いすみ鉄道

新社長就任に思う@いすみ鉄道



写真:新社長で新展開

 さて本題に入る前に軽く宣伝を

7/4・5・11・12・18・19・20(各土・日・祝日)
麻綿原あじさいハイキング
列車運行時間
第1便:大原駅7:44発
第2便:大原駅8:58発
第3便:大原駅10:39発
参加費:大人1000円、子供500円(上の各列車内で運賃精算を行ってください)
内容:南房総国定公園内にある麻綿原の日本アジサイは天拝園と名付けられた妙法生寺境内を中心に、約4~5万株のアジサイが咲き誇こり、例年7月上旬~下旬が見頃で、平地よりだいぶ遅く開花します。高原一帯にアジサイが咲き乱れる様はまさに壮観です。当日は養老温泉の割引チケットもついて大変お得ですので是非ご利用ください。
参考
いすみ鉄道& 無料バスで 麻綿原高原へGO!@いすみ鉄道ファン
麻綿原高原@大多喜町

いすみ鉄道新社長に鳥塚氏@朝日新聞6/29より
 第三セクターのいすみ鉄道(本社・大多喜町)は28日、株主総会と取締役会を開き、公募に応じた123人の中から審査で選ばれた鳥塚亮氏(48)を代表取締役社長に選任した。記者会見した鳥塚氏は「アニメのキャラクターを使って利用者増につなげるなどして1億円の売り上げ増を目指す。黒字化は無理ではない」と意欲的な抱負を語った。
新社長の頑張りに期待@いすみ鉄道

 さて前回も取り上げたいすみ鉄道の新社長、とうとう就任との事です。1億円の売り上げ増、キャラクター列車で売り上げ増を目指す等積極的かつ具体的な抱負に会社、沿線共に積極的な展開を見せている前任者の流れを継承し、発展させる意欲を感じました。

平成20年度決算報告@いすみ鉄道より
単位万円()内は平成19年度
営業収益   12954.8(11202.9)
うち鉄道旅客 9449.3(9750.6)
営業費用   26439.7(21738.2)
うち運送費  18851.4(14679.2)
営業損失   13484.8(10353.2)
雑収入    319.1(331.8)
寄付金    384.2(0)
経常損失   12781.6(10203.5)
補助金    7189.3(12785.1)
当期純損失  6166.8(純利益2423.4)

 さて社長就任と同時に昨年度の決算も承認されたと言う事でそちらも少し見ていきましょう。様々な要素があるのですが一番大きな要素は日常の列車運行の費用をあらわす運送費が4000万円以上増加したことでそれをい鉄揚げに代表される副業を中心とした2000万円近い増収や様々な寄付等によっても補いきれず結局経常ベースで2500万円近い損失拡大につなげてしまったと言った感じでしょうか?運送費の増加に関しては考えうる1つの要因として昨年の原油高による燃料費の増加が挙げられますがHPにのっている平成17年度まで繰り上げてみても19年度の1.46億円~20年度の1.88億円の間で言ったりきたりと言った感じで詳細は不明です。
 そして補助金を含めた当期純損失は6200万円弱、確かに新社長の言うような1億円の増収による黒字化は可能だと思われます。

何もない駅です・・・

写真:ネーミングライツで三育学院大学久我原駅に

『三育学院大学久我原駅』誕生☆ いすみ鉄道ネーミングライツ募集@いすみ鉄道ファン
いすみ鉄道 命名権:鉄道名および駅名(ネーミングライツ)募集について@いすみ鉄道
三育学院大学・短期大学・カレッジ
イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~上総中野駅他編~

 さて新社長の就任を前にも着々と増客増収の為の様々な取り組みが行われています。6月には募集していたネーミングライツにてあの秘境駅久我原駅の新名称が内定しました。地元の大学三育学院が落札との事です。

いすみ鉄道下り時刻表 JR外房線(下り)安房鴨川方面からいすみ鉄道(下り)へ
いすみ鉄道下り時刻表 いすみ鉄道上総中野-小湊鉄道(上り)へ

 ただ個人的に気に掛かるのは確かに観光客を増やすのも様々な増収策も必要なのですが現在のダイヤを見ると例えば千葉や東京方面から大多喜までの終電は東京発19:05、千葉発19:56、大多喜より先の上総中野方面へは東京発18:00、千葉発18:13と東京100km前後とは思えない利便性の低さですし、大原~城見ヶ丘から小湊鉄道沿線の高校への通学は現状のダイヤでは少なくとも上総中野廻りでは不可能です。
 こう言った地元の利便性の改善にも力を入れて欲しいと思うのは私だけでしょうか?


 さてそんなこんなで新社長を迎え入れたいすみ鉄道今後の活躍に期待しております。


新社長の頑張りに期待@いすみ鉄道


動画:新社長になってもよろしくお願いします

千葉・いすみ鉄道社長に外資系航空会社部長@MSN産経6/1
いすみ鉄道新社長(内定) 鳥塚様おめでとう♪ のりクエスト@いすみ鉄道ファン
 少し遅れましたが社長の千葉知事選挙立候補と言う事態から大株主である県の副知事が暫定的に社長を勤めていたいすみ鉄道の社長が公募され外資系航空会社部長、鳥塚亮氏(48)が内定したとの事です。
 さて本題に入る前に宣伝がてら少し現在のいすみ鉄道のイベント情報を

~6月21日(日)
ホタルウォッチングトレイン運行
 臨時運行時刻
上り:最寄り駅発?→大多喜駅発20:55→大原駅着21:26
下り:大原駅発18:15→大多喜駅発18:48→最寄り駅着?
予約関係:平日(月~金)は予約不要、土日は完全予約制、下記お問い合わせ先に往復はがきで応募お願いします 
お問い合わせ先
いすみ鉄道株式会社 総務課 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜264 、電話:0470-82-2161
大多喜町観光協会:電話:0470-80-1146
許可証:ホタル生息地への連絡バスの乗車にはホタルウォッチング許可証(500円)が必要です。購入は大多喜駅あるいはアクセス列車内でどうぞ
参考
いすみ鉄道 / 『ホタルウォッチングトレイン』大盛況@いすみ鉄道ファン
いすみ鉄道『ホタルウォッチングトレイン』(6/7~6/21)運行@いすみ鉄道サークル@Zoome

6月13日(土)
マンドリン・ギター列車運行!
運行時刻:大多喜発(10:14)⇒上総中野(10:43)⇒大多喜(11:07)⇒大原(11:46)⇒大多喜着(12:17)
内容:千葉県立大多喜高等学校マンドリン・ギター部のみなさんが、素晴らしい演奏を列車で披露してくれます!!みなさん、ぜひ聞いてください!!
参考:
マンドリン・ギター列車 & みどりさんのエッセイ@いすみ鉄道ファン

いすみ鉄道友の会総会にて@いすみ鉄道ファンより
     2008年度 2007年度 増減
普通客  143246人 128508人 11.5%増
通勤定期 45720人  50100人 8.7%減
通学定期 258860人 305160人 17.8%減
合計   439826人 483768人 9.1%減

     2008年度  2007年度 増減
普通客  51029千円 46469千円 9.8%増
通勤定期 8655千円  9026千円 4.1%減
通学定期 43465千円 51037千円 14.8%減
合計   94494千円 97506千円 3.1%減
~中略~
今までなかったグッズ販売で1,400万円、旅行業で1,100万円の売り上げ

 さて就任は28日に行われる株主総会後との事ですが、その前に現状のいすみ鉄道のことを上の引用はファンブログから友の会総会で発表されたいすみ鉄道の2008年度の経営状況の数字です。個人的に評価するのが難しい数字が出たなと言う印象を持ちます。旅客数9.1%、うち過半数を占める通学定期客17.8%減と厳しい数字が並びます。一方で単価の高い普通客が11.5%増えた事で運輸収入面では3.1%減と相当なレベルで緩和され、とうとう収入面では普通客が通学定期客を逆転したことを考えると旅客収入面で今後乗客減収入増と言うのも考えられる状況です。
 そして何より副業と言えるグッズ販売、旅行業で2500万円の売り上げ増加があったと言う事でそのまま数字を計上するなら乗客数9%減少、収入20%以上増加と言った数字が出る状況です。
 果してこの状況下でどのような采配を行っていくか新社長の手腕に注目される所です。

