わたらせ渓谷鉄道

イベント見聞録:2021/12わたらせ渓谷鉄道にイルミネーションを見に行く

さて本題の前にコロナに関する役立つ情報を
新型コロナ 対策支援制度まとめ@Yahoo
・Yahooによる支援制度の情報です。
新型コロナお役立ちコーナー@首相官邸
・首相官邸での各省庁の対策のまとめサイトです。
新型コロナウイルス感染症について@神奈川県
・神奈川県庁でのコロナウィルスに関するまとめサイトです。
新型コロナウイルス感染症に関する情報(2020年4月3日更新)@横須賀市
・横須賀市役所でのコロナウィルスに関するまとめサイトです。
横須賀市・横浜市公共交通各社の新型コロナウイルスに関する対応について
・横須賀・横浜地区の公共交通各企業のコロナ対策のリンク集です。利用者の協力をもとに3密を恐れず公共交通を利用しましょう。
横須賀公共交通バリアフリーマップの様なもの
・横須賀公共交通バリアフリーマップの様なものです。横須賀に車椅子で来られる際などにどうぞ
新型コロナウイルスワクチン接種の概要@横須賀市
・横須賀市のコロナウィルスワクチン接種に関する情報です。

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写真:暗い中で申し訳ありません。わたらせ渓谷イルミネーション1号→4号

さて2回連続で申し訳ないですが、またしてもイルミネーションです。柄に合わないという突込みは気にせず行きましょう。今回はこちらになります。

第18回わたらせ渓谷鐵道各駅イルミネーション@わたらせ渓谷鉄道

群馬県桐生市と栃木県日光市を結ぶわたらせ渓谷鉄道です。わたらせ渓谷鉄道は毎年駅イルミネーションを行っていて結構昔に言った覚えがありますが、久しぶりの参加です。

上毛電鉄のイルミネーションはこちらにどうぞ
イベント見聞録2021~上毛電気鉄道赤城南麓一日フリー切符デジタルフリーパスでいくイルミネーション巡り~

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写真:桐生駅とイルミネーション

まずは始発駅の桐生駅へ向かいます。ちなみにわたらせ渓谷鉄道はもともとJRから経営分離された第3セクター鉄道なので桐生駅ではJRと同居しています。そしてイルミネーションもおとなしめです。

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写真:一日フリーきっぷとプレゼントのマスク

さて最初の写真にあるわたらせ渓谷イルミネーション1号で早速イルミネーション巡りに向かいます。珍しい2両編成の車内で1日フリー切符を購入します。現在1日フリー切符のプレゼントとしてマスクが配布されているのでそれをもらいます。シルクのマスクとの事でどこで使うかちょっと楽しみになります。

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写真:下新田駅のイルミネーション

さて隣駅である下新田駅のイルミネーションを見ていきます。下新田のイルミネーションでは桐生まつりとはっぴのイルミネーションが印象的です。桐生祭りと言うのは聞いたことがないですが桐生で祭りと言うと八木節発祥の地と言う事で八木節祭りが夏に行われます。ただコロナの影響で今年の八木節祭りはダンス八木節祭りが中止になるなどなかなか大変だったようです。

桐生八木節まつり

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写真:相生駅のイルミネーション

続いては相生駅、東武線との乗換駅です。こちらは「AIOI」と言うイルミネーションが印象的ですが、「2015年の公共交通を作る会」と言う団体の作ったらしいパネルに張り付いているものも印象的でした。

わ鐵を支える人々@わたらせ渓谷鉄道

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写真:イルミネーションとは違いますが

あと相生駅ではイルミネーションとは違いますがこんなものもありました。現在放映中のぐんまちゃんと一緒に記念撮影ができるので聖地巡礼の一環として訪れてみるのもよいかもしれません。

アニメ「ぐんまちゃん」公式サイト

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写真:運動公園のイルミネーション

続いては運動公園駅、実際各駅短い停車時間で取っているのでちょっとお見苦しい写真が多くなってしまいますがご注意ください。

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写真:大間々駅のイルミネーション

続いては大間々駅わたらせ渓谷鉄道にとっては運行の拠点となる駅です。さすがにこの駅のイルミネーションはそれなりの規模でした。また雪だるまやトナカイは分かるのですが、なぜかキノコのイルミネーションもありました。この辺はキノコが名物なのかもしれません。

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写真:上神梅、水沼駅のイルミネーション

続いては上神梅と水沼の両駅、本宿に関しては良い写真が撮れませんでした。水沼駅に関しては昼間は温泉施設があるので温泉巡りを行うのに行ってみても面白いかもしれません。

