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 Ummm…うまそう。
 「あすなろ食堂」は、速い、安い、美味い、熱い、多い、楽しい――という、大衆食堂が兼ね備えるべき黄金の6拍子をみごとなまでに具現化している店。

 メインディッシュは、ミニカツ(と言ってもフツーの店以上のボリュームあり)、それに小松菜の辛子醤油和えとチキンカレーの2つの小鉢(と言ってもそれぞれたっぷり)、豚汁、きゅうりのあさ漬け、透き通るようなあつあつご飯たっぷり――といった構成。上の画像は焼肉のパクリ画像で、それとは中身がちょっとちがいます。

 味や量についてはすでに一定の評価が得られているようなので、ここでは「楽しい」について書きます。
 なにが楽しいって、ここの店主と、その奥様と思われる女性の阿吽の呼吸が芸術的なまでにサイコーなのです。

 二人は特に客に愛想がいいわけでもなく、ともに会話を交わすでもないのですが、二人の間のアイコンタクトがスバラシく、カウンターから伏目がちに様子をうかがっているこちらにもその絶妙さが伝わってきます。

 そして、店主のプロ意識もなかなかのもの。客を長く待たせないという鉄のような意志があるようで、注文がマルチで入ったときなどの料理のつくり方は実に手際がいいです。
 そのかわり、注文が途切れたときには一人厨房の外に行き、タバコをくゆらしているようです。

 女房が「お待ち遠さまでした~」と出してくる味噌汁のお椀がくるくると回りながら出てくることもありますが、二人の様子を見せてもらうだけでも100円ぐらいの付加価値はあると密かに思っています。

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 ある日の、あすなろ食堂のあすなろ定食750円。
 この日は、メンチカツでした。
 野菜が高騰していた頃だったので、添え物の生野菜がいつもより少なく、代わりにスパゲッティの和え物がついていました。あすなろ定食は何度も食べているけど、こういうことは初めてです。

 小鉢は、高野豆腐の煮付けと温泉玉子。これでもいつもよりボリューム感が少ないほうかもしれません。
 近くの山形大学や山形南高校(男子校)も休みとあってか、お客は比較的少なく、ゆったりとした気分で、たらふく食べることができました。



 家族それぞれ都合があり、一人で過ごしてよいあるホリデイの昼は、「あすなろ食堂」へ。
 この日のあすなろ定食750円は、イカ天と麻婆豆腐、キュウリと味付けレバー。

 あすなろ定食の魅力は数々ありますが、生野菜が多いこと、それにかけられるドレッシングが凝っていること、そして、メインの揚げ物、炒め物には必ずサラダや煮物などの油性を伴わない小鉢が2つ付いてくること――などが特筆できると思います。

 メインディッシュはいつもスゴイ!
 今日はごっついイカ天が5つゴロゴロ状態ですが、日によっては特大海老フライが5尾なんてこともあるので、その日のメニューを見るまでのワクワク感というのも、訪問のひとつの楽しみとなっています。



 昨日、宮城県七ヶ浜で行われたある音楽祭を観てきました。
 17時30開演で終演は21時30分。自宅到着は23時を過ぎていました。
 その帰りに寄った大衆食堂「めしのはんだや」。
 ロングタイムアゴー、悲しい(?)予備校生活を送っていた頃、貧乏学生や貧乏労務者の強い見方になってくれたのが「はんだや」でした。
 当時は300円も出せばがっつりと飯が食える店として貴重でした。「飯」は小盛りと中盛りがあって、中盛りでも超満腹になれ、伝票の大盛りの欄には「とても食えません」と書いてあり、量には自信満々の店でした。
 で、その店、今もあるのならぜひ行って食べてみたいと思っていました。

 そんな折、今回七ヶ浜に向かう途中でこの店を発見! 一も二もなく帰りに寄ってみたという次第です。
 で、迷わず思い出深い「中盛り」を頼んでみましたが、……Ummm、後悔しましたね。この齢となっては多すぎました。(笑)
 昔同様あまり清潔とは言えず、できあいのものを自由に選べる設定なのでみそ汁とご飯以外はどれも温かくはありませんでしたが、青春の味、というのかな、かっ込んでいると鼻の芯あたりを熱くさせるものがあり、ありがたく食べさせていただきました。

 これで今どき557円なら、納得です。24時間営業。がんばれ、はんだや!



 焼きそばとデミチキンカツ丼のセット、880円を食べました。
 どうです、この品数。
 フレンチドレッシングのかかったサラダ、野菜のかき揚げ、ポテトサラダ、茄子の味噌炒め、それに大根とジャガイモの味噌汁です。

 量的には申し分ないし、質的にも家庭料理的な小皿がつくのに好感が持てます。
 いつものように、速い、安い、美味い、多い、熱い、楽しい――という、いい大衆食堂6原則に照らすと……。

 まず、安い、多い、楽しいの3点についてはAランク。
 特に、「楽しい」については、おかみさんのとても優しく元気な対応が特筆モノ。彼女がいるために店内がとても明るくなります。
 店の前の駐車場が2台分しかないのですが、来客の都度頻繁に外に出て、道路の向かい側にある借り上げ駐車場のほうに案内していました。

 やや難を感じたのは、「熱い」。デミカツこそ揚げたてですが、焼きそばは大量につくってあるのを加熱した感じ。かき揚げや茄子に至っては冷たいと感じました。

 ついでに言うと、いわゆる一流と目される「あすなろ食堂」や「国味」では、つくりたてのものを出すためにエラく熱いのです。熱いところを食べてもらうために店員は全力を尽くします。だから、速い。そして、その様子がまた楽しい。
 両店とも、メインディッシュとなる揚げ物が揚がったらすぐにサーブできるように、揚がるタイミング一点に向けてすべてをスタンバイしている様子がカウンター越しによくうかがえます。

 一介の町の食堂だからといって、大衆食堂をアナドってはいけません。
 こうまでしてアツアツのものを出そうという心意気に、多くの客たちが同調するのではないでしょうか。



 休みの日はゆっくり起きて、朝食を省略し、昼前に充実のブランチをとることにしています。
 このたびは山形市鳥居が丘の「国味(くにあじ)」の鶏の唐揚定食にしてみました。

 ココは、山形では至上の極楽食堂だと、密かに思っています。
 このボリュームで、880円……なんてことはなく、ナントたったの680円!

 自宅では購読していない地元新聞があるのでこれをナナメ読みし、氷水をごくりと飲みながら、テキパキ働く奥さんの様子を窺っているうちに、ドドーンと登場。
 揚げたてをできるだけ速くお客さんの手元に、というのが店のモットーのようで、何を注文してもとにかく熱い。これを口内火傷覚悟でかぶりつくシアワセよ。

 自分の場合、スバヤク唐揚にとんかつソースを多めにかけて一口目のむせかえるようなアツアツの感覚を楽しみ、ドレッシングのかけられたキャベツはそのままいただく。
 漬物は口の中の熱さを減退させたいときにパリパリと。そして添え物のレモンは、カリカリの食感が失われぬよう唐揚にはかけず、冷水に絞りいれて食後の爽やか感を演出します。

 あぁ、満腹。充分に満足して代金を払えば、店主と奥さんからは「ありがとござい~んす」というゆるゆる感たっぷりのごあいさつを頂戴できます。

 このように、速い、美味い、安い、熱い、多い、楽しい――のすべてがそろう名店です!
 なおこの店、揚げ物が中心であるため、混雑時は店内に油分が蔓延して服に匂いがつくという唯一の欠点があります。夕食時などに背広を着て入店すると、一発でクリーニング行き。(笑)
 なので、自分の場合、午前11時の開店直後に行くことにしています。



 長井に出張し、その後米沢に戻る途中、昼食に寄ったのが、川西町は羽前小松駅前にあるあっさり食堂です。

 ココの牛スジ煮込みが天下に名を轟かせており(大げさか?)、前からそれを食べてみたかったのでした。しかし、なかなか昼時に川西にいるということがないため、ありつくことができないでいたのです。
 このたびようやく千載一遇の機会がやってきたというわけです。(大げさだってば)

 店の前に車を停めます。駅前で道は広く、人通りは少ないので路駐も問題ありません。
 12時過ぎ、さほど広くない店内は6分ほどの客の入り。
 座敷に座って注文を取りに来るのを待とうかとも思いましたが、新たな客が来たことを認識していないような気がしたので、まずは厨房に声を掛けて、と。
 応対に出てきた店主風のオニーサン、こちらが思わず誤って口にした「もつ……」という言葉に、「スジ、……ですね」と笑顔で対応。そうそう、それそれ。(笑)

 牛スジ煮込み定食は950円。チト高いですが、甘辛い煮込みダレが染みた牛スジは、豆腐とともに実にウマイ!
 旨みたっぷりの濃い目の味なので、メシが進みます。なので適量のはずのごはんがなんだか少ないように感じてしまいます。
 そのメシも真っ白。やや柔らかめに炊き上げられていて、煮込みに合いますねぇ。
 最後はごはんにタレをかけてかっ込みます。これまたうまし。
 漬物も、塩だけでなく少し粕を入れて漬けているようで美味。

 これでもう150~200円ほど安ければ、通いつめる店になるのだけどなぁ。
 米沢の大沼デパートに支店があるそうなので、いつかそこにも行ってみようか。
 川西町では「繁昌軒」という定食屋も気になるところ。
 食べる楽しみは尽きませんね。



 午後から山形で会議。午前中は何かとあわただしく、気がつけば正午が近い。
 やべっ、時間がないっ! どこかで昼メシ喰って、午後1時15分までには会場に到達したい。ということは、メシはアソコしかないな……。

 というので寄ったのが、イオンタウン南陽内の「ととや三代目」です。
 ココはランチタイムには先着10食の日替わり定食500円があるのです。
 もう遅いかな~と思いつつトツゲキすれば、渡された札番号はNo5。ふぅ~、ゲットだぜ。

 これで500円って、お徳だと思いませんか?
 大き目のハンバーグにツナサラダ、まぐろのぶつ切りに御新香、これにたっぷりとしたご飯とアオサのたっぷり入った味噌汁がつきます。

 でもこれ、これまで3回食べた500円ランチの中ではいちばんボリュームが少なかった。
 いつものランチはこれよりスゴイんです。(笑)



 山形大工学部や米沢女子短大の学生なども利用する大盛り系の店らしいと聞いて、行ってみました。
 セットものが中心のようで、ラーメンセット1,000円とかの貼り紙があちこちに。1,000円かぁ……。
 また、麺の大盛りは200円増し。麺2玉使用で、擂り鉢大のどんぶりになるのだそうです。

 おろしトンカツセット850円をオーダーしましたが、思いのほか量的にあっさりとしたものが運ばれてきました。
 ぶっかけ麺と称する、けっこうな量の冷やしラーメンがついています。
 食後にはコーヒーも。

 麺のほうは、しっかり米ラーしていて、具もあれこれとあってマルであった。
 しかし、トンカツはいただけません。衣がサクサクとしていて口当たりはいいのですが、これって出来合い冷凍モノだと思います。コンビニじゃないんだから、町の定食屋はこういうところで手を抜いてはいけません。
 メインがそんな感じだから、青々として美味しそうな野菜にまでケチがつく。生野菜が常温で生温かいというのも「?」でした。
 ご飯は真っ白でいい炊き具合、漬物も適塩でグーした。

 米沢の食堂はラーメン屋ばかりだなあと思って見ていましたが、こういう定食屋もあったことにちょっと安心。毎回ラーメンというのもどうかと思うので。

 だが、これで850円というのは、特に割安感はありません。
 米沢にはきっと、もっと優れた定食屋があるはずです。
 定食はどうしても麺類に押されがちになってしまうきらいはありますが、細々とながらも定食方面の探求も続けていこうと思います。



 南陽市のととや三代目で日替わり定食500円を。
 お得なランチはこれが4回目。
 今日はトンカツ3切れとなんだかハンパなメインディッシュに、ホウレンソウと菊のおひたし、カレーと冷奴です。
 うーむ、ややグレード下がってないか?

 でもまぁ、これで500円なら納得できますよね、野菜系が豊富でカロリー的にも量のわりにはそう高くなさそうだし。



 金池にある「和ごはん」屋さん。天ぷらがウリの店らしく、学割天丼700円というのがあるということを、学生と地域を結ぶコミュニティ誌「ざわわ」で知りました。
 自分は学生ではないので、なにかオトナが食べられるものはないものかと調べたところ、ランチタイムに800円で豪華日替わり定食が食べられる、という情報をキャッチ。

 12時10分を過ぎていましたが、昼の一人目の客。4席あるカウンターに陣取って、その日替わり定食を。
 今日は、串かつ2本、まぐろとアボカドと枝豆の和え物、ジャコ入りのナス焼きなどが、デザート付きでずらり。すげぇすげぇ。

 値段設定はやや高めですが、内容もなかなか。大衆食堂の家庭料理風定食よりもグレード感は1、2枚上を行っています。
 量的にも、男性成人にとっても、過大なものを求めなければこのぐらいで十分です。

 とてもおいしかったので、また行きたいと思います。
 それから、天丼も食べてみたいなぁ。

 反面、難点あり。
 厨房を仕切る兄貴の接客態度がよろしくない。というか、他の従業員に指示を出すことが得意らしい。それも大声で。
 それって、威勢がいいというのとは別モノではないの? こういうのを見ていると、店にもいろいろ個性があるのだなぁと。
 従業員はほかに女性が3人ほどいるのですが、その仕事ぶりは、どうも緩慢というか、遅い。

 あのね、君たち、山形市の「あすなろ食堂」に行ってごらんよ。
 客の前で大声なんか、何があっても出しませんよ。客との会話は相手の目を見てやりますよ。
 そして、見事な手際。いかに熱いものを、熱いうちに、速く出すか。このことに職人的な集中力で取り組んでいるあの神々しい姿を一度見てみなさいって。
 手厳しいかもしれませんが、仕事に取り組む姿勢が変わると思いますよ、きっと。



 2回目の訪問。
 腹減ったな~、今日はちょっとおいしいご飯ものを食べたいな~、と考えたときになかなかフィット感がある店。

 座敷が主ですが、カウンター席が4席あって、それがゆったりとした椅子。
 目の前で揚げ物を調理しているので少々油っぽいのですが、それさえ我慢できればくつろぎの時間が得られます。

 この日の日替わり定食800円は、鶏の唐揚、しめ鯖、揚げピーマン、ホウレンソウとモヤシのおひたしなど。
 ドウデスカ、これでたったの800円。

 唐揚は、それだけゴロゴロと出てくるのではなく、ドレッシングをまとった野菜(キャベツだけでなくキュウリやタマネギなども入っている)とともに、クルトンをトッピングして。
 しめ鯖には新鮮なミョウガが添えてあり、これとともに口に運べばウマウマ。
 ごはんは真っ白でいい焚き加減だし、味噌汁もダシが効いていてうまい。
 食後は、地元産と思われるブドウの剥き身が入ったワイン味のゼリーで一息です。



 故あって、店名を伏せる。

 前日は深酒をし、朝めしなんぞ食べる気分ではなかったのですが、午後2時近くともなれば多少食欲も湧いてくるというもの。昨夜はラーメンだったし、メシだよな、昼は。

 アジフライ定食700円。
 量が少なそうなものを選んだつもりでしたが、良心的な定食屋にはそんな甘っちょろく惰弱な精神性は通用しません。ご覧のとおり、しっかりしたものが運ばれてきました。

 普通サイズのアジフライ3枚。それには今切ったばかりですというような新鮮な千切りキャベツとレタス、トマト、ポテトサラダが添えられます。
 小皿には自家製と思われるタルタルソースとカラシ。魚のフライにカラシという組み合わせは初めてお目にかかる組み合わせです。
 浅漬けの白菜と、モヤシ・ホウレンソウのおひたし。
 ここもまたごはんはふっくらで美味。味噌汁もいい味出しています。

 ココは魚が得意の店のよう。店内にはサバやサンマ、カツオなどの魚をメインとしたたくさんのメニューを掲げたボードがあり、来店した客たちは皆さん、このボードをしばしの間睨み、意を決して注文していました。

 しかしデスネ、たまたまでしょうか、おひたしに青虫が入っていたのにはゲンナリ。
 こちらは大人だから取り立てて文句を言ったりはしませんが、初来店の印象としてはちょっと……。
 それだけ減農薬なのだろうと自分に言い聞かせて、静かに退店。

 いい店です。魚料理が食べたくなったらまた行こう。
 しかし、今度青虫が入っていたら、そのときは容赦しないから、覚えておくように。(笑)



 盛りがいいと聞いていたので、行ってみました、松波の「あたご食堂」。
 その前日の晩は眠くて夕食をパス。当日の朝食も食べなかったので、こういう時こそ大盛りを食べるチャンスとばかりに、開店時間にトツゲキです。

 鶏から揚げ定食800円。
 鶏肉にしては高いじゃないか、国味は同じメニューが680円だぞ……と思っていました。
 しかし、運ばれてきたものを見て納得。けっして高くはありませんでした。

 名店「国味」のそれと比較してみましょう。
 まずメシの量。あたごの勝ちです。あたごがやや多い。ということは、超大盛りだということ。

 次に唐揚。個数は7対5であたご。国味は5個が平面的に盛り付けられますが、こちらは2階建て。うしろの野菜が見えません。(笑)
 1個の大きさは国味が上ですが、全体の量はあたごの勝ち。
 唐揚げの味のほうは、ほぼ互角。肉質自体には大きな差は感じられません。衣はそれぞれサクサクでジョートー。衣の味付けについては、好みになると思いますが、個人的には国味のほうが好きかな。

 あたごで特筆すべきは、野菜と味噌汁。
 野菜の量はあたごのほうが圧倒的に多く、キャベツ、レタスに加えてキュウリ、ハムもあって、それらを引き立てるサザンドレッシングがいいです。
 そのため、ごはんと唐揚を行ったり来たりしかできないという印象の国味に対して、こちらはごはん、唐揚、サラダと三角食べができる感じです。

 味噌汁も量があり、画像ではわかりませんが、このたびの具はワカメ、豆腐、タマネギ、馬鈴薯と、これまたたっぷり。“食べる”味噌汁になっています。国味の味噌汁の量が少ないと感じていただけに、この差は大きいです。

 ――という具合に、値段の差は量及び質の差として十分に実感できるものでした。
 食後はすっかり満腹してややぐったり。食べられない量ではありませんが、自分にはかなり多い。
 空腹がよほど極まったとき以外は、国味で十分だなぁという感じです。(笑)



 このところ頻繁な長井出張。今回は車1台に男4人が乗ってGO。
 以前から、国道287号沿い、歌丸あたりにある「めしや」という定食屋が気になっていたので、行ってみようとぞろぞろと。いいトシをした4人の男たちが。(笑)

 体育館のようなつくりのカマボコ型の建物に、広めの駐車場。その前面に暖簾が下がっていたので、さぞかし広い食堂なのだろうと思って入ってみると、食堂はその前面の一部だけの小さなもの。あれれ? テーブルひとつに座敷テーブル2つだったでしょうか。背後の大部分は衣料品店や居酒屋になっていました。

 肩透かしをくったような気になってメニューを見れば、肉から魚からいろいろあるけど、およよ、大衆食堂風の構えのわりには微妙に高めの値段設定なのね、う~む……。

 「鶏の唐揚と牡蠣フライ定食」780円。これがご飯ものの最安商品です。
 とんかつ定食やカツ丼は900円台、天ぷら定食にいたっては1,100円台って、どうよ。
 他の3人はラーメン類を頼みましたが、おい、ここは定食屋だぞ。値段にビビッたのかっ?

