スポーツ

21世紀の10.19~ロッテCS制覇に思う~



写真:勝利を導く4番打者は再び世界一をもたらすのか

3位のロッテが日本シリーズへ パCSファイナル最終戦@中日スポーツ
2010 クライマックス・パ 優勝特設ページ@千葉ロッテマリーンズ
エース成瀬の好投でホークスに快勝。3位から日本シリーズへ@マリンブルーの風

 さてさてベイスターズ買収騒動に隠れていたわけではないですが、パ・リーグのクライマックスシリーズはなんと3位チームである千葉ロッテが1勝3敗からの3連勝という大逆転で日本シリーズ出場を決めました。



西村監督と秋山監督@いつも心に千葉ロッテマリーンズをより
先日面白い記事を新聞で見つけました!
ちょうど20年前だそうです!
90年の盗塁王に輝いたのは秋山監督その前の86年~89年まで盗塁王だったのが西村監督!
86年は秋山監督の38盗塁に対して西村監督は41盗塁 その後は差をつめる所か開く一方だったそうです!
それまで秋山監督は相手は単打が多いけど俺は長打が多いからと言っていたようです
90年に盗塁王を明け渡す事になった西村監督も意地でこの年117試合に出場で338で、スイッチヒッター初の首位f打者へ


 TV中継で見ていて興味深かったのはロッテの監督が80年代後半パ・リーグの盗塁王を独占していた西村監督、そしてソフトバンクのベンチにはその西村監督と激しい盗塁王争いをしていた秋山監督と大石ヘッドコーチ、なんだかこの時代の野球を知っているものとしては興味深いものに感じました。

10.19@wikipedia

 もう1つ興味深いのは10月19日という日付け、その当時の所属チームが西村監督:ロッテ、大石ヘッドコーチ:近鉄、秋山監督:西武という事で22年前伝説となった10.19を思い起こさせる面子が集まったとも言えます。前世紀の10.19はV9巨人と並ぶ日本プロ野球史上最強チーム西武ライオンズと大石ヘッドコーチの所属する近鉄バッファローズの伝説に残るペナント争いの最終舞台、そして西村監督の所属するロッテが近鉄バファローズにトドメを刺したわけですが、今世紀の10.19は取り敢えずペナント3位チームがペナント制覇チームを大逆転するというこれまた1973年の南海ホークス以来の大逆転劇の日付として語り継がれるかもしれません。




 さてシリーズで印象に深かったのは、5試合目のサブロー選手の同点タイムリー、2005年のプレイオフから数多くの大舞台で活躍したサブロー選手も今シリーズでは打率1割台の絶不調(と言うより両チームこんな状況)、そして相手はペナントレースでは完膚なきまでに押さえ込まれたファルケンボーグ投手、そしてベンチからのおくりバントの指示に対し2度の失敗と「こりゃダメだ」と言う条件が揃っていたのがあのタイムリーで完璧に空気が変わったというか2勝3敗で大手をかけられていた試合で同点に追いついただけですが、あそこでシリーズ全体の勝負が決まったような気がします。
 あと興味深かったのは最終戦ファルケンボーグ投手が以下に打たれようと誰もマウンドに行かないソフトバンクに対し、ヒット1本打たれた時にも西岡選手達が成瀬投手をねぎらい(?)に行くロッテの雰囲気でしょうか? 
 個人的には3冠王松中選手やリーダー小久保選手といった名選手がチームを引っ張るソフトバンクホークスにタイトル争い的には無印のサブロー選手が引っ張るロッテが勝てたのはこの辺の勝負のアヤに強いチームカラーが大きいのかなと思います。

さあ、巨倒態勢@中日スポーツ

 さてこれからにセ・リーグのCSを経て日本シリーズになるのですが下馬評では中日が挑戦者巨人に対し勝ち越していて、特に本拠地ナゴヤドームでは圧倒している事や2007年には不利な2位から勝ち上がった経験があることなどから優位といわれているので、仮に相手を中日と考えると個人的には「ロッテを優勝に導けなかった3冠王」落合監督率いるチームをチームメイトだった西村監督(キャッチフレーズが「和」というのは「チームの輪を乱す」とトレードに出された落合監督へのあてつけに見えないこともない)が3冠タイトルに全く縁のないがチームを2度の日本シリーズに導いた4番打者サブロー選手を中心としたチームを率いて戦っていくという意味で興味深いところです。
 ただ当然巨人が出てきて3位チーム同士の日本シリーズというのも興味深いのでこれからセ・リーグのクライマックスシリーズも見守っていきたいところです。


