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人気記事ランキング202408

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今年の夏も扱った。

こんなものも書いています。よろしかったらご覧になってください。

クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう
クルマを1台減らす方法を考えよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその1
クルマ通勤から脱却しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその2
歩いてみよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその3
電車の乗ってご褒美に美味しいケーキを食べよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその4
バスに乗ってイオンモールに映画を見に行こう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその5
選挙の時は選挙公報を見てきちんと投票しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう外伝その1

さて2024年8月のランキングです。

1.令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~
2.令和の大きな宿題その9~平成の主役たちの黄昏ニート・ひきこもり女性に思う~
3.no more war! no more deflation!!
4.若者の人生を食らいつくす怪物~平田オリザ発言に思う~
5.令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~

1位には令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~が初の1位に入りました。

株価 過去最大の値下がり ブラックマンデー超え“4つの要因”@NHK2024/8/5
円相場 一時1ドル=141円台まで値上がり 約7か月ぶりの水準に @NHK2024/8/5

8月は日銀の金利上昇、米国の雇用統計からの景気懸念、によるラックマンデーを超える大幅な株の下落と円高が起こりました。個人的には来るべきものが来たかと身構えましたが、株に関してはあっさり戻り、ドルに関しては戻らなかったのが印象に残りました。現在絶賛実施中の大統領選挙の結果も含め注視し、必要な対応を取っていく必要があるかなと思っています。

ウクライナのクルスク侵攻、宣伝戦でもロシアに痛撃 歴史的大失態を隠しきれず@Forbes2024/8/19

また後半にはウクライナによるロシアクルクス地域の振興にも度肝を抜かされました。ちなみに1位の記事では今年の予測として停戦に関する動きが出る事に関して書いていますが、戦争が2年半以上続く中でロシアにせよウクライナとそれを支える欧米を中心とした各国にせよある種の倦怠感が出てくる中停戦となるにしてもできるだけ優位な形で行いたいウクライナの意思が出てきたのかなと感じています。

2位には令和の大きな宿題その9~平成の主役たちの黄昏ニート・ひきこもり女性に思う~が久しぶりに入りました。

高齢親の死体遺棄事件、全国で相次ぐ 背景に8050、9060問題か@毎日新聞2024/7/16
令和の大きな宿題その21~ある夫婦の死と取り残されたお嬢様~

この記事では80代の医師が離婚して実家に戻ってきた50代の娘親子に経済的に依存されて疲弊しているという週刊誌記事をベースに書いたのですが、世の中では実家パラサイトしている子供が親の死にうまく対応できずトラブルになるケースが増えています。この状況にどう対応していくかと言うのは大きな課題となっていくような気がします。

3位には終戦の日の月らしく娘の身売りや欠食児童などの惨劇で知られ、その後の軍国主義化への道の大きなきっかけとなった世界恐慌時の金解禁を取り上げたno more war! no more deflation!!が入りました。

経済・物価の反応確認しつつ、適時かつ段階的に利上げ必要-日銀意見@Bloo,berg2024/8/8

8月の株価暴落時、あっさり株価が戻った背景の1つは早い段階で日銀副総裁が「経済・物価の反応確認しつつ、適時かつ段階的に利上げ必要」と発表したことによります。こういったデリケートな時期に「金利正常化」「円安解消」と言った大義名分にこだわった結果戦前に起こったのが日中太平洋戦争であり、平成に起こったのが就職氷河期だと思います。この2つの悲劇を令和に繰り返さないため、次の首相には大義名分よりもデリケートな状況に不適切な対応をしないことにこだわってほしいものです。

4位には若者の人生を食らいつくす怪物~平田オリザ発言に思う~が入りました。

セクハラ・アカハラ疑惑のお茶の水女子大に関する小山氏の新note記事が公開、神山翼氏は沈黙を続ける@together
お茶の水女子大・ハラスメント疑惑、大学教員が名誉毀損に該当する可能性を警告

某女子大の教員がアカハラを行い、ネットインフルエンサーにタレコミがあったと話題になっています。当然それが事実かを判断しかねる部分はありますが、1つ感じるのは平然と大学名教員名を挙げて多くの人がツイートし炎上しているという状況は注目されます。正直な所少なくない大学の先生の権威は地に落ちているし、彼らに恨みつらみを感じていて何かの疑惑の段階で炎上と言うリンチをしたいと思っている人は多い、そういった状況自体は理解しておく必要はあるのかなと感じます。

5位には令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~が入りました。
ある意味で2位の記事にあたる人たちの予備軍と言える低所得中年未婚女性がどれだけいるかの推計、200万近くいる彼女たちは決して小さなものではないと思います。

お金の話外伝~ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか~

そんな彼女たちへの対処としては何となく介護などの人で不足な業界で働いてもらい年金繰り下げ需給の制度やNISA、iDeCo等を用いて出来るだけ期間を長く働き貯めることでこれから老後資金を蓄えてもらう方向に行くのではと思います。個人的には何らかの形で新しい資料を用いて2024年版を作りたいところですが果たしてどうなるやらと言ったところです。

いかがだったでしょうか、暑さと台風などが続く時期ですが無理をせずに体を大切に、今月も筆者と読者の皆さんに幸多からんことを


人気記事ランキング202407

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良くも悪しくも話題になった選挙

こんなものも書いています。よろしかったらご覧になってください。

クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう
クルマを1台減らす方法を考えよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその1
クルマ通勤から脱却しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその2
歩いてみよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその3
電車の乗ってご褒美に美味しいケーキを食べよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその4
バスに乗ってイオンモールに映画を見に行こう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその5

さて2024年7月のランキングです。

1.高橋しょうごの言葉を思い出す選挙~都知事選2024に思う~
2.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
3.1993年はもう終わったんだという喝!!~張本・三浦カズ騒動に思う~
4.令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~
5.男性を結婚と言う投資にいかに引き戻すのか~出生数回復の切り札~

1位には高橋しょうごの言葉を思い出す選挙~都知事選2024に思う~が入りました。

石丸伸二は劣化版蓮舫なのかもしれない

都知事選と言うとある意味蓮舫候補と共にもう1人の主役とも言える石丸候補に関して上のような記事を書いています。一応有料記事ですが、おまけ以外は無課金で読めますのでもしよろしかったらどうぞ
さてこの記事の主役は3位になった蓮舫候補、元グラビアアイドル、ニュースキャスターでメディア乗りが良く、また政権交代の様なあいまいな風によってのし上がっていた言うなれば平成の時代を象徴する政治家である彼女が言い方は悪いですが、無様に負けて平成の政治が終わったのを示したのが今回の都知事選挙の本質ではないかと言うのがこの記事のコンセプトです。

暇空茜氏vs東京都国家賠償請求訴訟、1万1千円支払い命令+公文書不開示決定取り消し@together

その一方で昭和の川上戦略の有効性を示した小池知事は言うなれば昭和の街頭演説や政見放送を行わず文字通りネットオンリーの選挙活動を行ったひまそらあかね氏が令和の象徴のように思います。しかしどちらも平成の政治の道よりも厳しい道です。昭和の道は離島の様な小さな票にも気を使うわけですし、後者は徒手空拳、実質1人で国家賠償請求訴訟で勝訴するなど小さくない実績があっての事です。ある意味政局の風に乗り、メディアで持ち上げてもらうという平成時代の政治の終わりは多くの政治家たちに投げかけるものは大きいのかなと思います。

2位にはお金の話その5~復活する金利が問うもの~が入りました。

日銀が追加利上げ検討、0.25%に 量的引き締めも決定へ@日経新聞2024/7/31

さてとうとう0金利も解除し金利復活の時代へのカウントダウンが始まりました。この記事は昨年10月のYCCコントロール緩和の際に書いた記事ですが、そろそろ本格的な金利復活の時代では現金を持つものが有利で、ここでも平成からの脱却と言うのが裏に見えてきます。




この記事で取り上げた絶対仕事辞めるマンさんはこの時代を象徴しているかなと思います。彼の場合は彼女がいた為「FIRE VS 結婚」という対立軸となりましたが、恋人がいないのでお金を貯めて何かしらのきっかけでFIREへ移行する中高年男性は少なくないと思います。

