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kadoya 201501

 人間ドック後の再検査のため朝から某病院へ。その昼時に青柳集落内にある「かどや」に寄ってみました。3年5ヵ月ぶり、2度目の訪問です。

 1回目はチャーシューメン。今回は「みそチャーシュー」(と店の見本品に書いてある)700円をいってみました。
 値ごろ感あり。味噌ラーメンにプラス50円で厚切りのチャーシューが3枚添えられるというのもいい設定です。

 厨房からジャーッ!という野菜を強火で炒める音が聞こえ始め、しばらくして配膳。どうです、旨そうでしょ。挽肉とともに炒められながらもキャベツとモヤシは素材の味が生かされていて甘美です。
 味噌スープは、唐辛子が入っているものの刺激は強くなく、胃にやさしい味。まずはレンゲでその味をしばらく堪能。
 おもむろに掬い上げた麺は、しっかりした太さのある角ばったもっちりウェーブ。ほのかに塩分を感じます。うまいし、量がたっぷり。スープを味わっている間に嵩が増えてきたような気がしないでもありません。帰り際に厨房を覗くと「酒井製麺所」の麺ケースを見ることができましたが、この麺は自家製麺なんじゃないかな。

 これだけでもコスパがよく大変おいしいですが、「かどや」の真骨頂は、ぶっといものをざくざくと厚く輪切りにした白ネギにあるのではないか。
 こうすることによって、スープの熱でネギ本来の辛さや甘みが消えることなく、口に含んで、ああ、ネギだなあとそれ自体を味わえるようになっているところがステキなのです。

asunaro 201501

 この日のあすなろ定食790円は、カキフライ、カブの煮物、ミニカレーと、当たり。
 未訪問の店の新規開拓方面に走ろうかと迷ったけれど、今日は「あすなろ食堂」にして大正解でした。

 大ぶりのカキフライが5個、衣がつけられ、油の海に投入され、揚げたてがたっぷりの千切りキャベツとともに盛りつけられて素早く供されるのを、カウンター越しに眺めるのも至福の楽しみ。自家製タルタルソースをまとったそれにかぶりつけば、磯の豊穣を感じさせるカキ独特の香りが口内に充満し、思わずうっとり。

 カブの煮物は、大きくカットされたカブとジャガイモが豚コマとともに煮つけられ、青菜を添えてはいどうぞ。薄味仕立てで、この煮汁がまた旨い。

 小鉢のミニカレーは、どんぶり飯にかけたならご飯が見えなくなるだろうと思えるぐらいに十分な量。レンゲですくって口に含めば、ターメリックのオリエンタルなやさしい香りがして美味。

 これらのほかに、白菜漬け、ワカメが満載の味噌汁、しっかりした量のごはん。
 どれをとっても非の打ちどころがなく、むしろひとつひとつの充実度に驚かされます。

 定食屋は献立や皿数が多く、おそらく蕎麦屋やラーメン店よりも仕込み、配膳、後片付けなどが大変なのではないか。そのためか、店の趨勢を見ても、定食屋は数が少なく、長続きがしない店が多いようです。
 そんな中、この店は本当によくがんばっているし、客を裏切らないいいものを良心的な値段で提供し続けています。

den 201501

 嶋北の「うまいもんや傳」を初訪問。「俺の中華たなか家本店」の並びにあったのですね。
 天丼の大盛り、780+0円。ご飯の大盛りはサービスです。
 かつて、今は亡き某店で天丼の大盛りを食べました。そこの天丼は、ご飯だけが大盛りになるのはやむを得ないにしても、小ナスを4分の1にカットしたセコイ天ぷらなどが疎らにのっかっているだけでがっかりしたものです。しかし、こちらはそんなバカ天丼とはまったく違い、天ぷらが大きくて、見た目豪華で、客に満足感と納得感を与えるつくりになっています。天丼はこうあるべきです。

 天ぷらは、海老3、茄子2、ピーマン、マイタケ、カボチャ各1。揚げ具合は、衣がカリカリというよりもむしろ家庭的な感じの仕上がりでしょうか。
 どんつゆは、好きなだけかけてねというワケで、別の器に入って登場。後がけタイプということですね。

 そのどんつゆを結果的には全部使って食べましたが、いやあ、ご飯が多い。天ぷらも、このぐらい食べるとやや口飽きがしました。(苦笑)

megoan 201501

 R13バイパスの下り車線、伊達城付近にある「愛庵」(“めごあん”と読む)を初訪問。
 十割下足天ぷら板そばの大盛り。800円のところ、10時台に入店したので「早板そば」となって、100円安の700円で食べることができました。