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すばらしい役割分担?~西武日本一おめでとう~



写真:まさかこの人がこのチームで日本一になるとは・・・

西武、総力戦で逆転=MVPは2勝の岸-プロ野球・日本シリーズ@時事通信11/9

 結局今年のプロ野球は西武が4年ぶりの日本一と相成りました。ここ最近もつれ込むことの少なかった日本シリーズも今年はとっては取り返しての激戦で第7戦までもつれ込み中々見ごたえ十分なシリーズと個人的には楽しめました。

 さて個人的に特に興味深かったのは渡辺監督のぶすーっとした表情とデーブコーチのにこやかな表情でした。渡辺監督の現役時代は西武の黄金期、監督の森氏や広岡氏は見方が逆転ホームランを打っても冷静で面白みにかけたのですが何となく渡辺監督にもそんな感じがしました。一方でデーブコーチは若い選手の多い中盛り上げ役と言った役割分担をしていたのかもしれません。

 今年の西武は昨年5位と低迷し、しかも和田選手、カブレラ選手と言うバッティングの柱となる選手が流出してヤクルトから石井投手、中日から岡本投手が入ってきても本来ならBクラスになりかねないような状況なのにも関わらず何故か12球団一のホームランを打ち、バッティングのチームとしてパリーグを制し日本シリーズにコマを進めてきました。

 そう言った中で必要なのは2人の代わりを寄り多くの人で行う事、そしてそれを上手く運営していくことだったのだと思います。そんな中でコーチは選手を盛り上げてより活躍してもらい、監督は選手の特徴を見極めて上手く使いこなすことが必要だったのだと思います。
 そう言った意味で上手い役割分担した結果だったのかなとTVを見ながらふと感じました。


静かなる世代交代~パリーグペナントレースを振り返って~



写真:ロッテは健闘むなしくCS出場を逃す@幕張本郷駅

[楽天]山崎武がサヨナラ打 SBは12年ぶりの最下位@毎日新聞10/7

 さて今年は余り取り上げられなかったのですがプロ野球パリーグのペナンとレースが終了しました。順位と観客動員数は以下の通り

1位:西武    141.4万人(29.3%増)
2位:オリックス 126.8万人(11.4%増)
3位:日本ハム  187.4万人(2.2%増)
4位:ロッテ   160.2万人(2.8%増)
5位:楽天    114.9万人(2.8%増)
6位:ソフトバンク225.0万人(2.5%減)
全体:      955.5万人(5.6%増)

 昨年の西武に続き今年はソフトバンクがCS出場を逃すと言う番狂わせ、そして後半の追い上げで戦前の予想を覆す形でオリックスがCS出場の栄冠を手に入れました。1位の西武も昨年は25年ぶりのBクラスと言う屈辱を味わったのを挽回したと言うことで両チームは観客増加率も揃って1位、2位と健闘にファンも応えると言う健全な状況も印象的でした。
 全体の観客増加率は5.6%、メジャーリーグへの選手流出、オリンピックでのメダル奪還失敗、あるいは巨人戦中継の激減等からプロ野球、特にパリーグの危機が言われ続けていますが、この不景気の中でこれだけの成長を遂げている業界がどれだけあるのかとふと思ってしまいます。 

王さんありがとう!最後まで勝負師、プロ野球生活50年に幕@スポーツ報知10/8     
清原の引退試合、驚異的な視聴者数をマーク!@RBB TODAY10/3

 そんな中2人の偉大なる男の引退も伝えられました。ソフトバンクの王監督、オリックスの清原選手です。王監督は20年連続Bクラスと長期低迷にあったかつての名門ホークスを14年率いて98年以降昨年まで10年連続Aクラス、勝率1位5回(うち2回はプレーオフで破れ優勝は逃している)と言う強豪に育て上げ、一方清原選手は日本シリーズ3連覇2回と言う文字通り最強時代の西武の4番打者として一時代を築き上げた名選手であり、またプロ野球史上5位の525本塁打を記録したホームランバッターでもあります。王監督は昨年長期休養をとる等の健康問題があり、清原選手も怪我で昨年・今年は満足に試合出場もままならない状況と考えればボロボロになるまでがんばったと考えれば単に「お疲れ様」と言うのも失礼に思えてしまうほどです。