水沼駅温泉センター

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写真:花輪駅のイルミネーション

続いては花輪駅、花輪駅近くにある旧花輪小学校の卒業生に童謡「兎と亀」の作詞をした、童謡の父と称される石原和三郎がいる為、兎と亀を模したイルミネーションが印象的です。旧花輪小学校は記念館として土・日公開されています。

旧花輪小学校記念館

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写真:中野駅(上2つ)、小中駅(下2つ)のイルミネーション

続いては中野駅、小中駅です。利用した列車は桐生→間藤間の行きがわたらせ渓谷イルミネーション1号、帰りは4号を使っているのですが、4号では停車直前に列車内の照明が消灯され、幻想的なイルミネーションがより綺麗に味わう事が可能となっていました。

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写真:神戸駅(上1つ)、沢入駅(下2つ)のイルミネーション

続いては神戸駅、沢入駅の2駅です。神戸駅はこうべではなくごうど、沢入駅はさわいりでなくそうりと読む難読駅です。神戸駅は富弘美術館等の観光施設の最寄り駅であり、また駅にもレストラン清流と言う東武でかつて走っていた特急車両を利用したレストランがあり、そこで駅弁も販売しているので旅気分を味わう際はどうぞ

列車のレストラン清流@わたらせ渓谷鉄道
富弘美術館

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写真:原向駅(上一つ)、渡良瀬川(下2つ)

続いては原向駅、ここからは栃木県日光市に入ります。そして順番は前後していますが、沢入~原向駅間では渡良瀬川のイルミネーションも見れます。渡良瀬川のイルミネーションは本当に幻想的で、昼間の渓谷もよいですが、こんな渓谷もよいものです。

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写真:通洞駅(上1つ)、足尾駅(下2つ)

続いて通洞駅、足尾駅、日光の市街地に入ります。わたらせ渓谷鉄道に乗っていると桐生~大間々の市街地、上神梅~原向の渓谷地域、原向~間藤の市街地と言う3地域に分かれるように感じます。そのためこの地域はイルミネーションだけでなく市街地の街の明かりもあり、それを見るとホッとします。

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写真:間藤駅のイルミネーション

最後は間藤駅、上毛電鉄のイルミネーションのメインが大胡駅であるならわたらせ渓谷鉄道のメインはこの間藤駅でしょうか?実際駅舎や展望台、植え込みだけでなく、様々なイルミネーションが彩を添えています。またわたらせ渓谷鉄道の本数から、各駅で下車するのが難しい面があり、列車の中からイルミネーションを楽しみ駅でじっくりイルミネーションを見るのが間藤駅に偏ってしまうという面もあります。
また間藤駅からは日光方面のバスが連絡していて間藤駅行きの列車渓谷イルミネーション1号や桐生駅行きの渓谷イルミネーション2,4,6号もバスと接続可能です。そう考えると日光観光の帰りにわたらせ渓谷鉄道のイルミネーションを見て、桐生などでもう1泊等と言う観光も可能です。興味のある方はぜひ試してみてください。

⑩足尾 JR 日光駅線@足利市

如何だったでしょうか?イルミネーションに関しては列車内からの撮影になったためな糖液を除くとなかなか全容をお伝え出来なかったのが残念ですが、もし興味を持たれた方がいたら、2022年2月末まで実施していますので、是非とも訪れてみてください。

わたらせ渓谷鉄道レポートその2:神戸駅、水沼駅、花輪駅~ローカル線を守ると言う事~




写真1水沼駅で待ち合わせを行う間藤行列車

 さて前回に引き続きわたらせ渓谷鉄道の旅を続けていきましょう。

神戸駅~地域の愛情あふれる場所~





上写真2:神戸駅
下写真3:この地域を代表する観光施設富弘美術館の案内看板

 さて最初に訪れたのは神戸駅です。こうべと書いてごうどと読みます。この駅は渡良瀬川をせき止めて作られた草木ダムの最寄り駅で草木湖や国民宿舎サンレイク草木、富弘美術館や童謡ふるさと館など沿線髄一の観光拠点駅として知られます。






写真4,5:神戸駅を彩る光景(ホームの植栽、水車のレプリカ)

 わたらせ渓谷鐵道開業15周年記念事業の一環として、4月3・4日の二日間、同鐵道神戸駅構内及びレストラン清流内で『神戸駅 花桃祭り』が行われた。
 5年前に沿線住民や渓谷鐵道ファンほかの篤志により、神戸駅構内から草木トンネルの間に植樹された約300本の花桃がこの時期満開を迎える。

