写真:成田空港への玄関口となる日暮里駅京成改札・・・この運賃で大丈夫?
成田新高速鉄道の運賃1200円 スカイライナーは2400円@日経新聞より
都心と成田空港を36分で結び来夏開通する成田新高速鉄道について、京成電鉄が京成上野―成田空港間の運賃を1200円に決めたことが15日明らかになった。新高速を走る新型スカイライナーの特急料金は1200円とし、合計2400円。JR成田エクスプレスの東京―成田空港間2940円(通常期)より安い。
さて旧聞過ぎて申し訳ないのですが、本ブログでも不定期に追いかけてきた成田新高速鉄道の上限運賃が公表されたようです。
さて個人的に信じられなかったのは確かに運賃が上がる可能性そのものは否定できないもののあまり200円とあまりに大幅な事。主な国内のほかの空港アクセス鉄道と比較すると以下のようになります。
空港名 都市ターミナル名 所要時間 運賃
福岡空港 博多 6分 250円
羽田空港 品川 17分 400円
羽田空港 浜松町 16分 470円
仙台空港 仙台 17分 630円
中部国際空港 金山 24分 790円(1140円)
関西空港 新今宮 34分 890円(1390円)
成田空港(現状)日暮里 51分 1000円(1920円)
関西空港 天王寺 30分 1030円(1760円)
新千歳空港 札幌 36分 1040円(1350円)
成田空港(新規)日暮里 36分 1200円(2400円)
カッコ内は特急や指定席料金を合わせたもの、確かに15分早くなった分運賃で200円、特急料金も合わせると480円と高くなっても便利になると言う理屈は分かりますが、曲がりなりにも新千歳(関空に関しては南海の方は安くつく)とはやや安い運賃を保っていたのがこれよりも高くなり、見事に運賃も所要時間も日本一利便性の悪い空港アクセス鉄道になってしまいます。
現在、京成上野駅から成田空港駅まで京成本線を使うと運賃は1000円。スカイライナーに乗ると計1920円。新高速は京成本線経由より480円高い半面、所要時間は15分短くなる。両駅間は2つの運賃体系が共存する形となる。
しかも2つの運賃体系が共存すると言うわけで、これは空港を訪れた人達の立場に立ってみると「バスは何だかがらが悪そうだし、タクシーは白タクが心配だし(ただし日本だったらどちらも心配は要らないと思うが)鉄道で行こうか」と駅に立つと「東京stに行く国鉄(JRだが)と上野に行く電車と上野に行く電車?!」となってしまうのではないのでしょうか?
成田空港は基本的に国際空港で東京・関東地区在住の人の利用が多いとは言え、無視できないのは不案内な外国人や地方から来た人達、こう言った人達が戸惑いせっかく1500億円以上かけて作った新線の便利さを軽減してしまうと感じるのは私だけでしょうか?
現在羽田の国際化が言われ、JALの破綻や整備新幹線の開業で羽田の重要性ばかりが言われています。しかしながら日本が今後も経済的地位を維持していくとしたら、高齢化が進み人口も減少している国内だけではどう見ても無理で、日本の外との交流が激増する事でしか活路は見出せないでしょう。そう考えると「遠い」と言われる成田空港のアクセス改善は色んな意味で不可欠では無いでしょうか?
しかしその切り札ともいえる鉄道が所要時間も運賃も日本一不便で、一見さんの不便さを深めるとしたら正直な所成長戦略なんていわれてもさめるばかりです。
[運輸審議会]京成電鉄株式会社の鉄道の旅客運賃の上限設定認可申請事案に関する公聴会進行予定@国土交通省
そして本日からこの運賃を決定する最後の公聴会が行われます。果してこの愚だ愚だな状況がひっくり返るのか注目したい所です。
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