写真:前橋地区の幹線バス路線前橋駅~高崎駅線
紹介 - 異色対談 小飼弾vs勝間和代「一言啓上」@404 Blog Not Foundより
というわけで、やっとこさ掲載されましたのでお報せします。
異色対談 小飼弾vs勝間和代「一言啓上」|ダイヤモンド・オンライン
勝間和代vs小飼弾 異色対談第5回 「天才デフレ」の時代
勝間和代vs小飼弾 異色対談第5回 「天才デフレ」の時代@ダイヤモンド・オンライン
有名ブロガーの小飼弾さんが勝間和代さんと面白い対談をやっているみたいです。
この「天才デフレ」と言う言葉を聴いてふと思い出したのがタイトルにある「知の物量戦」と言う言葉、思い出したと言っても個人的に勝手に作った言葉なのですが、漠然とこんな言葉で形容できる時代になりつつあるのではと感じています。
ガソリン価格高騰から見えるもの~潜在的交通弱者について~
例えば上のリンクの論文を作った際例えばバスの状況だったらバス協会のHPで詳細な時刻表を調べ、スーパーの営業時間だったらスーパーのHPから簡単に調べられます。しかも内容としても例えばバスで言えば
前橋駅~渋川駅線
始発6:41、終バス:22:25、昼間本数22本/10:00~16:00発、昼間間隔:10~25分毎、総本数:60本/日
位のデータは少しの手間をかければどこ(この論文に関しては前橋在住時の作成だが)にいてもあっという間に作れます。 また同じように少し加工すればちょっとした時刻表サイト(と言うより時刻表リンク集だが)や横須賀から前橋の情報発信実験も以外にやってやれないことは無いです。
かつてであればここまで調べるとしたら現地で直接時刻表を書き写すくらいのことをしなければ不可能で大体「東京のバス並みに頻繁に走るバス路線」と言うくらいの意味合いでプロレベルでも本格的な論文でもない限り認識され議論されていたと思います。そしてこの程度の少ない情報でも有効な分析のできる手法が高度な分析手法としてもてはやされ、また利用が少なければ「地方は車社会だから本数が多くても利用されない」と言った結論に陥っていたと思います。しかしこれくらい情報があると見えるものもあります。例えば始発と終バスを見れば「ちょっと早出や残業をすればバスが走らないので通勤客は利用しないだろうな」とか本数に関しても「最大25分も開くなら歩く人も当然出てくるだろうな」とかこう言った生活感から出る見方はどうしても詳細な情報を前提としないと出てこないと思われます。
逆に言えばジャンルによる濃淡はあるものの正確で決め細やかな情報が集まりやすくなった分かつての高度な分析手法が段々無効化されそれに依存していた人たちにとっては苦しくなってきたともいえます。
その光景はかつての太平洋戦争で高度で精密な武器を持った日本軍が物量とロジスティックで大きく勝る米軍に結局大敗を帰した光景に似ているなとふと感じます。
またこの論文を作った際にたまたま2chのバス板から来た人が感想を書いててその伝でバス板を見に行ったのですがある意味でこの物量戦の局地を見ているような気がしました。
良く良識ある知的な人たちが2chを批判しているのですが良く考えたらこの物量戦に勝ち目の無い状況を把握しているからではないかなとふと感じます。