日刊桐生2004年4月5日[わたらせ渓鉄で花桃祭り」より

 訪れた日には盛りは過ぎていたのですが、神戸駅と言うと花桃をはじめ花の名所として知られています。そしてその背景には上の記事にあるようなファンや沿線住民の鉄道に対する愛情が伺えるエピソードがあります。ちょうど3年前に知り合いに誘われわたらせ渓谷鉄道のシンポジウムに参加した際、その前夜にちょうど国鉄足尾線の頃に存続運動に関わっていた方に話を伺う機会を持つ事が出来ました。その頃の活動と言うと「乗って残そうではダメだ」と現在ではネガティブに語られる乗車運動ではあったのですが、とにかく「自分達の鉄道を残したい」と言う時代の熱意に触れられたのは良い体験でした。
 この熱意の続きにあるものがこの神戸駅の花桃であったり、冬のイルミネーションであるのだと思います。また会社は違いますが銚子電鉄のぬれ煎餅の騒動にも同じ熱意が伝わっているのだと思います。
 神戸駅だけではなくわたらせ渓谷鉄道には写真にあるような植栽がホームにある駅が多いのですがその全てではないにしてもいくつかは同じ様な熱意、そして愛情の産物なのかもしれません。

水沼駅~生き残る為のベンチャーマインド~



写真6:水沼駅

 続いて訪れたのは水沼駅です。この駅はなんと言っても駅のホームに温泉があることで知られています。






写真7,8水沼駅温泉センターとその看板

 その温泉の名前は猿川温泉水沼温泉センターせせらぎの湯です。イメージキャラクターは河童のカッピー何だか隣の県の漫画家さんに漫画にしてもらいたいキャラクターです。そんなかわいらしい伽羅に恵まれたこの温泉、売りは渓谷を望む露天風呂です。一見駅に温泉!!と言うインパクトで売っているように見えて、きちんと本格温泉の基本(?)を押さえている所が侮れません。カラオケのある大広間や静かな中広間、そして食堂サービスや売店もあり、この日は大広間で地元の方がカラオケに勤しんでいました。きっと地域のコミュニティセンターとしても機能しているのだろうそんな感じもしました。
 上毛電鉄のレポートでも書いたのですが最近この手の温泉施設が増えてきて温泉好きには嬉しい所ですが、この温泉センターの開業は1989年、20年近く前に気楽に立ち寄れる温泉施設を作ったベンチャーマインドは見逃せない物があります。






写真9,10:神戸駅の列車レストラン清流

 そしてそのベンチャーマインドは水沼駅だけで無く神戸駅でも発揮されました。そう列車レストランの清流です。列車の乗り継ぎ時間の関係でここにはいけなかったのですがそれでも鉄道好きにとっては1度立ち寄ってあのリクライニングシートでゆったり食事をしてみたい物です。
 しかし何故こんなベンチャービジネスを鉄道会社がやっているのでしょうか?そう言った疑問がわいてきます。
 その答えを探すとすれば結局この路線が国鉄分割民営化の際「赤字が多すぎて国鉄では抱えきれない」と言う事で3セクになった路線だからと言う事になるのでしょう。 単に鉄道だけでは食っていけないだからこそ新しい収益源を開拓するそのベンチャーマインドが沿線住民やファンに対する運営側の鉄道を残す為の姿勢なのかなと感じます。




写真11:水沼駅に進入するトロッコ列車

 それは実際線路の上でも開花しています。上の写真はその象徴とも言えるトロッコ列車です。わたらせ渓谷鉄道は渡良瀬川の渓谷をはじめとする自然の美しさも大きなセールスポイントです。それを生かすために早い段階からトロッコ列車が走っていました。そしてトロッコ列車だけでは寒い季節に対応できないのでサロンドわたらせと言うお座敷列車も走るようになりました。この列車ではお弁当や各種料理を食べながらの企画列車や日光方面、イルミネーションへのツアー等でも活用されています。