 でも、出てきたものには納得。鶏肉、牡蠣それぞれ3個のほかにも揚げ物が2品ついて、生野菜がたっぷり。これは評価が高いです。さらに冷奴とおひたし、多めの漬物付き。ご飯の量も十分。とんかつソースを回しかけておいしくいただきました。
 ちなみに、ラーメンのほうは580円。「インパクトに欠ける」との感想が交わされていましたので、付け加えておきます。



 山形から米沢へと向かう途中で昼メシを食べるが、さて、どこに行こうか。
 しばし考えて、ランチタイムの日替わり定食が充実していると噂の、「御食事処じんや」へと赴いてみました。

 初訪問。旧13号線の国道458号に面している駐車場は、まだ3、4台は停められる程度の状況です。午後1時になんなんとしている時間帯でもあったので、昼食ラッシュのピークは過ぎているようです。
 店内はウッディでなかなかいい感じ。広さも適当にあって、一人でふらりとやってきてもコンフォータブルです。

 お目当ての日替わり定食787円は、ご覧のとおり。
 この日のメインは、えびフライと鶏肉のソテー。
 えびフライは、揚げたてだけれど、開いたもの1尾のみに千切りキャベツが添えられただけで、よく言えばシンプル、悪く言えば素っ気ない。
 しかし、その右どなりの鶏肉はよかった。肉の上に赤ピーマンやセロリ、レタスなどが乗っていて、それらをまとめているフレンチドレッシングがなかなかグー。うまうまです。

 ほかには、茄子とピーマンの味噌炒り、黄色とピンクの食用菊をあしらったほうれん草のおひたし、きゅうりの古漬け風、そして茶碗蒸し。
 茶碗蒸しが付くと、豪華さを実感するのですねぇ、日本人って。

 ごはんも味噌汁も立派。サーヴされるまでの所要時間も比較的短く、とても好感が持てました。
 食後にデミタスコーヒーまでついてこの値段、この味、この量は、文句なし! 太鼓判。ドン!!
 ランチタイムは11:30~14:00。この時間帯に近くを通るならまた寄りたい店です。

 惜しむらくは、ふだんここを通る夜の時間帯にはこれほどにお得なメニューが備わっていないこと。通常の定食メニューは概ね千円超のようでした。
 ラーメンなどもあるようですが、ここに行くなら定食を食べるべきだと思います。



 2度目の訪問。前回の鯵フライに続いて、今回は鮭フライ定食720円をたのんでみました。
 ココについては魚系が強いイメージがあるので、たのむものはどうしてもこうなります。
 刺身の類いもありますが、少々お高くなるので……。(笑)

 メインとなる揚げ物部分以外は基本的に同じラインナップ。
 鮭のフライは想像したよりもずっと大きいものでした。味のほうは、脂のノリが多くないさっぱり系。もう少し元気のいいものだとなおよかったのですが。食べるときに邪魔になる骨もまったくなく、グー。

 これに、小皿に乗った特製のタルタルソースをからませて食べれば、とても納得のいくおいしさ。
 また、とんかつソースをかけて、それにカラシをつけて食べても、なかなかおいしかったです。
 ポテトサラダがついてくるというところも、お得感をくすぐります。



 初入店。前から気になっていた店でした。
 ご飯ものが食べたい気分だったので、かねてからWEBでチェックしていたねぎ味噌ラーメン650円ではなく、定食類からチョイス。
 定食は4桁のものが多いよう。何にしましょうとの問いに、信条としている「3桁モノ」からしょうが焼き定食を選ぶと、それはほかにも2種類ありますが……と。
 ?? メニューをよく見ると、しょうが焼き、新・生姜焼き(キャベツ)、生姜焼き(野菜炒め)と3種類あるではないか。
 ナニガドウチガウンダ……とやや憔悴しながら、3番目の生姜焼き(野菜炒め)900円というのをたのみました。