1位西武     渡辺監督     1965年 43歳
2位オリックス  大石監督     1958年 49歳
3位日本ハム   梨田監督     1953年 55歳
4位ロッテ    バレンタイン監督 1950年 58歳
5位楽天     野村監督     1935年 73歳
6位ソフトバンク 王監督      1940年 68歳(年齢は10/9現在)

 さてそんな2つの巨星の引退でまた再びパリーグの危機がささやかれそうですが各チームの監督の年齢をふと見て思ったのは5位、6位は少し違うものの監督の年齢が若いほど順位が高いと言う事です。例外もありますが若い監督の場合、「新しい野球をやろう」と言う意欲から若手を中心とした新しい選手の抜擢に躊躇が無くそれがチームに活力を与えて勝利に結びついているのではないでしょうか?
 例えば渡辺監督率いる西武ではホームラン王中村選手の率いる強力打線が売りですし、大石監督率いるオリックスでは2年目の新鋭小松投手が15勝を上げチームの躍進に大きく貢献しました。確かに清原選手のように20年近くホームランバッターとして活躍するスター選手はプロ野球のような興行ビジネスでは非常に大きな財産ですが選手の流出の激しい今のパリーグでは若い才能ある選手をきちんと抜擢していく事こそチームに活力を与え、また新しいスター選手の誕生にファンを惹きつけ観客も魅了すると言う2重の効果を与えているように思います。

 渡辺監督や大石監督の頑張り、そしてその監督に抜擢された中村選手や小松投手の活躍は清原選手や王監督のように派手に報道こそされませんが確実にチームにそしてプロ野球界全体に活力を与えファンを魅了しているように思います。報道されない静かなる世代交代、果してこれから始まるクライマックスシリーズ、日本シリーズでその力をどのように発揮していくか楽しみなところです。



 

「アメリカ野球に追いつけ、そして追い越せ」の終わりと新しい物語




写真:鉄人だけに鉄道会社の顔?

 さて7月も終わりになりましたが久々にプロ野球ネタ、あまり盛り上がっていないイメージのある北京オリンピックですが、野球の日本代表が発表になりました。
[野球]北京五輪日本代表24人を発表 ダル、田中将ら@毎日新聞7/17
日本代表チーム@全日本野球会議
星野監督 上原不振でも“立ち直らせる”@スポニチ7/18

 特に論議をかもしたのは今年絶不調の上原選手の選出でした。確かに国際大会の経験は豊富ですが、成績的には正直…、ベテランエースと言う役割にしても中日川上投手、岩瀬投手がいると言うことで代わりに今年復活をとげ20勝も夢ではない楽天のエース岩隈投手を変わりに選んだ方がよっぽどと感じた方も多いのではと思われます。また同様にキャッチャーの阿部選手も正捕手には里崎選手がいるし、経験豊富なベテランと言えば阪神矢野選手もいる。とすればキャッチャーの枠を一人減らして阪神の金本選手でも、ソフトバンクの松中選手でも入れればよいのにと感じた人も多かったのではないかと思われます。
 今回で最後となる正式種目としての野球、有終の美が飾れるか注目されます。

[野球]野茂英雄が現役引退 HPで表明 日米で201勝@毎日新聞7/18
野茂英雄公式HP

 一方日本人メジャーリーガーの道を開拓してきた野茂投手が引退を表明しました。95年メジャーデビューですから足掛け14年のメジャー生活で123勝し日米通産201勝と言うのは「日本人の1流プレイヤーがアメリカメジャーリーグで通用する」と言うことを証明して余りあるものだったと言えます。メジャーリーグに関してはあまり関心は無い方ですが、お疲れ様でした。
 
