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tsukumo 201904

 成沢西の「つくも」を初訪問。
 ランチの天ぷらと板そば1,800円。
 揚げ立ての天ぷらを1点ずつ供する店で、蕎麦懐石風。しかし、がさつな当方にはしっくりこなかったかなぁ。

 天ぷらの薬味だけで4種類ぐらいあり、揚げ立ての天ぷらが5品食べられるのはいいのだけれども、いちいちネタが極小なのがしゃらくさい。例えれば、フグの薄造りを1枚ずつ出されてありがたく食べているような感じ。箸で3~4枚まとめて食べたいから皿で出してよ。その感覚ですよ。
 揚がった天ぷらにはそれぞれ何々をつけて食べるのがいいとアドバイスされるのも、どちらかというとうざい。面倒だから全部天つゆでいいんじゃないの。

 310gだという板の蕎麦は、味・量は普通レベルで価格ほどのことはなく、つゆはあっさりめで出汁の深みがイマイチと感じたし、蕎麦屋ならば葉山葵ではなく本山葵をたっぷり供するべきデアル。漬物はタクアンかきゅうりだろう。

 ……と、あまり食べ慣れない形で蕎麦を供されて、途方に暮れたヒトがここに一人。
 本来蕎麦というものは、出されたものをささっと手繰って、はい、ごちってなものではないのか。それなのに蕎麦ごときを妙にうやうやしくいじくりまわして、デザートまで付けるとは。蕎麦の締めは蕎麦湯と昔から決まっているんでいっ!

 そうそう、その蕎麦湯。文句ばかり言っているけど、蕎麦湯は濃くて熱くて、おいしかったです。

fukuya 201904

 大学通りの「福家食堂」をなんと7年ぶりに再訪。常々店の前に掲げられた「広東麺」の幟を眺めては行こう行こうと思っているうちに、こんなに経ってしまいました。

 広東麺750円。
 見よこの具だくさん。醤油スープに五目あんをかけるつくりではなく、スープ全体にとろみがあるスープでできているような感じです。したがって、とろりとしたスープを最初から最後まで楽しむことができます。
 具材にはほかには白菜、もやし、青菜、筍、ニラ、レンコンなどで、豚肉の比率が高く、しっかり海老やうずら卵も入っていて充実しています。こんなに材料を使ったら薄利になっちゃうんじゃないのかと心配になります。
 レンコンが入っているのがユニークですが、ラーメンの具としてはたして適切なのかどうか。

 熱々なので啜るのに時間がかかってしまい、後半に細麺が少し伸び気味になったのが惜しいところでした。
 漬物のほかにコーヒーのムースが付くのがこの店のお約束です。

kasuga 201904

 乱川の「春日食堂」を初訪問。ここは豚のもつ煮込みがウリの食堂です。
 煮込みというものは条件反射的に、ビールやチューハイと一緒でないとなかなか食べようという気にならないもので、これまで訪問せずにいました。しかしこの日は煮込みもいいかなという気になったので。

 すんなりいけば「煮込み定食」900円でしょうが、味噌味のもつ煮込みラーメンだという「春日ラーメン」900円が目に留まったので、それを。

 食べてみればまさしく味噌仕立ての豚モツの煮込みを薄味にしたものと中華そばが合体したものに他ならないものでした。
 モツ特有の臭いはしっかりした下処理と生姜などでの匂い消しが施されたもので、誰もが食べやすいものになっています。これに卓上の七味をわらわらとふりかけていただきます。ナナメ切りの新鮮ネギがとてもいいです。

 スープが塩辛ければ半ライスを追加するつもりでしたが、レンゲで飲んでもさらりと入るぐらいの塩味だったので、それは不要でした。
 煮込みとラーメンの2つを敢えて合体させる必要があるのかとの問いに対しては、食べたばかりの今の段階では明確な答えを持ち合わせていません。

nambuyashiki yama 201904

 R13沿い、金瓶にある「南部屋敷山形店」を初訪問。「南部屋敷」は東北地方を中心にチェーン展開しており、30年前ぐらいにどこかの店に入った記憶がありますが、おそらくそれ以来のことになります。店があるのだから、一度は行って確かめてみないと。

 かつ丼(みそ汁付)、810+税=875円。
 参考までに、かつ丼単品だと690円+税。

 なめこと豆腐に三つ葉を散らした味噌汁と白菜の漬物はマル。しかし本体は……。
 見た目はいいし、丼つゆの味や玉子のかけ具合、タマネギの使い方もいいのですが、なにせとんかつが薄過ぎます。肉厚が5mmないぐらいのひらひらとしたもので、こんなに薄い肉のカツ丼を食べるのは初めてかもしれません。
 カツ丼らしくガッツリとくるものがありません。なぜだか食べている側まで気恥ずかしくなってきます。せめて厚さ1cm近くの肉にしましょうよ、社長。