森田健作経済諮問会議:政策提言求め、きょう発足 /千葉@毎日新聞6月5日より
 森田健作知事は4日、私的な諮問機関「森田健作経済諮問会議」(仮称)を発足させ、5日に初会合を開くと発表した。今後の県経済のあり方を考えてもらうという。
 メンバーは、県商工会議所連合会の千葉滋胤会長(ケーブルネットワーク千葉会長)▽県経営者協会の大塚弘会長(京成電鉄相談役)▽県法人会連合会の石井俊昭会長(千葉銀行顧問)▽県経済同友会の勝又基夫代表幹事(千葉トヨペット社長)▽オリエンタルランドの加賀見俊夫会長--の5人。


 またもう1つ興味深い点は3月に当選した森田県知事のスタンスと言う政治的な問題、いすみ鉄道は対立候補の出身母体であり、また県の財界はそれを推した存在、いすみ鉄道に関しては社長公募と言う前任のスタンスを踏襲し、財界に関してはブレインとして協力を求めると言うニュースが同時期に現れたと言うのは興味深い所、森田知事と言うと所謂タレント政治家だったり、「政治と金の問題」であったりはたまた「限りなく自称に近い剣道2段」の問題であったり直接政治的手腕とは関係の無いネガティブな問題ばかり取り上げられますがこの辺の柔軟さに関してはいすみ鉄道にとってありがたい点であり、また政策的なものはともかくとして政治家としてもそれなりに評価できるのではないかと思います。

 さてそんなこんなで新体制となるいすみ鉄道、今後どうなっていくかに注目していきたいと思います。


イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~エピローグ~



写真:増発に備えます@大原駅

 さて前回に引き続きいすみ鉄道の社会実験レポート、今回が最終回です。

イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~上総中野駅他編~
イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~プロローグ~
イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~大多喜駅編~
イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~国吉駅編~

総元駅に到着する大原行き列車

写真:総元駅に到着する大原行き列車

 さて総元駅付近を散策し、もうそろそろ暗くなり始めたので、列車に乗って大原に向かいます。行きは高速バスだったので帰りは大原から外房線経由です。
 17:21に総元を出発した列車の乗客は7人ほど、養老渓谷帰りの散策客と見受けられます。
 ある種まったりとした雰囲気の車両だったのが一変するのが大多喜駅、ここで駆け込み乗車を含めて9名の高校生の乗車があります。更にお隣城見ヶ丘ではSCでのバイト帰りであろうか、更に1名の高校生も加わります。一時期この周辺の外房線や内房線では高校生のマナーの悪さが問題視されていましたが、確かにここでもお世辞にもお行儀が良いとは言い切れませんでした。
 しかし良く考えればこの路線の利用者の大半はこう言った高校生、ある意味この鉄道は教室の延長なのかもしれません。

県立高等学校再編計画第1期実施プログラム@千葉県教育委員会
いすみ鉄道周辺(いすみ鉄道、外房線(茂原以南)、小湊鉄道沿線)の高校再編
2004年度 大 多 喜、大多喜女子→大多喜高校
2005年度 勝  浦、御  宿→勝浦高校
     鶴舞商業、市原園芸→鶴舞商業高校
2006年度 茂原農業、茂原工業→茂原農業高校

 そんないすみ鉄道のお得意様である彼ら高校生の視点で見ると結構厳しい現実が見えてきます。上は彼らが中学生の頃2004~6年度に統廃合されたいすみ鉄道周辺の県立高校なのですが、実に4校を数えます。この時期に統廃合された県立高校が7校、いすみ鉄道沿線の第7学区の普通科高校が5校ですから人によっては中学校時代に通う事が可能な高校が半減したと言う事すらありうる数字です。

かしてつ・・・その後より
 5月22日に調査が行われ1日辺りの代行バス利用者数は876人、鉄道時代の2005年度が2125人だったのを考えると41%と半減以下に定期客は4割以下の水準に
2005年度との主な比較は
全体利用者:41%
定期客:4割弱
石岡~常陸小川:68%
常陸小川~玉造町:12%
玉造町~鉾田:20%

 区間的には玉造町~常陸小川間の落ち込みが酷くまた学生を中心とする定期客の減少も大きいと言う事で、石岡地区と鉾田地区の交流が大きく落ち込み中高生の進路選択が大きく狭まっていると考えられます。


 またそんな彼らの後輩たちに視点を移すとどうでしょう。今回の社会実験はいすみ鉄道再生を目指した施策として行われた訳ですが、逆に万が一いすみ鉄道が廃線になったらどうなるか、それを考える上で参考になりそうなのが上の鹿島鉄道廃線後の状況ではないでしょうか?存続運動を主導した小川高校のある常陸小川までの区間ではともかくとしてそこから先の流動はほぼ壊滅と言った状況にあります。
 これをいすみ鉄道に当てはめて考えるならば大多喜から小湊鉄道沿線の市原市内への通学と言う選択がほぼ不可能になると言った感じになります。いすみ鉄道沿線の千葉7学区の普通科高校は現在5校ですが、小湊鉄道沿線には3校の普通科高校があるのでこの辺の中学生にとって進学先の選択が相当なレベルで狭まると考えられます。

北総線学生定期割引率拡大に関する考察
北総鉄道2005年度決算レポート
北総鉄道沿線自治体日本鉄道賞子育て支援賞受賞

 逆にいすみ鉄道を高校の統廃合によって進路選択の幅が狭まった中学生たちがより広範囲の高校を進学先に選択できるようにするための手段として活用できないだろうか?そんな事が教室の延長のように列車で振舞う高校生たちを見ていて浮かんできました。
 例えば同じ千葉県内の千葉ニュータウンでは運賃の高さで「子供3人引っ越し準備(子供の通学定期が高額すぎるので子供が高校に入る前に引っ越す)」事が言われていたのですが、それに対するフォローとして千葉ニュータウン地域限定と言う形ではありますが行われた学割定期への補助によって全線における通学定期客が5.7%増、通学定期収入6.6%増と言う成果(2005年度)を挙げています
 当然人口増加地域である北総線沿線といすみ鉄道沿線を同列には語れませんし、大多喜以東から小湊鉄道沿線への通学が難しい現状のダイヤの改善もあわせて行う必要もありそうですが、沿線学区の高校統廃合のペースが速く、高校生の通学がドル箱といえるいすみ鉄道のような路線こそこう言った取り組みは有効な気がするのですがいかがでしょうか?

大原駅

写真:大原駅

 どっぷり日が暮れて大原駅に到着しました。大多喜・城見ヶ丘で乗車した高校生たちは2人ほど国吉で降りた他は大原まで乗車、総元時点で乗車していた散策客は皆ここで下車し、各々乗り換えていきます。

外房線千葉行き

写真:外房線千葉行き

 よくよく考えるとこの大原駅まで乗りとおしたお客さんを見ると散策の観光客と高校生と言う組み合わせで実は地元の人がいない事に気づきます。
 ふと国吉の増元寺の売店のおばちゃんにこんな事を言われたのを思い出しました。「この辺の人は千葉や東京に行くのにバスで茂原に出るのよ
と言う事で外房線のダイヤを調べてみると以下のようになっていました。
 朝ラッシュ時(東京着9時前)
茂原発着
東京方面直通快速:5本
東京方面直通特急:2本
大原発着
東京方面直通快速:1本
東京方面直通特急:1本
 昼間(蘇我発10:00~16:00基準)
茂原発着
普通・快速:18本
特急:6本
大原発着
普通・快速:6本
特急:5本

 確かにいすみ鉄道の発着する大原駅と茂原駅では大きな差がある事が見て取れます。

いすみシャトルバス@いすみ市
交通手段(アクセス)@三育学院短大より
・千葉駅より、外房線に乗車。茂原駅下車し大多喜行きの路線バスに乗車し、大多喜駅で下車。駅前よりタクシー7分。
※千葉から学院にお越しの際、上記の他、大原駅まで進みにいすみ鉄道に乗車することもできます。


 実際沿線のいすみ市では茂原方面へのアクセスのためにアクセスバスを走らせ、沿線の短大ではアクセス手段として茂原や五井からのスクールバスを宣伝している状況です。
 確かに現状のいすみ鉄道のダイヤは決して便利だとは言いがたいのですが、現状ではこの地域への中心地である茂原、県庁市である千葉、そして東京の各方面への地元の一般客を誘致しようにも外房線に足を引っ張られていると言っても過言ではない状況ではないでしょうか?