 さて偶然とは言え、同時に出てきたこの2つのニュースを見て思ったのは「巨人軍的なもの」の衰退です。巨人軍及び日本プロ野球創設者である正力松太郎氏の巨人軍憲章とも呼ばれる遺訓に「巨人軍は常に紳士たれ」と言うのがあり、巨人の選手のスキャンダル等でよく言われるのですが正確にはもう2つ「巨人軍は常に強くあれ」「巨人軍はアメリカ野球に追いつけ、そして追い越せ」と言うのがあります。野茂投手のような日本人メジャー選手の存在は文字通り「アメリカ野球に追いついてしまった」事を証明したのですが、逆にそこから野球、そして巨人の衰退が言われ始めたような気がします。
 そしてその先駆者である野茂投手の引退が表明された時期に発表された日本代表には巨人の選手は殆どいなくいても「何故いるの?」と言われる状況にあります。
 かつては「巨人こそプロ野球の牽引車」と言われていましたが気づくと人気のバロメーター、観客動員数ではライバル阪神に追い越され、最も洗練された野球をするのは80年代は西武、90年代はヤクルト、そして今は中日と、人気でも実力でもけん引役を他の球団に奪われてしまいました。

 巨人だけではなく「優れた欧米の何かに追いつき、追い越す」と言うモデルはどの業界でも追い越したかどうかは別にしてある程度追いついてしまい行き詰っているように感じるのは私だけでしょうか?
 
 さて8月には北京オリンピックが行われ、最新鋭のスタジアムでWBCで優勝した世界最高峰の日本のプロによる最高峰の野球が中国10億人の人々に披露されます
 そこから「アメリカ野球に追いつけ、そして追い越せ」に続く新しい物語が始まる…そんな予感を勝手に感じた2つのニュースでした。


中日真世界一へ

オレ竜アジア頂点!9回2死、井端意地のV打…アジアシリーズ@スポーツ報知11/12
◆KONAMI CUP アジアシリーズ2007最終日 ▽決勝 SK5−6中日(11日、東京ドーム) 中日がSK(韓国)に逆転勝ちし、初のアジア王者に輝いた。予選リーグは2位通過だったものの、この日の決勝では初戦で敗れたSKに対して終盤、追いつかれながらも9回に井端の適時打で勝ち越し、最後は守護神・岩瀬で締めた。今シーズンと似たような展開で2位からアジアの頂点に立ち、日本勢としては初代王者のロッテ、昨年の日本ハムに続く大会3連覇を達成。MVPには、この試合の決勝打など7打点を挙げた井端が選ばれた。

 中日がアジアシリーズを制覇しました。セリーグチームで初の制覇、ガツンガツンホームランを打つSKに対し、2番打者井端が決勝打を打ちMVPに輝いた中日と言う対照的な感じでした。今回中日は4番ウッズの帰国、3番福留の故障離脱&FA騒動と言う事で苦戦しましたが、やはりもう少し扱いを良くして欲しい所です。
 あともともと東京を本拠地としていたロッテ、日本ハムに比べて名古屋が本拠地の中日と言うこともあって盛り上がりにややかけていたのも残念です。来年からはFAシーズンをアジアシリーズ後にしたり、開催地を出場チームの本拠地でやってみると言った事も必要な気がします。
 ホーム&アウェイ方式でやれば11月に最低でも北国の韓国と南国の台湾でとなるので日本だと最南端が多分横浜、最北端が札幌なので味わえない気候への対応など国際大会らしい雰囲気が出るのではと思います。
 関係ないですが今更ながら出場チームのことを、中国はオールスターなので今回出場した台湾、韓国のチームを見ると
SKワイバーンズ@Wikipedia
・本拠地は韓国の横浜である仁川、アジア通貨危機の影響でサンバンウル・レイダース解散後に作られた日本で言えば楽天のような球団、ロッテでコーチをやっていた金星根、コーチには元西鉄・巨人で活躍した加藤初氏等、選手には元広島のロマノ選手等もいます。
統一ライオンズ@Wikipedia
・本拠地は台南市、台湾の球団と言う事で日本で言えば沖縄並の南国です。もしかしたら世界最南端のプロ野球チームかもしれません。実は95年イベントとは言えダイエーホークスに勝っています。監督を見ると元広島の大石氏、元阪急の大橋氏がいます。