 まずは、ご自由にドウゾの野菜サラダと漬物を。いくらでも持ってきてよさそうですが、そんなに食べられないのでサラダを中心にお上品に一皿頂戴します。

 ほぼ間を置かずにメインが登場。
 そばは、十割といいながらわりと色白で、角のとがっていないぬらりとした麺線。艶があり、心持ちといった程度に太め。きりりと冷たくて美味。人間に例えれば、40代、女ざかりといった感じか。どこが、どのように、という説明は難しいですが(笑)、山葵を多めに溶いたそばつゆにつけて啜ればつんと鼻に抜ける爽快さがあるあたりも、まちがいなく40代でしょう。(笑々)

 ゲソは、太さはさほどないものの身が極めて柔らかいサクサク揚げたて。お年を召した歯の弱い方でも楽に食べられそうです。

 食中に提供される蕎麦湯も、ちょっぴり熱さが不足するけど、いい香り、色、とろみを兼ね備えていました。

 そばの量は、少し多いけどほぼ適量。この充実度で700円なら再訪はアリです。
 年齢のせいか、このごろは蕎麦がうまいと感じるようになりました。

santa 201501

 市内西部の菅沢にある「三太」を初訪問。この店舗は三太が入る前も何代かにわたってラーメン店が入っていた場所。はたして今回は定着できるかどうか。

 中華そばの大盛り550+150円。
 見た目は米沢ラーメンや秋田の十文字ラーメンを髣髴とさせる中華そば正統派のルックスに極細縮れ麺。スープを啜ると、あっさりした醤油味の中にも深みのある甘さとコクを感じます。塩辛さで刺激される味覚とは違った何かがあるようで、たいへんに美味。

 麺は、細麺独特の舌触りと喉越しがあり、あまり噛まずにするするといけます。久々に味わうこの感覚もまた楽しく、嬉しい。
 大盛りの麺量は、配膳された時点から十分と思わせるものがあり、食べている間に量が増えていくような印象があって、なかなか減りません。極細麺だからね。

 単に昔ながらのラーメンを再現しているだけではなく、トッピングも含めた各パーツなり、一杯の全体に込める戦略なりはかなり吟味されているように感じました。

 この店、青森県八戸市を発祥として東北から全国に展開している、製麺の熊さんグループ創業者杉本三太の名前を冠した店。ラーメン店の居抜き物件を活用する店のようで、新潟や沖縄の糸満などにも直営店があるようです。
 店員のオペレーションもとてもよく、細麺が食べたくなった時には再訪可能性が高いです。

taishi 201501

 初訪問。みそラーメン+半ライス、660+70円。
 ココは金ちゃんラーメン系と聞いていたので、運ばれてきた味噌ラーメンを見てナルホドと納得。見た目は完全に金ちゃんラーメンです。
 麺は太い手もみ縮れで、金ちゃん城西よりも存在感があり、茹でもきりりとしたもの。スープも微妙に異なり、一口目の鼻を抜ける香りはこちらのほうが上のよう。その後もしつこさがなくおいしいですが、個性というかより高いインパクトを求める向きには城西が上と感じられるかもしれません。
 まずはラーメンどんぶりのほうを攻めて麺を完食。

 わざわざ東根まで遠征したのは、半ライスがチャーシュー片も付いてわずか70円だというところに反応したから。
 チャーシューが脂身を帯びていながら塩辛く、これをかじりながら3分の1程度のライスを食べます。
 その後、残っているライスをラーメンどんぶりに投入してスープとともにレンゲで啜ります。スープに残っていた青海苔、刻みネギ、コーン、ワカメなどがごはんに絡んで美味。
 かようにしてスープも余すところなく堪能。おれは日本人の庶民でシアワセだなあと思いながら、食事のひとときを過ごしました。

minami4bancho 201501

 半年ぶりの、まいどおおきに食堂の「南四番町食堂」。
 今回のマイセレクションは、アジフライ、揚げ出し豆腐、コーンサラダにライス(中)と味噌汁、108+216+108+140+86円で、締めて658円。

 かつては、おかずはもう1品多く、大・小が同料金のライスは当然大盛りでいっていたものですが、このごろは中でも多いかなぁと思えるようになっています。
 今回は、サラダには胡麻ドレ、アジフライには醤油をかけて食べました。

 消費税が上がってからは、こういう店は割高になったような錯覚を覚えます。
 かなり安いうどんやラーメンもあるようなので、そのうちそちらも食べてみようか。

tengu-sagae 201501

 初訪問。味噌ラーメン880円。
 味噌ラーメンは、お子様にぴったりの小盛680円、女性とお年寄りにぴったりの中盛780円、ボリューム満点の並盛880円、ボリューム超満点の大盛980円がチョイスでき、辛さも4段階で調節できるよう。今回は並盛の辛さ中辛で。