3位には1993年はもう終わったんだという喝!!~張本・三浦カズ騒動に思う~が入りました。

『パーティーが終わって、中年が始まる』にかこつけて日本社会を語ってみる

先月は有名ブロガーシロクマ氏がこんな記事を出して注目されました。

J1湘南の新スタジアム負担「無理」 平塚市長がチェアマンに直訴へ@朝日新聞2024/4/29

シロクマ氏の記事を読んで思い出したのはJリーグ、相変わらずリーグ誕生当初からのスター三浦カズ選手が現役選手として注目されていますが、新たなスター選手が現れず、試合で使用されるスタジアムの問題で地域自治体との軋轢もじわりじわりと報道されることが増えています。平成のリーグ設立とワールドカップ出場をはじめとしたパーティが終わり、令和の苦い現実と向かい合う時期に来ている、そう言った場所は増えているように感じます。

4位には令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~が入りました。1~3位の記事が言うなれば平成が終わり、令和に入ると言う象徴的な減少とすれば、この記事で書かれている中年未婚女性は平成の取り残された存在の象徴なのかもしれません。

婚活に苦戦する「子供部屋おばさん」の失態。アラフォー以上で結婚できる人・できない人の特徴【カリスマ婚活アドバイザー・植草美幸さん】@ミモレ@2023/7/15

実際婚活の現場では男性にお勧め出来ない存在としてこういった子供部屋おばさんが言われるケースもあるようです。彼女たちをどうするのかと言うのが今後少なからず政治的なテーマになりそうですが果たしてどうなっていくのか注目したいところです。

5位には男性を結婚と言う投資にいかに引き戻すのか~出生数回復の切り札~が入りました。

『韓国の出生数:2023年は23万人、日本を遥かに凌ぐ勢いで出生数が減少中』…ちなみにソウルの出生率は0.55、現在の韓国における4年制大学の定員合計は34万人です。@together
北欧5か国の出生率が大幅に減少しています@note

少子化に関しては先月は都知事選があったのもあって注目されたと思うのですが、ここ最近の傾向としては韓国等海外の情勢が研究者だけでなく一般の人達で言われるようになっています。そろそろ安易な補助金を求める手段だったり、むかつく事へ文句を言う為の枕でなく地に足ついた少子化対策を行う必要があると考えると好ましいところです。

如何だったでしょうか?平成が終わり令和が始まった事を意識する事の多かった7月から8月は読んでくださる皆様、そして私にとっても良い月になる事を祈念します。


人気記事ランキング2024上半期

さて6月も終わりましたので誰が待っているかは分からない2024年上半期ランキングの時間です。 ただその前に軽く6月の月間ランキングです。
1.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
2.1993年はもう終わったんだという喝!!~張本・三浦カズ騒動に思う~
3.令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~
4.令和の大きな宿題その18~中高年独身女性の貧困問題を整理する~
5.令和の大きな宿題その9~平成の主役たちの黄昏ニート・ひきこもり女性に思う~

1位にはお金の話その5~復活する金利が問うもの~が入りました。6月には1ドル160円円台後半と37年ぶりの円安水準となり、また電気ガスなどの補助も無くなったことで物価高が意識されたのか読まれました。
2位には1993年はもう終わったんだという喝!!~張本・三浦カズ騒動に思う~が入りました。三浦カズの復帰の情報が入り、そろそろ57歳のカズのプレイに対してこの記事が書かれた2015年に比べて厳しい意見が増えている様な気がします。
3位には令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~が入りました。都知事選が話題ですが東京都が導入されるらしいAI婚活アプリで低年収の女性が排除されるらしいという噂があるので、とうとうこの問題が公になるのか注目したいところです。
4位には令和の大きな宿題その18~中高年独身女性の貧困問題を整理する~が入りました。3位の記事にも通じるのですが、中高年独身女性の問題がクローズアップされそうですが、この記事を書いた頃と比べ所謂ホストの問題で貧困女性に向けられる視線が変わってきそうな気がします。
5位には令和の大きな宿題その9~平成の主役たちの黄昏ニート・ひきこもり女性に思う~が入りました。3,4,5位に同じようなテーマの記事が入りました。中高年独身女性の少なくない数が親世代の経済的なフォローを受けていると思うのですが、団塊の世代が80歳の声を聴く現在、今後どの様な展開になっていくかと言う不安はあります。

10~8位:努力する方法
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ローカル線の記事をいっぱい書きました。

10位 令和の大きな宿題外伝~電車を失った街が語る事~2020年7月(1月5位)

10位には福井県で起こった京福電鉄廃線~えちぜん鉄道設立に関する、所謂負の社会実験と言われる流れを中心に書いた記事が入りました。

政治家とブレインの意地を見せてほしい~吾妻線を考えるその2~
先人の築き上げた資産を安易に手放すのか~吾妻線と万座温泉に思う~
芸備線改善策を考える

今年は5月6月にこれからの在り方の議論が始まった関係で広島県の芸備線、群馬県の吾妻線を取り上げてみました。赤字旅客線の議論と言うと通学だったり、観光だったりに偏りがちですが、やはり大切なのはその地域に応じた多様な移動のニーズにいかに応えるか、掘り起こすかという事なのではないかと思います。という事で芸備線では通学、吾妻線では観光と言う議論では抜けていた部分を中心に書いています。またこういった議論が巻き起こるだけに列車本数などかけるコストを必要最小限にして赤字も最小化している感がありますが、やはり線路を生かすためには一定の投資が必要になってくるのかもなと言うのも感じました。

選挙の時は選挙公報を見てきちんと投票しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう外伝その1

またえちぜん鉄道本体に関してはマガジンでも取り上げてみました。マガジンは家計の視点で書いている面が大きいですが、書いて感じたのはやはり鉄道などの公共交通は地域の資産であり、その地域の資産が失われたり毀損したりするとその付けは車の保有費や、渋滞による通勤・通学時間の増加、子供の通学の為の送迎時間など、人的・経済的な負担が各個人の押し付けられるのだなと改めて感じました。

9位 お金の話その3~単身赴任のおっさんに学ぶクルマなしの地方・郊外生活~2023年1月(1月5位)

9位にはお金の話第3弾、イエとクルマと言う私のお金話の軸になる部分を書いた話になります。また地方=クルマなしに生活できないというイメージがあるので場所と実体験もあって工夫次第で何とかなるのではと言う視点で書いています。

クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう

今年始めたマガジンはこの記事の延長線上のものです。今のところは地方都市(人口10万人以上)でクルマを1台減らして生活するための具体的なノウハウを中心に書いています。実際具体的な場所を指定しないのが難しいところです。とは言え「地方はクルマ社会」と言う言葉で終わらせるにはもったいないなと思いつつ書いていますので興味のある方はご覧になってください。

8位 お金の話外伝~ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか~2022年12月(4月5位)

8位にはロスジェネ貧困女性問題の解決案という訳ではないですが、NISAやiDeCo等について書いたこの記事が入りました。貧困問題、特に女性の貧困に関しては政治による救済と言う意見が多いですが、やれる努力に関しては纏めておくべきだろうという気持ちで書いた記事です。

「いったいホストに何千万もつぎ込む売春女のどこが貧困なんだよ(笑)」「ここです」。@Something Orange

実際所謂立ちんぼやホストの問題が出て来て以降、貧困女性の問題はあまり聞かなくなりました。正直な所ホストにつぎ込んでいる女性を政治的に救済するという構図はさすがに無理があると言った所でしょうか?個人的には自己責任と言う気はないですし、政治的救済を否定する気もないですが、「昨日より今日を良くするために努力する方法」と言うのは周知していく必要はあるのではと感じて書いています。

7位~5位:夢から覚める時
7位 令和の大きな宿題その10~少子化政策は地に足ついたものに転換できるか~2021年11月(3・4月4位)

