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kourai 201401

 かつてラーメン屋「心」のあった建物で新装オープンした店。夜の時間帯に訪問。
 白菜ラーメン+煮玉子トッピング、680+100円。
 写真が悪くて申しわけありません。

 スープは塩。これならばホワイトペッパーだろうとテーブル隅に目をやれば、GABANの白。
 白菜の甘い味が滲み出したスープが美味。キクラゲ、ニンジン、タケノコなどに混じってアサリが7~8個。真ん中のエビは透明感を湛えています。立派だと思う。

 麺は、一見米沢ラーメン風の細縮れ。でも、食べてみると米沢のひちゃひちゃ感はなく、別物といった感じ。しかるに、美味。
 細麺はどうしてもボリュームが足りなくなるものですが、ココの場合はある程度の量があり、不足感はありません。

 おいしかったし、きちんとした写真を撮るためにも再訪する必要がありそうです。

midoriya 201401

 旅篭町にある老舗「み登り屋」を初訪問。
 みそラーメンの大盛り、780+150円。
 ラーメンの150円高、大盛り150円はそれぞれ高めか。

 でも、この味噌ラーメンは秀逸でした。野菜がたっぷり。このぐらい野菜が多いところは珍しいと思う。キクラゲもプリプリで、素材自体も悪くありません。

 絶品はスープで、その野菜と豚肉を煮出してつくった味は実にマイルドで胃にやさしい。野菜由来のものだけとは思えない甘さがあり、この店ならではのオリジナリティがあります。
 また、塩辛さ、オイリーさがともに抑えられているので、スープを飲みきっても身体に対する罪悪感はありません。(笑)

 トッピングされた辛味噌は、ニンニクが強くない唐辛子系で、全体としてやさしめの味にピリリとした刺激を加えます。
 麺は、中太というよりはこのあたりでは若干細いと感じる、緩やかなウェーヴ麺。自家製なのかな。

 いずれにしても、いい一杯に巡り会ったという印象。
 もっと早く訪問して実食すべきだったと後悔させる名店です。

chosai 201401

 天童市の市街から少し離れた成生(なりう)集落の中心地にある「丁才(ちょうさい)」を初訪問。
 この集落の需要を賄うだけの店だとしたら、これは立派過ぎ。店のつくり、広さ、清潔さ、メニューの豊富さ店員のホスピタリティなど、どれをとってもなかなかのいい店です。

 中華そば定食850円。
 中華そばと天ぷら、小鉢、漬物、ごはんのセット。
 揚げたての天ぷらはショリショリで、ゲソ5~6本とカボチャ、春菊(?)と充実。小鉢は大根とこんにゃくの煮物。おいしく炊けたごはんも適量です。

 ラーメンは、間口の広くないどんぶりですが、1玉しっかり使っているようで、量的には問題ありません。茹でもグッド。スープは、やさしい味ながら深いコクも備えています。チャーシューが省略されているのが惜しいですが。

 これで850円は立派なコスパ。同料金、同内容でそば(温・冷)や麦切りが選べるのもいいです。

shinagawaya 201401

 「しっぽこ」をご存知か。
 長崎の卓袱(しっぽく)料理が「一皿に豪華に盛られたもの=卓袱」というニュアンスで京都へと伝わって卓袱うどんが生まれ、それが近江商人によって寒い山形に伝えられると、汁にとろみがつき、「しっぽこ」とか「すっぽこ」とかいう名前で根付いたのではないか?! ということのよう。
 ちなみに京都の卓袱うどんは、汁にとろみがない点以外は、ほとんど山形のそれと近いらしい。

 この店でしっぽこが味わえると聞いていたので、市役所に用事があった日に寄ってみました。
 しっぽこは、おそらく何十年ぶり。高校の頃だったか、祖父が「しっぽこ」もしくは「すっぽこ」と呼んでいたこの食べ物を一度は味わってみたいと考え、旭銀座の入り口にある店に一人で入って食べた記憶があります。その店はとうになくなってしまっていますが、今思えばそのあたりが自分の食べ歩きの始まりだったのかもしれません。