千葉駅を発着する総武快速線列車

写真:この電車がもっと大原まで来てくれたら・・・

長浜駅@Wikipedia
黒壁スクエア

 これは当然いすみ鉄道だけの問題ではありません。勝浦等魅力的な観光地のある外房地区全体、もっと言えば2006年にぬれ煎餅でブレイクした銚子電鉄のある銚子を中心とした北総地区、アクアラインバスの攻勢で日中の特急がほぼ臨時化された内房地区など千葉県のベッドタウン以外の地域全体が鉄道等の公共交通をはじめとした交通インフラの未発達で観光等の潜在能力を発揮できていない状況にあるのではないのでしょうか?
 この潜在能力を発揮するには鉄道を中心とした公共交通の整備にもう少し尽力していく必要があるのではないでしょうか?例えば地域活性化の有力事例として語られる滋賀県長浜市の黒壁スクエアでは地域を走る北陸本線の直流電化とそれに伴う新快速電車の直通が大きな原動力になったと言われています。長浜地区は途中に京都を抱えるとは言え大都市大阪との距離は120km、東京駅から120kmと言うと銚子、鴨川、千倉等房総半島方面の特急の終着駅はほぼ全部収まり千葉県全域が入る計算になります。
 いすみ鉄道の苦境は「もっと長浜のように鉄道に力を入れてくれ!!」と言うベッドタウン以外の千葉県全体の叫びではないだろうか?そんな事を昭和時代からの旧型電車の中で感じてしまいました。

 いかがだったでしょうか?エピローグは見聞録と言うよりも何だか昔から書いている主張の焼き直しみたいになってしまいましたが、それでも「もう少しできる事があるだろう?」と言う部分は色んな意味で感じました。

 そんないすみ鉄道の今後の発展を祈りつつ今宵は筆をおきたいと思います。
P.S.3/28~4/5に沿線の大多喜町で大多喜城さくらまつりと言うイベントが開催されます。特に4/4,5は様々なイベントが準備されていますので今年のお花見にいかがでしょうか?
大多喜城さくらまつり@大多喜町


イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~上総中野駅他編~



写真:終点上総中野駅ではいすみ鉄道と小湊鉄道が出会います。

 さて前回に引き続きいすみ鉄道の社会実験レポートをお送りいたします。

イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~プロローグ~
イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~大多喜駅編~
イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~国吉駅編~

国吉駅に到着する上総中野行き列車

写真:国吉駅に到着する上総中野行き列車

 続いては国吉発14:06の通常列車に乗って上総中野へ向かいます。この国吉では行元寺やナハナ摘みがえりのお客さんも加え15~20名ほど乗車、列車内は100名以上もの大混雑で調査担当の高校生も乗降を追いかけるだけで精一杯です。
 列車は上総中野に向かって走り途中大多喜で70名ほど下車し20名くらい乗車したのをはじめ、城見ヶ丘新駅で10名前後、以下久我原駅や総元でも5名前後と乗降も目立ちました。
 今回乗客を見ていて目立ったのは高齢者と男性の鉄道ファンと言う定番パターンに加え意外に多かったのがカップル、男性だけでなく女性のほうも一眼レフカメラを構えて撮影する様子等も見て取れました。沿線で様々な観光イベントが行われた事を差し引いても面白い現象の様に感じます。

上総中野駅

写真:上総中野駅

 そうこうしているうちに列車は上総中野駅に到着します。上総中野駅はログハウス風の駅舎、いすみ鉄道、小湊鉄道の終着駅でありながら無人駅と言う事で待合室のような雰囲気を醸し出します。この日は多くの人たちがおとずれ、お茶の振る舞い等もあり大賑わいでした。

駅の傍にある掘っ立て小屋(?)

写真:駅の傍にある掘っ立て小屋(?)

 また駅周辺は終着駅らしく小湊鉄道の子会社のメンテナンス関連企業の事務所があったり古くからの詰め所なのか写真のような掘っ立て小屋があったりと「鉄道の街」としての光景も見て取れました。

小湊鉄道五井行き

写真:小湊鉄道五井行き

 また列車到着直後に小湊鉄道の列車も到着し夢(?)の競演も見ることが出来ました。
 いすみ鉄道と小湊鉄道同じ非電化路線であり、首都圏から比較的近い割にローカル色豊かな両者なのですがよくよく見てみると意外に違いが際立ちます。
例えばダイヤを見ると
小湊鉄道(平日下り)
五井~上総牛久  :29本
上総牛久~養老渓谷:9本
養老渓谷~上総中野:5本
いすみ鉄道
大原~大多喜  :16本
大多喜~上総中野:14本
 いすみ鉄道が基点大原でも終点上総中野でも本数的にそれほど変わらないのに対し、小湊鉄道は上総牛久、養老渓谷を境の列車本数が激減しているのが分かります。
 1日の乗客数を見ても
小湊鉄道
普通1842人(42.7%)
定期2486人(57.3%)
合計4314人
いすみ鉄道
普通335人(24.5%)
定期1031人(75.5%)
 いすみ鉄道は定期客に乗客が偏り、かつその人数も決して多くないのに対し、小湊鉄道は普通客が半分近くを占め、定期客もいすみ鉄道の倍以上となっています。人口30万人弱の市原市と言う地盤の差はあるにしてもダイヤも合わせて考えるとローカル線に最後に残る基礎需要であり、多方向への需要が錯綜する高校生の通学需要にどれだけ上乗せが出来ているかと言う差と言う考え方が出来るのではないかと思います。小湊鉄道は上総牛久以北で市原・千葉・東京方面への通勤需要を多くはないにしろつかみ、養老渓谷までの区間では少なくない観光需要をつかんでいるのに対し、いすみ鉄道では観光にしても東京・千葉等の大都市向けの需要もつかみ切れていない、その差が奥に行けば行くほど本数が減る=五井口にリソースを集中させる小湊鉄道と大原でも上総中野でも本数が変わらない=リソースを集中させる事のできないいすみ鉄道の差と見る事が出来るかもしれません。逆に言えば今回の社会実験で大原~大多喜に増発を集中させたのはまず大多喜方面への観光需要を掴もうと言う考えでありまた無料のフィーダー交通機関もここに集中させたのは観光面で大きな存在を持たない為回遊性で勝負しようと言う事ではないかと思います。

上総中野駅前
写真:上総中野駅前

 さて駅前に出ると国吉同様地方都市の風情ですが、ただこちらは養老渓谷と言う観光地向けのアクセス拠点であるだけあって観光バス会社などやや華やいだ感じを受けます。

栗又の滝行きのバス

写真:養老渓谷栗又の滝行きバス

 この上総中野駅ではもともと有料の養老渓谷探勝バスが走っていただけあってその増発でアクセス対応を行っています。その為このバスに乗り込んで養老渓谷へ向かう事にしました。
 ちなみにバスを走らせているのは駅に乗り入れている小湊鉄道なのですが、びっくりしたのはバスカードに対応していない事、自治体が運行する代行バスやタクシー業者が参入した路線を別とすれば久しぶりのバスカード非対応バス体験となりました。
 ちなみに乗客は7名ほど、意外に少ないのですがその20人程度は小湊鉄道の列車を利用し、また続行のバスもあったのでそちらの利用となったのでしょう。

滝見荘

写真:栗又の滝のそばにあるホテル滝見荘

 さてバスは悪路を走りつつ養老渓谷のメインスポット栗又の滝へ到着します。バス停の向かいには滝見荘と言うホテルがあり、「秘湯」を売りにしています。
 温泉地としての養老渓谷のメインは小湊鉄道養老渓谷駅周辺ですがこちらは栗又の滝を中心とした散策や静かな雰囲気で売って行こうと言う事なのでしょう。
 ちなみにいすみ鉄道でもこの地域を対象とした温泉ツアーをやっているようです。
ぽかぽか温泉日帰りの旅@いすみ鉄道
滝見苑けんこう村 ごりやくの湯

費用:『いすみ鉄道全線』プラス『お風呂と食事』 セット料金 4,000円
利用列車:平日大原駅11:46発、土・休日大原駅9:42発

 もし興味をもたれた方は是非お問い合わせを!!