 と言う事で今年のプロ野球は終了ですが来年はもっと盛り上がってほしいものです。

中日世界一&53年ぶりの日本一

<日本シリーズ>中日が53年ぶり優勝 MVPに中村紀@毎日新聞11/1
 プロ野球の日本シリーズは1日、ナゴヤドームで第5戦を行い、セ・リーグの中日ドラゴンズが、パ・リーグの北海道日本ハムファイターズを1ー0で破り、対戦成績を4勝1敗として、1954年以来53年ぶり2回目の日本一に輝いた。MVPには、中日の中村紀洋が選ばれた。

 さて何ヶ月に一度かと言うスローペースで追ってきました今年のプロ野球、とうとう世界一が決定しました。ボストンレッドソックス!!では無く中日ドラゴンズです。WBCで優勝して以来日本一=世界一なのですが最近のマスコミは誤植が多くて困ります
 しかし、日本ハムのエースダルビッシュ投手相手、満員の地元名古屋、決勝点は昨年オリックスですったもんだしてテスト生から這い上がった中村選手(シリーズMVPもゲット)、投手リレーがありつつも完全試合と完璧な内容で文句のつけようがありません。
 ペナントレースでは2位だったもののクライマックスシリーズを5連勝で勝ち抜き、日本シリーズでも日本ハムを圧倒したドラゴンズ、クライマックスシリーズでマイケル投手が打ち込まれ押さえに不安を持つことになった日本ハムに比べ結局自分の野球を貫けたのが勝因の様な気がします。
 個々の選手の能力は高くてもチームの軸を作れなかった巨人、4番サブロー選手を軸とした集中打と16勝投手成瀬投手を軸とした投手陣が最後の最後で封じられたロッテ、そして打線の軸である稲葉選手を封じられ、投手の軸ダルビッシュ投手でも最終的に投げ負けた日本ハム、こうしてみるとチームの形をきちんとつくりそれを強化し続け、最終的に勝利を手にした中日にはお見事という他ありません。

 中日ドラゴンズ承認 ドラゴンズ優勝記念盤 感動の軌跡 2006/スポーツ
中日ドラゴンズ承認 ドラゴンズ優勝記念盤 感動の軌跡 2006/スポーツ

世界一を決める戦い日本シリーズ雑感

 さてさて本日から日本シリーズが始まります。
 昨年と同じカード日本ハムVS中日です。
 「昨年と同じカード」、「東京でも大阪でも見られない」等とも言われますがここで今年の野球世界一が決まるだけに注目のカードです。
 さて昨年と同じカードとは言え両チームのプロフィールは対照的です。
日本ハム
ペナントレース:1位通過
クライマックスシリーズ:ロッテ相手に3勝2敗で勝ちあがる
投手陣:15勝投手ダルビッシュが中心(10勝以上はダルビッシュだけ)
打線:首位打者稲葉を中心に打線のつながりと機動力で得点

中日
ペナントレース:2位通過
クライマックスシリーズ:阪神・巨人相手に5連勝
投手陣:エースは川上だがチーム内最多勝は中田投手
打線:1,2番を中心に繋がりもあるが35本塁打のウッズが中心
 
 そんな両チーム、実は今回のシリーズに関しては大きな共通項があります。それは
昨年タイトルを取り打線の中核を担っていた3番打者がいない」と言う事です。日本ハムの3番打者小笠原選手はFAで巨人に移籍、中日の3番打者福留選手は故障で欠場と言う状況でクライマックスシリーズを勝ち上がり今回の日本シリーズを戦うわけです。
 スター選手という意味ではつまらないですが、一方で常に選手の新陳代謝があり、活気ある両チームの対決と考えると面白いものがあります。日本ハムでは新庄・小笠原選手が抜けた後のチームの顔にダルビッシュ投手が納まり、中日では紆余曲折あった中村選手と新進気鋭の森野選手が福留選手の穴を埋め、投手では中田投手に代表される若手の台頭でわずか1年とは思えないくらいチームが変わってきています。

 さてここで思うのは実は今の日本のプロ野球の構造が変わってきているのかなと言うこと、最近巨人戦の視聴率や中継状況から「プロ野球人気の低下」が相変わらず言われていますが、一方でYahooでの無料動画配信パリーグ6球団での新規動画配信会社設立など新しい動きが現れ、「実はプロ野球の人気低下ではなくて単に巨人軍というビジネスモデルの崩壊と言うだけなのでは」と言った論調が少しずつ出てきています。実際日本ハムも新庄・小笠原と言うスター選手の流出があっても観客動員は決して減らずむしろ増加傾向にありますし、クライマックスシリーズでもパリーグの8試合は全試合満員の大観衆の中で行われています。またスポーツ紙などを呼んでいるとパリーグの3試合が揃って2万人台の観客を迎えているのにセリーグは阪神戦だけ2万人を超え他は1万人台等と言うことも珍しくありませんでした。
 こう言った事は何が変化して起きたのでしょうか?何となく感じるのは「スター選手が生まれ彼らがチームを引っ張って行ってチームに勝利をもたらしそしてチームと選手が世界へ羽ばたく」と言うシナリオが人気の源泉にあるのではないでしょうか?
 そう言った意味で言えば巨人が松井選手がいなくなった後いかにFAでスター選手を引っ張ってきても強くなれず、かつ人気も急下降してきたかが分かります。そう言った意味でダルビッシュと言うスターを育てた日本ハムと福留、川上、岩瀬と言う既存のスター選手を森野、中田と言う成長株が追いかける中日の対決と言うのは面白そうです。
 そして日本シリーズの後は昨年から中国も加わり日・中・韓・台の4カ国で行われるアジアシリーズが待っています。野球の世界で世界と言うとアメリカメジャーリーグを思い浮かべる方も多いですが、野球における世界進出もアジアシリーズ、オリンピックでのプロ参加、ワールドベースボールクラシック等様々な舞台が増え多様化してきています。もともと日本のプロ野球を見ると巨人・大洋で活躍した新浦投手や今度西武の監督になる渡辺氏、現在巨人で活躍する李選手やかつての呂選手、中日で活躍していた宣投手や郭投手、西武で活躍していた郭投手やロッテで活躍していた荘投手などこの地域のプロ野球と盛んな交流があります。
 そんな中で今年はどんなシリーズが繰り広げられるかにも注目したいところです。

落合博満/サムライ街道        (CCCD)


中日ドラゴンズ/強竜伝説~中日ドラゴンズ・70年の軌跡~


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日本ハムファイターズ/Go!Go!ファイターズ!

ロッテ世界一への挑戦権獲得

マリンスタジアム広告@幕張本郷駅








試合詳細 プレーオフ:ロッテ×ソフトバンク 3回戦◇試合開始18:16◇観客:30011人 (試合終了)より
       1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 0   0
ロッテ    0 0 0 0 0 4 0 0 X 4
勝:成瀬(1勝0敗0S)
負:スタンドリッジ(0勝1敗0S)


 ロッテがソフトバンクを振り切り、日本ハムへの挑戦権を獲得しました。試合は投手戦の続いていた6回に主砲サブローのタイムリー、里崎のスクイズで4点を取りそのまま先発成瀬が完封と言う内容でした。
 個人的に印象に残ったのはやはり主砲サブローの活躍、初戦での同点タイムリーと今日の先制タイムリーと言うここ1番での活躍ぶりはまさに主砲、「ホームラン?そんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのです」と言った感じです。しかしホームラン1桁、打率も3割に遠く及ばない、しかしチームを勝利にきちんと導く4番打者と言うのはすばらしいです。
 と言う事で今週末はロッテ対日本ハムのパリーグ代表決定戦です。鎌ヶ谷でやったら様々な意味でうけますが、舞台は札幌ドーム、パリーグ最大のキャパを誇るふさわしい舞台にふさわしい2チームの対決となります。先発投手が粒ぞろいで打線の集中力のすばらしいロッテ、エースダルビッシュ、リリーフエースマイケル中村を中心にした投手陣に機動力を絡めてここ1番での得点能力の高い打線を誇る日本ハム、どちらが日本シリーズに進出してもおかしくないだけに注目です。
 タイトルにあるのは「昨年WBCで日本が優勝し、その日本で一番になったのがパリーグの優勝チームである日本ハム」と言う事でパリーグの日本シリーズ進出チームが取り敢えず暫定的な世界一と言う事でよいのかなと言う意味で様々な国からの挑戦者を受け付けて(アジアシリーズ)いますし。


