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 職場にて同僚と議論がつい白熱してしまい、スバヤク帰るつもりが帰り損ねてしまいました。こりゃ今夜のメシは米沢で食べていかないと。
 ということで、白羽の矢を当ててみたのが成島町の「麺屋いなせ」です。

 18時50分頃に入店したけど、ココ、19時までだったのですね。ふふ……本日最後の客だぁ。まだ2組ほど客はいたけどね。

 極太のつけ麺がウリのようですが、初来店なのでまずは基本の醤油ラーメンを大盛りで。(600+100円)
 ココの店は米沢には珍しく、券売機方式です。注文するときいつも最後に言ってしまう「……の大盛り」が余計とは思いつつ、券売機に向かって心の中で「大盛り」と言いながら「大盛り券」のボタンも押します。

 ラーメンは、予想に反して細麺でした。米沢ラーメンらしい細縮れで、硬めの茹で方だからなのか最後までのびることなく美味しく食べることができました。

 特徴はスープ。ブシがギンギンに効いていて、レンゲで掬って口に運ぶとブシのざらざらが舌先に感じられるほど。でも、それが不快かというとそうではなく、深い味わいがしてとても美味なスープに仕上がっています。ここまで徹底してブシの味を出してみるという試みは悪くないのではないか。
 ということで、スープは全部味わわせていただきました。まぁ、だいたいいつものことだけど。

 チャーシューは大きめのまんまるで、味わいはわりと標準的。メンマも特筆すべきものではありません。でも、ラーメンはそれが大事。パーツがおのおの主張すればよいというものではないでしょう。標準的でもバランスがよかったり、何かひとつでも特筆点があったりすれば、ラーメンは合格なのだと思います。

 さて、次に訪問するときには、つけ麺のあつ盛りに挑戦してみようかな。200gでも300gでも同価格の750円だ、というのもグーだし。
 問題は、超極太麺なので、ゆで時間が7分もかかる点。昼の時間は込み合うだろうから、またいつか夕刻にチャレンジしてみたいと思います。

 米沢市成島町1-4-79 営業時間 11:00~19:00 基本は水曜休のようです。



 朝の雨も上がり、陽も差してきたので、「一麺亭」へクルマで。

 ラーメンの大盛り550+100円を。
 あまり期待はしていなかったのですが、なかなかいいセンいっていました。

 ご覧のとおり、それぞれの具がシンプルながら、とても存在感があっていいです。ラーメンに器量というものがあるとしたら、初々しくて清楚な美童といった感じです。
 具に関して一番評価できる点は長ネギです。青くて、シャキシャキしたのがたっぷり。これを麺にからめて食べればうんまっ!
 麺も純粋の米沢系。独特のほろほろ感がしっかり備わっています。
 スープもシンプル。変なクセがなくて無難にイケます。
 これに黒胡椒をパラパラと振りかけてずずっと啜れば、職場の喧騒を離れ、こうして一人静かにラーメンを食することのシアワセがじわじわと湧き上がってきました。(店はそんなに混雑していなかったので)

 どうもありがとうね、一麺亭。腹もくちくなったし、これで午後からもがんばれる。



 山形から長井市へ。
 長井での仕事は昼過ぎに終わり、午後1時半から山形市内で開かれる会議に出席するべく、国道348経由でまた山形へ。
 その山道の途中にある「麺屋ごま蔵」で昼メシです。

 昭和風のレトロなつくり。木戸を手動で開けると、薄暗い店内では力道山の原寸大の立て看板がお出迎え。ハダカの店員がいたのかと思ってびっくりしたぞ。(笑)
 ほかにもカーペンターズやT‐REX、ビートルズなどのドーナツ版が入ったジュークボックスなんかも置いてあり、レトロで不思議な店内です。

 会議に備え、汗をかかぬよう、今回はつけ麺で。ごまだれつけ麺の大盛り800+100円を。
 フト気がつくと、時間があまりありません。なのに、太麺のほうをたのんでしまった(太麺か細麺のチョイスが可能)ためか、できてくるのが遅いのです。アセルじゃないか。

 で、登場したのは会議開会時刻の35分前。ここからでは間にあわないゾ!
 なので猛然と食べる。うぅ、量が多い……。でも、ウマイ。

 食べながら思ったのは、次の点。時間がないので箇条書き、ハアハア。(笑)
1 やはりラーメンは、つけ麺ではなくアツアツのものを啜るべきである。
2 この太麺は、存在感はあるが平打ちで、製麺所でつくられたもののよう。だから、正直言ってあまり面白くない。
3 タレや具に工夫が凝らされ、ソフィスティケイトされたアーバンタイプのラーメンである。だから、正直言ってあまり面白くない。凝り過ぎはなお及ばざるが如し。
4 サービスで供されるプリンは余計。その分安くしてちょーよ。

