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narita 201510

 庄内町家根合にある「成多食堂」を初訪問。
 サッポロラーメン700円。
 見た目よし。なみなみと注がれたスープ、中ほどにこんもり積み上げられた野菜、シャキシャキねぎの大量トッピング――いずれをとっても秀逸です。

 野菜の煮出しを施した味噌味のスープは、野菜とひき肉の旨みが溶け出して美味。あっさり味は飽きがこず、いつまでも啜っていたい気持ちになります。
 麺は自家製。おいしい麺です。店内の貼り紙には「手打ち」とも書かれていたけど、これは機械打ちなのだろうな。

 ああ、満足。あまりメディアなどに取り上げられていない店だけど、これってかなりうまいほうだと思う。
 調理中に大盛りだったかどうかを確認されたので、普通盛りだと答えましたが、普通でこのボリュームがあるというのも好評価。

 ここのイチオシメニューは、かつ丼と半ラーメンがセットになった「かつ丼セット」900円。かつ丼単品が800円なので、これはお得でしょう。次の訪問時はこれか焼きそばあたりかな。

baba 201510

 初訪問。地味な性格で日頃主張するようなタイプではない知人がある時、「ここの中華そばが美味いと思うんだ」と呟いたのを聞き、気になっていた店でした。

 中華そば(中)690円。
 消費税上げを機に40円増しになっています。
 ココは中華そばと肉中華(チャーシューメン)と煮干し中華のみで勝負している店です。

 画像自体にこれといった主張は感じられませんが、実力は高い1杯です。
 まず、麺が素晴らしい。自家製、多加水の麺をていねいに手もみしていい感じの縮れを与えています。食感がよく、久々に「麺を食べさせる」ラーメンに出会ったという思いがしました。
 はじめのうちはそうでもありませんでしたが、食べているうちに麺量があることに気づきます。もしかしたら、硬めの茹で方のため、だんだんスープを吸って膨れてくるのかもしれません。そうであっても、最後までおいしく啜れるのでまったく問題はありません。

 スープは、煮干し系の味と香りが強い鶏ガラベースのスープ。煮干しのくどさを感じないようにするためか、あっさり味に仕上がっています。化学調味料を使っていないので、うま過ぎな感じがせず、こういうつくり方はアリなのだろうなと思う。

 メンマ、チャーシュー、海苔、ネギもいい仕事をしていますが、一つひとつの個性を輝かせるのではなく、あくまでも全体としての調和を優先させているかのような印象を受けました。

 スープも全部いただいて完食。これこそが王道を行く“酒田ラーメン”なのかもしれません。
 あの人がしみじみ言ったあの一言は確かでした。

pastral 201511

 旧余目町の「ギャラリー温泉町湯」の近く、アピアの建物に併設されている「パストラール」を初訪問。庄内唯一のラーメン喫茶なのだそう。
 庄内町商工会発行の「たべぶらパスポート2015」によると、「特製辛みそを使ったクセになる「辛みそラーメン」や、白ダイヤと評される海水100%の新潟産天然塩を使った「塩ラーメン」が人気の喫茶店です」と。

 赤湯ラーメン系だと聞いていた、辛みそラーメン700円を注文。
 ほう、辛味噌が別皿か。豚チャーシュー、どんぶりの風景に溶け込むメンマ、茹でキャベツなどがのっていて、いかにも赤湯系味噌ラーメンの佇まいです。

 まずは辛味噌を入れずにスープを啜ると、これはいい味。
 「龍上海」に代表されるメジャーな赤湯ラーメンのようなある意味えげつない煮干しダシの臭さやえぐみのない、なかなか上品な味。煮干しの味ではあるけれど、とてもやさしく、この店のオリジナリティを感じます。ああ、粗挽きの胡椒なんかも入っているのかな。それも邪魔にならず、独特の味を醸し出しています。
 これに辛味噌を投入すると味が激変。ニンニク風味がガツンときますが、そういうのが赤湯ラーメンなのでその変化も堪能しましょう。