オムニバス/千葉ロッテマリーンズ・バレンタイン監督セレクション


千葉ロックマリーンズ/千葉ロッテマリーンズ応援歌 WE LOVE MARINES


オムニバス/ロッテ歌のアルバム クラウン編

締りの無い勝利~巨人優勝に思う~

 さて昨日パリーグの優勝を書いたと思ったらついさっきセリーグの優勝が決まりました。巨人がヤクルトに5-4で逆転勝ちし、2002年から5年ぶりの優勝を決めました。関係者の皆様おめでとうございます。
 ただ9回裏の攻防だけ見ていたせいか何となく「このチームが優勝していいの?」と何となく感じてしまいました。4-3で攻防がスタートし、デッドボールで先頭打者が出塁したものの代走ランナーがけん制アウトと言うなかなか拝めない光景の後本来だったらこれでヤクルト側が立ち直るべきところがプレッシャーからかエラーやフォアボールなどで自滅(ヒットもどちらかと言えばエラーの範疇のものに見えました)と一言で言えば「締りの無い」展開だったからかもしれません。
 ただこの締りの無さと言うのは何となく優勝チーム巨人の周りにまとわりついていたような気がします。
 パリーグの優勝チーム日本ハムと比較すると日本ハムの場合投手の顔はダルビッシュ投手、打線の顔は稲葉選手という感じがぱっと浮かび上がってきますが巨人の場合どうでしょう、投手では高橋投手が防御率1位、チーム最多の14勝を挙げていますが後半失速して顔と言う感じがしないですし、打線では高橋選手、小笠原選手、李選手、阿部選手が30本塁打打っていますがどの選手も一長一短のような気がします。
 確かにリーグで最高レベルの選手がそろっていて得失点差も両リーグ通じて最多の138点と圧倒的なはずなのですが結局優勝が決まったのは最終戦一歩手前というのが象徴しています。
 何となく締りがないのは実力面だけでなく人気面でも、さすがに本拠地東京ドームでの動員は阪神に次ぐ規模にあったとは言え他チームのドル箱と呼ばれていたのが過去のようにビジター戦では動員1万人台というのを良く見かけました。中にはパリーグの3試合が揃って2万人台の観客を迎えているのにセリーグは阪神戦だけ2万人を超え他は1万人台と言う日も珍しくありませんでした。
 かつては「実力のパ」はともかく「人気のセ」は揺るがなかったような気がしますがもはや人気面でもパリーグが圧倒し始めている様な気がします。
 そう言った意味では「巨人戦の視聴率」では野球の人気を測れない時代に入ったことを実感した1年だったと思います。
 何となく優勝決定の瞬間と言うのはファンでなくても素晴らしい物です。最近の優勝チームを見てもソフトバンクや西武、中日、阪神、かつてのヤクルトやオリックスにはある種の格を感じましたし、近鉄や日本ハム、ロッテには粗いながらというよりだからこその勢いを感じました。
 今の巨人にはその両方を感じません。どこに置き忘れてしまったのでしょうか?
 さてこれからクライマックスシリーズを経て日本シリーズを迎えるのですが、そこで巨人は置き忘れたものを取り戻せるのでしょうか?
 注目したいところです。



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読売ジャイアンツ/巨人軍物語


熱闘!日本シリーズ1976阪急×巨人

祝!!日本ハム優勝、勝手に世界一を占ってみる




写真:日本ハムの地元と言えば、ここも言えるのではないでしょうか?2軍本拠地千葉県鎌ヶ谷市の玄関新鎌ヶ谷駅

[プロ野球]日本ハムがパ・リーグ連覇@毎日新聞9/29より
プロ野球のパ・リーグは29日、北海道日本ハムファイターズが千葉マリンスタジアムで千葉ロッテマリーンズに9―1で勝ち、2年連続4回目(前身の東映時代を含む)のリーグ優勝を果たした。パ・リーグ連覇は99、00年のダイエー(現ソフトバンク)以来7年ぶり。

 交流戦までは下位に低迷していた日本ハムが交流戦で息を吹き返し、2連覇を達成しました。昨年の優勝後、打線の柱小笠原選手がFA移籍、中継ぎの要岡島投手が渡米、外野守備の要でチームで数少ない長距離ヒッターでムードメーカーと言う新庄選手引退と優勝後に主力選手が流出して4位に転落した昨年のロッテの2の舞と思われた中で、リーグホームラン最下位、得点最下位の打線を15勝を挙げて堂々のエースとして君臨したダルビッシュ投手を中心としたリーグ2位の安定した投手陣で支え、得点は少ないとは言え打点リーグ3位の稲葉選手、史上初3割、30本塁打、30盗塁を全くえないでの2000本安打を達成した田中選手を精神的支柱としたきめ細かな攻撃陣も要所要所で得点を重ねての勝利と一体感を感じました。
 そして何よりも18勝5敗と無敵を誇った交流戦での貯金を最後まで守りきっての優勝と言うのにある種上手さを感じさせます。ここ4年日本シリーズでは負けしらずのある意味格下のリーグ、打線が取れるときに点を取るならチームは勝てるときに徹底的に勝つという徹底振りには戦力はかけていても巧者と言う感を抱かざるを得ません。
 さてこれからクライマックスシリーズを経て日本シリーズに向かうのですが少し分析を数字は9/30現在です
       日本ハム ロッテ ソフトバンク 得点 失点 得失点差
日本ハム     -   11-11 9-14     514  481  33
ロッテ     11-11   -  11-10     616  519  97    
ソフトバンク  14-9  10-11  -      566  494  72

 さて取り敢えず日本ハムは得失点差は最小、ロッテに五分、ソフトバンクに負け越し、ロッテは得失点差は最大、日本ハムと5分、ソフトバンクに勝ち越し、ソフトバンクは得失点差は2位、日本ハムに勝ち越し、ロッテに負け越しとなっています。
 取り敢えずいろんな見方はありますが日本ハムが不利そうな感じがするのだけは確かです。
 それでは短期決戦で鍵を握る投手陣はどうでしょうか?主要先発投手を3人と抑え投手をそれぞれ挙げてみていきましょう。
日本ハム
ダルビッシュ 15-5 1.82
グリン    9-7  2.28
武田勝    9-4  2.54
マイケル中村 34S
ロッテ
成瀬     16-1 1.71
小林宏    12-3 2.75
渡辺俊    9-6  2.44
小林雅    26S
ソフトバンク
杉内     15-6 2.46
和田     12-10 2.82
新垣     7-9  3.58
馬原     37S
 先発は良いが押さえに不安のあるロッテ、先発に不安はあるが押さえの良いソフトバンク、その中間にある日本ハムといった感じです。ロッテはもしかしたら最優秀中継ぎの薮田投手を押さえに回す可能性もありこの辺は読みづらいですがどこも一長一短ある感じです。
 ちなみに打線側の主力打者を挙げると
日本ハム
稲葉     .335 17 87 6(左から打率、本塁打、打点、盗塁)
森本     .297 3 44 31
セギノール  .247 21 66 0
ロッテ
西岡     .294 3 40 27
里崎     .271 13 73 1
サブロー   .271 7 65 13
ソフトバンク 
大村     .312 1 30 11
小久保    .279 25 82 2
多村     .272 12 67 3
 取り敢えず得点トップはロッテのはずですがそれを微塵も感じさせないと言うのはすごいと言えばすごいです。何せ主砲サブローが本塁打10本に到達せず、20本塁打以上0、それでも点は取れると言うのはバレンタインマジックなのでしょうか?
 こうしてみると本塁打、得点ともに最下位の日本ハムですが以外に纏まりがある事が分かります。ソフトバンクは松中が怪我で欠けるのが痛いです。

 こうしてみると何となくソフトバンクはなさそうな気がします。と言うのは先発の駒がかけていること、押さえは良いのですが中継ぎに切り札がいないのは厳しいですし打線はあまりに小久保、松中に頼りすぎているような気がするので。
 一方連覇をした日本ハムはバランスは良いもののダルビッシュに次ぐピッチャーが弱く打線も稲葉を抑えられると厳しそう、ただ巧者ぶりは見逃せない感じです。
 一方ロッテは投手が成瀬一辺倒にならず中継ぎも良い投手陣は厚みを感じますし、打線も頭ひとつ抜けたバッターがいないのはこう言ったケースで強そう、何よりも4番サブローが2005年の優勝シーズンを思い起こさせます。ただ抑えの切り札に欠けるのがマイナスか。

 さて今年の日本1はどの球団になるのかセリーグも注目したい所のですが、それは今後と言うことで。



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