 天狗山系の店はかつて山形市内にもあってそこでよく食べたけど、なくなって久しく、それとそっくりの味は久々に食べたなぁという印象。
 煮出しづくりで白味噌にシフトした独特の甘さを持つスープが旨い。身体も心もたっぷりあったまります。
 食べ慣れた天狗山山形店と異なるのは、具にマッシュルームが入っていないところぐらい。モヤシのヘタを取った部分が黒ずんできているという、良くないところまで似ています。(笑)

 値段が張るのが玉に瑕だけど、満足度はそれなりに高いです。
 大江町に至る街道沿いにポツンとある店ですが、けっこう繁盛していました。

yamanakaya 201502

 平日じゃないと安くならないランチなのでなかなか食べる機会がおまへんのやけど、ある月曜日に休暇が取れたのを機に、行ってみたところ。ここは2回目かな。

 ランチ盛岡冷麺の麺増量、500+200+税=756円。
 きわめてタイミング悪く、2月から外税になったばかりなのだそう。
 でもまあ、でっかいどんぶりに入ったたっぷりの冷麺を食べることができて満足。
 弾力性のある冷麺をパクついて、辛みたっぷりの汁を啜って唇ひりひり。ジョートーです。

 肉をただ焼いて食べるなんてのは無芸で下品ですらあると考えている自分としては、焼肉屋は避けて通っていますが、冷麺やビビンバなどはときどき無性に食べたくなったりするもの。そういうときには、夜ではなく昼の時間帯に、こうしてそれだけを食べに来るのは悪くないと思いました。
 ランチタイムには冷麺のほかにユッケジャンクッパや石焼ビビンバも500円+税で食べられるようなので、また平日に寄ってみることにしましょう。

haruma-tendo 201502

 先月に続いて2回目の訪問。
 前回はまぜそばだったので、今回は汁ものからルーキー味噌750円をチョイス。

 個性的。麺は角ばった極太で、茹で時間がかかるもの。スープは、味噌と言いながら背脂と煮干し風味が強く、濃厚。大きくて厚みのあるチャーシューが2枚、ネギは白髪と小口切りの2種、ほかに刻みキクラゲ、メンマ、青海苔。別皿に辛味噌が付いて少しだけ赤湯系に振れているでしょうか。
 スープの底のほうはさまざまな具材が混然一体となっていて、けっこうリキが入っているのだなと感心。見たところは龍上海の味噌スープみたいです。

 ああ納得。大喰らいの若者たちに対する訴求力が強そうな一杯でした。
 次回は未食となっている普通の中華そばだな。夜だったら200グラムの小盛りでも十分かもしれません。

kotobukiya 201502

 この店は、15年ぶりぐらい。
 ここでは山形のしっぽこ、もしくはすっぽこが食べられるというので、再訪してみたところ。

 すっぽこうどん900円。こちらの店ではそう呼ぶ習わしなのですね。
 去年も2月に「品川家」のしっぽこを食べましたが、それとはルックスが全く異なるものになっていました。

 一面片栗粉どろりの海。すげえなあ!
 で、このスープというか餡がとてもぽってりとしていて、まるでみたらしだんごのしょうゆのような感じ。まあ、そこまでしょっぱくはないけれど、かなりの存在感です。

 そのアチチの餡をしばらく掬っては食べを繰り返すと、中から茹でたうどんが餡と絡みもせず白さを保ったままで見えてくるのが洒脱というか不思議というか。

 具は、味出しの鶏肉が2個、紅白の蒲鉾が2枚、海老1尾、セリが少々とシンプル。
 品川家のしっぽこが京都の「卓袱うどん」の風情を多少は残しているのに比べると、こちらは卓袱本来の豪華さが薄れ、すっかり山形の風土になじんでもったりとした仕上がりになっているのが面白いところ。
 トップに添えられた柚子の皮の香りがほのかに感じられるあたりがわずかに見出せる都の味でしょうか。

 これが900円というのは高いような気がするけど、山形のすっぽこの存在自体の絶滅が危惧されている現在であれば、少々値が張っても今のうちに食べておかなければなりません。
 来年になるかもしれないけど、次は「羽前屋」のしっぽこを食べてみたいと思います。

shimbori 201502

 9か月ぶり5回目の訪問。
 ここの「たこやき」が食べたくて、わりと足繁く通っています。

 今回もたこやき2本90円×2本。
 たこやきについては何回かこのブログにも掲載しているので、画像は省略。

 それに合わせてみたのは、マーボ中華750円。
 過去に煮込み定食、中華そば、みそラーメン、五目らーめんを食べてきて、ここの5品目。

 なかなかいいんじゃないですかね、マーボ中華。
 一見、麻婆豆腐の具が少なく感じられますが、レンゲで掬って食べてみればけっこうな量があります。山椒や唐辛子の味はきつくなく、あっさりとした鶏ガラベースの中華スープとともに食べればとてもいい味わいです。
 煮込み定食にもふんだんにかけられるものと同じ刻みたてのネギは、新鮮な辛さが感じられて極上。どんぶり全体から醸し出されるバランスもとてもよいと思う。