 それはご覧のとおり。豚肉の生姜焼き4枚の下に野菜炒めが潜んでいるというシロモノでした。う~む……そういうことだったらおそらく野菜炒めの代わりに千切りキャベツが敷いてあったであろう新・生姜焼き(キャベツ)650円を選ぶべきであったか……。
 おひたし1、漬物2の小鉢がついて、ごはん、味噌汁はお代わりができるのだそう。
 味噌汁はなかなかおいしいけれどもやや塩味強め。ごはんのほうはドライな仕上がりで、もうちょっとほっくりとした炊き上がりならよかったなぁと思いました。

 コストパフォーマンス的には標準またはもう一息、でしょうか。900円は高いのです。印象としては700円!
 あすなろ食堂のあすなろ定食750円や国味の鶏の唐揚定食680円のほうが、得られる満足度は上でしょうか。

 ラーメン、味噌は自家製だそうなので、こんどはラーメン類をチェックしてみたいです。



 2回目の訪店。日替わり定食787円です。
 この日のメインは、あっさり白身の煮魚と鶏の唐揚。
 ほかに揚げ出し豆腐と切り干し大根、いぶりがっこに茶碗蒸し。
 ちなみに茶碗蒸しは、左上の位置に鎮座するはずですが、蒸し上がりを後で持ってきてくれるとのことで、食べ始めの写真には写っていません。
 さらに、食後にコーヒーがつきます。

 評価すべき点はたくさんあり、唐揚が揚げたてアツアツで、添えられた生野菜がたっぷりなこと、魚に添えられた生姜がいいアクセントになっていること、ほどよい塩味の漬物にも手を抜いていないこと、揚げ出しの上の大根おろしに柑橘系の味付けが施されていること、おいしいごはんがたっぷりなこと、味噌汁のダシ加減が秀逸なこと、など。

 13時40分頃の入店。ランチタイムと昼の営業は14時まで。店の雰囲気がよいためについ寛いでしまい、昼時最後の客になってしまったようでした。

 ここはオススメです。
 場所は、上山市軽井沢1‐7‐6。国道458のスリーエー(自動車販売)の向かい側です。



 この店については何度かこのブログでも紹介していますが、このところ外食の機会が増えている中にあって、その一群からはっきりと頭ひとつ抜け出している感があります。

 「はやい」、「安い」、「うまい」の良い食堂の基本定義を軽くクリアし、「熱い」、「多い」、「楽しい」のセカンダリーの3ポイントもこれまたクリア。
 「はやい」については、この店以上のスピードを有する店を知りません。だから料理は当然「熱い」。オヤジさんと奥さんの連係プレーが芸術の域に達しており、それをカウンター越しに眺めるのが「楽しい」のポイントです。
 「うまい」については、特徴的なのはソース類。野菜にかけるドレッシングはもちろんのこと、魚介類のフライに添えられるタルタルソース、焼きナスなどの副菜にかかるゴマ味噌などはすべて手づくりで美味。漬物、味噌汁も自家製で、どこも手を抜いていないと感じさせます。
 「安い」と「多い」はセット。メインディッシュの野菜類は山盛りだし、2つ付く小鉢も、小鉢の域を逸脱するボリューム。しかし、この充実度はけっして栄養バランスを犠牲にして成り立っているものではありません。もしかしたら店の奥さんは栄養士?
 「楽しい」について付け加えれば、店の二人は職人肌でまったくの無口。オヤジさんが客としゃべっているところは一度も見たことはありません。でも奥さんには小さな声でなにかと話しかけています。
 奥さんも客に媚びるような態度は見せませんが、話しかけるとにっこり笑って受け答えするのがちょっとチャーミングです。そんなちょっとした発見こそが、「楽しい」の真髄なのです。

 日替わりのあすなろ定食は、メインディッシュだけで20数パターン以上はあるのではないか?
 この日のメニューは、エビフライ(5本)、ミニカレー、豚肉サラダ。
 750円で、フツーの2食分ほどの満腹感と栄養補給ができます。

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