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daimyo 201010

 ある土曜日、ブランチは何を食べるかしばし考えて、ココに決定。
 中華そば500円にたったの180円をプラスするだけで牛丼がついてくるという話を聞いたので。

 中華と牛丼セット680円。
 中華そばのほうは、典型的な山形ラーメン。麺が中太ウェーブで多加水のもっちり。山形の製麺所がこういうつくりかたをする、ということなのだろうな。
 スープのほうは、大衆食堂系の店の典型的なもの。そういう店って市販の中華だしを使ったりするので、どこも似た味になるのです。そうであってもそれも旨みがあって、悪くはないのですけどね。

 オドロいたのは牛丼のほうです。
 セットだから単品より器は小さいので、量自体はまあまあなのですが、具とご飯の間の比率が尋常ではありません。
 ご覧のとおり、上から見るとご飯はまったく見えません。で、箸でつついてみると、具の層が異常に厚く、なかなかご飯にたどり着けません。
 チェーン店の牛丼の並盛りの具の量の3倍ぐらいは優にあります。スゴイ!!

 その具、味の濃さもほどほどに抑えられていて、立派な牛肉のほかにタマネギとシラタキが入って、つゆも多めで、とても家庭的な味わいがありました。

 中華と半チャーハンが750円という料金設定にあって、この牛丼セットはどう考えてもお得だと思います。
 量的にはそう多くはありませんので、女性だってなんなくいけちゃいそうです。

yamaki 201010

 営業活動の途中に寄りました。交通の要衝にあり、この日ココの前を3回通りました。(笑)
 馬肉醤油ラーメン大盛り550+100円、ゆで卵サービス。
 入店したところ、どのテーブルも埋まっているので繁盛しているんだなぁと思ったのですが、それはですね、ばあさまが一人でゆっくり店を切り盛りしているためなのです。
 一人でやっていてこのぐらい客が入るのなら、正しく申告していればこのばあさん、年金の支給は停止されるぐらいの収入はあるのではないのかな。(笑)

 赤い色で香ばしい醤油スープ、そして緑鮮やかなネギの取り合わせが見た目を引き締めています。
 そして、油分多めのスープはかぐわしくも深みのある味でグッド。
 馬肉チャーシューは4枚で、馬肉の常というか、これもまたえらく塩辛い。(苦笑) 生醤油で煮しめているのではないかと思えるほどです。

 麺は、このあたりのフツーの製麺所製の麺。手打ちでも自家製でもなさそうです。
 この麺のインパクトが、今泉の有名店「かめや」に劣るところでしょうが、全体としてはかなり高いレベルに達していると思いながらいただきました。

 特にスープや盛り付けなどは、ばあさまの老後の手間賃というレベルでは語れない逸品だと思います。

yamatoyabun 201010

 米沢市内3つのやまとやの、最後の訪問店は、松が岬の「お食事処やまとや」です。
 中華そば大盛り550+100円です。

 3店はいずれも米沢ラーメンらしいラーメンを出しますねぇ。
 とりわけココは、ほとんど脂気のないさらりとしたラーメンで、中国料理に共通するくどさのようなものはまったくなく、とても胃にやさしそうです。

 それを象徴するのが、トッピングされたカイワレ。米沢ラーメンにカイワレというのは珍しいのではないか。
 チャーシューは四角張った比較的大きいものが2枚、そして、味わい深い細めのメンマが適量。

 麺は自家製? なにか独特な印象のものが、きちんと湯切りされてたっぷり。
 一言で言えば、実に端正なラーメン。どこも突出していないが、どこも完璧、というアンビバレンス。
 クルマに例えるなら、スポーツカー、ハイパフォーマンスカーのような派手さはないけれど、毎日乗るならとてもコンフォータブルでリーズナブルな大衆セダンの上級グレード――というところでしょうか。

 店のオバちゃんたちの「おしょうしなぁ!」の声に送られ、身(腹)も心もシアワセになって店を後にしました。

yamaichi 201010

 高畠ワイナリーの秋の収穫祭に普天間かおりが来る!というので観に行く途中、高畠町の「山一食堂」に寄ってみました。

 ラーメン550円。
 シンプルなつくりで、一言で言えば「昔懐かしい…」というような味。
 とりわけ、美味なるスープに対してそれを感じました。
 麺は、米沢より太く、山形よりやや細く、というぐらいのちょうどよい太さ。高畠のラーメンにも他とは異なる独自のカテゴリーってあるものなのだろうか?

 コストを抑えるためか、ナルトはなし。写真を見て思うけど、そのことにより見た目の美しさはかなり減退するものなのですね。
 麺類は大盛り100円増しですが、ラーメンに限っては150円増しというところにも苦労のあとが見えようというもの。
 こまやかに刻んだネギがオリジナルかな。でも、チャーシューはヒラヒラです。

 けっこう出前の電話がかかってきていました。
 店の前の街道は、「クラシックカーレビューin高畠」を次週に控えてか、ずいぶんたくさんのクラシックカーが走っていました。

dairyu 201010

 市内通町にある「松緒」というラーメン屋をめざすも、なんだか廃業した模様。
 ならばと、まだまだある未訪問店を制覇すべく、あまくま走(は)いめぐる。
 しかし、「中華料理日の出」、角煮ラーメンの「中華料理滝川」と、前日が祝日だったためか立て続けに休み。ま、まずい、昼休み時間が刻一刻と過ぎていく。(汗)
 で、次はR13沿い、花沢町の「ラーメンハウス大龍」に行ったところ……おお、ここは営業中だ! ホッ。ここで食べよう。

 さて、何をたべようか。
 ラーメンも切り難いが、ここはやはり大龍やきそば680円をいってみましょう。

 ラーメンのダシを加え、ほかに味をつけないで野菜とともにジュワジュワやったものを、少し唐辛子の入ったゆるめの味噌につけて食べる、という独特の食べ方のよう。
 そのつけダレが絶妙で、これは美味い! なぜ今までこの店に来なかったのかとやや後悔しました。

 加えて、見た目はそうでもないけど、けっこうなボリュームです。(嬉) 食べていて、店の人が大盛りと間違えたのではないかと心配になってくるほどの量でした。会計時に正当な請求額が告げられて、ああこれが普通盛りだったのだと。(笑)

 その麺は、中太ウェーブで、米沢ラーメンではない模様。では、中華そばをたのんだらどういう麺なのだろう?
 それは次回のお楽しみですな。

syuchan-shimo 201010

 修ちゃんラーメンといえば、自分の場合、山形駅前の繁華街でさんざ呑み歩いたあとの締めのラーメンといった印象が強いのですが、下条にある兄弟店はチャーハンも美味い、という話を小耳にはさんだので、行ってみました。

 好きな麺類にプラス200円で半チャーハンがつけられます、とのことで、このたびはワンタンメンに半チャーハン700+200円を。

 結果から言うと2つ。
 ひとつ、チャーハンは、たしかにうまいが、所詮はチャーハン。チャーハンの域で戦うしかないワケで、心が激しく動くようなものではありませんでした。
 チャーハンはむしろ、料理店のように上手にはできないにしても、具をたっぷり意のままに投入し、自宅でジュワジュワやってしまうほうがいいような気がしました。

 ふたつ。修ちゃんラーメンは、やはり呑んだ後のほうがうまい!ということ。
 手もみのない太めのストレートの麺は、昼日中に豪快にすすりあげるにはあまりにも柳腰、というか無抵抗というか……。すすっていて一種の臆面のなさみたいなものを感じてしまいます。まぁ、そんなことを考えるのは自分ぐらいしかいないのだろうけど。
 スープは、寸胴でしっかりダシをとったギラリとした風味を味わうことができますが、個人的にはコクの面でやや淡白な印象で、なにかが欠落しているように思えました。それが何かはワカリマセヌが、そのあたりも夜の味という感じ。

 半チャーハンは、残念ながら少量で、これで900円。
 ちなみにラーメンは580円で、これとのセットなら780円。
 コスパは残念ながら高いとはいえないでしょう。

hinode 201010

 昼休みに、東大通の中華料理日の出へ。
 結構繁盛していて、満席です。少々待ったらほどなく空きましたが…。

 中華そば550円。
 中華料理屋なのでその方向のラーメンが出てくるのだろうと思っていたら、違いました。米沢ラーメンです。
 脂の浮きの少ない、比較的薄い色、黄金色のスープがたっぷりです。
 これが至高のおいしさ! 生姜の香りも馥郁たるものがあります。まずはびっくりです。
 基本的に薄味。醤油のうまみが感じられ、ダシが前に出すぎるようなことはありません。これなら飽きも来ず、頻繁に食べても大丈夫そう。白胡椒で味を調えて、と。