 ココのメニューのうち麺類のいいところは食べつくした感がありますが、ここには丼類や、焼きそば、炒飯などの焼物もあるので、今後もそれらとともにたこやきを賞味しようと考えています。

harukaze 201502

 できてから1年ちょっとぐらいになる、飯田の「麺や陽風」を初訪問。
 醤油ラーメン620円。
 見た目の印象は標準的でインパクトは高くありませんが、着丼時の香りや一口目の味わいは秀逸。ラーメンは実際に食べてみなければわからないものだと改めて思います。

 まずスープ。鶏を使ってダシをとっているようで、深いコクがあり美味。スープにこだわっている店なのがすぐにわかります。ややオイリーに見えますが、おそらく鶏脂なので、くどさは強くありません。少しだけ塩辛めかなぁ。

 スープ重視系とは言いながらも、麺もしっかり。おそらく自家製のやや太のスグレモノで、茹でもきりりとした硬め。啜り上げ甲斐があるなあというのが素朴な感想で、スープもいっしょにしっかりと纏い上げてくれます。

 丸い形のほうのチャーシューは鳥チャーシュー。食感が珍しいです。
 ウェブでこの店の醤油ラーメンの画像を見ると、麩が入っていたり、鳥チャーシューがなくて豚2枚だったりと、時期によって様々のよう。開店後1年程度なので、まだ試行錯誤中ということなのかもしれません。

 一緒に頼んだチャーシュー丼200円が少しあとからサーブされたので画像はありませんが、しっかりした量でなおかつタレの味も薄すぎず塩からすぎずのいい塩梅。これのコストパフォーマンスは高いと思います。

daisen 201502

 ある夜、吹雪の中の帰宅途中に寄った大仙。昨夏以来4度目の訪問です。
 味噌らーめん750円。
 どんぶりが深いのは、熱々の味噌ラーメンが冷めないようにとの配慮でしょうか。
 独特の煮出し系。オンリーワン的な味です。スープは、ラードと挽肉のコクがほどよく、この酷寒の季節に白菜中心の野菜炒めというのが嬉しい。自家製の味噌のようで、底のほうに大豆の味噌かすがころころしているあたりにも好感が持てます。

 いかにも自家製麺らしい平打ちっぽいややウェーヴ。長さが短く、そのぶん量が少ないと感じますが、減量を意識している身とすればほどよい量でしょうか。
 別皿の辛味噌は、今回はスープに溶かさずに箸でつまみながら味わいました。

 あったまるなぁ。食べ終える頃になってじんわりと発汗。やはりラーメンは、背広を着て食べるものではありませんね。

rinsho 201502

 ある土曜日の昼食は、餃子が食べたい。
 で、脳内リストアップしたのが「龍園」(天童市)、「ひろしの餃子亭」(東根市)、そしてここ、信頼性の高い「林商」でした。

 10か月ぶり3回目。
 餃子定食780円。
 餃子が12個。「龍園」や「ひろしの餃子亭」がいかな名店であっても、このボリュームとコスパの誘惑には勝てまへんやろなぁ。

 台湾系の中国料理店ですが、餃子の味はいたって普通の日本風。珍しいものを食べるのもいいですが、いつもと変わらない味をたっぷりと味わうというのも、シアワセ感が高いです。
 餃子定食は好きだけど、餃子が5~6個では足りません。このぐらいの個数がないとねえ。

 餃子を箸でつまんで酢醤油をつけ、そいつを途中で噛み切らずに丸ごと口に入れ、ごはんを一口追い入れる醍醐味がステキだ。
 これを11回繰り返したところでご飯が尽きる。そのご飯もつやつやで、量はたっぷりなのですが。
 最後の1個をよーく味わって、デザートの杏仁豆腐へと移行すれば、至福感もいや増します。

 卓上にはサービスの冷たい烏龍茶のポット。台湾らしさがピカリ。食後はこれを3杯飲んで大満足。沖縄の定食屋で供される無料アイスティーを思い出しました。

 「林商」では過去2回も回鍋肉と酢豚の定食を食べているので、次回は麺類の五目あんかけ焼きそば680円あたりを狙ってみましょう。

  翻译: