写真:カーフリーデー名物の横断幕、海側はトランジットモール化した日本大通り、内陸側はメイン会場の横浜公園
さて昨年及び8月のプレイベントに引き続き横浜のカーフリーデーにいってまいりました。
イベント見聞録2008/8/30カーフリーデープレイベント
イベント見聞録~横浜カーフリーデー2007~
冒頭の写真からも分かるように昨年以上の人出で昨年1万5千人に対し倍以上の人手だったそうです。
車を使わない街づくりへ/横浜で「カーフリーデー」@kanaloco9/23
写真:日本大通り駅ステージのスケジュール
さて今年も早速日本大通り駅から乗り込んでいきました。昨年はLRT等の展示が行われていたのですが今年はステージパフォーマンス会場となっていました。
写真&動画:きのうのあささんによるパントマイムステージ
私が到着した時間にやっていたのはきのうのあささんによるパントマイムステージ、大道芸的なものではなく文字通り無言劇といった感じで、最後にはシャボン玉まで出てくるのが中々面白かったです。
写真:日本大通りの歩行者天国を走るあかいくつ号&ベロタクシー
さて昨年同様メイン会場の日本大通りはベロタクシーやあかいくつ号などの公共交通機関だけは乗り入れてくる歩行者天国、トランジットモールとなっていました。あかいくつ号はみなとみらい線開業前に走っていた100円バス以来横浜の観光の足として大賑わいで、この日も多くの人を運び、ベロタクシーは地元の大学関東学院の広告もたくましく多くの人に親しまれていました。
写真:横浜公園入り口でのパントマイム
続いてもう1つのメイン会場横浜公園へ向かいます。公園の入り口では日本大通り駅に続きパントマイムのお出迎えと今年は何だかパントマイムづいております。
写真:新時代の車3題、電気自動車、カーシェアリングbyオリックス、セグウェイ
今年の展示(?)で目立ったのは何故かカーフリーデーなのに車関係、当然の事ながら普通の車ではなく、電気自動車、カーシェアリング、セグウェイと個性派が揃いました。ガソリン高の中それぞれ注目の車種と言えるでしょう。
個人的にはカーシェアリング用の車はオリックスなのでてっきり関西ナンバーと思いきや横浜ナンバーだったのが残念だったのとセグウェイは関係法規がまだ未整備なので公道を走れないと聞いたのが印象的でした。今後の展開に期待しましょう。
写真:子供向けのブースボーイスカウト&横浜にLRTを走らせる会
続いて今年充実していたのは子供向けのブースボーイスカウトのブースでは見事なコスプレに目を引かれ横浜にLRTを走らせる会のブースではLRT塗り絵に多くの親子連れが集まってきました。コスプレおじさんもLRT塗り絵も中々見られない光景だけに子供たちの良い思いで担ったのではと思われます。
写真:路面電車と大森の未来を考える会のブース
またLRT関連では多摩川を越えた東京都大田区から路面電車と大森の未来を考える会が初参加、個人的には日々の通勤で実感しているのですが大田区では海沿いを走る京急線と東急・JR京浜東北線との連携がいまひとつで多くの鉄道が走っている割に潜在能力が発揮し切れていない感があるだけにLRTと言うのも面白い選択ではないかなと感じています。
写真:世界道路交通犠牲者の日&交通権に関するパネル展示
またパネル展示では交通権と世界道路交通犠牲者の日と言う一見地味ながら重みのある内容の展示が個人的には目を引きました。この手の交通系のイベントと言うとエコが定番ですが個人的には自動車交通で一番大きな問題はやはり交通事故などの安全の問題にあると感じているだけにこの世界道路交通犠牲者の日がカーフリーデーの由来(?)となったのは興味深いことですし、交通権の問題は格差社会の中潜在的交通弱者では無いですが、「車を使えない人、使うのに無理が生じている人」の問題にはもっと注目が集まっても良いような気がします。
写真:全国交通事故遺族の会によるデモンストレーション
また交通事故関連では全国交通事故遺族の会によるデモンストレーションも行われていました。横浜のカーフリーデーを見て思うのは昨年の「車社会を問い直す会」の展示もそうですがこう言った安全の視点での展示を決して忘れないと言うのはすばらしいことだと思います。
写真&動画:Liberty-Comm@カーフリーデー2008
さてステージでは昨年に引き続きLiberty-Commのパフォーマンスが行われていました。今年は死神(?)に扮した舞踏家の大野一雄さんの舞踏はすばらしいの一言で死神なのに生命力に満ち溢れたのが印象的でした。
写真:今年は伊勢佐木町にも進出
さてそんなLiberty-Comm、今年は伊勢佐木町にも進出、昨年はやや元気の無かった伊勢佐木町の盛り上がりにも一役を買いました。大野一雄さんの舞踏だけでは当然無く、フリージャズらしいソロの掛け合い等演奏と言うよりもパフォーマンスと言う言葉がぴったり来るすばらしい出来でした。
写真:伊勢佐木町2題
また伊勢佐木町にはベロタクシーもお目見えし多くの人の注目を集めていました。
当然昨年から頑張っている清掃局のミニ清掃車も多くの子供たちを乗せ大活躍していました。伊勢佐木町全体として昨年に比べ新旧のイベントがかみ合いまた別団体のライブも行われ昨年とは比べ物にならない賑わいとなっていました。
写真:店舗がなくなり空き地と化した光景
ただ伊勢佐木町そのものは10月にデパートの松坂屋が撤退する等逆風が吹いていて、空き地や駐車場も目立ったのも事実です。
写真:伊勢佐木町の新しい飲み屋さん
ただ一方で新しい個性的な店舗も多く見られるのも事実で、逆風が吹き地価が停滞する中、若い新しいチャレンジャーにとっては魅力的な場所になりつつあるのも事実だと思われます。願わくは前橋の弁天通のような若い魅力溢れる商店街に生まれ変わってくれることを祈るばかりです。
写真:カーフリーデーパレードその1
また今年も当然の事ながらトランジットモール化した日本大通りでパレードが行われました。今年はフラダンスチーム、カレイロケラニフラスタジオの参加もあって中々ダンサンブル(?)なパレードとなりました。
写真;カーフリーデーパレードその2
阿波踊りで「踊る阿呆に見る阿呆」と言いますが昨年はガンダムスケーターが目立ちましたが今年はLiberty-Commによさこいダンサーズの活躍が光りました。Liberty-Commでは写真に撮れず残念だったのですが大野一雄さんが自転車に乗った若者とコラボし、中々暴れまわっていたのが印象的でした。
写真:キャンドルナイトその1
さていきなり夜に移りますが、今年から夜の部として特製キャンドルを用いたキャンドルナイトと言うイベントも行われました。入り口には世界道路交通犠牲者の日のポスターがキャンドルの明かりで厳かに映し出され、さながら犠牲者たちの追悼を思わせます。
写真:キャンドルナイトその2
また日本大通りもライトアップされていたため多くの人たちが幻想的なキャンドルの明かりに引き寄せられていったのが印象的でした。
パントマイムに始まりキャンドルナイトに終わった今年のカーフリーデーいかがだったでしょうか?
中々盛りだくさんな内容で、車社会云々と言った感じと言うよりもちょっと変わった秋(?)祭りを楽しむ感覚で、ただその中で少し車社会を考えられたら良いのではふとと思った一日でした。
追記:イベントに参加された方が動画をアップしているのでそちらも紹介します。
動画1:横浜公園の様子
動画2:パレードの様子
動画3:伊勢佐木モールでのパレードの様子
動画4:横浜公園ステージの様子他
動画5:横浜公園大道芸&キャンドルナイトの様子