写真:この球団のゴタゴタも大きなニュースだった1年
さてあと数時間で2010年も終わろうとしています。
この1年を1言で表すとしたら悲しいかな「低迷」、このブログで言えば長年のテーマである北総線問題をはじめ関わっている団体でやろうとしたこと(ちなみにカーフリーデーでパネル展示を行いました)、などの交通ネタ、ゆいレールの値上げなど交通系のテーマも数多く、またプロ野球で言えばベイスターズの身売りや地上波中継に嫌われたポストシーズン、社会全体を見ても企業の外国人採用シフトと共に語られる新卒内定率の低迷をはじめ書きたいテーマが目白押しの1年でした。
ただ結局のところ今年は仕事の関係で色々と対応しなければならないことが多かったりしてモチベーションが低下し、またやりたいテーマがおおすぎたため、なにからやるか最後まで迷って決めきれなかった感があります。
これはブログに限らず全般的にそんな感じでした。
ユーロ圏の国債発行、新年早々に大きな試練@JBPRESS
さて世の中の状況を振り返ると個人的には今年の状況を形作っていたのはユーロ圏の通貨危機のような気がします。2008年のリーマンショック→2010年以降のユーロショックという流れを見ると90年代のバブル崩壊からアジア通貨危機までの流れを思い出します。この流れは韓国をはじめとするアジア地域の成長国が1度挫折し、その後2000年代はIT→金融でアメリカが経済的な覇権を握って行くのですが、今回の危機でそれが逆流し2000年代に力を蓄えタフになったアジアの成長地域に主導権がうつっていくように感じます。
大卒内定率過去最低でも外国人留学生は人気@WSJ日本版
そして今年言われた日本人新卒学生の就職内定率の低迷と外国人の採用強化はその流れのなかにあると言っても良いでしょう。よく考えてみるとこの文脈で語られる外国人には成長するアジアの人たちはいてもヨーロッパ、アメリカの人たちはどれだけいるでしょうか?その流れのなかには尖閣諸島をめぐる一連の騒動も入ってきます。
『アニメ コンテンツ エキスポ』開催に関するお知らせ@角川書店
角川書店2009年度決算 第一部【企業情報】
そしてその流れは新卒学生に留まるだけでなく日本という国のメインストリームにも及んでくるでしょう。個人的に最近びっくりしたのは東京都の青少年条例に対する角川書店をはじめとする業界側の対応、よくこういった条例に対して陳情もきくし、小規模な反対イベントもあるかもしれませんが、東京都がお墨付きを与えるアニメフェアに不参加を表明した上、対抗イベントまで仕掛けて言い方は悪いですが「大東京都都に喧嘩を売る」ことをしたのは初めてではないでしょうか?
アニメ・漫画・ゲームといった業界は長年日陰稼業だったわけですが、逆にいえば政治に関わる機会はこの手の業界では珍しく「好きにやらしてくれ、採算はこちらで撮るから」であって保護してくれではない、自立した業界。そして角川の決算書を見ると確実に中国をはじめとした成長するアジアに売り込む体制はできている、だからこそ売れる県かなのでしょう。
そういった意味では来年は角川の取ったような動き、いうなれば「メインストリームにはいないけど確実に力をつけてきた人達」言い換えれば「経済的に自立した強いマイノリティ」がメインストリームの秩序を揺さぶっていく動き」が増えてくるのではないかと思います。
さて長々と書いてきましたが今年はこの辺で筆を置きたいと思います。
それでは良いお年を!!