栗又の滝入口

写真:栗又の滝入口

 さて写真にあるような個性的な門を通って養老渓谷のメインスポット栗又の滝へ向かいます。しかしこのアバンギャルドな観音様の数々は誰が企画して誰が書いたのだろうかと思わず感じてしまいます。

栗又の滝その1
栗又の滝その2

写真:栗又の滝

 さてそんなアバンギャルドな門を抜け栗又の滝へ向かいます。門をくぐるとやや悪路ですが養老川の流れを横目に見つつ、栗又の滝へ到着します。
 昨年行った鬼怒川に負けないくらいの見事な滝っぷりです。
 来た時間が遅かったので余り長い時間要られなかったのですがここはこの滝でなくハイキングコースも整備され、また私は行かなかったのですが新しい景勝地も出来たらしいのでハイキングに是非どうぞ!!

大原行き列車@上総中野

写真:大原行き@上総中野駅

 さて養老渓谷めぐり(?)を早々に切り上げ上総中野駅に戻って大原方面の列車に再び乗ります。16:26上総中野発大原行き、乗客は15名ほど養老渓谷帰りにはちょうど良い時間だったもののこの日の増発バスはこの次の列車への接続、本当は通常のバス路線が接続しているのですが、運転手さんに確認した人しかこの乗継が分からなかったと言う事で、こんな感じでした。もう少し案内と接続ダイヤに工夫が必要か菜と感じました。
 そして列車は途中総元駅で下車をはさんで次の目的地へ向かいます。

久我原駅

写真:久我原駅の表示

 次の目的地は久我原駅、ファンが発掘した所謂「秘境駅」です。


動画:秘境駅久我原駅

 秘境駅とは「日本全国の鉄道路線に現存する、周囲に人家の少なく大自然の真っ只中にあるような駅」と言う定義の駅です。いすみ鉄道のようなローカル線もそうですが意外に函館本線や、室蘭本線、鹿児島本線のような最高速度130km/hの高速の特急がそれこそ10往復以上走る路線や神戸電鉄、南海電鉄、JRで言えば仙山線の様な大都市の近郊路線でも見られるのは興味深い所です。
参考
秘境駅へ行こう(命名者である牛山 隆信さんのサイト)

何もない駅です・・・

写真:駅の全体像


 駅の全体像を見ると待合室があるくらいで本当に何もありません。


久我原駅の光景

写真:久我原駅の光景

 
 駅前を見ると竹林が広がり秘境駅にたがわない光景が広がります。

秘境駅の桜
桜の花

写真:秘境駅の桜

 そして逆側を見ると2~3軒ながら民家が見えるのですがそっちへ向かうと桜の花が咲いていました。沿線名物の菜の花だけでなく桜も含めて一足早く春が来ているようです。

秘境駅のぬくもり
秘境駅のぬくもりその2

写真:秘境駅のぬくもり

 何故人々は秘境駅に惹かれるのだろうか?
 ふと駅を見ると誰かが掃除をしているのだろうか雑巾が干してあるのが見えます。
 またホームにも訪れた人たちの目を楽しませるのか花が飾ってあります。
 確かに一見誰もいない駅、ただそこにある人の温もりが旅人を秘境駅に向かわせるのかもしれません。

旅人は・・・

写真:旅ノート

 あとこう言った駅だと旅ノートもある事が多いので書いてきます。ふと他の人の書いているのを見るとイルミネーションイベントがあってみたり、毎年訪れている人たちがいたり、色んな人たちの色んな旅が垣間見れます。
 こんな所も秘境駅の魅力なのかもしれません。

総元駅

写真:総元駅

 さてもうそろそろ暗くなってきたので上総中野方面に少し戻って総元駅にいきます。駅前にはアパートや一般の家屋があり駅の自販機にジュースを買いにクル人たちもいました。何だか生活に密着した駅みたいです。

駅前の通り
簡易郵便局

写真:駅前の通り

 総元は現在は大多喜町ですが、1954年の合併までは総元村と言う単独の村だったみたいです。
 駅前を見ると確かにそんな雰囲気が漂っています。農協や簡易郵便局が立地し、地域の中心と言う感じを醸し出します。
 ただそんな地域でも少し歩くと家並が途切れ何もなくなるのがローカル線としての厳しさを感じさせます。
 いすみ鉄道のようなローカル線問題を考える際ややすると鉄道ばかり見てしまうのですが、果してこう言った地域がどうなっていくかそんな問題を最後に突きつけられたような気がします。
 
 さていかがだったでしょうか?いすみ鉄道の駅としては以上の駅を巡ってきました。
 ただ今回が最後と言うわけでなく次回エピローグをやりたいと思っていますのでそちらもお楽しみに



イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~国吉駅編~



写真:増発実験に備えます。

 さて前回に引き続きいすみ鉄道社会実験の模様をお送りいたします。

イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~プロローグ~
イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~大多喜駅編~

応援団の花壇

写真:大多喜駅ホームにある応援企業&沿線ボランティアによる花壇

 さて増発実験関連の見聞録は今回で3回目ですが良く考えると主役の列車がまだ登場していません・・・。と言う事で大多喜駅から列車に乗って増発実験体験スタートです。
 と言う事でホームに向かうと応援企業によって作られて沿線ボランティアによって手入れが行われている花壇が見えます。わたらせ渓谷鉄道等でも見られる企業からの応援募集ですが早速心強いものが見れました。

いすみ鉄道大原行き

写真:大原行き列車

 さて最初に乗車したのは11:46大多喜始発の大原行き列車、この日の目玉商品ともいえる大多喜~大原間の増発区間列車です。
 今回の社会実験では大原~大多喜6往復、大多喜~上総中野1往復の増発が行われ、特に日中の大多喜~大原間に力を入れて観光客の誘致を図ったと言う印象です。
 さて列車の乗り具合は15人ほど、午前中でありどちらかと言えば大多喜側が目的地と言った感じと考えるとそれなりと言った所、さて列車の入口には地元の高校生が空いているにも拘らずたって周辺を伺っています。
 と思ったら高速バスと同様にアンケートを配り始めました。高速バスに引き続いてのアンケートと言う事でしたがやはり少しびっくりしました。

国吉駅に到着する大原駅行き列車

写真:国吉駅に到着する大原駅行き列車

 さて10分強で列車は国吉駅に到着します。国吉駅は現在合併でいすみ市になっていますが、合併前のいすみ町の町役場等のあった拠点駅で、今回は無料バスによる観光アクセスが試行されているだけあって約半数が下車し同じくらいの乗車がありました。

国吉駅の小庭園
国吉駅の菜の花

写真:国吉駅の小庭園と菜の花

 さて国吉駅のホームには沿線のボランティアによって整備されていたであろう小庭園といすみ鉄道の象徴とも言える菜の花が咲いていて彩を添えます。
 菜の花に関してはいすみ鉄道自体でスポンサーを募っていますので一口乗ってみるのも粋かもしれません。
花のスポンサー募集中!@いすみ鉄道
個人スポンサー
1口1500円(1日乗車券1枚付)
1口3000円(1日乗車券3枚付)
1口5000円(1日乗車券6枚付)
 ちなみにいすみ鉄道の1日乗車券は1枚1000円なので5000円のスポンサーになると回数券張りにお得です。団体旅行の際に記念がてら購入してみるのも面白いかもしれません。

商工会議所併設の国吉駅

写真:商工会議所併設の国吉駅

 さてそんなホームを離れ駅に出ますといすみ市の商工会館が併設されていました。施設併設の駅と言うとわたらせ渓谷鉄道の温泉駅水沼駅等も前には取り上げたのですがこう言った施設も地元の人の利用が見込めたり、管理の面等でもありがたい存在かもしれません。

