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新豊岡市長に関貫氏「演劇のまちなんかいらない」 現職を批判@神戸新聞2021/4/25より
当選確実の一報が入った関貫氏の選挙事務所(兵庫県豊岡市大手町)は、大きな喜びに包まれた。
当初、3回連続の無投票が予想された同市長選。市議会で保守系会派の代表を務めた関貫氏が立候補の意向を明かしたのは、3月議会の最終日。告示のわずか20日ほど前だった。
「演劇のまちなんかいらない」。現市政に真っ向から異議を唱え、「市民の感情に合っていない」と繰り返し有権者に訴えた。
「主人公は市民」と訴え、公約は、子育て支援に重点を置いて0~3歳児の子ども医療費の無料化を掲げた。「但馬の他の自治体並みにすべき」と訴えた。
「今のままでいいのだろうか。市民の共感はあるのだろうか」。同じ思いを持つ市民の票を取り込み当選を果たした。
さて重要選挙である兵庫県豊岡市長選挙で新人である関貫久仁郎氏が市長を4期務め、うち3期が無投票当選と言う圧倒的な現職を「演劇のまちなんかいらない」と訴えて破り初当選を果たしました…さて豊岡市って何?と思われた方も多いと思います。どうやら当blogのメイン記事と化している若者の人生を食らいつくす怪物~平田オリザ発言に思う~でおなじみの平田オリザ氏の拠点であり、豊岡市で演劇と言うとオリザ氏が真っ先に浮かぶという事で言ってみれば反オリザと言うスタンスを前面に出した市長が生まれたらしく、多分この記事を書き始めた2021年4月26日は当blog開設以来最大のPVを叩きだしそうな勢いの為、少しこの選挙について書いてみたいと思います。
豊岡市@wikipediaより
豊岡市(とよおかし)は、兵庫県の北部(但馬地域)に位置する市。但馬県民局管轄地域。豊岡都市圏を形成する県北部の中心都市で、兵庫県で最も面積が大きい市でもある。
日本で最後の野生コウノトリの生息地として知られ、保護・繁殖・共生の事業が行われている。
2005年(平成17年)4月1日 - 城崎郡城崎町・竹野町・日高町・出石郡出石町・但東町と合併し、改めて豊岡市が発足。
さて本題に行く前に豊岡市について少し調べてみましょう。wikipediaによれば兵庫県の北部日本海側但馬地域の中心都市であり、2005年に志賀直哉の「城の崎にて」の舞台でも有名な温泉地城崎町などと合併し面積的には兵庫県最大の都市となりました。ちなみに応仁の乱で有名な山名宗全の生誕の地でもあります。
平田オリザ@wikipediaより
2021年、国際観光芸術専門職大学学長に就任予定[23]。
平田オリザ略歴@青年団より
2020.03. 芸術総監督を務める、青年団の新拠点・江原河畔劇場が『隣にいても一人』でプレオープン。
2019.10. 城崎国際アートセンター芸術監督としての実績等が評価され、兵庫県文化賞を受賞。
2019.09. フェスティバルディレクターを務める豊岡演劇祭が第0回のプレ開催として始動。
2019.01. 演劇祭などを通じた兵庫県豊岡市の活性化への貢献が評価され、「関西元気文化圏賞」特別賞を受賞。
2017.08. 2019年から2020年をめどに、青年団の活動拠点を兵庫県豊岡市へ移転することを公表。
2015.04. 城崎国際アートセンター芸術監督就任。
続いて豊岡市の演劇の象徴である平田オリザ氏と豊岡市との関りを見ていきましょう。平田氏が芸術総監督を務める劇団である青年団による略歴などを見ると、2015年に城崎国際アートセンター芸術監督就任を機に大きくかかわるようになり2019年に豊岡演劇祭プレ開催、2020年に青年団の新拠点が出来、2021年に開校した国際観光芸術専門職大学では学長を務めるなど関りを増やしていきます。
城崎国際アートセンター@wikipediaより
城崎国際アートセンター (KIAC) は、2014年にオープンした舞台芸術に特化したアーティスト・イン・レジデンス[1]。芸術監督は劇作家・演出家の平田オリザ[2]。兵庫県豊岡市にある城崎温泉に位置する。 1つの大ホールと6つのスタジオ、22名が宿泊可能なレジデンス施設で構成される。 滞在アーティストは年一回の公募により選ばれる。 選考方法は選考委員会とアートセンタースタッフの選考による。 選考アーティストは最短3日間から3か月間の滞在が可能。その間の宿泊費、ホール、スタジオ使用料は無料となる。 館長は田口幹也[3]。
2014年(平成26年) 4月 1980年代に建設された県営の大会議館を市が改装し開設[4]
「江原河畔劇場」改修工事現場ツアーが開催されました@豊岡市2019年12月11日より
2019年12月6日から8日までの3日間、旧豊岡市商工会館を改修工事中の「江原河畔劇場」(日高町日置)で、内部を市民らに公開する現場ツアーが行われました。