 麺もまた、太さのある手もみの入ったいいデキのもので、これは自家製? だとしたらすごいと思う。喫茶店だぞ、ここは。
 それぞれの具もいいし、非の打ちどころがありません。

 麺はもちろん、耽美なスープもレンゲがとまらず最後までいただきました。
 奥の席の作業服3人組はラーメン、サラリーマン風一人客はカレーライス、隣の席の買い物帰りのおばさん二人はケーキセットという具合に、客たちはそれぞれのものを楽しんでいます。そんな何の変哲もない喫茶店のラーメンがかくもハイレベルだとは。旧余目町って、もしかしたらすごいところなのではないか?!

daihachi 201511

 7月以来2度目の訪問にて、日替わりメニュー650円を注文。
 この日は月曜日で、曜日ごとに異なる日替わりメニューは牛丼定食。

 丼つゆが味、量ともにいい具合の牛丼と、ちくわ・厚揚げ・椎茸の煮物、キャベツの漬物、ワカメと豆腐の味噌汁の組み合わせ。
 贅沢を言えば牛丼の具がもう少し欲しい感じがしますが、この値段なら上出来でしょう。

 これで月と土を経験したわけですが、火曜のカルビ丼定食、水曜の特別割引日(来店してのお楽しみ)、木曜のトンカツ定食、金曜の野菜うどんもそのうち・・・。
 夕刻の店内には、瓶ビールと鶏の唐揚で飲んでいる一人おじさん、やはりビールを飲んでから野菜炒め定食をがっつり食べる若手労務者二人連れなどがいて、町の小さな大衆食堂らしいいい雰囲気でした。

hiraboku-yamagata 201511

 豚肉生産・販売を手掛ける庄内の平田牧場の直営店。前から試したいと思っていましたが、今回が初訪問。だって、けっこうな価格なんだもの。

 平牧三元豚厚切りロースかつ膳1,300円+税。
 通常は1,500円+税ですが、3、13、23、30日、つまり「3」のつく日は200円引きになるのだそうです。

 とんかつなんて、多少の違いこそあれどれも似たりよったりだろうと思っていました。しかし、食べてみると、全然違うんだな、これが。
 厚切り150gの豚肉が、柔らかくてジューシー。このようなグレード感の高い肉を供するところはなかなかないと思う。

 卓上のとんかつソースは2種類あり、キャベツ用のドレッシングもいくつか。ソース、ドレッシングを充実させている店は、いい店だと思っています。ほかに藻塩ででも食べてみてねと添えられます。
 味噌汁を、プラス250円+税で庄内芋煮汁に替えてみましたが、これは豚汁のジャガイモをサトイモに代えたものと思っていいようです。ここの場合、コンニャク、厚揚げなどは入らず、ニンジン、大根がメインだったので特にそう感じました。

 いやあ、おいしかった。がんばった時などの、自分へのご褒美として食べるメニューとして最適でしょう。

tsutaya 201511

 旬の赤ねぎを使ったラーメンを食べようと、赤ねぎの産地、旧平田町飛鳥の契約場(すごい地名だ!)にある「ふれあい茶屋つたや」を初訪問。

 あかねぎラーメン800円。
 挽肉味噌に赤ねぎを混ぜたものと、その上に刻んだ赤ねぎがトッピングされています。単に白ねぎが赤ねぎに代わるだけなのではないかと高をくくっていたので、挽肉味噌が入っていたのはうれしいし、オリジナリティの面からも好評価です。
 このような趣向のラーメンが、醤油、味噌、塩から選べる仕組み。自分は醤油味でいってみました。

 ネギが大好きなので、たっぷりネギが入っているだけでうれしい。
 白ねぎと比べると赤ねぎは、生で食べると辛味が強く、焼いて食べると甘みが増すということですが、そのような味の違いはよくわかりませんでした。

