違うのは明らか、まず統計の精度も上げていくことが重要。
    ・特に人の流れのデータは重要だが未整備。
    ・また横浜は地元の事業者や人が計画していない、だから地元が儲かるわけが無い、横浜の人がビジネスとして考えていく必要があるのではないか?
    全体
    ・結局計画となると総花的になってしまう

     さてこちらは実は私の出した質問、もともと横浜の観光の現状として
    ・みなとみらい線沿線地区の観光地としての価値はすばらしいもののそこで終始してしまい滞在時間が短く近所の客が大半となってしまう
    ・その為飲酒・宿泊の絡んだ付加価値の高い観光はほんの僅かで地元の波及効果が少ない
     と言った感じのネタ振りをしていました・・・のですが司会の方にまぁ皆さん分かっているでしょうがとスルーされてからの回答、個人的には鈴木教授の回答に鋭さを感じました。統計の問題は基準が例えば「行政運営の有料観光施設の利用者数」みたいな数字だったりする等結構観光関係の正確な状況は掴みづらいと言うのは調べてみると感じる事で、またビジネスの面でもはとバスが遠く東京からコースに入れているなど有り余る観光資源を売り出す気概に欠けていると言われても反論しづらい状況があります。

     ただ何よりも恐ろしいのは次回少し書けそうですが、何だかんだと言って今の横浜は桁外れに栄えていると言うのが何よりもの問題なのかもしれません。
     横浜都心部でデパートの撤退等で最も衰退していると言われる伊勢佐木町ですら例えば前橋の様な本当に衰退した地方都市をまの当りにした目から見ると「何と繁栄した大都会だろう」、多分横浜の現状を知らない地方で頑張っている人たちに「横浜には伊勢佐木町と言う商人の頑張りで大きく賑わっている商店街があるよ」と光景を見せたら、「よし俺たちも伊勢佐木町の人たちのように頑張って賑わった商店街を作ろう」と言わせてしまえるくらいのものはあるだろうなと感じてしまうのです。少なくとも人が少ないので自転車でどうどう飛ばせる、写真を撮るのにも遮蔽物としての人間がいて注意する必要ないと言う衰退には程遠い、それは地方の衰退の状況と比較すればすばらしい事である一方本気で何かを変えようとする意欲はわきづらいだろうなとどうしても感じてしまう、そこをどうするのかが実は1番の問題なのかもしれません。

     さて長くなってしまいました。と言う事で続きは次回に

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    大都市と言う親分を持たない地方の小都市はLRTと言う武器をどう使っていくのだろうか~松江市LRTに思う~


    動画:松江にもこんな電車が走るようになるのか・・・


    松江市もLRT電車 開業は24年度以降@産経新聞1/4より
     松江市は、低床式路面電車を運行するLRT(軽量軌道交通)を平成24年度に開業することを決めた。ルート案は、JR松江駅と一畑電車しんじ湖温泉駅を結ぶ路線で、同市は2月にもLRT導入を考えるシンポジウムを開く。


     新年早々島根県は松江から大きなニュースが届いてきました。何と2006年にJRのローカル線を転換させてLRT化しブームを巻き起こした富山市に続きLRTを導入するとの事です。

    第1 回 松江市新交通システム研究会 議事要旨@松江市

     と言う事で裏を取るべく色々調べてみたのですが結局プレスリリース等は見付からなかったのですが、興味深かったのは導入の背景にあるものがおぼろげに浮かんできます。
    ・事業費は100億円程度の規模、年間のランニングコストは5億円程度と見積もり
    利用される交通機関としては運賃は100円程度、本数は15分程度の間隔が望ましい
    ・公共交通の活性化は通勤・通学、高齢者の交通手段等地域の足として、流入人口の増加による中心市街地の賑わい創出の為に必要
    ・郊外大型店によるスプロール化による車を使えない高齢者の為にも「歩ける街づくり」が必要
    ・戦後復興の中で住民投票まで行って合意形成を行っているように観光都市としての歴史を持っているのでその中での交通機関としての位置づけが大切