 食べ終わって、残り25分。割引カードはいりません。食後の飴もいりません。
 大至急クルマを飛ばします。途中片側通行2箇所あり。前方を走る車同士の接触事故1件。(自分ではない)
 いつもの市内の渋滞を泳ぐようにして、ぎりぎりの滑り込みセーフでした。
 いやはや、マイッタ……。



 ある金曜日、ここを逃すと週明けの月曜まで米沢のラーメンが食べられないワタクシメは、車を駆ってホテルベネックス レストラン楓のラーメンを食べに行きました。

 ココのは細麺ホロホロの米沢ラーメンではなく、赤湯ラーメン系。この日はもっちり系が食べたかった。
 それに、なんと言ってもホテルのレストランなので、広めのスペースの中ゆったりした椅子に座って寛ぐことができるのがいいのです。

 前回は基本の醤油を食べたので、今回は味噌ラーメン大盛り700+100円にチャレンジ。
 辛味噌の乗ったコクのあるスープは赤湯系を強調する他店と比べればそうくどくなく、わりと上品に仕上がっています。
 でも、醤油より100円高い優位性があるとまでは言えないかもしれず、自分は醤油のほうが好きかもしれません。

 前回同様、茹でが過ぎるようで、麺がやや水っぽい感じがするのが残念。
 そしてまた、配膳までにやや時間がかかるのも同様。今回は備え付けの新聞を読みましたが、文庫本でも持っていかないと間が持たないかもしれません。

 なんだかんだ言っても、けっこう満足し、納得して店をあとにしました。



 飯豊町にさしかかったところで正午になったので、地元では「がまの湯」と呼ばれている「いいで旅館」でラーメンを食べていこうということになりました。

 いいで旅館は前々からラーメンがうまい宿として、一部では人気がありました。
 ここでラーメンを食べるのは15年ぶりぐらいかなあ。旅館の建物は新しくなって、御食事処「山麓」なるものが併設されていました。

 チャーシューメン600円を。
 このスープ、一口目は、「淡白でなんだかなぁ」。
 麺をすすって二口目、「おや?」。
 また麺をすすって三口目、「……うまいんじゃね?」。

 よく味わってみると、醤油そのものの味が独特の甘めのコクでもって舌を刺激してくるのでした。
 余計な油分がほとんどなく、「これは素朴でうまいよ」と結論。

 麺は中太の手もみの縮れ麺。チャーシューは、薄く地味めながら、スープとはまた違ったいい味わいのものが6枚。ねぎもたんまり入っていてグッドです。

 弱点らしいものは見当たりませんが、あえて言うなら「見た目」かなぁ。
 運ばれてくる途中にスープがどんぶりから下の受け皿へとたっぷりとあふれてしまっています。そのせいでネギがどんぶりの縁のあちこちにくっついてしまっているのは減点です。
 おいおい、そんなにこぼしたものを持ってくるのか? コップ酒の「もっきり」じゃないんだからさぁ――と思ったもんナ。



 昼休みは「熊文」。米沢ラーメン界の人気店のひとつです。
 12時10分頃に到着したところ、すでに満員で、何人かが並んでいます。でもだいじょうぶ。ココは細麺ということもあってか、やたらと回転が速いのです。

 予想どおり5分と待たずに席が空いて、中華そば大盛り550+100円を。
 これまたすぐに供されたのがこの写真。あっさりした感じでいいでしょ。

 「ひらま」の麺を使用。なので、あのほろほろとしたい~い食感が広がって、うまい!!
 でも、こうしてよく見ると、チャーシューが特にうまいでもないし、具が充実しているわけでもないし、極めてフツーですよね。スープだって、抜群というほどでもないかも。
 なのに、食後にやってくるこの幸福感というのは、いったい何なのか。

 結局のところ、麺のデキと、それにほどほどにマッチする目立たぬ脇役たちの取り合わせが絶妙なのだ、ということなのではないかと思うのですが、どうでしょう。



 帰路に、南陽市でラーメンを。
 今回チャレンジしたのは、手づくりら~めん館「くめ」。某サイトの画像を見て美味しそうだったので。

 ラーメン大盛り600+100円。
 ご覧のとおり、ほぼカンペキな赤湯ラーメンです。
 青海苔が惜しげもなくドバッ!とかけられているのがいいですねぇ。
 ナルトだって、分厚い!というのも好印象。(笑)

 スープは、風味深い醤油の香りと煮干しの香りがハイレベルなところで混淆する、これまた絵に描いたような赤湯ラーメン。これはうまいなぁ。色ほどには塩辛くないので、レンゲでどんどん啜ってしまいます。
 ネギの乱雑な散らしかたといい、分厚い三枚肉風の存在感たっぷりのチャーシューといい、有名店の「龍上海」の醤油ラーメンを彷彿とさせます。

 「龍上海」とちょっと違うのは、麺。赤湯ラーメンというと、もっちりした食感の太麺が一般的なのですが、ココのは中太で縮れがやや少ない感じがします。そして、なんというのか、親水的でないというか、麺がスープとよく絡まないというか。
 なので、口に運ぶとややぼそぼそとした食べ応えで不思議。
 これを好むか、はたまた違和感があると捉えるかで、この店の評価は分かれるのでしょう。自分は好きです、こういうの。



 金曜日になると米沢ラーメンを食べたくなるボクです。(笑)
 ある金曜日の昼食は、「中華そばこやなぎ」。米沢市内の西方にある米沢ラーメンの雄です。
 この店は早くから狙っていたのですが、この前行ったときは満員で、店の奥さんから「20分くらいかかりますが……」と言われ、断念した経緯があります。

 でも、今回はぜひこやなぎの中華を食べたい。なので、20分ぐらい待っても食べるつもりでトツゲキです。
 というわけで、気負って入店すると……。あらら、空いているじゃん。自分を含めて客は4人です。
 この不況下、一流ラーメン店でもこんな日もあるのですね。まぁ、その後にだんだん来客が増えてきていましたが。

 カウンターに陣取って、中華そばの大盛り550+100円を。
 ほどなく運ばれてきたブツはなかなかうまそう! 奥さんに「うまそうなんで、写真撮りますね」と断ってパチリ。
 「写真撮ってもらうなんて、おしょうしな」と奥さん。
 “おしょうしな”とは、この地域の方言で“ありがとう、感謝”の意。沖縄地域語でいえば“にふぇーどー”という感じか。

 で、食してみれば、うんまいんだなぁ、これが!
 麺がサイコー。もう、サイコー!!
 極細の深い縮れをもった麺は口当たりがバッチリ。この麺は、この店の若い店主が自家製で打っている麺なんじゃなかったかな。麺に関しては、東のひらま、西のこやなぎですね。

 昔風のチャーシューは油っこくなく、かといってパサパサでもないほどよさ。メンマも細割きで「老舗」のような風格を添えています。

 スープも美味。主張しすぎないスープというのはなかなかいいものです。
 ラーメンはスープさえ手間をかければいい、みたいに考えているニューウェーブが最近は多すぎるけれども、やっぱりそうじゃないんだってば。
 食後に多少塩辛さが残ってしまうところを上手に工夫すれば、鬼に金棒だと思います。はやい話、スープを飲みすぎなければいいのでしょうけどね。
 近いうちにまた行こう。ここはオススメです。



 日曜日のある日、長井市での会合に出席しなければナラヌ。なので昼前から、スーツに着替えて国道348号を一路長井へ。
 途中で朝メシ兼昼メシを食べるのですが、なんかこう、ガッツリ食べたいという気になれません。まあいいや、ラーメンで……。

 ということで入った街道沿いの「てんまる」。
 おぉ、さすが昼どきとあってか、入店時点で満席です。

 ラーメン550円。
 ラーメン&定食の店のようで、客は野菜炒めとかレバニラとかカレーとかてんでに好きなものを注文しています。それで、厨房内の店主は大忙し。こういうところでのラーメンはもしかしたら期待できないのかなぁ……。

 と思っていたらそうでもなく、これが大アタリでした。
 やや縮れの入った平打ちの太い麺がもっちりしていてとてもうまい。
 スープがなにか香ばしい深みを伴っていてとてもうまい。
 チャーシューには炙りが入っていて、トロトロでとてもうまい。
 うむ、いいんじゃないか、コレ。

 機会があれば再訪したいと思わせるに十分な店でした。
 なお、発見したことがひとつ。
 それは、今回は普通盛りで甘んじたのですが、普通盛りと大盛りでは食べた後の発汗量及び発汗継続時間がまったく違うということ。
 べつにぬるいラーメンじゃないし、スープもしっかり飲んだのに、今日は汗が少なく、ワイシャツに汗のしみができませんでした。

 服も汚れないし、もういい齢なんだから、これからは普通盛りでいくべきなのだろうな。
 ――とは常から思ってはいるものの、朝食を抜いてせっかく食べるのだから、量的にも満足したいんだよなぁ。
 でも、ぼちぼち行動を正すべきときにはきているのだろうな。くくっ、葛藤があるなぁ……。

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