7位には2021年11月に書いた少子化に関する記事が入りました。

なぜ? フランスやスウェーデンの出生率低下から、日本の少子化の本質を考える@読売新聞2024/5/23

少子化関連と言うと昨年3位に入ったChoose or Loose課題多き参院選2022その1平成女子に見る少子化対策の曲がり角もありますが、今年はこの記事が来ている感じです。背景には日本だけでなくアジア・欧米の先進各国でも日本同様、下手をすれば日本以上に少子化が進んでいる状況があるように感じます。変な言い方になりますが「欧州に学べと言われても欧州も少子化では」となった際に国内でどこが出生率が高いかを書いたこの記事が注目されたのかなと思っています。もしかしたら今年下半期には「おうしゅうでなく九州に学べ」と言うのが出て来るか楽しみです。

6位 令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~ 2023年12月 (1月3位、2月4位、3月3位)

6位には昨年末に書いた今年の展望記事がランクインしました。

仏総選挙、極右・国民連合が首位 マクロン氏の与党連合3位に@AFP通信2024/7/1
ニューヨーク・タイムズ、バイデン氏に大統領選撤退要求@日経新聞2024/6/29

さて先に言うと円安解消予想が外れて申し訳ありませんでした。とは言え、即決を避けるべきと言う状況はほぼあたりかなと思います。とは言えアメリカ大統領選挙では現職バイデンの苦戦が伝えられ、フランスでは総選挙でメディアから極右と呼ばれている勢力が躍進するなど政治的な変調が少しずつ進んでいるように思います。こういう時代は即決を避けるべきと言うのは心にとめておいても良いのかなと思います。

5位 令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~2020年1月 (5月1位、6月3位)

5位には2022年の年間ランキング以来この記事が入りました。

東京都がマッチングアプリ、夏にも実用化 「独身」「年収」証明必須@朝日新聞2024/6/4

さて都知事選真っただ中ですが、その東京都で夏にも導入されそうなマッチングアプリが少し話題を呼んでいます。年収証明が必須の様でその様子に敷居が高いという反応もあるようです。男性の場合基本的に婚活に関わる事では年収証明が必須だったので反応は主に女性になると思いますが、こう言った事で段々潜在化していた「親から自立できない中年未婚女性」が顕在化して行くように感じます。

3位その1:夢から覚めた後
3位 令和の大きな宿題その18~中高年独身女性の貧困問題を整理する~ 2022年12月 (4・5月2位、6月4位)

3位には同数で2つの記事がランクインしました。1つは中高年独身女性の貧困問題をまとめたこの記事です。

シリーズ都知事選「小池都政チェック」 抜け落ちた中高年単身女性の困窮対策 大学の非常勤講師として41年 社会保険に入れず年金は月5万円弱@生活ニューコモンズ2024/6/30より

中高年単身女性でつくる「わくわくシニアシングルズ」の大矢さよ子さんは「東京都の40代〜50代の独身女性は47万人。死別女性の3万人、離別女性の17万人を足した数の2倍以上です。地方から東京に出てきて、ずっと非正規で働いてきた人も多い。なのに、ここに目を向けた施策がない」とみる。


8位の記事にも少し書いた部分ですが、かつてに比べて貧困女性への視点は厳しくなりつつあり、またこの記事でも忘れられがちですが今の4~50代は就職氷河期世代と考えると厳しいのは女性だけではないという前提も忘れてはいけません。貧困女性だけ救済するというのは年々政治的に難しくなってくるのではないでしょうか?

東京都知事選挙立候補者一覧@東京都選挙管理委員会

実際都知事選の選挙公報を見てもシングルマザー対策はあっても単身の貧困女性への施策はないです。当然厳しい経済状況にいる人への対処は必要ですがそこに男女の区別はないという方向に向かうのではと感じます。これは平成の男女平等という夢がその実現によって覚めていく光景に思えます。

3位その2:経済圏時代の勝敗
令和の大きな宿題その26 イトーヨーカドーの苦境があらわす経済圏の時代 2024年2月(2月2位、4月3位)

もう1つの3位には大手スーパーのイトーヨーカドーが東北・北海道などで大規模な閉店を行った際に書いたこの記事が入りました。

セブン&アイHD イトーヨーカ堂などスーパー事業の上場 検討へ@NHK2024/4/10
そごう・西武 西武池袋本店の改装計画公表 売り場面積は半分に@NHK2024/6/11

イトーヨーカドー関連のニュースを見るとコンビニ以外の「モノを売る」商売の未来に関して暗澹たる気持ちになります。ライバルであるイオンを見ると金融を軸とした経済圏を築いた事で生き残っていく状況が見て取れたというのがこの記事のポイントです。

『Suica』『PASMO』が熊本県のバスで使えなくなる!? 代わりに「クレジットカード導入」の理由@TBS2024/5/27

ただその分経済圏を巡る争いも増えていきそうです。熊本で起こった交通系ICカードを巡る騒動はその前兆なのかもしれません。

第2位:夢から覚めた後に
第2位 コスパと言う言葉が語るもの 2015年9月(3月1位)

2位にはまさか10年近く前に書いた記事が入りました。

「結婚を避け、子供をもたない」ほうが人生のコスパが良い…現代の日本人に起きている"憂慮すべき変化"@President@2024/3/17

背景にはこの記事を書くきっかけとなった熊代亨氏のblog記事があったのですがその2024年版と言える記事が出てきたからと思われます。熊代氏の「結婚までコスパで考えている人が増えたから非婚化が進んでいる」に対する反論は記事で書いた様に「年貢の納め時」と言う言葉がある様に昔も結婚に関してコスパを考える人が多かったと言う他ないですが、10年前と同じことを書きたくなった状況を見るに、今は2015年よりも悪化しているという事なのでしょう。

あまりのリスクに"まともな男性"は恋愛市場から去り問題男性が残る…「不同意性交罪」が引き起こす皮肉な現象@President2024/3/1

同時期に御田寺圭さんが「不同意性交罪」に関する懸念を書いているのですが、私はそちらの方が本質をついていて、もし熊代氏の思っている問題を解消する手段があるとすれば、恋愛・結婚へのハードルを下げると言うか、とにかくカップルを作り男性に「年貢の納め時」と諦めてもらうしか無かろうと思います。仮にそれをしなければ5位の記事に書かれた親元から自立できない中高年未婚女性が増え、彼女たちが親の死後貧困化し様々な騒動が起こるだけだと思います。そしてその兆候は見え始めているように思います。

令和の大きな宿題その21~ある夫婦の死と取り残されたお嬢様~

ただその為の政治的な困難を考えると難しいと言う他ないですが、ただ7位の記事が今年読まれたことが語る様に多くの先進国でそれが問われているのではないでしょうか?

1位:金利が復活する時代に
1位 お金の話その5~復活する金利が問うもの~ 2023年10月 (1月2位、2月1位、3月2位、4月1位、5月3位、6月1位)

1位には昨年10月長期金利が1%近くなったのを機に書いたこの記事が入りました。1位3回、2位2回、3位1回と全月3位以内と安定しPV数も2位に2.5倍以上と圧倒的でした。

10年物国債表面利率、1.1%に上げ 異次元緩和前水準に@2024/7/2

さて記事の主人公とも言える長期金利は停滞した時期もあったものの、そろそろ1%の声がはっきりと聞こえてくるようになりました。

住宅ローン、変動型も金利上げ auじぶん銀行が7月から@日経新聞2024/6/27

そして上がるあがると言われていた変動金利型の住宅ローンの金利上昇の足跡も聞こえてきました。「銀行にお金を預けても金利はつかない」、「金利は上がらないのだから金利の安い変動金利で住宅ローンを借りる」と言った平成末期の常識が徐々に崩れ始めて来たと言う感があります。その中で金融資産、特に貯金がある人が有利で彼らの動きが左右するものが大きいと言うのがこの記事での結論です。実際彼らが金利の上がった預金や国債を選ぶのか、それとも投信や株を選ぶのか、不動産を選ぶのかこう言った事が注目されます。


また若い世代に関してはこれまでの結婚離れに加えてFIRE志向が拡大していくのではと予測しています。

上半期まとめ
如何だったでしょうか?ランキングの太字のサブタイトルを書いていて思ったのは平成後期の様々な前提条件(=夢)が崩れて(=覚めて)きて剥き出しの令和と言う時代の光景が見え始めてきたのがこの半年ではないかなと思います。果たして今年の下半期が読者の皆様と私にとってどのような半年となるでしょうか?良き半年である事を祈ってこの記事を閉じたいと思います。