 しっぽこの大盛り、900+100円。
 カマボコ、シイタケ、セリ、タケノコ、鶏肉、海老、ゆば、麩、ナルト……。
 ねっとりとした醤油のつゆが独特。生醤油に椎茸をはじめとしたさまざまな具のうまみがぎゅう詰めになっていて、スープをすするだけで満足感が湧いてきます。
 うどんを掬えば、そのつゆがとろりとまとわりついて美味。うどん自体もきりりとしたコシが感じられ、予想以上に質がいい。
 すする毎に柚子と思われる柑橘系の香りが鼻腔をくすぐり、うっとり。添えられた刻みネギを散らせばさらに味が締まってすばらしい。

 食材もふんだんで、単なる山形うどん界の高級品だろうと思っていた自分のおろかさに気づくことになりました。
 しっぽこ。再度食べたいかと問われれば、大きく縦に首を振らざるを得ません。

 羽前屋、寿屋本店、栄屋本店などでも味わえるそうです。

yoshinoya 201401

 南原町にある「吉野家」で、吉野家としては高級路線のメニュー「牛すき鍋膳」(並)580円を食べてみました。
 牛丼が280円で食べられるわけで、敢えて倍以上の料金を出して食べるものかどうかについてはさまざまな考え方があるでしょう。でも、それだって一度は食べてみなきゃね。

 で、感想はというと、材料がほぼ同じなので、格別の目新しさはありませんが、タレがしっかりすき焼き風の味がして、すき焼きの気分は味わえます。白菜の風味がよく、底のほうにはうどんも入っています。
 卵は、鍋から取り上げた肉をこれにつけて食べてもよし、軽くかき混ぜて鍋に中にぶっかけてもよし。

 問題は、米粒の体をなしていないごはん。米どころ山形で供されるごはんにしてはダメダメです。日頃大粒の「つや姫」なんかを食べて舌が肥えている山形の人間は、残念ながらがっかりしなければならなくなることでしょう。

 ふーむ。してみると、チェーン店ではない山形の独立系の店って、立派なごはんを出しているのだな。エライよな。

nubou2 201402

 天童の「らーめんぬーぼう二代目店」は、実は初訪問。
 興味を引く多くのメニューを前にしばしの間迷い、やみつきラーメンの大盛り、700+100円に決定。
 大盛りは同料金で1.5玉、2玉をチョイスできますが、自分は1.5で十分だ。

 酸辣麺のスープのような辛さと酸味があり、加えて濃厚なとろみ。このとろみの元は挽割り納豆で、かつて天童の「寿しショップ彩」で食した「納豆味噌らーめん」と同じように、はじめから納豆をスープに溶かし込むつくり。なので納豆は、あらかた麺を食べ終えた後のスープの底に大量に沈んでいる格好です。
 辛み、酸味、とろみとくれば、日本人が好む味や食感が土俵の上で三役揃い踏みをしているようなわけで、美味しくないはずはありません。

 麺は、ぬーぼうといえば極太麺というイメージを覆し、細麺の範疇に入れてもいいぐらいのほぼストレート麺。ちょっと虚を衝かれた感じです。
 麺自体は強い個性を訴えてくるようなものではありませんが、固茹でのきりりとしたもので、非常に美味。量も重厚で、大盛りフツーの自分にとって1.5でもしっかりした量があると感じました。

 どんぶり全体のルックスも悪くなく、使われている具材も新鮮だったり研究の跡が感じられたりして、人気がある店なのもうなずけます。
 今度訪問するときは極太麺の「がっつりつけ麺」をいってみたいと思います。

rinsho 201401

 天童市芳賀のバイパス沿いにできた店。赤い看板が気になっていたので、行ってみることにしました。
 回鍋肉定食700円。
 あっという間のサーヴィング。超速い。
 たっぷりの回鍋肉は、味噌の味がエキゾチックで、専門店でないと出せない味だなという印象。最近増えてきた台湾系の他店と比べると、ごはんの炊き具合がとてもよく、卵スープもおいしいと思う。杏仁豆腐も日本離れした味(それってどういう?)がして、おいしい。
 反面、生キャベツ、搾菜はしょぼい。