 でっかいレンゲと穴あきレンゲつき。デカレンゲをどんぶりに差し込んだままだと麺姿がよく撮れないので、まずはそれを除けて撮影。
 デカレンゲでたっぷりスープを堪能し、穴あきレンゲで残った挽肉を食べて完食しました。
 まあ、満足です。

housho 201511

 新蕎麦の季節になったので、それを食べたい。さて、どこで賞味しようか。
 というわけで、手元にあった「庄内そば麦切り研鑽会」のパンフレットを眺め、夜もやっている鶴岡市日和田町の「麺処鵬匠」を初訪問。

 店の品書きのトップを飾る「盛合」700円。蕎麦と麦切りの合い盛りです。
 蕎麦のほうは、手打ちなのでしょうが、包丁で切った蕎麦の形状ではなく、微妙にウェーヴがついていて短め。喉越しや味は悪くありません。
 麦切りは、特に蕎麦の後に食べるともっちりかつとろ~りとしたうどんの舌触りが強調されて、これもまたうまし。

 そばつゆも甘過ぎず塩辛過ぎずで鰹ダシの風味よし。
 普通盛りでも麺量はけっこうあったし、この料金で得られるものとしては上等なのではないかと思う。
 蕎麦湯もとろみがあっておいしかったですが、もっと熱かったらなおよかったでしょう。
 満足。食べ歩くなら、蕎麦もいいです。

midoritei 201511

 庄内から山形へ向かう途中、西川町間沢にある「美どり亭」を初訪問。
 この日は土曜日で、平日限定のセットものは注文できなかったので、味噌ラーメン750円にラーメン類とセットでお得なミニそぼろ丼210円を添えてみました。

 味噌味では珍しい節粉を効かせたユニークな味のスープ。コクのようなものは今一つですが、この独特感は好評価です。
 そしてご覧のとおり、トッピングがしっかり。焙りの入ったチャーシュー、メンマがたっぷり、ほかにワカメ、コーン、ネギ、胡麻などがのっています。
 麺は、製麺所製でしょうか、味噌に合わせるには若干細めかなと思われるもの。

 正直言って、この普通盛りだけでは量的に物足りません。
 そこで効果的なのがミニそぼろ丼。水分多めの炊き具合のあったかごはんに鳥そぼろ、ネギ、紅ショウガがのっていて、なかなかに美味でした。
 鄙に名店あり、でした。

midoritei2 201511

kuniaji 201511

 自分にとって、定食店の基準となる店のひとつになっている「国味」(もうひとつは「あすなろ食堂」)。振り返れば2014年8月以来1年3か月ぶりの訪問。ずいぶん間が空いたなあ。

 鳥の唐揚定食730円。
 昔からこのスタイルは寸分も変わっていません。この安定した見かけには惚れぼれします。
 カウンターからは厨房が丸見えで、その中で黙々と揚げ物をするご主人、カレーを温め、麺類をつくりとあちこち動き回っている奥様、絶妙のタイミングで味噌汁をお椀に注ぐパートのおばちゃんなどを眺めるのがとても楽しい。
 そういうことを見ながら、厨房が見えて、そこで働く人の動きがスピーディーなのが、いい大衆食堂の典型なのだろうと思う。

 熱々の唐揚げ、鰹風味の効いた味噌汁、たっぷりのごはん。どれをとっても秀逸で、これがこの価格で味わえるというのが素晴らしいではありませんか。

hirai-fujishima 201511

 旧藤島町付近で昼食どころを探し、いずれも「不定休」の「うどんの大井」と「原田食堂」に振られて、3件目でようやく開いていた「飛来ラーメン藤島店」に初入店。
 「飛来」系は酒田市広栄町にもあり、そこには一度訪れています。

 中華そば大盛り(375g)、650円。
 飛来のすごいところは、並盛(250g)が650円で、これを超メガ盛り5玉の1,250gにしても同料金だというのです。自分はそんなのは到底食べられないので、1.5倍の大盛りにとどめましたが。

 これをあっさりの太麺で。
 デキは、酒田の店とほぼ同じ。平打ちこぶこぶの太麺はかなり立派。鶴岡の「太麺屋」の麺も立派ですが、それより数段太いです。
 スープは節系。「あっさり」は、「こってり」に付いてくる背脂が無いだけで、スープ自体は同じかな。脂味がなく、くどさを感じないホントにあっさりとしたものです。
 これに豚臭いチャーシュー2枚にメンマ、海苔、ネギと、トッピングは素朴です。