人気記事ランキング202405

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こんなものも書いています。よろしかったらご覧になってください。

クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう
クルマを1台減らす方法を考えよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその1
クルマ通勤から脱却しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその2
歩いてみよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその3
電車の乗ってご褒美に美味しいケーキを食べよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその4
バスに乗ってイオンモールに映画を見に行こう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその5さて2024年5月のランキングです。

さて5月のランキングです。

1.令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~
2.令和の大きな宿題その18~中高年独身女性の貧困問題を整理する~
3.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
4.芸備線改善策を考える
5.令和の大きな宿題その22 令和のイエはどうなるのか~負動産、限界ニュータウンが語るもの~

1位には令和の大きな宿題その1~親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか~が実に2021年10月以来2年半ぶりに入りました。

「弱者男性」は「差別」されているのか? 社会から“排除”されてきた「低学歴中年男性」の支援に必要な視点@ 弁護士JPニュース2024/5/24

ここ最近弱者男性と言う言葉がメディアで出てきます。この言葉の対になるのがこの記事で100万人いると推測している中高年未婚貧困女性となると思うのですが、何となく弱者男性を諸悪の根源とでも言っている様な世論を見るとむしろ潜在的に深刻になっている中高年未婚貧困女性から目を逸らすための藁人形に見えて仕方ないのですがいかがでしょうか?

2位には令和の大きな宿題その18~中高年独身女性の貧困問題を整理する~が2か月連続で入りました。

女性にとって「結婚・出産の価値」が急落している…経済学者が指摘する「30代前半女性の未婚率4割」の背景@President2024/5/28

さて非婚化と言うと「強くなった女性が結婚から逃避した」みたいな論が多いのですが、個人的には経済的な自立に十分な年収300万円以上の所得を得ている女性の比率を考えると何となく眉唾です。経済的な自立により選択肢が増えている女性よりもむしろ非婚化により結婚と言う制度に包摂されずに潜在的な貧困層となっている女性の方が圧倒的に多く、彼女たちの問題が顕在化した時にどうなるのかと言うのは今後の懸念です。

3位にはお金の話その5~復活する金利が問うもの~が先月から2ランクダウンで入りました。

長期金利1.075%、上昇どこまで 市場「日銀政策読めず」@日経新聞2024/5/29

さてこの記事を書いた昨年10月以来小康状態にあった長期金利がとうとう1%を超えました。個人的には政治的、相場的な事情により何のかんので少しずつ金利が上がっていくんだろうなと感じています。

対外純資産 471兆円余 円安進展で5年連続過去最高@NHK2024/5/28

正直な所日本は世界一の対外純資産を抱える持てる国であり、物価も他の先進国より安定しているので、焦って動かない方が良いというのが正直なところですが果たしてどうなるのかは注目していきたいと思います。

4位には芸備線改善策を考えるがリリース当月にランクインしました。

令和の大きな宿題その15 バス転換と言う贅沢が許されない時代に~赤字鉄道路線廃止問題に思う
令和の大きな宿題その12 JR西日本が投げかけたもの

さて所謂ローカル線問題の個別路線の話です。芸備線のダイヤ、利用者数の状況を見ていて思ったのは高校生の通学に適した列車があるのかと言う基本的な部分の注目度の低さです。当然高校生の通学だけでこういった路線を黒字化できるとは言いませんが、公共性、収益性双方の柱となる部分をもう少し考えてみる必要があるのではと感じます。

5位には令和の大きな宿題その22 令和のイエはどうなるのか~負動産、限界ニュータウンが語るもの~

が入りました。3位の記事の所でも書いた様にこれからじわりじわりと金利が上がっていく中で真っ先に問われてくるのは不動産の問題、バブルとその崩壊をぎりぎり見てきた世代としては一軒家を得る為に一生働き詰める社会の限界を感じますが、果たしてどうなっていくんだろうと思わずにいられません。

如何だったでしょうか?6月が書き手の私にとっても皆さんにとっても良い1月でありますように。


人気記事ランキング202404

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こんなものも書いています。よろしかったらご覧になってください。

クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう
クルマを1台減らす方法を考えよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその1
クルマ通勤から脱却しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその2

さて2024年4月のランキングです。
1.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
2.令和の大きな宿題その18~中高年独身女性の貧困問題を整理する~
3.令和の大きな宿題その26 イトーヨーカドーの苦境があらわす経済圏の時代
4.令和の大きな宿題その10~少子化政策は地に足ついたものに転換できるか~
5.お金の話外伝~ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか~

1位にはお金の話その5~復活する金利が問うもの~が入りました。

1ドル158円台に【記者解説】NYで円安加速なぜ 来週の注目は@NHK2024/4/27

4月は円安が加速し一時期1ドル160円まで行きました。個人的にはこれでまた利上げが煽られるのだろうなと感じます。ここまで来ると状況を丁寧に把握しつつ対応をする必要があるのかなと思います。

2位には令和の大きな宿題その18~中高年独身女性の貧困問題を整理する~が入りました。

なぜオジサンよりオバサンのほうが元気なのか…60代以降の女性が「やりたい放題」に向いている理由@2024/4/24

こういった論は多いですが個人的には60代以降と言うのは高齢者と言うより1964年以前生まれと言う印象です。逆に言うと今の50代以下は男女雇用機会均等法施行以降で段々「男女不平等故に守られる」部分が減って変ってくるのかなと思っています。

3位には令和の大きな宿題その26 イトーヨーカドーの苦境があらわす経済圏の時代が入りました。

セブン、イトーヨーカ堂株を一部売却へ 外部資本を活用@2024/4/9

セブン&アイはとうとう祖業でもあるイトーヨーカドーすら株の一部とはいえ売却するようです。本当にコンビニ専業になっていくのかなとため息が出てきます。

イオングループは「悪しき資本主義の象徴」みたいに扱われているが、やっと黒字という状態でもはや田舎の公共事業みたいなものだった@together

その中で粘り強く地方の商業施設を運営するイオンの評価が一部で上がっているようです。実際イトーヨーカドーや西友がどんどん閉鎖されていく中で評価が上がっていくのは何となくわかる様な気がします。

4位には令和の大きな宿題その10~少子化政策は地に足ついたものに転換できるか~が入りました。

Xで「九州滅亡しろ」など九州ヘイトが流行る。しかも反差別活動家が地域差別にならないと言い出す@together
九州擁護をしようとした九州の人、かえって九州の男尊女卑ぶりを見せつけてしまう「大勢の時は男を居間の座卓で酒盛りさせて女同士は台所横のテーブルで、おこげや中落ちという実は一番美味しいとこを食べながら笑い転げてるのがデフォっすが?」@together

最近男尊女卑と言うイメージのある九州へのヘイトがツイッタランドで溢れています。

ローカルハッピネス No.04 | issue+design 社会の課題に

しかしよく考えてみれば、九州地区は出生率が高く、女性の幸福度も概ね高いという調査もあります。少子化が大きな関心を集めている今人種が違う欧州よりも九州に学ぶ時代に入っているのは私だけでしょうか?

5位にはお金の話外伝~ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか~が入りました。
2位の記事が女性の貧困に関するものであれば、こちらは貧困予備軍に陥っている女性達への処方箋と言った所です。



直接は関係ないですが「努力するのには環境が重要」と言う認識が共有されて来たのですが、なんと言うのかある種の努力アレルギーが出て来ているように感じます。私も努力と言う言葉はそれほど好きではないですが、ただそれが「今を良くしていく為の一歩」を遠ざけているのであればもったいないなとも感じます。

クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう

このサイトを作ったきっかけの1つは「地方はクルマ社会」と言う言葉で「クルマを1台減らして家計の固定費を減らし、家計を改善する」為の試行錯誤が放棄されているのではないかと言う危機感があっての事です。もしよろしかったらこちらもご覧になってください。

如何だったでしょうか?皆様にとっても私にとっても今月が良い1月でありますように


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さて2024年3月のランキングです。

1.コスパと言う言葉が語るもの
2.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
3.令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~
3.令和の大きな宿題その10~少子化政策は地に足ついたものに転換できるか~
5.お金の話外伝その3 都会の独身女性と言うお客様~スープストック騒動に思う~



1位にはコスパと言う言葉が語るものが入りました。

「結婚を避け、子供をもたない」ほうが人生のコスパが良い…現代の日本人に起きている"憂慮すべき変化"@President2024/3/17

先月ブロガー・精神科医の熊代 亨氏の上の記事が話題になったのですが、結婚・子供に対してコスパで語るというのは一見最近の話の様で「年貢の納め時」と言う言葉があったように昭和の頃でも似たような考えがあるのではないかという事、何よりこの記事が書かれたころには熊代 亨氏自身も同じことを書いていたというのが面白かったのが読まれた理由ではないかなと思います。

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年齢別の未婚率の推移@社会実情データ図録より

また重要なのはここ20年くらいで言えば30~34歳の男性の未婚率は変化はなく、ここ20年で言えば多かれ少なかれコスパに近い事がいわれる中で結婚したりしなかったりと言う状況は変わっていない事なのかもしれません。

2位にはお金の話その5~復活する金利が問うもの~が入りました。

令和の大きな宿題外伝その9 まさかの大台突破が語る悪くなさと言う意味でのジャパンアズNo1の時代
令和の大きな宿題その27 マイナス金利緩和が攻める選択肢~皆を取るか、余裕ある住宅ローン保有者を取るか~

先月は日経平均が大台の4万円突破と日銀のマイナス金利解除と言う2つの大きなイベントが起こりました。株価に関しては3月末の権利落ち後大台を前後し、マイナス金利解除に関しても金利の変化そのものは0.1%程度ですが、金利に関しては次の緩和の話題が出る等2010年代のお金環境から徐々に切り替わり、資産に関する利回りが意識される場面、住宅・自動車ローンの金利が気になる時代に徐々に向かっていくのではと考えています。

3位には令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~が入りました。2位の記事が新しい時代の訪れを考えたものなら、こちらは新しい時代の心がけかなと思います。バブル崩壊やリーマンショックを目の当たりにした世代だからかもしれませんが、やはりどこかしら暴落のリスクが頭の片隅に浮かんできます。
ただ現段階でレバレッジをかけた不動産投資と言う話はそこまで聞かないので大丈夫だと思いますが、変動金利主体で融資率90%以上が多い現状の住宅ローンの状態は薄く広まったレバレッジ投資の様にも思います。お金に関しては最終的にここで決めていくところですが、個人的には慎重に判断してやっていこうとは思っています。

同率3位には令和の大きな宿題その10~少子化政策は地に足ついたものに転換できるか~が入りました。

2023年の出生数、過去最少 75万8631人 推計より12年早い少子化@毎日新聞2024/2/27

2月末に出生数の発表があった為、3月に少子化の話題が盛り上がってきたという事から見られたようです。

「フィンランドの出生率1.26へ激減」子育て支援では子どもは生まれなくなった大きな潮目の変化@2024/2/20

ただこれまでと大きく変化したのはこれまで「欧州を学べ」、「子育て支援」と言った「正しい」やり方一辺倒だったのが段々こういった「正しい」施策に関して綿密な検証がなされてきているように感じます。背景には少子化対策に対する負担が可視化される機会が増えた事が大きいと思われますが、それこそ1位の記事のキーワードである「コスパ」が政策への視線にも注がれてきているというのは健全な事ではないかと思います。

5位にはお金の話外伝その3 都会の独身女性と言うお客様~スープストック騒動に思う~が入りました。



先月こんなツイートが話題になったようです。投資家(笑)としての私が投資しない業種としては「女性向けの商売」があるのですが、これは私が持てない男性で女性の細かい趣向が分からないのが大きいのですが、女性向けの商売と言うのは男性へウィングを広げづらいというのも理由にあります。実際既存客の趣向で中高年男性など巻き込めない属性が多い商売は今後少子化で縮小均衡に向かうしかないのではと感じます。

如何だったでしょうか4月が皆様にとって私にとって良い月でありますように

人気記事ランキング202402




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写真:お金をかき集めたいところです。

さて2024年2月のランキングです。

1.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
2.令和の大きな宿題その26 イトーヨーカドーの苦境があらわす経済圏の時代
3.令和の大きな宿題外伝その8~冷静になれ「日本の最も訳の分からない1日」2024年2月15日報道に思う~
4.令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~
5.Choose or Loose課題多き参院選2022その1平成女子に見る少子化対策の曲がり角

1位にはお金の話その5~復活する金利が問うもの~が1月ぶりに入りました。

日銀総裁 “今後も物価上昇続く デフレでなくインフレ状態”@NHK2024/2/22

先月には日銀植田総裁が衆議院予算委員会にてインフレを認める発言を行い注目されました。年初から続く円安も含めて考えると、金利復活の日は近づいているのかもしれません。金利が復活した後は「現在お金のある人」が有利になる時代になると予測したのがこの記事です。個人的にはインフレを望む声と物価・為替の沈静化を望む人のどちらが多いかで左右されると思うのですが、果たしてどうなるのか注目したいと思います。

2位には令和の大きな宿題その26 イトーヨーカドーの苦境があらわす経済圏の時代が当月リリース記事として入りました。ちなみに1位の記事とは最後までデッドヒートを繰り広げ本当に僅差で届きませんでした。

セブン、そごう・西武に続きヨーカ堂売却を検討@東洋経済2024/2/29

さて記事の対象となったイトーヨーカ堂ですが、とうとう売却話まで出てきました。確かに利益率は低いですが、正直な所ここまで売ってしまうとセブン&アイは実質コンビニ運営企業となってしまい、コンビニがこけたら一巻の終わりだし、仕入れなどでのバイイングパワーも落ちるのが怖い所です。

日本郵政グループとJR東日本グループとの 「社会課題の解決に向けた連携強化」に関する協定締結について@JR東日本2024/2/21 記事ではイオンとの対比で金融事業の失敗が大きいのではと書いたのですが、最近興味深いのはJR東日本が日本郵政グループとの連携強化を発表した事です。例えば閑散線の沿線ででゆうちょ銀行のATMを利用する事でSuicaへのチャージなどが可能になる事で、これまでSuica経済圏に巻き込むのが難しかった閑散路線が単なる運賃で稼げない路線からSuica経済圏の入口と言う意味で存在意義が増すのではないかと注目しています。

3位にはこれも当月リリース記事、令和の大きな宿題外伝その8~冷静になれ「日本の最も訳の分からない1日」2024年2月15日報道に思う~が入りました。
日独のGDP逆転、日経平均が34年ぶりに3万8000円台突入、名目成長率の日中逆転と様々な大きなニュースが相次いで報道された2024年2月15日に圧倒されて落ち着こうと思い書いた記事です。

日経平均株価 4万円の大台に迫る 終値として史上最高値を更新@NHK2024/3/1

そしてその後日経平均はバブルも含めた最高値を更新し、今後史上初の40000万円台も迫る展開となりました。投資家としてはうれしい限りですが、一方でバブル崩壊後の経済の低迷を知っている身としては怖さも感じています。

4位には令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~が入りました。

ウクライナ戦争開始2年、勝つのはどちらか 米陸軍退役大将に聞く@CNN2024/2/25
「ロシア勝利」濃厚か 欧米の力は低下し、世界は新たな多極化時代に突入 矢野義昭@週刊フジ2024/2/3

経済指標を見ると、インフレは落ち着きつつあり、円安は更に進むという感じですが、ウクライナ戦争の状況は複雑化しているみたいです。すでに開戦から2年経ち、一進一退の中でロシア勝利と言う言葉すら出始めています。単純にどちらかが明確な勝利者がすぐ現れるとは思えないというのが個人的な見立てでアメリカ大統領選挙などをきっかけに何らかのアクションが起こるのではと思いますが果たしてどうなるでしょうか?

5位にはChoose or Loose課題多き参院選2022その1平成女子に見る少子化対策の曲がり角が入りました。

去年の出生数75万人余で過去最少を更新 「今後さらに減少か」@NHK2024/2/27
「結婚氷河期」見えぬ未来 婚姻数90年ぶり50万組割れへ@日経新聞2024/2/16

さて2023年も出生数過去最少を更新しました。ただ興味深いのは婚姻数が50万組割れした事で婚姻数も注目されている事でしょうか?少子化対策では子育て支援が主で婚姻に関しては完成婚活くらいしか見られないですが、子育て支援をいくらやっても出生数が減少を続けている事を考えると、何らかの方向転換が行われるか注目されます。

如何だったでしょうか?今月が書き手である私にとっても読者の皆様にとっても良い月でありますように

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さて2024年1発目1月のランキングです。

1.お金の話その3~単身赴任のおっさんに学ぶクルマなしの地方・郊外生活~
2.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
3.令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~
4.お金の話その2~まず100万貯めるんだ~お金の主人になるために
5.令和の大きな宿題外伝~電車を失った街が語る事~

1位にはお金の話その3~単身赴任のおっさんに学ぶクルマなしの地方・郊外生活~がはじめて入りました。

もう車が買えなくなったアメリカ人──年収10万ドルの壁@NEWS WEEK2024/1/16

実際アメリカでクルマ離れが大偉大的に起こっているという話ではないと思いますが、先月はこんな記事が少し話題になったようです。日本で言えば平成期に急激にクルマ社会化が進んだと思うのですが、2010年代以降クルマ社会の有形・無形のコストが家計の面でもジワリジワリと知れ渡って来たというのはあると思います。令和の時代に急激な脱クルマが起こると迄は思いませんが、実家住まいや夫婦で1台のクルマを共有する光景と言うのが不定期そうな気がします。

2位にはお金の話その5~復活する金利が問うもの~が惜しくも4か月連続1位ならずで入りました。

金利復活、日本株でインフレに勝つ 近づく日銀緩和終了@日経新聞2024/1/21

能登半島地震の影響があり市場では円安傾向ですが、それでもマイナス金利解消などの金利復活への観測が続いています。

ことしの税制改正 住宅ローン減税の見直しや資産移転促す改正@NHK2024/1/15

その一方で住宅ローン減税の見直しが今年の税制改正で行われ、新NISAがスタートしたのを考えると、「貯蓄から投資」と言うよりも「不動産から金融資産」への転換と言うのが意識される機会が増えてきそうです。

3位には令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~が入りました。さて2024年はいろいろ動きそうだから落ち着いて即決を避けようと書いた記事です。

能登半島地震であえて問う、20年後に消滅する地域に多額の税金を投入すべきか@JBPRESS2024/1/11

そして記事を書いたときには思いもつかなかったような厄災である能登半島地震に対して過疎地域の復興を止めろと言う即決的な論が繰り広げられています。確かにこういった論は分かりやすいですが、例えば過疎地域でちょっとした仕事と国民年金で経済的に成り立っていた高齢者が都市部に移住したらそれを維持できるのかと言った部分も考えていかないと片手落ちの様な気がします。

4位にはお金の話その2~まず100万貯めるんだ~お金の主人になるためにが2022年9月以来のランクインとなりました。

2024年は自分の資産をもっと外貨に換えておこう@東洋経済2024/1/6

新型NISAが始まったのもあって投資に関する情報がにぎやかです。

小倉優子 NISA恐ろしく疑う「国の推しには裏が」→堀江氏が反論「お得で素晴らしい制度」僕は使わない@デイリースポーツ2024/1/12

一方で小倉優子さんの発言が注目されましたが懐疑的な意見も目立ちます。確かにどちらも分かるのですが個人的には投資と言うきっかけから「持たざる」状況から脱する一歩目を踏み出す人が増えると良いなと考えています。この記事で取り上げた「まず100万貯めるんだ」と言う言葉にはそういった雰囲気があって味わい深かったので取り上げた次第です。「親ガチャ」なんて言っても良いですが、でもそこから一歩目を踏み出しお金の主人となる人が増える2024年であってほしいものです。

5位には令和の大きな宿題外伝~電車を失った街が語る事~が入りました。

北陸エリア 運行情報@JR西日本

能登半島地震の影響で七尾線やのと鉄道等被災地の鉄道の被害が目立ちます。ここ最近地方の旅客鉄道の廃線問題がある事もありますが能登の周りの北陸地方ではこの記事で取り上げたえちぜん鉄道を筆頭に様々な鉄道が危機的状況になりながら地域の力で復活し、輝きを取り戻した鉄道の多い地域です。厳しい状況ではあるものの七尾線やのと鉄道も同じように新しい輝きをもって復活してほしいと思います。

如何だったでしょうか?今月も読者の皆様にとっても私にとっても良い1か月である事を祈ります。

人気記事ランキング2023年間

令和6年能登半島地震の関連情報@気象庁
能登半島地震 各地で義援金の受け付け始まる 義援金・支援金窓口まとめ@NHK2024/1/5
さて最初に1月1日に能登半島を中心とした日本海沿岸地域で大震災が発生しました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方が1日でも早く日常を取り戻す事を祈念します。

さて2023年12月のランキングです。

1.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
2.令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~
3.お金の話外伝その3 都会の独身女性と言うお客様~スープストック騒動に思う~
3.平成の終わりに考える外伝3:あるポップシンガーの歩んだめずらしい人生、素晴らしい人生
5.令和の大きな宿題外伝~電車を失った街が語る事~

お金の話その5~復活する金利が問うもの~が3か月連続1位、令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~が記事リリース後1週間で2位に入りました。3位にはお金の話外伝その3 都会の独身女性と言うお客様~スープストック騒動に思う~平成の終わりに考える外伝3:あるポップシンガーの歩んだめずらしい人生、素晴らしい人生が同数でランクイン、5位には令和の大きな宿題外伝~電車を失った街が語る事~が入りました。

続いては本番2023年の年間ランキングに移ります。

10位~7位:普通が揺さぶられる時代
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不動産に絡んだ話を書いた一年でした。

10位 令和の大きな宿題その22 令和のイエはどうなるのか~負動産、限界ニュータウンが語るもの~2023年3月(3月3位、7月3位、上半期8位)

さて10位には不動産の話を取り上げたこの記事が入りました。「結婚し子供が生まれたら子供を育てるために一戸建てやマンションなどを購入し、一生かけてそのローンの返済を行う」と言う団塊の世代以前から続いていた生活スタイルですが、現状初代世代の人生の店じまいを迎える時期を迎え彼らが購入した家に対して「負動産」「限界ニュータウン」と言う言葉が与えられている反面、現役世代が結婚や子供が生まれたタイミングで家を購入するために一生ローンに縛り付けられる状況を見ると、次の時代のイエの在り方を考えていくべきではないかと言う事を考えて書きました。

お金の話その3~単身赴任のおっさんに学ぶクルマなしの地方・郊外生活~

実家に住むことによって住居費、クルマ費用を節約する事で親世帯との連結で額面年収で1~200万円経済的余裕ができることの大切さは「お金を貯める」事を考える上で真っ先に上がる事です。実際「パラサイトシングル」「子供部屋おじさん」と言った言葉が流行ったのはこういった有効性を実感している独身者が増えたことを意味しています。 住宅ローン減税の対象上限、来年下げ予定だが…国交省「据え置いて」@朝日新聞2023/11/21

今年住宅ローン減税縮小が行われます。バブル崩壊後に低金利や各種優遇措置によって続いてきた「結婚し子供が生まれたら子供を育てるために一戸建てやマンションなどを購入し、一生かけてそのローンの返済を行う」と言う生活スタイルが揺さぶられる事が増えてきそうです。

9位 お金の話外伝その3 都会の独身女性と言うお客様~スープストック騒動に思う~2023年5月(5月2位、6月5位、9月5位、12月3位、上半期9位)

9位には飲食チェーンスープストックトーキョーが子供連れのお客さん向けに離乳食の無料サービスを行うと発表した事から始まった騒動を取り上げた記事が入りました。スープストックトーキョーのような「都会で働く独身女性」向けビジネスは平成の時代最も華やかで成長性の高いビジネスと言えたわけですが、令和の時代に入って働く独身女性の「所得の低さ」、少子化による「独身女性の減少」、独身女性市場の「市場拡張の困難さ」と言った華やかさに覆い隠されていた市場の脆弱さが浮かび上がったという事なのでしょう。

「非正規の女性」が婚活で直面するつらすぎる現実@東洋経済2023/6/29

そしてそんな「働く独身女性」に関して所得や雇用形態に関する分断が起こりつつあります。かつては男性に比べて雇用形態によって結婚しづらさに差がないと言われていましたが最近は非正規雇用や働いていない女性の婚活の苦戦が言われるようになってきました。多分これからは男性同様雇用形態や経済状況によって居場所を得られづらい女性が増え、その圧迫から暴走する女性が増えてくると考えられます。当blogでもその辺を今後注目したいと思います。

8位 お金の話その4 高所得貧乏と一代果て~資産2極化の時代に思う~2023年2月(2月3位、5月3位、上半期6位)

8位には年収1000万円でも貯蓄0の人がいるというネットニュースから書いた記事が入りました。

金持ちにはわからない「親ガチャ」の悲しさ残酷さ@東洋経済2021/12/28

この記事に関しては低所得でも資産形成を行ったちるど氏を取り上げた訳ですが、個人的には若い世代に漂っている「親ガチャ」的なものへの反発も少しありました。実際年収1000万円になる為の努力は難しくても、年収300万円でも資産1000万円は可能でそれは統計でも裏付けられている事と言うのがこの記事に込めたメッセージです。

新しいNISA@金融庁

そして今軽視されている資産1000万円の価値は20年代中盤以降大きくなっていくと思われます。その中でどう努力・工夫していくかはこのお金の話で書いて行こうと思います。

7位 令和の大きな宿題その19 上がり過ぎた普通を問うもの~金融緩和の終わりに思う~2022年12月(8月5位、9・10月2位)

7位は2022年にYCCの緩和が行われたときに書いた記事が入りました。この記事は10位の説明で書いた「結婚し子供が生まれたら子供を育てるために一戸建てやマンションなどを購入し、一生かけてそのローンの返済を行う」スタイルをぎりぎりまで行っている人達の話と言えるかもしれません。変動金利で住宅金額ギリギリまでローンを組んで住宅購入する人たち、しかも返済終了予定年齢は73歳と定年をはるかに過ぎた年齢、低い金利の為、本来なら頭金とする預金を別に使っている人が多いのかもしれませんが、もしこんなぎりぎりのローンを前提として住宅購入しているのなら、やはり厳しいと言うしかないです。

老いるマンション、増えるタワマン、積み立て不足で大規模修繕や建て替えに暗雲@楽街2023/11/11より
ただ、区分所有者の高齢化などにより、管理組合役員の担い手不足が顕在化している。~中略~
国交省の2018年度の「マンション総合調査」によれば、長期修繕計画を定めて修繕積立金を積み立てているマンションのうち、「現在の修繕積立額の残高が、長期修繕計画の予定積立残高に対して不足している」と回答したマンションが34.8%に上る。~中略~
国交省は「段階増額積立方式」の249事例を分析。長期修繕計画において、計画当初から最終計画年までのすべての事例の平均増額幅は約3.58倍だった。そのうち、42事例の平均増額幅は約5.30倍。中には10倍を超えるケースもある


そして主にマンションの例ですが修繕積立金や管理組合役員など「住居購入後の負担」の問題が近年大きく言われるようになっています。特に修繕積立金に関しては購入から一定期間経つと負担増加するケースが多く問題になっています。その前提の上で共働きでぎりぎりのローンで人的にも経済的にも余裕のない所有者が増えた際にその問題がより厳しくなるのは間違いないと考えられます。それに加え2022年末から始まったYCCの緩和は金利の変化と言う形でそんなギリギリの住宅ローンを組む人たちを揺さぶっていくシーンが増えていきそうです。記事名にもありますがそんな「普通」の生活を追い求めていく事が経済的に厳しくなる世の中になっていくのではないかと思います。

6位~4位:お金・交通・中高年女性の貧困~いろいろ書いてきました~
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写真:城端線城端駅

6位 お金の話その5~復活する金利が問うもの~2023年10月(10・11・12月1位)

6位には10月から3か月連続で1位となったこの記事が入りました。7位同様日銀の政策変更が絡む記事、たまたま国債の金利を調べていた際に「意外に上がっているな」と感じて書きました。
そして金利の復活や新型NISAを見ていると「投資できる金融的な余力がある」人が有利な世の中になるのではと言うのがテーマです。

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NISA口座開設・利用状況調査結果(2023年9月30日現在)について@日本証券業協会

「投資できる金融的な余力がある」かどうかは別として現状NISA口座開設している人を世代的に見ると団塊ジュニアよりも人数の少ない30代の開設数が多く、若い世代が少しずつ金融投資への指向を強めているのが見て取れます。こういった中で今後「投資」のお金がどこに向かうかについても注目していきたいと思います。

5位 令和の大きな宿題外伝~電車を失った街が語る事~2020年7月(1月4位、6月4位、7月5位、8月4位、9月3位、12月5位、上半期5位)

さて5位には安定した人気を誇るえちぜん鉄道設立の経緯を書いたこの記事が入りました。

JR西、赤字ローカル線「ケタ違い投資」判断の背景城端線と氷見線の3セク転換に150億円拠出@東洋経済2023/12/18

昨年はえちぜん鉄道のある福井県に近い富山県でJR西日本の運行しているローカル線城端線・氷見線がJR西日本による大規模な投資負担を行ったうえで地元の第3セクター鉄道へ移管と言う話が話題になりました。富山県や福井県のある北陸地方ではえちぜん鉄道だけでなく富山ライトレール(JR富山港線から移管)、万葉線(加能越鉄道から移管)等JRや私鉄から地元に移管し活性化につなげた路線が多く、そういった経緯がこういった思い切った施策に繋がったものだと思われます。

赤字鉄道路線旅客輸送活性化策らしきもの その1:イオンバスから学ぶもの
赤字鉄道路線旅客輸送活性化策らしきもの 外伝その1~ふかや花園駅を行く~
赤字鉄道路線旅客輸送活性化策らしきもの その2:高崎商科大学前駅に見る大学と鉄道

実際「ローカル線」であるならあくまで幹線鉄道の運営企業であるJRから地域が運営する形が良いケースも多いと思われます。実際活性化の手段としてSCや大学などの学校との連携と考えると鉄道会社だけでなく地域や自治体が関わったほうがやりやすいというのは間違いなくあると思われます。

令和の大きな宿題その15 バス転換と言う贅沢が許されない時代に~赤字鉄道路線廃止問題に思う

とは言えJRの赤字路線の問題の場合純粋なローカル線と言うよりも幹線路線が多く、貨物の幹線奥羽・羽越本線を抱える秋田県知事が真っ先に「バス転換やむなし」と言ったのは「東京や大阪へ食料を輸送する路線を財政が厳しい秋田県が負担して支える必要はどこにもない」と言う意思表示の様な気がします。個人的には東京都・大阪府・愛知県・福岡県等大都市の人達も他人事ではないというのは意識しておく必要があるのではと感じます。

令和の大きな宿題外伝その6~ドライバー不足の時代令和のバス転換を考える~

また2024年問題と共に語られるドライバー不足も大きな問題です。個人的には出来るだけドライバー効率の高い鉄道を活用する事で解決してほしいと思うばかりです。

4位 令和の大きな宿題その21~ある夫婦の死と取り残されたお嬢様~2023年2月(2月2位、3月4位、7月1位、8月2位、上半期4位)

4位には世田谷で起こった死体遺棄事件を取り扱った記事が入りました。

「10年も無心され続けている」78歳母が年金月15万円のうち10万円を46歳の独居ひきこもりの娘に送り続ける理由@President2023/4/15

さて社会からも結婚からも包摂されない中年女性の問題と言うのはじわりじわりと今後きそうで、実際従弟などまで含めると「結婚していないけど経済的に自立も出来ていない」中年女性と言うのは思い当たる人も多いのではと感じます。

お金の話外伝~ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか~

個人的にはそういった女性が絶賛人手不足介護の担い手として年金の繰り下げ受給などでぎりぎりのところで自立させるというのが今後の方向性かなと感じているのですが、果たしてどうなるのか注目したいところです。

3位:逃げ道無き令和の時代を平成女子はどう生きていくのか
3位 Choose or Loose課題多き参院選2022その1平成女子に見る少子化対策の曲がり角2022年6月(1・3月1位、4月4位、5月1位、上半期1位)

さて3位には2019年の消費増税後に急激な少子化に関して調べた際に浮かび上がった平成生まれの女性の出生率低下を書いた上半期のTOP記事が入りました。上半期は3月でTOPだったのが下半期は伸び悩みました。

家事手伝いとニートの違いは?婚活で家事手伝いの女性は敬遠される?@アラサー・アラフォーの婚活体験

さて令和の婚活の主役とも言える平成生まれの女性ですが、平成との違いは家事手伝い・フリーターなど「男性では参入できない」経済状況でも婚活市場に堂々参入できたのが段々その辺が男女平等になっていっている事でしょうか?女性の社会進出が進められた過程の時代である平成時代には「家事手伝い」等「結婚も仕事もしない」女性にも逃げ道があった訳ですが、様々な制度が完成してきた令和の世の中ではこういった逃げ道が無くなっていくと思われます。その中でどの様に彼女たちが生きていくのかは注目されるのではと感じます。

2位:平成の置き土産中高年貧困女性はどう生きていくのか
2位 令和の大きな宿題その18~中高年独身女性の貧困問題を整理する~2022年12月(1月2位、2月4位、4月4位、5月5位、7月4位、8月3位、9月1位、上半期3位)

続いて2位には上半期3位の中高年貧困問題についてまとめた記事が入りました。3位の記事が平成女子ならこちらは昭和生まれの女性に関する記事となります。

nisa2023
社会実情データ図録より

3位の記事では平成女子に対する風当たりが強くなりつつあることを書きましたが、多分昭和生まれの女性に対する風邪たりも同様になるのではと感じます。上は55歳以上の男女別就業率の推移ですが現状でも高齢者の就業率は男性の方が概ね2~30%高い状況で、介護などで人手不足が言われていますから貧困女性の就業先として脚光を浴び、逆に働こうとしない貧困女性への世の中の視線は冷ややかになるのではと感じます。

1位:2010年代の大国中国の苦悩
1位 令和の大きな宿題その20 少子化の先にある女性が兵役から逃げられない時代~中国人口減少を枕に考える~2023年1月(2月1位、3月5位、4月1位、7月2位、上半期2位)

さて1位には中国が急激な少子化で人口一位の座から陥落した事と、韓国と並ぶ少子化最先進国である台湾で人員の不足から女性が兵役の訓練を行ったというニュースから書いた記事が上半期2位から2023年の覇権を握りました。

令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代~ポストコロナ・インフレ時代に思う~

さて記事でも取り上げた中国の若い世代の失業問題ですが、一説には50%近いという説もあり、彼らの行った「タンピン」と共に語られています。この失業はさすがに人口10億人1年辺りの人口が1~2000万人ほどと大きな人口を誇るだけに2020年代後半日本にも何らかの影響を及ぼすのかと言うのは注目されるところです。

「女性にも徴兵制を」韓国で何度も議論沸騰のワケ男女間のジェンダー対立、それでも平等意識は高まる@東洋経済2023/7/1

そして記事では取り上げてませんでしたが韓国でも女性徴兵制がホットな話題となっています。実際若い人口の減少の影響が出始め、また男女平等である以上義務も平等と言うのは筋の通った話ではありますが、国境を越えれば「女性でも戦場に」となるのは日本でも「男女平等」投資の回収機に入ってきているのだろうなと感じずにはいられません。

如何だったでしょうか、昨年前半はジェンダーや少子化に関わる記事、後半はお金に関わる記事が読まれ最終的に前半強かったジェンダーや少子化に関わる記事が逃げ切ったという印象です。2024年はどうなっていくのか楽しみです。
2024年が書き手である私にとっても読み手である皆様にとって良い1年である事を祈念します。

人気記事ランキング202311

さて段々寒さを感じられるようになった11月のランキングです。

1.お金の話その5~復活する金利が問うもの~
2.令和の大きな宿題 その23~ フローからストックへ、世代間対立を緩和するための配当の使い方
3.幸色のワンルーム
4.令和の大きな宿題その24 マスメディアが衰退し、ローカルとコンテンツが前面に出る時代~ジャニーズ騒動に思う
5.令和の大きな宿題その9~平成の主役たちの黄昏ニート・ひきこもり女性に思う~

1位は2か月連続でお金の話その5~復活する金利が問うもの~が入りました。

マイナス金利解除、日銀が地ならし ショック回避探る 異次元緩和 近づく出口㊤@日経新聞2023/11/28
ロシア軍撤退まで停戦せず ゼレンスキー大統領会見@共同通信2023/11/30

月末に2つのニュースが入ってきました。1つは日銀のマイナス金利解除に関するもの、もう1つはマイナス金利解除のきっかけとなったインフレを作ったと言えるウクライナ戦争の停戦に関するもの、ある意味で逆方向のニュースですが、「戦争」と「金利の無い世界」と言う2つの異常事態を巡って様々な思惑が来年は行きかいそうです。そして新型NISAも始まるのである意味で「何もしない」事も含めどう投資をしていくのかも含め様々な現状の見極めと判断が来年は問われてきそうです

2位は令和の大きな宿題 その23~ フローからストックへ、世代間対立を緩和するための配当の使い方が初のランクインを果たしました。今年は世代間対立を煽る様々な言説が行きかいました。ただその割にそのカウンター的に書いたこの記事が読まれなかったのは今年の段階では「世代間対立」と言う切り口が一部の人達を除いて注目されなかったという事かもしれません。その裏で起こっているのは何かと言うのは何かと言うのは考えていきたいところです。



様々な物議を醸しだしたこの作品も大団円に

3位には幸色のワンルームが昨年9月以来のランクインを果たしました。ツイッターのちょっとした落書きから始まった漫画がドラマ化され、ある種の人達の批判を受け騒動となり、大団円を迎えたのは少し感慨深いものがあり、ちょっとした落書きから始まったのをきちんとした物語にするために風呂敷を広げ、それを丁寧に畳んで纏めていった作者のはくり氏にはお疲れさまでしたと言う他ないです。

電車とバスで行ってみたその5:デジタルみさきまぐろきっぷで巡る女神のカフェテラス聖地巡礼スタンプラリーin三浦 20230629
電車とバスでGo!その11~女神のカフェテラスの聖地三浦海岸を少し歩く~

とは言えそれからコロナ禍を経てこういった漫画・アニメ系のコンテンツを巡る動きが定着していったのを感じる機会が増えました。個人的には別の記事でも書いたのですが書き手・作り手・演じ手が生き残っていく為地域と直接結びつき、中央やネットの論争を無視して、読者を巻き込む展開が今後は増えていくように思います。

4位には先月から1ランクアップして令和の大きな宿題その24 マスメディアが衰退し、ローカルとコンテンツが前面に出る時代~ジャニーズ騒動に思うが入りました。

第74回NHK紅白歌合戦出場歌手@NHK

さてあまり歓迎はしませんが今年の紅白では所謂ジャニーズ事務所系の歌手の参加は基本的に無い様です。その是非もそうですが、ジャニーズが抜けた穴がどの様な形で出て来るのかと言うのは注目されます。

5位には昨年の年間覇者である令和の大きな宿題その9~平成の主役たちの黄昏ニート・ひきこもり女性に思う~が昨年11月以来1年振りに入りました。今年は新規記事が頑張ってランクインするケースが多かったのですが、逆に言えば長期的にランクインする記事が少なかったかもしれません。この辺は年間ランキングでも傾向が見れそうです。ちなみに現段階ではTOP3が激しいつばぜり合いをしていて面白いランキングになりそうです。

何だか今年を振り返るような内容になってしまいましたが今年最後の1月、2023年が良い年だったと振り返られるようにお祈りしております。

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