2010年12月

低迷の一年~2010年を振り返って~

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写真:この球団のゴタゴタも大きなニュースだった1年

 さてあと数時間で2010年も終わろうとしています。

 この1年を1言で表すとしたら悲しいかな「低迷」、このブログで言えば長年のテーマである北総線問題をはじめ関わっている団体でやろうとしたこと(ちなみにカーフリーデーでパネル展示を行いました)、などの交通ネタ、ゆいレールの値上げなど交通系のテーマも数多く、またプロ野球で言えばベイスターズの身売りや地上波中継に嫌われたポストシーズン、社会全体を見ても企業の外国人採用シフトと共に語られる新卒内定率の低迷をはじめ書きたいテーマが目白押しの1年でした。
 ただ結局のところ今年は仕事の関係で色々と対応しなければならないことが多かったりしてモチベーションが低下し、またやりたいテーマがおおすぎたため、なにからやるか最後まで迷って決めきれなかった感があります。
 これはブログに限らず全般的にそんな感じでした。

ユーロ圏の国債発行、新年早々に大きな試練@JBPRESS

 さて世の中の状況を振り返ると個人的には今年の状況を形作っていたのはユーロ圏の通貨危機のような気がします。2008年のリーマンショック→2010年以降のユーロショックという流れを見ると90年代のバブル崩壊からアジア通貨危機までの流れを思い出します。この流れは韓国をはじめとするアジア地域の成長国が1度挫折し、その後2000年代はIT→金融でアメリカが経済的な覇権を握って行くのですが、今回の危機でそれが逆流し2000年代に力を蓄えタフになったアジアの成長地域に主導権がうつっていくように感じます。

大卒内定率過去最低でも外国人留学生は人気@WSJ日本版

 そして今年言われた日本人新卒学生の就職内定率の低迷と外国人の採用強化はその流れのなかにあると言っても良いでしょう。よく考えてみるとこの文脈で語られる外国人には成長するアジアの人たちはいてもヨーロッパ、アメリカの人たちはどれだけいるでしょうか?その流れのなかには尖閣諸島をめぐる一連の騒動も入ってきます。


『アニメ コンテンツ エキスポ』開催に関するお知らせ@角川書店
角川書店2009年度決算 第一部【企業情報】

 そしてその流れは新卒学生に留まるだけでなく日本という国のメインストリームにも及んでくるでしょう。個人的に最近びっくりしたのは東京都の青少年条例に対する角川書店をはじめとする業界側の対応、よくこういった条例に対して陳情もきくし、小規模な反対イベントもあるかもしれませんが、東京都がお墨付きを与えるアニメフェアに不参加を表明した上、対抗イベントまで仕掛けて言い方は悪いですが「大東京都都に喧嘩を売る」ことをしたのは初めてではないでしょうか?
 アニメ・漫画・ゲームといった業界は長年日陰稼業だったわけですが、逆にいえば政治に関わる機会はこの手の業界では珍しく「好きにやらしてくれ、採算はこちらで撮るから」であって保護してくれではない、自立した業界。そして角川の決算書を見ると確実に中国をはじめとした成長するアジアに売り込む体制はできている、だからこそ売れる県かなのでしょう。
 そういった意味では来年は角川の取ったような動き、いうなれば「メインストリームにはいないけど確実に力をつけてきた人達」言い換えれば「経済的に自立した強いマイノリティ」がメインストリームの秩序を揺さぶっていく動き」が増えてくるのではないかと思います。

 さて長々と書いてきましたが今年はこの辺で筆を置きたいと思います。

 それでは良いお年を!!





あなたがたの選んだ知事様は「町の本屋なんてもう要らない」と言ってるも当然ですが?>都民の皆様


<都条例改正案>本会議で可決 性的描写の規制強化へ@毎日新聞12/15
グレーゾーンが生み出すもの~非実在青少年に思う~ 

 ご無沙汰しています。個人的にはある意味で鉄道や交通屋まちづくり、野球以上に注目していた話(と言う割には書いてないが)があまりありがたくない決着をしてしまったようです。

東京都は青少年育成条例をを執行する能力がないことを証明する一言@404 Blog Not Found より
表現の自由どころではない。漫画やアニメには解釈の自由がないと言うのだ。
これほど不健全な一言を、私は思いつくこともままならない。


 この条例では当然のことながら「表現の自由」が注目されていて、私自身も多少変則的ながら書きましたし、いろんな方が手を変え品を変え書いてるので今回は省きます。




有隣堂ランドマークプラザ店閉店@SuperManiax
有隣堂、大幅増益の決算に@新文化
2010年8月期決算は売上高は前年比0.7%増の541億8200万円、営業利益は同55.2%増の8億7300万円、経常利益は同100.8%増の7億2900万円、当期純利益は同73.5%増の5900万円となった。
売上高の内訳は、書籍が同4.3%減の217億3400万円、雑誌が同0.2%増の53億0200万円。そのほか、売上構成比の高いOA機器が同9.8%増の116億9300万円、カタログ商品が同0.5%増の76億5600万円となった。期中には書籍・文具店3店を出店し、2店を閉鎖。1店を移転した。


 個人的にはこの条例に関して思ったのは「街の本屋さんが壊滅的ダメージ」を受けるだろうなということ。
 上は地元神奈川を基盤とする大手書店、有隣堂の現在の経営状況、発展著しいみなとみらい地区からですら撤退し、本の売り上げは減少し続け、着々と本屋からOA機器販売業に軸足を移しつつあるのがわかります。
 有隣堂クラスの大手ですらこの有様ですから、街の本屋さんの惨状を推して知るべきでしょう。
 個人的な憶測ですがこの条例が出てきた背景には、きっと「性的な描写著しい漫画ばかり売っている本屋」の存在があったのだと思います。実際今街の通りを歩くと本屋さんはどんどん潰れていたり、残った本屋さんもそういった印象が強くなっているような気がします。
 となるとこの条例が施行されたらどうなるのでしょうか?残った本屋さんが健全な本ばかりおくようになるのでしょうか?個人的には止めを刺されるだけだと思います

 禁煙条例(この話はいつか書くかもしれないさわりを書くとするなら今「タバコは健康に良いよ」あるいは「タバコはそんなに健康を害しないよ」と言う学説というのは流通させることは可能だろうか?)やゲーム規制などろくなことをしない知事を選んだ神奈川県民としては他人のことは笑えませんが、それでも町の本屋が潰れることを想像もできない、あるいはつぶれてもどうでも良いと感じている知事を選びつづけ、もしかしたら本屋もない街で子供を育てなくてはならなくなるかもしれない都民の皆様、それで良いの?個人的には聞いてみたいものです。




 
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