国吉駅前のタクシー営業所
国吉駅前商店街

写真:駅前の様子

 続いて駅前の様子を見てみます。駅前には地元タクシー会社の小さな営業所があってみたり、道路へ向けて小さな商店街が広がっていたりと小湊鉄道の上総牛久同様古き良き地方都市の駅前の雰囲気をきちんと残しているのが印象に残りました。

無料バス

写真:無料観光地アクセスバス

 さてそんな地域の日常をうかがわせる駅前の非日常とでも言おうか、交通実験のもう1つの主役無料の観光施設アクセスバスが列車の到着に合わせてかまっていました。 当然待っていたのはバスだけでなく、パンフレットや地元のお米で作ったおにぎり、1日乗車券所有者のみですが地元のお米であるいすみ米の無料配布まで行われる熱烈歓迎を受けてバスへ乗り込みました。

行元寺の参道

写真:行元寺の参道

 さてバスに乗って向かったのは行元寺と言うお寺、地元の銘刹と言った感じです。バスの中では観光案内が行われていたのですが個人的に興味深かったのはお米の話、この辺のコシヒカリはいすみ米と呼ばれコシヒカリの本場南魚沼の人からも絶賛されたそうです。確かに後で食べたこのいすみ米のおにぎりも美味で、納得してしまいました。
コシヒカリ(いすみ米)のページ

行元寺の桜

写真:行元寺の桜

 さて行元寺の参道を行くと見事な桜が咲いていました。お花見のお約束ソメイヨシノではないですが2月の桜と言うのも乙なものです。

お地蔵様

写真:お地蔵様

 また参道には何故かお地蔵様までありました。これだけ見事に6体ものお地蔵様が並んでいるのを見ると思わず笠地蔵を思い出してまいます。雪には縁のない房総半島ですが思わず雪の日に笠でも持っていきたくなったのは私だけでしょうか?

行元寺の正門

写真:行元寺の正門

 さてそんなこんなで進んでいくと正門にたどり着きます。一見普通のお寺の入口と言った感じですがよく見るとカラフルな飾りがついているのが分かります。このカラフルな飾りの中の青い波模様がこのお寺の最大の売りである波の伊八によるものです。一見目立たないが良く見るとすばらしいお宝と言うのがこのお寺を見る際のポイントなのかなと感じました。

行元寺

写真:行元寺

 さてそんなこんなで行元寺に到着します。ここでは修繕費と言う名目での300円の寄付を行い住職をはじめとした解説が聞けます。
 中では住職さんの説法と言う解説が行われていました。柱等のちょっとしたカラフルな飾りの話などが出てきたのですが一見絵に見えたものが実は彫刻で前から見ると絵に見えたのが下から見たら彫刻だったり、絢爛豪華な仏像とは違った小粋な作品に江戸時代の文化を感じました。
 またクライマックスともいえる離れでの伊八の作品は見ものでした。一見障子上の単なる飾りなのですが、江戸時代において光の加減を計算しつくして作られた作品と言うのは興味深いものがありました。さすが北斎に影響を与えた彫り氏と言った所でしょうか?

行元寺

行元寺周辺の里山その1
行元寺周辺の里山その2

写真:行元寺周辺の里山

 さてお寺見学後は次のバスまで少し時間があったので周辺を少し散策してみました。周辺は里山と言う言葉が良く似合う、いすみ米を作っているであろう田圃や農家の家屋敷等、古き良き日本のふるさとと言う感じのする場所でした。良く考えるとこの辺は都心から100km程度群馬で言えば高崎、東海道方面だと熱海と言った距離を忘れてしまう光景は行元寺のすばらしい作品群に劣らない見ものとも感じました。

菜花摘み会場
食用菜花畑

写真:菜花摘み会場

 さて行元寺を離れバスはナバナ摘み会場へ向かいます。私は参加しなかったのですが食用の菜の花がつみ放題で参加費300円で1袋分持ち帰れるとの事、今月末まで土・日に行われるとの事なので参加したい方は是非どうぞ

ナバナ摘み

 さていかがだったでしょうか?国吉地区は行元寺のような豪華でかつ芸の細かい名所あり、古き良き(?)日本の象徴である里山あり、食用菜の花ありと大多喜とは違い自然と歴史の魅力に溢れた場所でした。大多喜同様、今一つ伝わらなかった方は確認の為、伝わった方はその魅力をリアルに体験する為いすみ鉄道で是非どうぞ!!


イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~大多喜駅編~



写真:駅にはこんなものも・・・@大多喜駅

 さて昨日に引き続きいすみ鉄道を見ていきます。

イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~プロローグ~

大多喜駅

写真:小江戸らしい雰囲気を醸し出す大多喜駅

 まず向かったのはいすみ鉄道の中核とも言える大多喜駅、小江戸大多喜の玄関らしく和の雰囲気を醸し出す駅です。
 ちなみにこの駅では中核駅らしくいすみ鉄道が独自で販売している様々なグッズを買う事ができます。
 主なものを挙げますと
オリジナル煎餅「い鉄揚げ」
値段:1袋350円
販売場所:いすみ鉄道本社 大多喜駅、通信販売他
いすみ鉄道1日フリー乗車券 大多喜開運切符
値段:1枚1000円(いすみ鉄道1日乗車券としても利用できます)
販売場所:大多喜駅及び通信販売
オリジナルポストカード
値段:1冊500円
販売場所:いすみ鉄道本社(大多喜)、通信販売、道の駅 たけゆらの里おおたき
内容:いすみ鉄道を応援する画家の鈴木康之氏が描いた「いすみ鉄道沿線の風景」と題した8枚入りの水彩画のポストカードです。
ハローキティ 千葉限定菜の花列車グッズ
内容:根付(ストラップ)、ファスナーマスコット、シャープペンシル、ボールペン、プチタオル
値段:400~600円
販売場所:大多喜駅窓口
駅名キーホルダー 大多喜駅バージョン
値段:500円
販売場所:いすみ鉄道本社(大多喜)、通信販売、道の駅 たけゆらの里おおたき
開業20周年記念入場券・記念乗車券
値段:入場券1セット2000円、乗車券1セット3000円
販売場所:大多喜駅、通信販売

 ちなみに私は早速家族への御土産がてらい鉄揚げを購入、取り敢えず比較されがちな銚子電鉄の濡れ煎餅と比較して「酒のアテになる」と好評でした。

夷隅川

写真:沿線を流れる夷隅川

 さてこの日は二十八市と言うこの地域のお祭りなのですが少し早いので周辺を散策してみます。駅から山の方へ向かうと写真にあるような夷隅川が流れ、自然を満喫できます。

大多喜城総南博物館

写真:大多喜城総南博物館

 さて夷隅川を横目に見つつ向かったのはこの大多喜の象徴ともいえる大多喜城、徒歩10分以上と歩くには少し遠いですが、まぁ日ごろの運動不足解消と思えば余り苦にならないと言った所でしょうか?
 さてこの大多喜城、徳川四天王の一人としてその武勇を轟かせた本多忠勝を初代城主とするお城で現在は県立総南博物館としての顔も持つ大多喜町の象徴です。
 博物館兼お城と言う事で展示テーマはお城、佐倉など千葉県の他のお城の紹介や城下町の様子等を中心とした展示が行われていました。
 個人的に印象に残ったのは細かい所ながら鎧兜のデザイン、まるでウサギの耳を思わせるような飾りは興味深かったです。もし本多忠勝が現在に生きていたら足繁く秋葉原に通ったのかもしれないとふと思ってしまいました。

千葉県立中央博物館大多喜城分館
入場料:一般 200円、高・大学生 100円
開館時間:9:00~16:30

大多喜城
城の幟と河津桜

写真:大多喜城と河津桜

 さて博物館を冷やかした後はお城の周りを巡ります。関東地方は幕府直轄領だっただけに所謂天守閣のあるお城は少ないのですが、ここは見事な天守閣が残りなかなかの風格を漂わせています。またこの日は河津桜も見事に咲き誇り、城と桜と言う見事な組み合わせも見れたのも良かったです。

房総中央鉄道館

写真:房総中央鉄道館

 さてお城見物も一通り終え、今度はまちなかへ向かいます。まだ二十八市が本格化するのに時間があったので立ち寄ったのは写真の房総中央鉄道館、「県内最大の鉄道館」と銘打つ大多喜最大の鉄スポットです。