 大盛りでもあっさり完食。でも、ダブル(500g)となるとかなりの覚悟がいるだろうな。
 それにしてもこのこぶこぶ麺はすごい。中華麺の域を超えているかもしれません。

azuma 201511

 酒田市両羽町に「あづま」を初訪問。連日朝7時から営業しているど根性食堂です。

 あづま定食900円。
 運んできた女将に思わず「すごい量ですね」と口走り、笑われてしまいました。
 メインディッシュは、これって豚の頬肉、いわゆるカシラなの? 自分は食べてみて、牛のサガリ(ハラミ)かなと思ったのですが、どうでしょう。ごろごろとした肉で、歯応えがしっかりしていて、今おれは肉を喰らっているという気にさせてくれます。
 それと、モヤシ炒め。タマネギやニラも入っていてシャキシャキで旨い。添え物はキャベツの千切り。

 メインディッシュだけでもすごいのに、サイドディッシュはマヨネーズがちょちょいと添えられたたっぷりのポテトサラダ。その脇にはこれまたキャベツ中心の生野菜がドレッシングをまとってたっぷり。

 ごはんの量はほどほどですが、これでごはんが大量だったら全部は食べられなかったかも。
 それと豆腐とワカメの味噌汁にタクアンの小皿がついています。

 これだけたっぷりの生野菜を食べたのは久方ぶり。これはいいかもしれない。
 朝食を食べない日の昼食、なんていうシチュエーションには最適かもしれません。いずれまた行くことにしましょう。

tamura 201511

 旧余目町の集落の北西の外れに位置する「田村食堂」を初訪問。
 中華そば600円。
 ここの中華そばはうまいとは聞いていたけど、こんなにうまいのかと思ったぐらいのハイグレードなものでした。
 スープは飛魚ダシなのかどうか、それ一本で行ってますというような端麗な味。Wスープとかなんとかのような深いコクこそありませんが、ブラックペッパーを少々加えれば味がぐっと引き締まってよろし。

 秀逸なのは麺。平打ちの縮れで、自家製らしい味ともっちり感があり、独特です。
 ひょっとしたら人によって好き嫌いが出てしまうのかなという危惧はありますが、言葉を換えればそれぐらいに個性的だということでしょう。

 もも肉の分厚いチャーシューが3枚。スープよりもやや濃いめの味付けがされていて、とてもやわらかでした。

 量もたっぷりで大盛り要らず。余目っていいところだなあ、どの店のラーメンでも質が高い。

hanazutsumi 201511

 鶴岡市東原町の「華包和食居酒屋 包」を初訪問。「はなづつみ」って読むのかな。
 庄内グルメクーポン誌「My Bloom」の第3弾が発売され、11月10日から使えるようになったので、さっそくこの本をゲットして、その第1店目として行ってみたのがココです。

 鰻とろ丼とラーメンセット、824円のところ540円。
 その価格で食べられるものとしてはなかなかの充実度だと思います。

 まずはラーメン。中華料理店のラーメンなので、麺は製麺所のもののよう。ダシは鶏ガラと野菜を使っているようで、生姜の香りが漂うおいしいスープです。
 三枚肉風のチャーシューは、噛むとじゅわっと脂が染み出てくるおいしいもので、こういうの大好き。この値段なのにそんなに入れていいのと思うぐらいメンマがたっぷり入っています。ネギの刻み方もそそるものがあります。

 鰻とろ丼のタレは、ハチミツが効いていると思ったのは勘違いではないと思います。そんな独特の甘さのあるタレの上には、まがりなりにも鰻がなんと3切れ。そしてとろろも。作り置きっぽい感じがしないでもありませんでしたが、量はけっこうありました。

able21 201511

 旧藤島町の「大井うどん」に行ったものの、またもや休み。あれ、この前来た時も水曜日だったんだっけ?
 なのでやむを得ず、藤島町内の古楯跡にある「エーブル21」という産直施設に併設されたラーメン・うどん・そばを出す店に行ってみました。
 かつては「焼きそばテンテン」の支店があったところが、2014年11月にこうなった模様です。