写真12:水沼温泉センターのお土産チョコクッキーのハッピー、カッピー

 そしてこのベンチャーマインドは最近では銚子電鉄に影響されたわけでは無いですがオリジナルグッズなどのおみやげ物に展開されています。上の写真のクッキーは職場のお土産に買った物ですが鉄道グッズと言うと鉄道ファンに偏りがちな中でこう言った食べ物系はぬれ煎餅では無いですがそうでない人へもアピールできるのは大きいです。
 ローカル鉄道の存続と言うのは単純に赤字をどうするかお客さんをどう増やすかとなりがちですが鉄道と言う資産を使っていかに新しい、生き残れる事業を起こすかと言う側面もあるのではないかそんな事を考えさせられた水沼駅でした。
参考
わたらせ家族
越後屋でございます
このうつけものが

花輪駅~わたらせの宝物を発信する為に~



写真13:花輪駅

 最後に訪れたのは花輪駅です。この駅はもともと東村の役場の最寄り駅だったのですが東村が合併しみどり市になった関係で役場最寄り駅で無くなったと言う敬意を持ちます。




写真14:うさぎと亀の像

 この駅を降りて最初に目をつくのが写真にあるうさぎと亀の像です。何故この像があるかと言うとこの地区はうさぎと亀の同様の作曲者である石原和三郎の出身地だからです。童謡のふるさとと言うアピールポイントが一目で分かる中々粋な計らいです。




写真15:花輪宿をイメージした小庭園

 そして駅から出てみると今度は和風の小庭園が目に付きます。これはこの地域がもともと宿場町だった頃の光景を再現した物と思われます。
 花輪地区はもともと花輪宿と呼ばれる足尾銅山からの銅の輸送の為の宿場町でした。そして今でも銅蔵と呼ばれる銅を一時保管していた蔵も残っていて公開されています。




写真16:旧花輪小学校記念館

 又ホームからは古い小学校の建物が見えます。この建物は廃校になった小学校を利用してわたらせ渓谷鉄道を含めた地域の光景を展示している記念館です。当然古い小学校だけに時間割が張ってあったり、小学校で使っていた道具があったりと実は隠れて懐かしい気分に浸れる施設でもあります。
 こうして見るとこの駅は駅にいながらにしてこの地域の見所がダイジェストで見れると言う便利な施設であるのが分かります。逆に言えばこの地域の人達は駅を地域の観光情報(地域の宝物)の発信拠点として活用しているともいえます。
 実は3年前のシンポジウムに参加した際前日に泊まったのがこの地域(馬と鹿の刺身が美味でした。きっと立派なバカになれたと思います)だったのですが、この場所で鹿島鉄道のレポートで書いた鉄道を廃線すると観光客が激減すると言う話を聞いた場所でもあります。その際にもう1つ聞いてショックだったのはこの地域の観光客1人当たりの経済波及効果が300円と言う話でした。
 お金の話と言うと眉をひそめる方も多いと思うのですが、わずか300円と言う事はお土産の1つも買わない、食事もしていかない、ただ観光施設に来て見物して帰る人が大半と言う事です。確かに観光施設を見るのが観光だと考えればそれでも良いのかもしれませんが、何となくそれでは味気ない気がします。
 例のごとく何故だろうと考えてみたのですが2つの自分なりの案が浮かびました。
・この300円と言うのは東村(当時)と言う小さな村の物でお土産や食事・宿泊といった値段の張ることは桐生など周辺の比較的大きな都市で行うのではと言う事
・もう1つは車で来る人が多いので例えば列車の待ち時間などの時間的なものの余裕が無い事と飲酒が出来ないなどの行動の制限が出てくる
 と言う2つです。前者は仕方ない事なのですが後者に関しては旅として正しいのかなきちんと地域の宝物が伝わったのかなと言う疑問が浮かびました。

 過程を無視して結果しか見ない・・・これは現在の社会の問題点としてよく語られる事です。仕事などで考えれば仕方ない側面があると思うのですが、個人的には鉄道好きだからか過程と言うのは楽しみの一つですが、旅ですらそれと言うのは寂しい事に感じます。観光の為に地域の宝を磨き続けてきた地域の人たちは尚更ではないでしょうか?そう考えると乗車運動をしてきた人の熱意、ベンチャーマインドを発揮してきた鉄道会社の人たちのベンチャーマインド、鉄道を存続させるためのエネルギーの源にはそんな自分達の地域の宝物を伝える為の手段を守って行こうと言う意思があるのかもしれない・・・そんな事を考えたわたらせ渓谷鉄道のたびでした。

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わたらせ渓谷鉄道レポートその1:大間々駅~桐生地区鉄道ネットワークの狭間で~