運賃箱を利用した受付

写真:運賃箱を利用した受付

 さて早速中に入るとワンマンカーの運賃箱がおで迎えしてくれると言う凝り様です。ちなみに入場料は200円、ただし今回はいすみ鉄道の1日乗車券を持っていたので半額の100円と相成りました。

ずらっと並ぶ駅名表に広大な鉄道模型その1
ずらっと並ぶ駅名表に広大な鉄道模型その2

写真:ずらっと並ぶ駅名表に広大な鉄道模型

 さて中に入るとずらっと並ぶ松岸駅をはじめとする千葉県内各駅の駅名票に圧倒されます。良くローカル鉄道のイベントに行くとファン向けなのか地元のファンが持ち寄って広大な鉄道模型の展示を行っている事が多いのですが、それが常設されていると言う光景には並々ならぬ拘りを感じます。
 奥の方に行くとフーテンのトラさんのコスプレ(?)をしている人を中心に何人かの人たちがいました。どうやら寅さんコスプレの方がこのスペースを作り上げた方だったのですが、塾を運営する傍ら鉄道ファンの為のスペースを運営しているとの事、また大多喜の町でも名物と言うか有名な方らしく寅さんのコスプレは二十八市及び今回の社会実験を盛り上げるべく駅前でバナナの叩き売りのパフォーマンスをやるとの事でした。残念ながら日程の都合でパフォーマンスを見ることは出来なかったのですが、こんな粋な町衆にこの街やいすみ鉄道は支えられているのだなぁと感じた一こまでした。

房総中央鉄道館
入場料:大人200円、子供100円(いすみ鉄道フリー乗車券、いすみ鉄道・小湊鉄道の横断切符提示で半額になります)
開館時間:10:00~15:30

地元店舗による露店
二十八市のフリーマーケット

写真:素人玄人入り乱れての二十八市のマーケットの模様

 続いて二十八市に向かいます。二十八市は地元の商店のおかみさんを中心に作る葵の会が中心となって運営しているイベントでフリーマーケットや様々な催しが行われています。

羽子板作り体験
手作り羽子板

写真:羽子板作り体験会場

 今回の二十八市では羽子板作りやわらじ作りなどの体験コーナーが数多く行われました。上の写真は羽子板作りの体験会場でのものですが個性的な羽子板もさることながら普段は開きスペースとなっている場所を上手く生かして生きた空間にしている様子に町衆の頑張りを感じました。

空き店舗を活用した展示

写真:空き店舗を活用した展示

 続いて同じように空き店舗を活用してか、何かやっているので見に行ってみました。

空き店舗での雛人形の展示その1
空き店舗での雛人形の展示その2

写真:空き店舗での雛人形の展示

 みると華やかな雛飾りがふんだんに飾られていました。もともとこの二十八市の行われている通りは小江戸といわれる大多喜の中でも最も和風な雰囲気を醸し出している場所なので中々雰囲気にマッチしたいい展示でした。
 個人的には羽子板のスペースもそうなのですが、出来れば常設あるいは房総中央鉄道館のように土日休日限定でも良いので普段から何かしら見れるスペースだとイベントだけでなく普段でも人がより立ち寄る場所になるのではと感じました。

今回の旅グルメ

写真:今回の旅グルメ

 さて今回の旅グルメは無料配布された名物水団としゃれ込んでみました。周辺には10名くらいは確実に座れるベンチがあったのですが、先客がいて座りきれないほどの盛況で、また寅さんも板と言うおまけ付でした。
 お昼時にはやや早かったのですが何せ今回は朝5時おきでお城まで往復してきた後とあってこの熱々の水団は美味しくいただかせていただきました。

商い資料館
完成した草履

写真:商い資料館

 続いて駅に向かって歩いていくと商い資料館なる建物があったので入ってみました。中では草履作り体験が行われていて、先生の指導の下熱心にわらを編む人たちがいました。出来た草履を見るとまるで昔話で雪の中を歩けそうな感じでした。

読み聞かせ

写真:読み聞かせ

 そんな商い資料館を出ると読み聞かせをやっていました。地域の伝承等をテーマにしたものなのですが中々の活況で資料の販売も行われていたのが印象的でした。

コスプレイヤー商人

写真:コスプレイヤー商人

 さて他の場所にも向かおうと考えていたのでちょっと賑わい本番を前に駅に向かったのですがその際に寅さんコスプレに負けない人がいました。
 この写真にあるコスプレオジサンなのですが、多分大多喜城主の本多忠勝を意識したであろうコスプレはインパクトがありました。最近若い女性の中で戦国大名がブームと聴いたことがあるのですが、もし本多忠勝に注目された方はぜひともここにも訪れてみると良いと思うのですがいかがでしょうか?

 こんな感じで大多喜周辺を巡ってみたのですがいかがだったでしょうか?本当はもう少し時間をとって大多喜の魅力をより味わってみたかったのですが本来の目的を忘れてはならないとなくなく次へ向かう事と相成りました。もし悔いたりないと言う方がいらっしゃったらぜひともいすみ鉄道で大多喜町を訪れてみてください。
 またこんなレポートでも大多喜の魅力が伝わった方もやはりいすみ鉄道で大多喜町を訪れてみてください。

 それでは今宵はこの辺で失礼します。
 明日以降に続く・・・。


イベント見聞録2009/2/28いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~プロローグ~



写真:多客時対応と言う事は・・・

 さて散々予告しておいて報告が遅れて大変申し訳ないのですが先月末行って参りました。
「いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る」と言う事で何回かに分けてその模様を書いていきたいと思います。

茂原駅行き高速バス@横浜

写真:外房方面茂原駅行き高速バス@横浜

 まずはローカル線巡りと言う事でアクセスから、今回のアクセスでは珍しく高速バスを利用しました。利用したバスは写真にもあるように茂原駅行きの高速バス、横浜駅発7:00と言う事で横須賀に住む私は5:00起きと言うヘビーなスケジュールと相成りました。
 さて茂原行きの高速バスは隣で大盛況のディズニーランド行きのバスに対し乗客は15人ほど、この便は羽田空港に寄らないのでそのまま京浜工業地帯を抜け、東京湾を渡り茂原へ向かいます。
 何故今回高速バスにしたかと言うと結局の所、大多喜着9:00前と良い時間にあったからなのですが、逆に言えば横浜発で1日5便と少ない為、事前に使おうときちんと調べておかないと使いづらいとも言えます。その辺は同じアクアラインでも内房向けのものとは大きな違いになります。
 ちなみに今回利用した小湊鉄道の横浜発着線で比較すると
内房向け
~五井駅:12本
~木更津駅:40本
外房向け
~茂原駅:5本

 と大差がつきます。当然内房方面のほうがアクアラインに近く効果的な設定が出来る点が大きいのですが、内房地区のほうが規模の大きな都市が多いと言う点も見逃せません。ちなみに内房・外房の都市を比較すると
内房
人口10万人以上:市原、木更津
人口5万人以上:君津、袖ヶ浦、富津、館山
外房
人口5万人以上:茂原
 人口5万人以上の都市が茂原しかない外房地区に比べ、内房地区には6都市、また人口10万人以上の都市が2つもあるのが高速バスの差となって現れていると言っても良いかもしれません。逆に言えば外房地区に関して言えば都市構造上中小都市を丹念に結ぶ鉄道の役割が大きいとも言えるかもしれません。

上総牛久駅

写真:上総牛久駅

 さてこの高速バスは大多喜に立ち寄らない茂原行きの便です。私が向かおうとしている目的地は大多喜です。そうこうしているうちにバスは最初の停留所につきました。上総牛久駅、首都圏で最も身近なディーゼルカー小湊鉄道の拠点駅です。
 この小湊鉄道首都圏間近にあるだけあってドラマ等のロケで利用される事も多いのですがそれも納得な良い雰囲気を持つ駅です。

上総牛久駅で接続する高速バスと連絡バス

写真:高速バスの真横に接続する連絡バス

 さて駅前の停留所では高速バスと同じようなバスがもう1台待っています。このバスが大多喜方面へ向かう上総小湊行きの連絡急行バスです。最初にも書いたように大きな都市を抱えない外房地区だけに中小の拠点をまめに押さえてきめ細かく乗客を拾っていくやり方は地域性をきちんと押さえた地元企業らしい工夫棚と思わず感じてしまいます。
 と言う事で早速バスを降りてこのバスに乗り換えます。ちなみにこの日は私も含めて高速バスからは3人の下車客があって全員この連絡バスに乗り換えました。
 バスの中では運転手さんからアンケートを手渡されました。このアンケートはバス会社の利用者アンケートではなく、今回のいすみ鉄道の社会実験の一環として行われたアンケートで、地域公共交通総合連携計画の作成を目指すと言うだけあってアクセスの高速バスでもアンケートをすると言う気合の入り具合を感じました。

『地域公共交通の活性化及び再生に関する法律案』について@国土交通省
 ちなみに地域公共交通総合連携計画とは上の国土交通省のリンクにある『地域公共交通の活性化及び再生に関する法律』に定義されている計画です。LRTの導入やBRT等のバス高度化、またはいすみ鉄道のようなローカル線の再生に向けた計画を関係する交通事業者や、自治体、住民、公安委員会等からなる協議会で議論をし決定した計画に対して関係者が協議結果の尊重義務を持つ等、相当な効果が期待される公共交通再生の仕組みです。

SCオリブに併設されている高速バス大多喜バス停

写真:SCオリブに併設されている高速バス大多喜バス停

 さてアンケートに答えているうち・・・とまではいきませんがバスは大多喜に到着しました。大多喜のバス停は大型SCオリブのすぐそば、駐車場の中にあります。さすがに9:00前だとオープン前と言った感じですが、車は駐車場におけるし、SC内で時間つぶしも出来ると言う意味では中々使い勝手の良いバス停と言えるでしょう。

国道沿いバス停に停車している高速バス連絡バス

写真:国道沿いバス停に停車している高速バス連絡バス
 
 また横浜・羽田方面や他社(京成バス)の走らせている高速バスには国道上のバス停からの乗車となります。こちらもSCの駐車場等が利用できるので便利そうです。

城見ヶ丘駅への案内もあります
城見ヶ丘の住宅地

写真:オリブSCと城見ヶ丘団地

 周辺はこのオリブSCと城見ヶ丘団地と言う最近出来た住宅地となっています。
 よくよく考えれば小規模とは言え住宅地があり、大型SCがあり、高速バスのバス停もあると言うのはSCへ向かうお客さんや従業員、高速バスの利用客、住宅地からの通勤通学客等鉄道の利用者を誘致するにはうってつけの場所とも言えます。

いすみ鉄道の新駅城見ヶ丘駅
城見ヶ丘駅周辺の菜の花

写真:いすみ鉄道の新駅城見ヶ丘駅

 と言う事で昨年開業したのが上の写真にある城見ヶ丘新駅です。いすみ鉄道が1988年に開業してから初の新駅であり、低迷が続くいすみ鉄道の活性化の大きな一歩となるべく開業しました。写真では列車が言った直後なので人気がないのですが、今回利用した際には大多喜駅の様な拠点には劣りますが、活発な利用が見て取れました。
 また今回の社会実験でも大多喜地区の周辺交通の実験として乗り合いタクシーが乗り入れているなど期待のほどが伺えました。

 さていかがだったでしょうか?今回はプロローグと言う事でここまでにして次回以降いすみ鉄道の魅力をしっかりと紹介していけたらと思います。


イベント情報~いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る~


動画:春を待ちわびて(いすみ鉄道車窓)

概要公式HPより
 この企画は、いすみ鉄道存続・再生を目指し、国土交通省から支援を受けて『地域公共交通総合連携計画』を策定するための社会実験です。ご来訪の皆様へ調査員がアンケートをお願いします。いすみ鉄道再生のためにご協力をお願い致します。

 さて県知事選挙で話題に上ったいすみ鉄道で意欲的な社会実験が行われます。日中は1時間に1本程度とローカル線らしい欠点を持つ同鉄道で本数を増やす事で利用しやすくしようと言う社会実験が行われます。

いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る
当日時刻表

 と言う事でこの社会実験を機会に温暖な房総半島を走るいすみ鉄道の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

アクセス

動画:京成線上の方面からのアクセスはこんな感じ&秘境駅@いすみ鉄道

鉄道でのアクセス


写真:JR千葉地区の新人特急車両E257系500番台

JRでのアクセス(外房線大原駅乗換、小湊鉄道上総中野駅乗換)
・東京駅方面からは・・・
東京駅発特急わかしお号利用(ただし9,17,21号は上総一ノ宮駅で普通列車乗換)
所要時間:東京駅から70~75分程度
終電:大原駅発22:02普通(千葉駅で東京駅方面総武快速列車に接続)、21:42発普通上総一ノ宮駅行き(上総一ノ宮、千葉乗換で東京着23:40総武快速列車に接続)

・千葉、船橋方面からは・・・
千葉駅発外房線普通列車(ただし安房鴨川、勝浦、大原行き)利用
所要時間:千葉駅から7~80分程度
終電:大原駅発22:02普通(千葉駅で東京駅方面総武快速列車に接続)

・市原(五井)方面からは・・・
小湊鉄道線列車利用
所要時間:70分前後
五井発列車:7:52、9:22、12:20、15:17、16:53
上総中野発列車:9:07、10:45、13:35、16:38、18:19
他の時間帯は蘇我乗換外房線利用が便利です。
終電:大原駅発22:02普通(蘇我駅で君津行き快速に連絡)



写真:横浜駅YCATから発車する高速バス

高速バスでのアクセス(大多喜、大多喜オリブ前バス停:城見ヶ丘駅近く、国吉駅乗換)
横浜・羽田空港方面から(小湊鉄道バス
茂原駅行きバス(牛久駅で勝浦駅、安房小湊駅行きバス乗り換え)
運賃:横浜・羽田空港~大多喜・国吉2000円
時刻
横浜発:7:00(※)、10:15、17:10、20:00 ※:国吉駅通過
羽田(羽田空港1)発:10:50、14:45、17:45、20:35、22:05
大多喜発:5:00、6:50、8:45、14:25、16:15
国吉発:6:40、8:35、14:15、16:05

浜松町・東京駅方面から(京成バス
勝浦・御宿・安房小湊行きバス(大多喜バス停下車)
運賃:東京駅・浜松町駅~大多喜:2000円
時刻
浜松町バスターミナル発:7:10 9:40 11:55 14:55 17:35 20:25
東京駅八重洲口発:7:25 10:00 12:15 15:15 17:55 20:40
大多喜発:6:45 8:15 11:40 14:40 16:40 20:10(東京駅止まり)

お得な切符
・いすみ鉄道では以下のような切符を販売しています。いすみ鉄道散策に是非ご利用ください。
いすみ鉄道1日フリー乗車券
値段:大人1000円、子供500円
販売場所:大多喜駅あるいは列車内
内容:文字通りいすみ鉄道が1日乗り放題の切符です。

関東の駅百選認定記念 房総横断記念乗車券
値段:大人1600円、子供800円
販売場所:大多喜駅あるいは列車内
内容:大原から五井までの各駅に途中下車できます。ただし、下車された駅より後戻りはできません。

 また3月1日限定ですがいすみ鉄道までJRでアクセスする際に以下の切符がご利用できます。
青春18きっぷ
値段:11500円(5回あるいは5日分)
販売場所:駅のみどりの窓口、びゅうプラザ、提携販売センター、営業販売センターおよび主な旅行会社
内容:全国のJR線の普通列車が1回2,300円で1日乗り放題です。1人で5回分または5人までのグループ利用ができます。

見所
・続いてはいすみ鉄道沿線の見所を少しご紹介いたします。

大原駅周辺
椿祭り
場所:いすみ市椿公園(大原駅下車徒歩、無料の乗り合いタクシーも走ります)
内容: 2.75haの公園内には1,500種類の椿をはじめ、四季折々の草花が約22,000株。また、70mと40mの2つの吊り橋もあります。
参考
[ 大原 椿公園ってどんなところ? ] @晴れ☆たびたび トラベル

国吉駅周辺
ナバナ摘み
場所:蜂谷地区(国吉駅より無料バス運行)
時間:9:00~14:00
料金:300円1袋摘み放題
内容:珍しい食用ナバナの花摘みです。収穫したナハナはお持ち帰りできます。

行元寺
アクセス:国吉駅より無料バス運行
内容:「波を彫らせては天下一」と呼ばれた波の伊八による作品をはじめ貴重な寄贈品を誇る名刹です。
参考
第11弾   行元寺 波の伊八 彫刻 「波に宝珠」@旅トラベルjp  ~略して“旅寅”~

いすみ市郷土資料館企画展「房総横断鉄道の魅力創出」展
場所:いすみ市郷土資料館(国吉駅より徒歩)
時間:9:00~16:30
内容:国土交通省の「房総横断鉄道沿線のエコミュージアム環境整備」(洸楓座受託プロジェクト)の一環として実施した内閣府連携講義「地域再生システム論」の受講生等による活性化創出提案及び列車、駅舎、サービス、観光・イベント、食材開発、歴史発掘、大多喜高校生向けなど多面的な活力ある提案があります。是非、ご来場下さい。
参考
千葉大学「房総横断鉄道(いすみ鉄道&小湊鉄道)の魅力創出展」@いすみ鉄道ファン

大多喜駅周辺
第7回二十八(にっぱち)市
場所:大多喜城下商店街(大多喜駅下車徒歩)
時間:10:00~16:00
内容:地元の大多喜城下商店街のおかみさんたちの団体葵の会によるイベントです。
スケジュール
28日、1日両日
11:00~、14:00~:すいとん無料配布
28日
13:00~津軽三味線コンサート
1日
13:00~mokaライブ
参考
moka公式HP
いすみ鉄道応援歌黄色い列車試聴
その他
わらじ作り体験コーナー
羽子板作り体験
参考
行ってきました! 『二十八市』@手作り布小物 みき
二十八市(にっぱちいち)に出店しました!@まつとおみのスローライフ

千葉県立中央博物館 大多喜城分館
アクセス:大多喜駅より徒歩(当日は無料の乗り合いタクシーも走ります)
入場料:大人200円
内容:徳川四天王の一人としてその武勇を轟かせた本多忠勝の居城として知られる大多喜城、現在は、城郭様式の建物で、「房総の城と城下町」をテーマに房総を中心とした中世から近世にかけての城郭やこれに関する武器・武具・調度・文書及びこれらを取り巻く人々の生活資料等を展示しています。また本丸からの眺めは城下町を一望できる絶景です。

参考
徳川四天王、猛将・本多忠勝の城大多喜城@埋もれた古城
大多喜城@旦さまと私

房総中央鉄道館
場所:大多喜駅下車徒歩
開館時間:10:00~15:30
入館料:大人200円、子供100円
内容:昭和初期から運行した国鉄木原線や外房線などの行き先方向板や動く鉄道模型など約1,000点が常設展示。また、養老渓谷から都市までの風景がジオラマで再現され、約1kmの模型の線路が敷かれている県内最大の鉄道館です。

参考
房総中央鉄道館 探訪記@日本全国鉄道行脚
いすみ鉄道と房総中央鉄道館@鉄道基準

久我原駅周辺

動画:秘境駅久我原駅
内容:漫画「鉄子の旅」等で知られるようになった秘境駅、駅前一等地とは正反対なのに、駅前なのに何もない光景が一部のファンを中心に話題になっています。
 そして首都圏から近いいすみ鉄道で最もこの秘境駅として存在感を示しているのが久我原駅とその周辺です。
参考
【いすみ鉄道 久我原駅】@浪漫男の「のんびり鉄日記」
久我原駅@ 駅は世界

上総中野駅周辺
養老渓谷栗又の滝
アクセス:駅より栗又方面バス(時刻表、ただし当日はバス大増発の予定です)
内容:沿線髄一の景勝地、養老渓谷の最大の景勝地、首都圏とは思えない雄大な滝の光景に癒されます。
参考
千葉・上総路  04.養老渓谷(粟又の滝)@らくらく村観光協会
栗又の滝@My way, pace
早春の房総ドライブ①@お金をかけずにシアワセな暮らし

養老渓谷温泉郷
アクセス:駅より無料送迎バス
内容:景勝地だけでなく温泉としても知られる養老渓谷、ハイキングで疲れた体を温泉でゆっくり休めてみるのも乙なものでしょう。
 またいすみ鉄道ではぽかぽか温泉日帰りの旅と言うツアーも企画しています。
費用:4000円(いすみ鉄道全線+温泉+お食事)
ツアー日程:~6/30(ただし4/26、5/2~6は除く)
時間:大原駅発11:46~18:02
内容:養老の滝探索&ごりやくの湯による温泉&お食事
参考
養老渓谷温泉郷 元祖 養老館@子連れ温泉ガイド地熱愛好会
2006.3.4~3.5 千葉養老渓谷温泉巡り@どらちゃん&とらまるの温泉旅行記

いすみ鉄道お土産
い鉄揚げ
発売場所:いすみ鉄道本社 大多喜駅、通信販売
値段:1袋350円
内容:TV等でも話題になった最新スイーツ(?)、濡れせんべいを香ばしく揚げたしっとり仕立ての煎餅です。中身の煎餅は、菜の花を型どり、いすみ鉄道らしさを形にも現しています。

いすみ鉄道応援ソング黄色い列車
発売場所:いすみ鉄道本社 大多喜駅、通信販売
値段:500円
内容:3人のバンドグループ「moka」の皆さんが、いすみ鉄道に乗車し、「い鉄(いすみ鉄道の愛称)」の素朴さ、自然の豊かさ、地域の温かさに感動してぜひ曲を作りたいということからスタートしました。
mokaのメンバーが、作詞作曲を手掛け、そこにいすみ鉄道を応援するファンメンバーがこのCD制作を応援しようとインターネットのブログを通じて呼びかけあい今回の発売にいたりました。

参考
moka公式HP
試聴

大多喜開運切符
発売場所:大多喜駅及び通信販売
値段:1000円
内容:徳川家康時代の四天王、十六神将のひとりであり、上総大多喜藩十万石の初代藩主である、本多忠勝公をあしらったこの切符は、いすみ鉄道全線、全駅を通ることができる大きな多くの喜びをもたらす開運切符です。

ハローキティ菜の花列車グッズ
発売場所:大多喜駅
値段
根付(ストラップ) ・・・500円(税込み)
ファスナーマスコット ・・・500円(税込み)
シャープペンシル1本 ・・・600円(税込み)
ボールペン1本 ・・・600円 (税込み)
プチタオル1枚 ・・・400円(税込み)
内容:千葉限定ですので、ぜひ、いすみ鉄道大多喜駅窓口にてお求めください。

20周年記念切符
発売場所:大多喜駅及び通信販売
販売価格 2,000円(入場券1セット 税込み)
     3,000円(1日フリー乗車券1セット 税込み)
内容:いすみ鉄道は、2008年に開業20周年を迎えることができました。そして、それを記念して、いすみ鉄道全13駅の硬券入場券をセットにした開業20周年記念入場券と、1日フリー乗車券3枚をセットにした開業20周年記念乗車券を販売いたしております。

いすみ鉄道の四季ポストカード
発売場所:大多喜駅
値段:500円
内容:いすみ鉄道と沿線の四季の光景を写したポストカード10枚組みです。お土産などにどうぞ

菜の花スポンサー
内容:いすみ鉄道は、沿線を彩る四季折々の花が好評をいただいており、観光客は年々増えています。そこで、よりたくさんの花を咲かせ、よりいっそう観光客の乗車を図ろうと「花のスポンサー」を募集しています。スポンサーから寄せられた寄付金は、花の種子代等とさせていただき、スポンサーになっていただいた方には、「スポンサー用1日フリー乗車券」をお送りします。
1口
1500円(フリー乗車券1枚)
3000円(フリー乗車券3枚)
5000円(フリー乗車券6枚)

枕木オーナー
募集期間:~2009/3/31
オーナー期間:2009/4/1~2011/3/31
特典
・プラスチック製のオーナープレートを当社大多喜駅構内の枕木に設置します。プレートには10文字以内のメッセージを入れることができます。
・オーナー会員証を発行します。
・オーナー期間満了後、ご希望の方には設置したプレートを送付します。
1口:5000円


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