 チャーシューメン750円。
 いいデキです。麺が中細、手もみ縮れのいい味わいでこれはどう見ても製麺所のものではありません。
 6枚ほどのぐるぐるチャーシューもよかったけど、それよりも薄く刻んだネギがたっぷり入っていて、これを麺とともに掬い上げて口に運ぶのがすこぶる楽しかったです。

 食べ進めていくと、どんぶりには屋号と思われる「珍味斉」の文字が。鶴岡市大塚町に同名の中華料理店があったようですが、2014年11月末日をもって閉店しています。その店のどんぶりを使っているのでしょう。

 期待以上のグレードでした。「田代食堂」の藤島支店?とも言われているようで、両者の間には何らかの関係がありそうです。
 この店と「田代食堂」と「珍味斉」とのトライアングルについて、ご存知の方はいらっしゃいませんか。

ekimae 201511

 「うどんの大井」で肉うどんを食べたいので、旧藤島町に日参。しかし、この日も休みなのだった。
 入口の貼り紙をよく見ると、しばらく休んで11月28日から営業を再開するとのこと。むむ、そうだったのか。
 ではと、藤島駅前にある、その名も「駅前食堂」というところに入る。庄内たがわ農協本所のまん前です。

 サッポロラーメン700円。
 旨かったな、これ。代打逆転サヨナラホームランという感じですかね。
 やや太めの麺がもっちりしてうまし。この食感の麺は他では食べられないかもしれません。
 サッポロラーメンって、このあたりでは野菜がたっぷり入った味噌ラーメンのこと。ココの場合、味噌味であることは同じですが、やや塩辛めの味付け。それが、ラードで炒めた豚肉や野菜の味と混ざって絶妙かつこの店オリジナルの風味を醸し出しています。量も立派です。

 過疎化、高齢化が進む集落に昔からあるような佇まいの店ですが、永い年月を経てもこうして生き残っているのには少なからず理由があるのですね。
 再訪可能性は高いです。

hide 201511

 ある土曜日、新潟へと向かうため朝のうちに庄内を発ちました。その際に朝ラーメンを食べたのが、「麺絆 英(めんばんひで)」。土日のみ、朝営業をしています。英は2回目の訪問になります。
 大勝軒系列で、池袋本店と同じ小麦粉を使っているようです。

 朝らーめん、ワンコインの500円。
 あっさり煮干しのダシはしつこくなく、それでいていい風味。朝からでもおいしく食べられるよう工夫されています。
 麺は、ストレートの、細麺。英や大勝軒というと野太い麺がイメージされますが、こういうのもやってみているわけだ。朝にはこういうものをとの考えなのだろうけど、やっぱり太麺がうまいと思うがなあ。

 メンマは、大勝軒を思い出させる、味、食感、色。いいですね。
 スープを全部いただいて、まだよく目覚めていない身体が温まりました。

masahiro 201511

 三条と言ったら、背脂チャッチャの燕三条系ラーメンでしょうよ。・・・と思ったけれども、三条はカレーラーメンもご当地グルメとして有名。市内の70店舗でカレーラーメンが食べられるのだそうです。
 店でもらったパンフレットによれば、
「元々、カレーラーメンの街としては北海道の室蘭や苫小牧が有名でしたが、三条のカレーラーメンは、歴史の古さも、店の数でも、そしてメニューのバラエティさでも日本一と言っていいでしょう。スープタイプもあれば、かけタイプもありますし、冷やしやつけ麺を出すお店もあります。スープの味や辛さも店によって様々ですし、具材も豚肉のところが多いですが、牛肉のところもあれば、トンカツを乗せるところもあります。名前もカレーラーメンと呼ぶところもあれば、カレー中華、カレーそばなど個性があふれています。」――とのことです。