 定食はライスおかわり自由。
 加えてこの店、冷たいジャスミン茶が飲み放題というのがいい。

 寒河江の「山香菜房」あたりから始まった、「美香居」、「紅四季」、そしてこの「林商」などの台湾系と思われる中華料理店は、いずれも安いし、美味いし、速くて、本格的な中華料理のテイストを提供してくれるので注目しているところ。
 これらの中で林商は、価格こそ山香菜房にはかなわないでしょうが、味はいいセンいっているのではないか。
 ということで、この店ではいずれ酢豚定食や麺類なども食してみる必要がありそうです。

kanton 201402

 2011年11月以来2年3か月ぶり、今回は夜の訪問です。
 中華どんぶり630円。
 メニューには「点心」の欄に載っていました。であれば、量的にも少なくて、夜に食べるにはちょうどいいかなと思ってオーダーしたのですが、いやいやどうして、立派なボリュームでした。
 ごはんもそれなりに多いし、あんの部分がそれよりも多めなので最後は多少あんが余りました。

 味については、最近巡り歩いている台湾料理系の店と比較すると、かなり日本風の味付けと言えると思います。醤油っぽい味がして日本人が得られる安心感があり、紹興酒などの香りはありません。
 上にチャーシューの切れ端が乗るのはユニーク。具材としては、豚肉は少なく、魚介類は含まれていません。

 おいしい中華スープと厚切りで大きめの搾菜は好評価。
 開店60周年とかで、醤油ラーメン350円とかセットものの割引とかをやっていたので、行くなら今がチャンスかも。

fukura 201402

 大野目にある「ふくら」には、2年8か月ぶり2回目の訪問。
 前回は中華そば。これも美味でしたが、今回はみそラーメンの大盛り700+150円にしてみました。

 ここのラーメンの佇まいは素晴しい。そして、極めて熱い。
 他店よりもぐっと熱いスープの秘訣は、けっこうな量の脂分を含んでいるからなのでしょう。

 中太ややウェーヴでどちらかというと白っぽい麺は茹でが強めで、スープが熱いためなのか、後半少しダレてきました。こうなることもあるので、麺通と言われる人はけっして大盛りは注文せず、美味しければもう一杯注文するものだと聞いたことがあります。しかし、自分はそういう豪気な真似はできないのでやむを得ません。

 トッピングは、キャベツ中心の野菜で、モヤシ、ピーマン、ニンジン、挽肉。それに若干の白胡麻と青海苔、最上部に辛味噌、以上。ニラとかネギとかメンマ、チャーシューなどは載りません。

 スープは薄味なのでついおいしさのあまり飲んでしまいますが、前述したようにけっこうオイリー。それは、麺を食べ尽くした後のスープの目視や、食後の唇のぺたつき感などでより明らかになっていきます。
 ラーメンのつゆはあまり飲むなと医者に言われたばかりなので、ぐっと堪えていつもより多く残したところ。むむむ。

 この店はラーメンの「熱さを楽しむ」という点からみれば市下随一でしょう。
 見た目も味もいいし、自分の中では上位にランクされる一店です。

asunaro 201402

 大雪の休日、自宅と実家の雪かきをしてはらぺこに。昼はご飯ものをがっつり食べたい。では、ここだな。

 ――と、期待を込めて赴いたところ、あすなろ定食はまたしてもレバニラ炒め。たま~に行くと頻繁にレバニラ。

 てなことで、今回はしょうが焼定食830円をチョイス。
 過去記事を確認すると、昨年1月にも、あすなろ定食がレバニラなために生姜焼き定食を食べていました。
 焼き立てがただちにサーヴされるので、舞い上がる湯気が尋常ではありません。出来立てはうれしいけど、写真がうまく撮れない。これも前回と同じ。(笑)

 前回時よりも大きめの豚肉。味付けは濃くもなく、薄くもなく、油もきつくなく、家庭料理的なやさしさを感じる仕上がりです。
 しかし、ボリュームやお得感はあすなろ定食には及びません。あすなろ定食はこれに重厚な小鉢が2つ付いて750円なわけですからね。

owariya 201402

 某サイトで納豆味噌ラーメンの元祖と紹介されていたので、本当かなぁと思いつつ、交り江の跨線橋脇にあるこの店を初訪問。
 その納豆みそラーメンの大盛り、680+100円。
 ちなみに、みそラーメンは650円。プラス30円で挽き割り納豆がたんまり。ということは、メンマとか海苔とか、みそラーメンから何か省かれるものがあるのだろうか。