 こうなると、すべてがいい印象につながっていきます。
 麺は、米沢独特のいわゆる黒中華ではありませんが、細麺で繊細。そして、いい茹で加減とみえて、細麺なのに喉や歯を押し返してくるような絶妙の弾力があります。

 具もまたすばらしく、各パーツが逸品ぞろい。
 箸で持ち上げると「ああ、私、もうだめ……」と言わんばかりにほろほろと形を失っていく立派なチャーシューが2枚。それに、「オレはナルトだ、よく覚えておけ」とでも主張しているようなナナメ厚切りのナルトがもっちりとして特に秀逸。
 多めのスープに散らされたネギはこま切れで、スープを掬うレンゲのそこかしこに少量ずつまとわりついてくるところなども、ラーメンの求道者(私ですね)にとっては実にウレシイ! もちろんメンマもゴツイのが6~7本で立派。

 この店、久しぶりの大ヒットです。あまり過剰な期待をしていなかっただけに、出会えた感動は大きい! わざわざ街を横断して再訪する価値は十分にあるぞ、ココ。
 焼きそばやチャーハン類、中華料理の各種定食などメニューも豊富だし、時間が許せばまた行ってみましょう。

ecchan 201010

 クラシックカーレビューin高畠を見に行くついでに、ちょこっと足を伸ばして上和田の「えっちゃん食堂」へ。

 「中華」の大盛り580+100円を、太麺チョイスで。
 この太麺、うまい!!
 艶やかで、透明感があって、なんだかコレ、金ちゃんラーメンの麺と似ているぞ。すんげぇ美味。雛には稀なエクセレント麺です。

 スープは、これもなかなか。金ちゃんほど油が浮いていずあっさりな感じですが、それはそれでいいのではないか。これまたうまいので、全部飲んでしまいました。

 ボリュームのあるチャーシューが2枚、多めのネギ、あざやかなナルト、これらはグー。
 メンマは業務用? 味が薄いのだな。もうひと工夫あってもよかったかも。
 なんだかんだ言ってもハイレベルには間違いなし。わざわざ行く価値アリです。

chunrou 201010

 この日の昼は、ゼッタイに中華料理が食べたかった。しかも甘酢系のものが。

 甘酢であれば、市内金池の中華料理店「椿楼」でしょう。ココって店内の匂いからして甘酢系だからな。(おいおい)

 やはりというか、当然のごとく、この日の日替わり定食のひとつには芝海老の甘酢煮定食というのがありました。
 950円と自分にとってはかなり高めですが、いまの気持ちとしてはもはやこれ以外の選択はないでしょう。

 その甘酢あんは、よしよしい~ぞい~ぞ的な出来栄えで、とても酸っぱくて味が濃い。芝海老は小ぶりのものが8尾と全然お得感はありませんが(笑)、そんなことはまあ許せます。
 むしろ、海老の下に敷いているただの千切りキャベツがとてもおいしい。キャベツ自体は新鮮でもなんでもないけれど、これに甘酢あんがたっぷりかかっていて、これだけでも十分にいいおかずになるのです。甘酢バンザイ!

 これにラーメン味のスープ、揚げ肉だんご、ザーサイがついて、必要十分。もう1~2口ごはんが多ければなおよかったと思います。

yabuichi 201010

 山形での会議後、米沢に向かう途中で昼食。
 お目当てだった「ラーメン処おいわけ」は定休日。赤ねぎラーメンを食べようと思ったのになぁ……。
 で、急遽、河崎の「やぶいち」に変更♪

 ここはそば屋なのですが、あえて中華そばの大盛り550+150円を。なにせ最安メニューなものですからね。(笑)

 山形だけなのかどうかよくわかりませんが、当地ではそば専門店でありながらラーメンを提供する店が多く、それらの店では、“そば屋のラーメン”というジャンルがあると言っていいくらい、ある程度類似した味わいを楽しむことが出来ます。
 そばつゆを使用していると思われる、かつおや昆布のダシ風味と味醂か日本酒かの甘みがかもし出す独特の和風スープがそう感じさせるのかもしれません。

 ココもご多聞に漏れずその範疇で、いい味を出していました。
 麺は太めのゆるやかウェーブ麺で、明らかに山形ラーメンの範疇。もちもちしていてうまいのなんの。ナルホド、上山は山形ラーメンの勢力圏なのですね。

 ネギが多めだし、ナルトも厚切りだしで、好感度も高いです。
 2枚のチャーシューは、豚ロースのパサパサ系ですが、かつての老舗大衆食堂が得意としていたようないい噛み応えがあって、こういうものアリでしょう。

 山形ラーメンって、昔から食べていたのでこれまでは普通だなぁとしか感じなかったけど、米沢、宮内あたりのラーメンと比較してみると、案外完成度は高いものがあるのではないかと思えてきます。
 比較してこそわかる、地物のよさ――でしょうか。
 海外旅行から帰ってきたときに感じる、ニッポンの風景の美しさの再認識、みたいなもの?