 独立系の店でこういうものを出したならたちまちよくない風評が立ち、やっていけなくなるようなシロモノでした。
 それなのに価格は一丁前で、消費税まで。また、チェーンのファミレスなのに現金のみの扱いとなるそうです。こうなるとねぇ……。

choujuan yamanobe 201905

 「ショッピングプラザベル山辺店」内にある「長寿庵」を初訪問。寒河江市内にいくつかあった「長寿庵」の暖簾分けか何かかと思ったけれども、出すものはラーメン、そば、うどんと何でもある普通のテナント食堂です。

 天丼セットとげそ天、630+130円。
 天丼を注文した上になぜゲソ天を追加するのか。それは、事前に知りえた情報が2つあり、一つは天丼のトップがしょぼいことと、ここのげそ天は人気があることだったからです。

 天丼セットは、天丼にかけそばかうどん(いずれも温または冷)が付くもので、今回はそば(温)で。
 情報どおり天丼の天ぷらはかぼちゃ、ピーマン、海老の3種のみ。海老が入るのでまあ、立派かも。丼つゆはいいけれども、ごはんは柔らかめで粒々がわからない感じで、ネタのわりにはごはんが多い。
 添え物のそばも、この価格であればこんなものでしょうか。

 反面げそ天は、ゲソ3つで130円なら良心的。かぶりついても足が噛み切れるぐらいで、サクッとした揚げ具合もよく、天丼の3種とは衣の材料まで異なるような印象でした。

 ここはゲソ天でしょう。
 でも、天ぷらを食べ過ぎたようで、少し胸やけがします。

yoshitei 201905

 山形市とは言ってもほとんど山辺町に近い志戸田にある「蕎麦茶屋よしてい」を初訪問。
 以前は長谷堂にあった店ですが、どういう脈絡なのか今はこちらに移転して営業しています。

 肉そば(冷)の大盛り、700+150円。
 本格手打ち蕎麦の店のようなので、その蕎麦が大盛りでプラス150円ならお得だなぁと思っての注文です。

 「はい、特盛にしておきましたぁ」と、運んできてくれたおそらく70代の大将。
 麺が多いのはうれしいことですが、あれれ、これ、ホントに手打ち?
 味は悪くはないものの極めてオーソドックスで、麺の切りには均一感があります。これが手打ちなら、もっと店の特徴を出してよと言いたいようなものです。
 いやいや、この量の肉そばを手打ち蕎麦で供していたらそれは大変でしょう。

 つゆは肉そば特有の甘いもので、平皿なのでそれほど多くのつゆはありません。鶏油は少なめで、あっさりといきたいと思っていた今日の気分にしっくりとくるものでした。
 付き出しは、餅かなと思ったら塩味のたまこんでした。

 肉そばの場合手打ちにはこだわらないので、おいしくいただきました。
 それにしても、ゲソ天は350円と高いので、易々とは付けられません。

terui 201905

 新庄市金沢の山手のほうにある「手打ち・つけ汁うどん処てる井」を初訪問。
 2015年11月にできた、手打ちで、しかも汁につけて食べるという、「武蔵野うどん」の店なのだそう。
 浅学寡聞にして「武蔵野うどん」というものを知りませんでしたが、東京多摩地方や埼玉県西部に伝わる郷土料理で、ハレの日に食べられることが多かったコシの強いうどんのことのようです。
 ざるに盛ったかなり太くて茶色がかった強烈なコシのうどんを、温かいつけ汁につけて食べるスタイルが一般的なのだとのこと。それを山形県にいながらにして食べられるというわけです。

 肉汁うどんの並盛り700円。並盛りは並、中、大、特、特々の5段階のいちばん量の少ないものですが、それでも400gもあって、なにせかつて見たこともないようなぷっというどんなので、食べれば充実の量です。

 色も、小麦色と言えばいいのでしょうか。2本ほどをたぐってつゆに浸してぞぞっと啜れば、それで口内がうどんでいっぱいになります。
 これはもう、うどんの既存概念の外側にあるものだなぁと思いながらも、とってもおいしいし、楽しい。

 肉汁、きのこ汁、炙り鴨汁など、多くの全メニューがつけ汁うどんの形態をとっています。
 肉汁とは言っても、ラーメンスープのような脂っこくて肉々しいものではなく、豚肉で出汁をとった醤油だれにその豚肉と長ネギ、油揚げが入っているといった感じのものです。
 薬味のネギもいっぱい添えられていてシアワセです。