 期待感が高過ぎたためか、対面時のインパクトは、シンプルさが勝っていて不足気味。
 トッピングは挽き割り納豆、コーン、茹でモヤシ、刻みネギの4種。それに白胡麻が少々。ネギがなぜかスープの中と外に存在するのが不思議。

 スープはあっさりした味で、サッポロ一番味噌ラーメンのスープの味に似ていなくもありません。それをイージーな味と捉える向きもあるでしょうが、自分はむしろ、味噌ラーメンの正統を行く味だと考えたところ。

 大盛りの麺は、茹でが強め。製麺所のもの? 大きくないどんぶりに麺をたっぷり投入したためにスープが少なくなってしまっています。もう少し麺をスープに泳がせてほしいところです。量的な不足感はありません。

 麺を食べ終えたスープには、箸では掬いきれない納豆やコーン、モヤシの切れ端などが残るので、とろみを湛えたそれを、両手でどんぶりを掲げ持ってズルルーッと飲み干します。このシーンこそが納豆味噌のクライマックスだと思うのですが、いかがでしょう。

takedaya 201402

 すごいドカ雪。今季最高だな。
 そんな日に、朝も昼も食べ損ねて、16時前にようやくたどり着いた本日のめしどころは、中休みなしでやっている「竹田家手打ラーメン店」です。「手打」とはソソル店名だ。

 ココに行ったなら次はコレと決めていた、ねぎミソラーメン730円。
 どうやら各メニューを50円ずつ値上げした模様です。

 こってりした味噌スープ。野菜の煮出しではありませんが、いい味出しています。
 麺の上にはモヤシ、キャベツ、ニラなどの炒め野菜、その上に唐辛子と和えたシャキシャキのネギ、さらに挽肉がトッピング。

 ここの麺は自家製の手もみで秀逸なのですが、今回はやや茹でが強く、麺同士が絡まり気味。それでも美味いと思えるのだからたいしたものです。

 全体として十分に完成の域にあるわけですが、できればメンマは入っていてほしい。さらにはチャーシューも、というのは欲張りに過ぎるのだろうけれど。

 ココの麺をしっかり味わおうとするならば、やはり中華の大盛りなのだろうなと、原点回帰方面に思いが行った今回の訪問でした。

maou-yachi 201402

 ある日曜日、雪かきをして大汗かいた後、唐突に河北町まで行って初訪問。
 みそら~めんにBセットのミニねぎチャーシュー飯を付けて600+200円。

 みそら~めんは、青海苔がかけられ、龍上海や赤湯とんとんラーメンを思い出させる赤湯系コンセプトの味噌ラーメン。
 麺はプリプリ感のある、太麺というにはそこまで太くないといった体のもの。赤湯ラーメンっぽくはありませんが、この店なりの独創性はあると思う。
 値段は良心的。どんぶりは小さく、キクラゲが入っているのがユニークですが、メンマは痩せたものが3本と、トッピングはややショボの感じ。加えて、量は圧倒的に足りません。サイドメニューをたのんでおいてよかった。

 そのミニねぎチャーシュー飯のほうは、200円の価格を凌駕するボリューム。チャーシュー、ナルト、メンマ、紅生姜、青海苔といろいろ乗っていて、視覚的に食欲を煽ります。もう少しチャーシューダレの味が強くてもいいのかもしれません。

 そんなことで、全体としては納得。ラーメンを食べたというよりも、むしろごはんを食べたとの印象が強いです。

mentatsu 201402

 仕事で帰りが夜になった。背広のまま熱いラーメンは食べたくない。だったら……あ、そうか、つけ麺やまぜそばという手があるな。
 それで思い当たったのが21時までやっている「麺辰」のまぜそばだ。

 麺辰風まぜそば780円。スープ付き。
 極太麺で食するまぜそばは独特。麺を喰っているなあと実感できます。
 絶妙味の煮玉子、太いメンマ、角切りに近いチャーシュー、なぜかキムチ、しょりしょりの揚げ玉、辛みの際立つ白髪ネギ。いずれも凝ったものでスバラシイ。

 夜に食するには十分な200グラムの麺量。大盛りにしなくても満足でした。
 行っていつも感じるけど、ここは優れた店だと思うなぁ。

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