 山形県の外食産業に通じた山形市在住のある人が言っていたことを、ふと思い出しました。それは、
「米沢のラーメンって、レベルあまり高くないと思いませんか? あまり研究していませんよね。客の目を楽しませるとか、店の雰囲気とかについて真剣に考えているようには見えないし、なにかこう、現実に安住しているようなところがありますよね。」
――といった話でした。

 そのときは、そんなことはないんじゃないの、と思ったものですが、もしかしたら……。

iwahana 201010

 小国に向かう途中のR113沿い、手ノ子のいわはなや食堂へ。
 小国に行く途中どこで昼メシを食べればヨイか?といういわゆる「本日のヒルメシの問題」にけりをつけたのは、職場の同僚の「あそこは米坂線の保線関係者が通っているガテン系も納得の店らしいですよ」との発言。
 フムフム、そういう人たちが集う店ならば間違いあるまいな、ということで。

 中華そば大盛り550+150円。
 どうです、この美しいルックス。一目でおいしいと判断できる逸品です。ワカメも入っていますねぇ♪

 うまそう!という先入観が瞬時にできてしまったため、もうこうなれば、なんだってうまい!(笑)
 中太できわめてフツーの麺は、若干茹でが強すぎる感じがしたものの、それは別の言い方をすれば、麺がやわらかくて、食感にたおやかさを湛えている、というようにも言え、それもまたよし。
 スープも香ばしくていい味わいでしたが、わずかに化学調味料を用いて味を調えているようにも思えました。

 この店の評価すべき点は2つありました。
 ひとつ。チャーシューが絶品であること。大盛りは厚手のチャーシューが3枚でしたが、このうち2枚は豚の三枚肉を使っているようで、沖縄のらふてぃを髣髴とさせるようなジューシーさ! そしてもう1枚は、ロースと思われる従来型のチャーシューで、これもぽくぽくして美味。いずれもいい具合に味がついていて、とてもすばらしいものです。

 ふたつ。これは大衆食堂のひとつの条件である「楽しい」の部分になりますが、店ではどこかのネジが少し緩んでしまったような2人組のオバチャンが店員をしていて、この二人がエモイワレヌいい味を出しています。
 なんだか「働いている」というよりも、客が脱力感を覚えてしまいそうなゆる~く、ほのぼのとした雰囲気。
 この感じ、アナタも一度体験してみてはいかがでしょうか。

suzuyoshi 201010

 念願の、西大通の「鈴よし」です。
 前から行ってみようと思いつつ、なかなかタイミングが合わないでいました。
 噂によると、「魚介だしの和風スープに茹で加減が見事なおいしい店」とか、「硬めに茹でられた細縮れ麺と澄んだ煮干しスープの相性は抜群」とか。
 ね、行ってみなければならないでしょ。

 駐車場は目いっぱいで5台分。この日は余裕で停められました。
 築40年近くは優に経過していると思われる店内に入ると、テーブル席が4つだけで、煮干風味が香っています。
 しっかり化粧をしたオバチャンが厨房に通じる小窓から「なんにしましょうか?」と顔を出すので、すかさず「中華!」とオーダー。なかなかオモシロイ。

 中華そば550円。
 麺は、細麺、米沢。硬茹でといえば聞こえがいいけれど、芯が透明になっていない部分があって、もう少し茹でるべきではないの?と思いましたが、まあまあ。「麺ず、くらぶ」よりはマシですから。(笑)

 評価の分かれるところはスープでしょう。
 濃いめの色合いですが、この醤油、いいと思います。色のわりには塩辛くなく、醤油としての深い味わいが堪能できます。
 醤油の味が引き立つということは、ある意味ダシが引っこむということであり、このあたりをどう評価するかがポイントだと思う。
 あっさり系なので、コテコテ系に造詣の深い人には合わないかも。しかし、これにはハマる人がけっこういるのではないか。

 ポクポク系チャーシュー2枚に彩りのナルト。これにメンマとネギのみがトッピングされて、いたってシンプル。
 中華そばを食べた!という充実感に浸れる一杯でした。

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