 インパクトあったなぁ。これはもう、山形県のうどんマニアならばぜひ一度は店に足を運んで賞味しておくべき逸品だと思います。

kinchan kaminoyama 201905

 おいしい中華そばを腹いっぱい食べたい。11時から開くところはないか。
 ということで選んだのが「金ちゃんラーメン上山店」。1年10か月ぶりの訪問です。

 チャーシューラーメンの大盛り、700+100円。
 ここの大盛りが2玉であることは百も承知。チャーシューメンにグレードを上げても、大盛りにしても、いずれもプラス100円どまりとコスパは抜群で、まったく言うことなしの店なのだ。

 どんぶりの見てくれがすごい。麺量が多いところにチャーシューもメンマも無理やりにトッピングして、これ以上は入りませんというようにうっすらと中央部が膨らんでいるように見えます。実際、箸でほじくっても喫水以下は極めて稠密で、なかなか持ち上げづらくなっています。
 遠慮はしねえで好きなだけ食べもらっていいんだぞという店主の心意気を感じます。

 そうそう、こういうラーメンが食べたかったんですよと思いながら食べ始めましたが、わしわしと食べ進めてハフーと一息ついた段階でどんぶりの状況を見ると、まだふつうの店の一人前ぐらいは麺が残っているのでした。うーむ、上山店、恐るべし。
 でも、おいしい上にスープの塩味が強めなので、飽きがくることなく最後まで突っ走れます。

 大満足。おいしい中華を腹いっぱい食べたいときは、これからもここだ。

sakaiken 201905

 天童市本町の「さかい軒」をほぼ5年ぶりに再訪しました。
 中華そばの大盛り、600+100円。なんと、この5年値上げもしていません。

 前回のインプレッションでは、「牛のコクがマイルドですばらしいスープ。でっかいどんぶりにスープがたっぷり。麺は、自家製と思われる白っぽくて透明感のある中太麺。そう長くなく、箸でサッと掬ってずずっと食べるのにいい。トッピングは、2枚の肉々しいチャーシュー、細く裂いた多めのメンマ、カマボコ、海苔ではなくワカメ、ネギで、いずれもいい位置取りを確保している。盛りは天下一品。100円プラスでこの量はステキ。想像していたより数段上のレベルの、伝統的かつ正統派の優れた中華そばだった。こういうことがあるから、食べ歩きは楽しい。」と記していましたが、5年の時空を超えて食べた感想もそれと全く同じです。

 本当にいい中華そば。スープの味わいはたまらなく、すぐにでも再訪したいぐらいのすばらしいデキだと思います。

atago 201905

 大衆食堂の名店、松波の「あたご食堂」を4年10か月ぶりに訪問。
 あたご食堂メニューの8品目となる、とんかつ定食850円。
 なぜこんなに時間がかかるのかというぐらい(30分)待たされます。7割がた埋まっている席で食べているのは2人だけで、ほかの皆さんは無言で待っていました。

 ようやくありついたとんかつは、充実の極み。厚さがすごく、昨年会津若松の「十文字屋」で食べたかつ丼のカツに近いものがありました。(十文字屋のほうがもっと厚いけど)
 レモン汁をかけ、とんかつソースをどばり。チューブのまま登場した練り辛子をぎゅぎゅっと絞り、それを多めにつけて味わいます。
 いやはや、デカくて厚い。肉質はそれほどではありませんが、身が締まっていて食べ応えがあり、ちょこっとだけある脂の部分のジューシーさが白眉でした。
 しめじと豆腐の味噌汁も作りたてで美味。既製品の漬物はもう一工夫欲しいところ。ごはんの盛りもよく、大盛りは不要。

 さすが名店だけあって、価格以上のクオリティとボリューム。
 もうここの鶏の唐揚げ定食は多過ぎて食べられないけれども、まだまだ食指をそそるメニューがたくさんあるので、今後も追求の手を緩めないようにしましょう。

aisai 201905

 浜崎の「ごはん家愛菜」を4年2か月ぶりに再訪しました。
 本日のおすすめ定食890円。
 今日のメニューは、鶏カラの梅じそだれ。ボードには「鶏カラの梅じそだれ」の脇に小さい字で「鶏カラと彩り野菜のせ カレー」と書いてあったので、彩り野菜と何らかの形でカレーが付くのかと思い、それを期待して注文しました。しかし、結果としては野菜のカレーも無関係なものが登場。あれ?
 つまりこれは、本日のおすすめ定食もうひとつのメニューだったようです。ああ勘違い。