江原河畔劇場は、20年3月末の完成を目指しており、オープン後は、劇作家・平田オリザさんが主宰する劇団「青年団」の小劇場や市民交流スペース、カフェなどに生まれ変わります。これを機に、青年団は、活動拠点を東京から豊岡市に移転します。
豊岡市では、青年団やその劇団員らを受け入れることで
・センスの良いまち
・創造的で面白いまち
・多様な人・物事を受け入れるリベラルなまちづくりを加速させ、Uターン・Iターンする若者を増やすとともに、日高地域、特に江原駅周辺の活性化 など
アクセス@国際観光芸術専門職大学より
JR 山陰本線 豊岡駅より徒歩7分
教育の特徴@国際観光芸術専門職大学より
芸術文化と観光が地域活性化に果たす役割を理解し、両分野の視点を生かし、地域の新たな活力を創出するプロフェッショナルを育成。
「芸術文化観光」という新たな学問分野を開拓します。
世界を舞台に活躍する演劇人、ダンサーが教員として在籍。220人収容の劇場やスタジオなど舞台芸術を学ぶための施設も充実。
1年次に全員が演劇的手法による「コミュニケーション演習」を履修。演劇を活用して表現力や協調性などを身に付け、多様な人々との交流が必要な、これからの社会で必須となる「対話的コミュニケーション能力」を養成します。
観光が着地型観光へと変化を迎える今、地域の魅力をあらためて多様な視点から掘り起こし、地域を活性化する人材を育成します。そのためのマネジメント力、マーケティング能力を多くの実習を通じて養成します。
そして平田氏が大きく関わった3つの施設を見ると意外だったのは地域的にばらけている事で、これは最近合併によって拡大した豊岡への配慮として評価できるところです。そしてその3施設には共通する特徴がみられます。
・外から人を連れて来て一定期間以上地域に定住することを前提としている(アーティスト、青年団、学生)
・アートや演劇を志す人たちが集まる
・行政の補助を前提としている(アートセンター:市立の施設、劇場:市から土地の払い下げ、大学:県立)
青年団の豊岡移転について@青年団2017/9/2より なお、豊岡市内には、演劇人が常勤・非常勤で働ける多くの雇用が存在する。
一見ハイセンスな若い人たちが集まり、地域を盛り上げてくれるように見えますが、最もオリザ氏に近く長い付き合いである青年団にオリザ氏が呼び掛けた「演劇人が常勤・非常勤で働ける多くの雇用が存在する」と言う言葉が象徴している様にオリザ氏が集めた若者たちはアートや演劇では経済的に成り立たず、地域の雇用や行政の補助を当てに豊岡に移住してきたようにも見えるのではないでしょうか?
関貫 久仁郎@Facebook2021/4/7より
これじゃいけない!変えなきゃいけない!
思いが募りすぎた。
どこへ行くんだ?このまちは。
ほんとうにいいのか?
豊岡って「価値のないまち?」
そんなことないよね。
みんなの 「ふるさと」 だから。
やってやる!! 巨人に向かって。
みんなのために 市長になる!
でも、現職はすごい! なんでもできる。
なんかに 負けてはいられない
そしてこの時期は2019年10月の消費増税、2020年のコロナ禍にも被る時期です。観光が主要産業の豊岡市にとっては他の地域に比べてその悪影響は大きかったように思います。その中で言い方は悪いですが「都会で食い詰めたアーティストたち」を気前よく迎え入れる市長はどのように見えたのでしょうか?今回の市長選挙で勝利した関貫 久仁郎氏の豊岡って「価値のないまち?」と言う問いかけはそんな思いの象徴に思えます。
アートと地方の危険な関係〜「アートフェス」はいつまで続くのか?@週刊現代2016/9/24より
なぜかといえば、何がアートであるかを定めるのが、あくまで大都市から訪れるプロデューサーや観客だからである。その意向を汲み、民俗的なものやスピリチュアルなもの、教科書的歴史を参照する作品など、分かりやすい「地方らしさ」を備えるものだけが、アートの仲間入りをさせてもらえるのであり、それ以外の膨大な地元作家の作品は、「どこにでもある」ものとして無視される。
アートによるまちづくりや、アートフェスティバル、それらは平成を通じて地方の活性化の有効な手段として様々な地域で取り組まれてきました。平田オリザ氏をある意味で優遇した豊岡市もその1つでしょう。しかしそれは地域が自立し活性化するというよりも大都市のえらいアーティストにいかに気に入ってもらえるかの競争となり、その地域の魅力や能力をいかに伸ばし発揮させるかよりも大都市のえらいアーティストを優遇する事が優先される本末転倒な状況を生み出していないか豊岡って「価値のないまち?」と言う市長候補の言葉はそんな問いかけをしているのかもしれません。