    この研究会は第一回と言う事で概論的な議論が行われていますが、個人的に注目したいのは「利用される交通機関」をきちんと定義している事、そして観光都市としての位置づけを戦後復興の段階で住民投票と言う手段を持って行っている事です。

    一畑グループ
    松江市交通局

     さて現状の交通機関を見ると松江市は20万規模と言うそれほど大きいとはいえない都市規模ながら交通局を持ってバスを走らせ、また民間では一畑電鉄を中心とした一畑グループが電車やバスを走らせています。
     取り敢えずバス路線をざっと見てみた感じでは主要な系統は30~1時間程度の間隔で多分中心市街地では複数の系統が交錯することで本数を確保している感じで、個人的には比較しやすい前橋と比べると比較的本数を確保している感があります。


    動画:観光都市松江の象徴松江城

    松江市都市計画マスタープラン

     また松江市のマスタープランを見ると年間の観光客数は823万人、1日辺りでおおよそ2万人強、松江市や地元島根県はお世辞にも人口が多いとは言えず、周辺の大都市も広島・岡山・関西・福岡とどこも距離がある事を考えると人数以上に宿泊客の多い付加価値の高い観光都市ではないかなと考えられます。


    動画:LRTの良き相棒になれるか

     さて上のような条件を見ると決して悪くないものの、松江よりはるかに人口の多い宇都宮や堺と言った都市でLRT導入が中々進まない事を考えると中々厳しいものがあります。
     そこで周辺を見回してみると面白い存在となるのが現在も路面電車ではなく一般の電車を和歌山や八王子の人達の郷愁を誘いつつ走らせている一畑電鉄の存在です。
     確かに松江は観光都市として頑張っているのかもしれませんが一畑電鉄の沿線を見ると何と言っても全国でも屈指ともいえる知名度・存在感を誇る出雲大社と松江城の眼下を彩る宍道湖と言う島根を代表する名所があるわけでもしかしたら松江~宍道湖~出雲大社の観光ルートを強化することで観光都市としての付加価値向上を図ると言うのも大きな目的の1つかもしれません。
     そう言った意味でも楽しみなプロジェクトと言えると思います。


    動画:松江と言えば・・・

    日航問題もいよいよ最終章を迎えるか@大西 宏のマーケティング・エッセンスより
    日航をめぐる問題は、いよいよチキンレースの大詰めになってきたという印象をうけます。日航再建を主導する企業再生支援機構は、100%減資とすべきという意見も当然強いそうで、そうなると日航の上場廃止の可能性が濃厚になってきます。市場でも株の売りが殺到し、ストップ安となったようです。

     
     さて個人的にもう1つ興味深いのはこの記事が出たのが地方空港に多くの路線を持つJALの破綻問題が大詰めを迎えつつある時期にあった事です。
     松江市と言うと鉄道で言えば四国の各県庁所在地と共に主力の特急列車が新幹線との乗換駅である岡山駅止まりで大都市への直通昼間(夜行の出雲は直通)特急が無い都市であり、広島、福岡、関西と言った大都市と微妙な距離関係を持つ都市と言う事で例えば九州の別府等だったら「取り敢えず九州の親分福岡・北九州に売り込んで」と言ったやり方の出来ない都市だったとも言えます。
     そう言った都市が東京と言う大きな都市の大きな航空会社の破綻を横目にLRTと言う小さな武器でいかに戦っていくのかこのLRTの計画はそう言った意味でも注目したい所です。

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    イベント見聞録:2009/6/20横浜LRTフォーラム



    写真:今年は1味違う?

     さて毎年この季節といえば「日本母乳学会」と相場が決まっている当blogですが、今年は株主にもなり各種決算レポートも書いていると言う事もありまして経営に詳しくなろうと言う事で関東学院の経営情報研究部会に出席・・・

    看板2

    写真:本当の看板

     ではなく毎年お馴染みのLRTフォーラムに行ってまいりました。ちなみに会場は今年は関東学院の関内メディアセンター、と言う事で毎年お馴染みの母乳学会との同時開催は見送られました。

    横浜にLRTを走らせる会
    横浜の公共交通活性化をめざす会
    KGU関内メディアセンター
    イベント見聞録:2008/6/142008夏 LRTフォーラム横浜イベント見聞録2008/1/26~2008新春LRTフォーラム「横浜の公共交通を考える」~

    開会の挨拶

    写真:大内事務局長による開会挨拶

     さて本題に移りましょう。まずは開会挨拶、ここでは昨年の横浜市の環境モデル都市選定されたのを受け、150年前の開港以来様々な最先端のものや仕組みを導入してきた最先端都市としての横浜でLRTはその最先端のシンボルとなるのではと言った話がされました。

    横浜市は「環境モデル都市」に選定されました!@横浜市

    活動報告

    写真:活動報告

     続いて主催団体である横浜にLRTを走らせる会及び横浜の公共交通の活性化を目指す会の最近の活動報告が行われました。昨年末からの主なものとしては
    2008年12月 第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会への積極的主体的な参加
    2009年4月 中田市長とのカレーランチミーティングへの参加
    2009年5月 タイヤ型LRTであるトランスロールをテーマとした人と環境にやさしい交通をめざす研究会の実施
         
     また日本初のLRT絵本である『子ねことふしぎな電車』の宣伝も少し出てきました。
     また今年も冬のフォーラムや勉強会である「人と環境にやさしい交通をめざす研究会」の実施やカーフリーデー、人と環境に優しい交通を目指す全国大会への参加など積極的な活動を行っていくとの事です。
    SEV/人と環境にやさしい交通をめざすホームページ
    横浜カーフリーデー実行委員会
    イベント体験録:2008/12/6第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会in横浜 研究発表大会編
    イベント見聞録:2008/12/6第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会in横浜 市民フォーラム編
    日本初!LRTの絵本完成@横浜にLRTを走らせる会
    中田市長とのカレーランチミーティング
    ゴムタイヤトラム@Wikipedia     濱海快速導軌電車@中国の地下鉄・都市鉄道

    前富山市副市長笠原氏による基調講演

    写真:前富山市副市長笠原氏による基調講演

     続いては基調講演、まずは富山ライトレールで知られる富山市の前副市長笠原勤氏による講演、もともとは建設省→国土交通省のお役人さんでLRTに関しては石川県庁に出向中に金沢市で計画が持ち上がった際に関わったとの事、その後本庁に戻ってLRT導入の相談を全国の自治体から受けていたのが富山市に移って実際導入すると言う事態になると眼からうろこが落ちる事が山ほどあったとの事でした。
     さて講演はまずLRT導入の舞台となった富山市について、この富山と言う場所を一言で言えば「非常に住み易い街・・・ただし車があれば」との事、その為車社会化+人口減少で公共交通はバスが平成に入って利用が1/3になったり、6つある鉄道路線のうち3路線で廃線案が出る等衰退し、除雪費用を中心とした都市管理コストがかさんできた事が問題になったとの事です。
     そのため団子(駅・バス停)と串(公共交通路線)を中心とした都市構造、即ちコンパクトシティを目指す街づくりが志向され、富山ライトレールや増発実験の行われた高山本線に特徴的ですが公共交通を活性化させることで公共交通沿線に人口を呼び戻す事を目指す事になったそうです。
     さてそんな中でシンボルとなったのが富山ライトレール、もともとは富山港線と言うJRのローカル線で日中1時間以上間隔のあく不便なローカル線だったそうです。その為本数を3倍以上に増発し、車両は導入できる技術は全て導入したと言う低床車両、既存軌道では騒音が気になったので、樹脂固定軌道、他の地域ではお金が無くて中々導入が進まないバリアフリー電停等積極的に新機軸を導入し平日で2倍、休日で5倍の利用者と言う結果をもたらしたとの事です。
     当然これだけの設備投資を行うに当って、資金調達や運用形態に関しては資金に関してはJRの協力も含めて初期投資費用は公共が負担、運営企業は公営で苦戦している事が多いので地元で路面電車を運営している富山地方鉄道の協力を得て民営の形で行っているそうです。
     結果現状の経営状況は黒字で推移し今後は駅をはさんで運行している富山地鉄の路面電車への乗り入れも含めて環状線計画も進行中との事です。

    富山市都市マスタープラン
    富山ライトレール
    JR高山本線活性化社会実験
    富山市内電車・環状線化計画に関する検討報告書

    横浜にLRTを走らせる会古川氏による基調講演

    写真:横浜にLRTを走らせる会古川氏による基調講演

     続いては横浜にLRTを走らせる会古川氏による基調講演、こちらは4月の市長のカレーランチミーティングで提案した案を中心に展開されました。
     この案はあくまでパイロットプランと言う事で横浜の臨海部みなとみらい地区への導入と言うものです。
     本題に入る前に横浜にLRTを走らせる会で過去に提案している路線案の説明が行われました。これはこのパイロット案に近い都心(伊勢佐木町・野毛)を巡る2ルートと、都心近くながら鉄道路線の無い本牧地区への路線提案です。
     さてこれらの既存路線案を取り敢えず於いてこの路線案が出てきた背景には現状で見てきた導入への困難さがあるそうです。主要な点を挙げると
    ・ステークホルダーが多く合意形成が難しい事
    ・都市計画と交通計画が取れていなくコンパクトシティへの舵取りが難しい事
    ・横浜の場合相鉄・京急・東急等民間企業による鉄道路線が多く、鉄道=民間が採算ベースで行う事と言う考えが根深い事
     その中で路線導入を考えるみなとみらい臨海地区を見ていくと
    ・広い道路が整備され導入スペース確保が困難で無い
    ・ステークホルダーが少なく合意形成が容易
    ・集客施設、観光地が分散し歩いていくにはつらいので多くの利用が見込みやすい
     と言ったメリットが上がるそうです。
     その上で既存路線案との比較で浮かび上がってくるメリットとしては
    ・環境都市としてのメッセージ性や広告塔的シンボル性
    ・既存公共交通の保管
     と言った点です。
     ちなみに建設費としては営業kmあたり25億円(地下鉄の1割ほど)で60億円前後との事です。
     そして導入後の展開として本牧方面、野毛、伊勢佐木町等の既存市街地、横浜駅方面など多方面への展開が可能と言うのもメリットとして挙げられていました。

     そしてカレーランチミーティングでこの路線案を提案した際の市長の反応としては
    ・LRTに対しては非常に良いイメージを持っていて、今後人と環境に優しいと言う観点で非常に有効なインフラと考えている
    ・ただし財政が厳しいのが横浜ではネック
    ・伊勢佐木モールや交通不便地域等実用性とマッチングさせる視点が必要
    ・総合的な計画の中で検討する必要がある。また「都心臨海部・インナーハーバー整備構想骨子案」ではLRT導入も1つの案として上がっている

     と言った事が挙げられていました。

    路線案の資料ダウンロード@横浜にLRTを走らせる会≪企画チーム≫
    都心臨海部・インナーハーバー整備構想(骨子案)
    中田市長とのカレーランチミーティング

    パネルディスカッション

    写真:パネルディスカッション

     さて基調講演後はパネルディスカッション、基調講演を行った2方に加え多士済々なラインナップ、まずは自己紹介がてら様々な話題が出てきました。
     コーディネーターのエコノミスト宇都宮氏は海外のLRT事情に通じている氏らしくヨーロッパの港町ナポリ、ロッテルダム等のLRTの紹介、ヨーロッパやアメリカと日本を比較すると日本だけが岐阜に代表されるように年々路線網を縮小させている事、また横浜のような大都市ではどちらかと言えば路線長が短く、既存の地下鉄等を補完する形での路線設定が行われている状況が紹介されました。

     またコメンテーターの関東学院大学安田教授からは持論である「関内に代表される大都市横浜と田園都市線沿線や港北NTに代表されるベッドタウンとしての横山に分割されている事が横浜と言う都市を分裂状態にさせていると言う」横山横浜論に加え、横浜のLRT導入に関して過去の市電廃止と言う経緯が難しくしている面があるのではと言う問題提起がなされました。ポイントとしては車に乗ると便利で皆が乗る事で渋滞が起こり不便になっていく囚人のジレンマと呼ばれる現象の中でどうしても横浜の市電のような公営の路線は大きな声に押され車の軌道内進入を許してしまう事、そして残っている所を見ると広島に代表されるように民営の場所も多いのは民間は自分の経営基盤を守る為に必死に環境を守るからではと言う事でした。

     続いてシティネットのアシャド・バハルディン氏からは所属するシティネットの紹介、21世紀にかけて10以上の1千万都市が出来たアジアでの交通渋滞、大気汚染などの環境問題、ボートハウスに代表される人口流入の問題等の都市問題に対し日本に代表される先進国との技術交流(横浜の街づくりのやり方を導入した都市もあるとの紹介もなされました)によって問題解決を模索していくシティネットの活動に関する紹介がなされました。

     続いて横浜の地元企業大川印刷の大川哲郎氏による会社紹介、会社単位でのカーシェアの導入等の環境対策の取り組み、明治年間から続く薬品ラベル印刷事業や横浜の名物崎陽軒のシウマイ弁当のラベル印刷等活発な企業活動の紹介がなされました。

     さて本題のディスカッションではまず横浜のLRT導入に向けての現状について
     まず市民の間では
    ・良いんじゃないか
    ・渋滞につながるのでは
     と言う2つの意見がありそして市の対応としては
    ・財政の問題があり難しい
     と言うのが現状と言う問題提起に対し
    ・海外のLRTでは渋滞悪化と言う問題は聞かない
    ・費用便益に関しては他の都市では比較的良い
    ・渋滞やコスト、地域的に市民全体の利益となるようなベストなプランを立ててから議論していく必要があるのでは
    ・ただしコストとしては60億円と言う数字は横浜の財政規模から言えば相当小さいのでは
    ・補助制度に関しては現在充実してプロジェクトの半額くらい出るからそれをふまえてまずプランを立ててみると良いのでは
    ・風力発電のようなCSRによる民間出資の道は開けないのであろうか?
    ・横浜は歩き回るのには広すぎてそれが「車で行こう」と言った方向につながっているのでそれを改善する方向で考えていってはどうだろうか?
    ・良いプランだけではなくPRも必要では
     と言った意見が出ました。

     また会場からの質問・意見としては
    ・例えば札幌や広島等比較的簿の近い都市と組んでの展開は考えられないか?
    ・行政主導だと所謂「無駄な公共事業」と一緒くたにならないか?
    ・交通の主導権を行政に戻す為の機構改革を
    ・広範に広げていく為にはフォーラム等以外のどの様なPR活動があるか?
     と言った事が挙げられました。

    関東学院大学
    CITYNET
    株式会社大川印刷
    株式会社自然エネルギー市民ファンド(風車ファンドの一例)

     さて上手くまとまっていないような感じがしますが個人的にまとめると、内容そのものは実は結構過去にあったものだったり聞いた事ある話だったりといった感じなのですが、逆に言えばこれまでどちらかと言うと啓蒙、PR段階だったLRT導入に関して実は実現へ向けた段階に入りつつあり、だからこそ色んな明確な障害も見えてきた段階だからこその原点回帰なのかなと感じます。だからこそ富山市のコンパクトシティのような明確な哲学やまた実際どう導入して言ったのかと言う事が重要だったり、具体的な路線案をきちんと出した上で財政問題で終わることなく「60億円て横浜市にとって大きな額なの?」、「プランだけでなくPRも」、「単に行政主導となると「無駄な公共事業」と一緒くたにされない?」 と言った具体的な話も出てきたのだと思います。
     個人的には学生時代良く横浜駅~みなとみらい~馬車道~伊勢佐木町~黄金町駅と言ったルートを歩く事があったのですがいつも感じたのが「えらく長い距離だけどじゃぁこのルートで歩く以外の交通って以外に無いなぁ」と言う事でした。そう言った意味で横浜都心部のLRT導入と言うのは魅力的なプランに感じるのですが皆様はいかがでしょうか?もし横浜を歩く機会があったら考えてみるのも語一驚では無いでしょうか?


    イベント見聞録:2009/1/31横浜の公共交通活性化を目指す会第2回総会



    写真:横浜にもこんな電車の走る日が来るのか・・・LRV@熊本

     さて良く考えたら今年初のイベント見聞録、1月の最終日と言う遅い立ち上がりではありますが、「横浜の公共交通活性化を目指す会第2回総会」に行って参りました。

    横浜の公共交通活性化をめざす会
    イベント見聞録:2008/11/1横浜の公共交通活性化を目指す会第2回例会
    イベント見聞録2008/3/20「横浜の公共交通活性化をめざす会」第1回例会
    イベント見聞録2008/1/26~2008新春LRTフォーラム「横浜の公共交通を考える」~

    開会挨拶

    写真:運営委員大内氏による開会挨拶

     まずは運営委員の大内氏による開会挨拶、ガソリンが値下がりし、景気後退にあるとは言え逆に今こそ公共交通への投資が必要なのではと言う内容、実際今後を考えていくと先進国でこそ自動車利用のピークは過ぎつつあるもの、中国・インドに代表される先進国よりも人数的なボリュームのはるかに大きい新興国で経済が発展し、自動車利用も増えるだろうし、それに伴いガソリン等の使用が増えることを考えると、やはり環境面だけでなく経済面からも公共交通見直しを考える時期に来ているのではと感じました。

    新会長による挨拶

    写真:新代表清水氏の挨拶

     続いては様々な今年度の活動等に関する議論が行われました。
     大きなところでは今年度より現代表の上岡氏が顧問となり写真の清水氏が新しい代表となりました。代表の挨拶で印象に残ったのは「私一人では出来なくても皆の協力で出来る事はたくさんある、アメリカの大統領ではないですがYes We Can!!」と言った話でした。
     また役員である運営委員も2人増強されより活動が増強されるそうです。
     今年の活動方針としては「まちづくり」「環境」「福祉」等LRT等の公共交通との連携が取れそうな諸団体との関係強化、発足以来続いている「交通システム」「まちづくり」等に関する研究、情報共有、そして様々なPR活動を行う事などが挙げられました。

    意見交換会の様子

    写真:第2部の意見交換会の様子

     続いて第2部は「CO-DO30における交通分野の施策について」をテーマにした意見交換会、CO-DO30とは横浜市脱温暖化行動方針の事で昨年環境モデル都市に選出された横浜市では現在そのロードマップ作成に向けて様々な取り組みを行っています。
     現在原案が作成されているのですが交通関係で例示されている施策は以下のような物との事
    ・電気自動車、プラグインハイブリッド車等に関する税制優遇
    ・都心部等一定エリアへの自動車流入規制
    ・自動車を利用する事業者へのエコドライブ講習の義務化
    ・一定規模以上の駐車場における電気自動車の充電設備の設置義務化
     また現在2/18(水)に行われる意見交換会での市民(横浜市の住民・就業者または温暖化対策に関する研究・活動をされている人との事)の発表者を募集しているとの事なので興味のある方はどうぞ
    横浜市地球温暖化対策事業本部
    ロードマップ(原案)@2009/1/19
    横浜市環境創造審議会 第14回地球温暖化対策検討部会の開催について
    CO2削減へ動き広がる 横浜市も車流入規制へ 課金など検討@日経新聞

     さて本番の話し合いでは色んな意見が出ました。
    ・郊外のSCをどう巻き込むのか
    →車での来客が多く混雑時には渋滞等無駄なCO2排出源になっているのではないか?
    →無料駐車場が整備されていると言う事は車利用者のみ優遇されていて差別ではないか?
    →きちんと対応しているSCに関しては評価が必要では
    →対策としては巡回バスなどの輸送サービスや荷物負担を無くすクォーター等整備が考えられる
    →CO2削減を優位に行うには確実に市民を車からバスに転換する為に何らかの対策(例えばビール券配布等)も必要ではないか
    →評価に関しては企業がいかにそれを受け取るのかも重要
    →まちづくり3法に見られるように車を優遇する郊外型SCは法律的に容認されたなビジネスモデルなのでそれに切り込むには政治家による法律変更が必要なのではないか?
    法律変更に関してはそれに賛同する政治家が必要でそれを選んでいくのは市民自身
    ・SCは車などで移動する範囲でなく歩いて回れる範囲にあるべきでは(→コンパクトシティ)
    →CO-DO30とは直接関わらないがまちづくりのマスタープランでは最近はじめて既存交通機関(鉄道・バス)の沿線を意識した方向性が打ち出された
    →コンパクトシティ化には例えば駅や中心市街地周辺で低層の一戸建てをつぶして高層化をしていく必要がある。
    →コンパクトシティ化には再開発が必要だが行政はつぶされる一戸建ての持ち主等反対する市民とコンパクトシティを進めろと言う市民との板ばさみにあう
    ・資料にある試算例では道路整備による渋滞解消とあるが、却って自動車の増加でCO2が増えるのでは
    →試算ではどうやら交通の増加は前提とはしていないらしい
    →ただしこれを拒否するのは専門家でなく市民の役目なのではないか?

     大まかに書くとこんな感じで書ききれなかった部分もあるのですが実際このマスタープラン作成に関わった人も参加し、忌憚ない意見が出てきたので中々見られない面白い交換会となったと思います。

    News - 車買えない?それとも買いたくない?@404 Blog Not Found
    しかし、この「クルマに託されたメッセージ」の効用が、急速に失われつつあるように感じるのだ。むしろ「クルマを欲しがるのは小学生までだよねー」という、逆のメッセージすら感じられる。それを特に感じるのがギークの世界で、そもそも車の話がほとんど出ない上に、出ても「免許もってません」という人が増えてきているのだ。~中略~
    しかし、今日日のギークは、クルマというのは「高くてウザい」ものに成り下がってしまった。東京は特にそれが強いが、この傾向は全世界的なものだというのは、毎年ギークたちに宿を提供している者として強く感じられる。
    だから、仮に景気が回復しても、先進国の人々、特に若者がクルマに戻ってくることはあまり期待しない方がいい。彼らはもうクルマに「単なる工業製品を超えた魅力」を感じてはいないし、これからはもっと感じなくなるだろう。


     また市民の政治力と言うか政治的な動きの重要性に関しても痛感しました。上の引用は有名ブロガーのdankogaiさんの記事を引用したものですが、実際同年代の30代くらいまではぎりぎり「これまで車に1000万円注ぎ込んだよ」、「給料溜め込んでスポーツカー買ったよ」と言った話は聞こえてくるものの下の20代ではもうそんな声は聞こえない。
     ただそう言った状況を伝える努力をしない限り「単なる工業製品を超えた魅力」のあった時代の前提で様々な事が進んでいくと言うのもまた事実、赤木智弘さんではないですが伝える努力が重要なのだなと感じた交換会でした。

     さていかがだったでしょうか?もし興味をもたれた方はこちらへどうぞ!!


    堺市LRT計画発表(遅いが・・・)



    写真:堺市のLRT運営事業者です。阪堺電車@浜寺駅前

    東西鉄軌道(堺浜~堺東駅間)基本計画(案)を公表!!@堺市鉄軌道推進室
     昨年の話ですが大阪堺市のLRT計画の基本計画案が公表されました。
     概要をかいつまみますと

    全体
    システム:架線レスシステムを採用(日本初)
    運賃:全線均一200円を予定
    経営形態:インフラは自治体が所有し運営は民間事業が行う上下分離方式を採用
    運行形態:既存の阪堺電気軌道との相互直通及び阪堺電気軌道のLRT化も合わせて行う
    運行時間帯:6時台~23時台を予定、
    阪堺との直通:堺東駅方面へ我孫子道、浜寺駅前から1時間に2本程度を予定、
    ダイヤ:阪堺線は1時間に6本程度、新設軌道は堺東駅口1時間12往復、堺駅口1時間8往復を計画


    路線
    百貨店も併設されている南海高野線堺東駅関西空港へのアクセス拠点南海線堺駅

    写真:南海高野線堺東駅と南海線堺駅

    1、南海高野線堺東駅~南海線堺駅東口1.7km(阪堺電気軌道と相互直通)
    開業時期:2010年度中開業を目指す
    総事業費:85億円
    経営予定者:阪堺電気軌道及び南海電鉄
    改良:施設予定の大小路を一方通行に変更、歩道の拡幅も合わせて実施し、歩きやすいまちづくりを実施

    堺浜地区に建築中の工場

    写真:工場増設中の堺浜地区

    2、南海線堺駅西口~堺浜地区5.2km
    開業時期:1に引き続き早期
    総事業費:280億円
    経営予定者:今後決定

    堺市北部のお香のお店南海線浜寺公園駅

    写真:阪堺電車綾の辻~高須神社近辺の下町と浜寺公園駅

    3、阪堺電気軌道浜寺駅前~我孫子道7.9km
    開業時期:1に合わせてLRT化実現(1の路線と相互直通予定)
    総事業費:60億円
    経営予定者:現状阪堺電気軌道運営中(公有民営へ移行か?)

    大小路阪堺電軌との交差箇所を走るシャトルバス

    写真:LRT施設予定の大小路を走るシャトルバス

     さて最大の売りは日本初の架線レスシステム、街路を走る路面電車の場合、どうしても電車に電気を供給する為に架線が必要になってくるのですが、架線設置の費用面、街の美観やお祭りでのお神輿の問題等から「出来れば無い方がありがたい」と言われているわけですが、古くから普及の進んでいた鉄道における電気のリサイクルの仕組みである電力回生に加え、プリウス等のハイブリッド自動車の開発、普及で技術革新の進んだリチウムイオン電池等の蓄電池を利用して全体的架線が無い、あるいは1部無くても運行可能なレベルにまで技術開発が進み、日本では2007年札幌で実験が行われたり、海外ではイタリアのフィレンツェ等では取り入れているところもあるようです。

    参考
    【フィレンツェ】大聖堂近くは架線レス?@海外LRTニュース・ひろい読み
    札幌市電架線レス電車走行実験計画@猫電車日記
    架線レスLRVの開発@Railway Research Review

    LRTが走る予定の堺市大小路

    写真:堺東駅ベデストリアンデッキから眺めた大小路

     さて路線の目的としてはまず中心市街地の分散したターミナルである南海線堺駅と南海高野線堺東駅を結び、既存路線である阪堺電車を巻き込むことで安価(5.2kmの堺浜方面に比べ1/5程度の事業費で7.9kmの阪堺電車整備を進める予定)に南海線、南海高野線に囲まれた旧市街のネットワークを確立し、中期的には工場地帯である臨海地区への延長でPM等の自動車起因の公害問題を避ける事、旧市街、関空・和歌山・四国方面への南海線、泉北NTを中心とした新しい住宅地区へ乗り入れる南海高野線とのネットワークをより生かそうといった感じではないかと思われます。

     個人的には既存の路線を生かしつつ地域に新しい交通システムとしてのLRTを根付かせる事、地域への投資促進で見逃されがちな環境問題への対応と意欲的かつ堅実なすばらしい計画だと思います。また今後は堺市を走る電車で唯一蚊帳の外に置かれたJR阪和線とのネットワークも期待したいところです。
     尚堺市LRT関連はこちらもどうぞ
    阪堺電気軌道
    堺市建築都市局鉄軌道推進室
    堺のチンチン電車を愛する会
    さかいLRT研究交流センター


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