 でもまあ、おいしかったから文句はありません。
 秀逸なところをピックアップすると、唐揚げの肉が平たく切り叩いてあり、柔らかいのに加えて、衣の部分がサクサクで実にいい口当たりなこと、味噌汁はキャベツと厚揚げで、その具がたくさん入っていておいしいこと、配膳がきれいで女性的なこと、などです。
 店のいいところを再発見する食事となりました。特大の塩さばやほっけの焼魚定食、きんきの煮魚定食がいずれも850円というのにもそそられました。

atago yonezawa 201905

 山形の「あたご食堂」には数日前に行ったばかりだけど、今度は米沢市御廟にある「あたご食堂」を初訪問しました。
 お目当ては、ふたご丼。ラーメンとカツ重または玉子丼が面白い形のひとつの器で登場するというもので、以前からそのお姿を一度見てみたいものだと思っていたのでした。

 ラーメン&カツ重のふたご丼800円。
 きれいなビジュアルです。赤い生姜、緑のピーマンの素揚げ、脇に黄色いタクアンを従えて、色とりどりなのがいいです。
 ラーメンは米沢風の細ちぢれで美味。あっという間に啜り終えてしまいましたが、この段階では量的に足りないのではないかとの思いが脳裏をかすめます。
 しかし、カツ重のほうはごはんが稠密でしっかりした量。いい味わいのソースがごはんに染みていて、うまい。カツ3切れは不足気味なので、50円値上げしてもいいから4切れにしてもらえないかというのがワタクシからのリクエストです。
 なお、器の関係上なのか、大盛りはないとのこと。

 いいご馳走。どんぶりを持ち上げてスープを直接飲んだりごはんをかっ込んだりできないのが惜しいけれども。
 さて、この器を使っている店をもう1軒知っています。それは、「孫悟空分店」(山形市)のダブルラーメン。味噌と醤油が半々だったように思うけれども、これを大盛りでいくというのはどうだろうか。

tamayanishiki 201905

 天童市北目の「支那そばたまや錦」を2年7か月ぶりに再訪。
 台湾まぜそば750円。
 前回同様25分ぐらい待ってからの配膳です。時間はあるので大丈夫ですよ。
 大盛り無料ということなので当然のように大盛りにしてもらいましたが、アレマ、すげえ多い。
 そうだった。ここは「たまや」系列。この一団(?)はどこも大盛りの量が多いのだった。

 ぐにぐにとかき混ぜてパクつきます。麺が稠密なので、持ち上げようとするとビニューンと伸び、油断するとプチンとなった切れ端から汁が服に飛ぶので、張り切り過ぎないようにして食べます。
 途中でニンニクを多めに加えてガイロガイロ。そうすれば味が変貌して獰猛になり、なかなか美味。適度な辛さのハヒハヒ感もあり、汗も少し出ます。

 挽肉は大きめなのでうまく麺と絡まず、大量にどんぶりの底に残ってしまいます。最後はそれらを箸で掬ってゴチソウサマ。
 いやはや満腹。このぐらい食べると中華麺を食べたという気になります。これで750円はお得。
 いい店です。

senkakurai 201905

 北久野本の「中国飯庄仙客来」を初訪問。
 台湾系? 多くの台湾系中華料理店と同様に、麺類と飯ものがセットになった満腹セットのラーメンセットがあります。これかな。

 ラーメンセット850円。
 角煮、もやし、酸辣湯、醤油、豚骨、塩、台湾の7種のラーメンと、麻婆丼、中華丼、回鍋丼、炒飯、チャーシュー丼、五目炒飯の6種の飯ものからそれぞれ1つずつ選んで組み合わせ自由。
 今回は酸辣湯麺と五目チャーハンの組み合わせで食べてみました。

 1+1ではなく、ラーメン1.0に飯物が0.8といったところでしょうか。したがって馬鹿みたいに満腹になるようなことはありませんでした。
 味はほぼ満点。酸辣湯麺は酸っぱ辛くてハヒハヒで、麺の茹でがきりりと硬め、炒飯はむきエビなどの具材も入ってパラパラのいい仕上がりでした。

 満足です。次回は何種類かあるランチメニュー(中華定食)780円の中から選んで食べてみたいと思いました。

kin oguni 201905

 北陸方面へと車で向かう途中、小国町で昼食。小国町で食事をとるのはおそらく10年ぶりぐらいです。
 小国の「峠の茶屋小国店」で若鶏の唐揚げセットをいこうと考えていましたが、この日(日曜日)は定休日。
 ならば、「金ちゃんラーメン小国店」で醤油らーめんの大盛り600+100円だな。

 スープは金ちゃん系列にしてはこってりしていて、スープにやや濁りがあるもの。麺は熟成手もみ縮れのやや太め。大盛りは1.5玉だというのですが、それにしては多いです。
 メンマは薄味で、スープの味に埋没してしまっていますが、繊維質の歯触り感は十分に楽しめます。
 さすが「金ちゃん」を名乗る店と納得していただきます。
 ここは出前もやっているようで、開店時間からバンバン注文の電話が入っていました。

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