 それではその一番人気店の「大衆食堂正広」に行ってみよう。てなわけで、市内石上にある店へ。
 カレーラーメン800円。
 家庭で食べるような具の大きいポークカレーを、中華スープで少しだけ伸ばして供しているという感じのもの。このカレーをご飯にかけて食べても十分過ぎるほどに美味いはず。
 ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、カレー用にカットされた豚肉が強い存在感をもって入っています。

 カレーもノーマル、麺もノーマルですが、そのノーマルなカレーのとろみが絶妙で、美味。客のほとんどがカレーラーメンかそれのごはんとのセットを頼んでいるようでしたが、その実力は十分にある逸品でした。
 刻みネギがトッピングされていればなお良しでした。

 新潟の泊まりは繁華街の古町のホテル。新潟の楽しみは夜の一人飲みなのだ。
 暗くなってきた17時前、まずは、メインストリートの征谷小路からふるまちモールに入るところにあった「炭火串焼やきとり一番」という店に入って、ビールを。お通し(サービス)のひじきと大豆の煮物、それから豚のシロ、ハラミ(各2本)といっしょに飲んで、870円! 安いなあ。

 エンジンがかかって、次に入ったのはふるまちモールと新堀通りの交差位置付近のビルの2階にある「大助 海鮮問屋」というところ。さて、今度は酒だな。
 東蒲原郡阿賀町の麒麟山(伝辛)と、南魚沼市の雪男(辛口清酒)を各一合。
 合わせるのは、刺身の樽盛り。樽盛りは品書きには2~3人前からとなっていたのですが、一人前の「ミニ」にしてもらいました。そうしたのだけど、下の写真が一人前。全6種。しかもサクが厚くてデカい。刺身をこのぐらい食べれば十分です。

daisuke1 201511

 しかし、新潟に来たからにはということで、「栃尾油揚げ(納豆)」を所望。
 これもまた、運ばれてきたものを見て少々ゲンナリ。デカいんだよ、これ。
 山形あたりでは食べられない豆腐の揚げ具合が楽しめて、はさんである納豆と乗せられたおろし大根と合わせて醤油をかけて食べれば美味。それにしても量が多いのだ。

daisuke2 201511

 お通しの「鯵の南蛮漬」を含めた代金は2,750円。もう満腹になったし、満足。
 しばしの間、繁華街を逍遙し、途中でチューハイを買ってホテルへ。

 いやはや、新潟の夜は一晩では足りませんナ。

singapore 201511

 新発田市に寄り、新発田城跡などを見ました。
 昼食は、新発田市の中央町にある「シンガポール食堂」。
 地方都市の中心地にシンガポール?!

 店主の父が戦前シンガポールでホテルを経営していたそうで、戦後、母方の実家がある新発田に戻って店を開いたということです。
 で、ここの名物は元祖オッチャホイ。それってナンジャラホイ。
 幼少期にシンガポールで暮らしていた店主は、シンガポールで大好物だった「オッチャホイ」という料理の味を1年がかりで再現し、40年来このメニューを新発田市で供しているというのです。それって、食べておかなければならないでしょう。

 皿オッチャホイ(肉)、850円。
 一言で言えば、シンガポール風の焼うどん。豚バラ肉がたっぷり。ほかにはキャベツ、モヤシ、チンゲン菜などが入っていて、麺は、これはきしめんだろうな。
 開店前の1時間ほどは、きしめんと野菜類の水分をしっかり飛ばすという下ごしらえの手間があるのだそう。というか、調理中も鍋で具材に焦げ目がつくほど焼き飛ばしており、こういうつくり方は極めてアジア風。麺のコシなんてほとんど重要視していないようです。
 ピリ辛の味付けで食欲をそそりますが、日本的な感覚で言うと、このべちゃっとした仕上がりはどうなのだろうな。

 でもまあ、新発田っ子のソウルフードになっているようで、新発田人が大人になって里帰りしたときなどに無性に食べたくなるのだそう。
 自分が食べているときも、帰ってきた子や孫のためにテイクアウトしていったおじいさんがいました。
 年季の入った喫茶店風の外観で、中に入ると昭和の雰囲気たっぷりでした。

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