写真1:桐生駅に停車中の間藤行2両編成

 さて1週間以上前の出張の話ですが訪れたのは上毛電鉄だけではありません。わたらせ渓谷鉄道にも訪れてみました。わたらせ渓谷鉄道はもともと足尾鉱毒事件で知られる足尾銅山の銅を輸送する鉄道として開業したものの、1970年代の銅山閉山、1980年代の国鉄分割民営化と言う荒波の中廃線の危機に陥ったのを地元の熱意で第3セクター鉄道として生き残った経緯があります。




写真2:沿線のボランティアによって実施された冬季のイルミネーション@沢入駅

 ただ21世紀に入り第3セクターになった際に積み立てた基金が枯渇し始め、起死回生を狙ったゆめ切符と言う年間フリーパスもあまり上手くいかず再び苦境に立たされています。とは言え沿線のボランティアによるイルミネーション企画など地味ながらも地元の熱意によって生き残りに向けた試行錯誤を測っている鉄道です。
参考:がんばれ! わたらせ渓谷鉄道



写真3:わたらせ渓谷鉄道1日フリーパス

 さて今回は1日フリーパスを利用して駅を巡ってみました。値段は大人1800円、子供900円と言う価格で終点間藤までの往復で元が取れます。桐生・相老・大間々・通洞の各駅及び水沼駅温泉センターにて発売されています。




写真4:大間々駅

 さて今回は4月に訪れた駅の前に少し桐生地区の複雑な鉄道ネットワークを象徴する駅を取り上げたいと思います。まず桐生市に乗り入れる路線について整理しましょう。
東武桐生線:赤城で上毛電鉄、相生でわたらせ渓谷鉄道に接続
JR両毛線:桐生でわたらせ渓谷鉄道に接続
上毛電鉄:赤城で東武桐生線に接続
わたらせ渓谷鉄道:桐生でJR両毛線、相生で東武桐生線に接続
 4路線あるのですが他の3路線と接続する路線がまったく無く上毛電鉄、JRにいたっては接続路線が1路線しかない状況にあります。






写真5,6:上毛電鉄~わたらせ渓谷鉄道の隠れた乗換駅、上:赤城駅(→大間々駅)、下:桐生球場前駅(→運動公園駅)

 ただそれを補完するかのように少し歩けば乗換に使える駅と言うのもいくつかあります。
上毛電鉄西桐生駅~JR,わたらせ渓谷鉄道桐生駅:徒歩5分程度
上毛電鉄桐生球場前駅~わたらせ渓谷鉄道:徒歩5分程度
上毛電鉄、東武鉄道赤城駅~わたらせ渓谷鉄道大間々駅:徒歩15分程度
 こうして見ると東武鉄道~JRの乗換は不便ですが他はこの隠れた乗換駅でフォローされている感じです。特に上毛電鉄桐生球場前駅開業によって上毛電鉄中央前橋方面~わたらせ渓谷鉄道足尾方面のアクセスが向上した感があります。
参考:上毛電鉄・上信電鉄応援サイト「JoJo」




写真7:大間々駅で並ぶ桐生~大間々の区間列車と間藤行列車

 ただ逆に言えば旧大間々町、現在みどり市大間々地区~桐生方面でわたらせ渓谷鉄道と上毛電鉄で乗客を奪い合っている形となっている訳です。実際わたらせ渓谷鉄道では桐生駅発の18本中7本の列車を大間々までの区間列車として対抗を試みているのですが実際は
わたらせ渓谷鉄道桐生~大間々:1日18本、昼間(10:00~16:00)6本、21~100分毎
上毛電鉄西桐生~赤城    :1日35本、昼間(10:00~16:00)12本、30分毎
 ととても互角の勝負とは行かず私が何度か乗った範囲では大間々までの区間列車はいつもがらがらでした。逆に大間々より先に行く列車は比較的乗車率が良く、大間々までの乗客はそれほどいなかったのが印象的でした。
 また観光客の主要ルートと言える相生での東武特急との接続を見ると
東武特急相生着
9:22→9:39大間々行
10:40→10:45間藤行(トロッコ列車接続)
11:21→11:43大間々行
11:52→12:02間藤行
12:52→13:41間藤行
13:52→無し
14:52→15:06間藤行
15:52→15:59大間々行
10分以内で接続し大間々より先へ行く列車は8本中わずか2本と言う接続の悪さです。大間々より先に行く列車全て合わせても接続率は50%と言うのではやはり使いづらいと言えると思います。
 何となく乗換を便利にしたのだから区間列車で競合するのでなく路線の強みを出せる大間々以遠を強化して上毛電鉄や東武鉄道とのネットワークを生かして欲しいと感じます。

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