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baba 201701

 酒田市富士見町の「中華そば屋馬場」を1年3カ月ぶりに再訪。
 初回時は「中華そば」690円を食べたので、今回は「煮干中華」740円にしてみました。

 間口の狭い縦長どんぶりにて登場。煮干しから染み出た油が表面に浮いて、実に優しい煮干し味。
 おれらの店では煮干しぶりぶりなんだからなっ!的なごつごつとした主張はなく、角が取れ切って丸い味の煮干しスープに仕上がっています。これは美味。

 麺は、中華そばで用いられる手もみ縮れのものとはがらりと異なり、全粒粉のストレート。多加水のようで、もっちり感があっておいしい。
 ここはレベルが高い店だと思います。

choja 201701

 鶴岡市三和町の「味の店長者」を初訪問。
 店名は、三和町と道路を挟んでとなりに当たる長者町の町名を冠したものと思われます。「長者町」の名称は、鶴岡市のホームページによれば、「(町内に)おめでたい字名“長者渕”があるところから長者町とした」と記されていました。

 かつ丼セット850円。ラーメンとミニかつ丼のセットです。
 ラーメンは、今風の味付けや麺打ちなどに流れていない、古典的な範疇に入るもの。麺量に比してスープがたっぷりなのがいい。これには卓上の胡椒を2ふりほど。
 麺がスープの中で泳げるようになっているラーメンはおいしいはずで、麺を少なめにたぐり、それをいったんどんぶり内のスープで遊ばせてからおもむろにリフトするというやり方で食べ進めたところ。うん、タマラン。
 メンマの量が多めなところも好評価です。
 まずはラーメンの麺を全部やっつけ、その後カツ丼に進みます。

 カツ丼は、カツが3切れ。ミニだからこんなところでしょう。
 どんつゆが独特で、なんだか天丼のそれのような味。つまりカツ丼のバタ臭さがやや弱いということなのだけど、不思議なあっさり感があって、これもまた良しです。ごはんが柔らかめだったのはご愛敬。
 どんぶりをかっ込みながら、時々ラーメンのスープを啜るという食べ方も、セットものの醍醐味と言えるでしょう。

 満腹ですが、量的にきついということはなく、すべておいしくいただけました。

shinn 201701

 酒田市宮野浦の「らーめんしん」を、ようやくにして初訪問。小さい店で、駐車場も狭いこともあり、なかなか入れずにいたのです。

 基本であり、背脂も入るという「らーめん」を食べるべきでしょうが、味噌系が食べたかったので、「みそ味ワンタンめん」800円をお願いしました。
 辛味噌を和えたメンマ付き。これ、おいしかった。
 それと、猫の顔の形をした容器に入っているのは、摺った生ニンニク。これをチョチョイとスープに加えて食べてみました。

 でっかいどんぶりにて登場。
 麺は、やや細に位置する縮れで、少し寝かせたと思われる微かな透明度を湛えたもの。ぷりっとした食感でおいしい。メンマもざくざくと入っていて、嬉しい限りです。
 刻みたてなのでしょう、白ネギの辛みが際立ち、いい味しています。
 豚肉らしい味がするチャーシューは、チャーシューメンを頼んだわけでもないのに、厚切りが2枚と大きな端肉ひとつ。ここまで肉が多ければこれはチャーシューメンでしょ。
 ワンタンに包まれたネタの部分は豚挽肉のほかに海老が入っています。酒田では海老入りワンタンを出す店がいくつかありますが、肉と海老をまとめてひとつのワンタンに入れるところは初めてかもしれません。酒田名物のワンタンらしく、トロリとした食感がいいです。
 それらがやさしい味のたっぷりの味噌スープでひとつにまとめられ、大きなどんぶりの中で「しん」独特の世界を形成しています。

 気のいいおじさん、おばさんがやっている店。食後のコーヒーもいただけます。
 ラーメン自体の充実度も高く、いい店でした。

takanosu 201701

 鶴岡市小淀川の「鷹乃巣」を、1年5か月ぶりに再訪しました。「My Bloom」第5弾活用の何店目になるのかな。
 池袋の「えるびす」で修業をした方の店で、とんこつ系がお得意のよう。10年ぐらい前になるけど、赤坂界隈に泊まったのに地下鉄などを乗り継いでわざわざ池袋まで食べに行ったことがあったよなぁ、「えるびす」。

 高菜とんこつ、1日限定40食、840円のところを540円で。
 丸2日間かけて炊き続けたという本格豚骨スープは、かなり粘度があるこっくりとしたもの。それに相性抜群の辛子高菜がトッピングされています。
 ほかには、刻みキクラゲ、白ネギ、チャーシュー2、白胡麻など。

 ネギが秀逸で、刻みたてがたっぷり。これを麺とともに食べれば、ネギ特有の辛みがいい味わいでスバラシイ。
 麺は、博多風の低加水、細麺ストレート。きりっとした硬めの茹で上げでしばらくダレの来ないのがいいです。
 でも、正直言って博多ラーメンは1杯で腹いっぱいにならないのが玉に瑕。そもそも博多ラーメンとはそういうもので、足りない向きは替え玉をするのだと愛好者の方々はうれしそうに言うのだろうけれど、こちらからすれば、だったらはじめから一発で喰わせろと言いたい。
 バカだな、そんなことしたらラーメンがダレてしまうではないかとの反論が聞こえてきそう。しかしそれに対しては、だったらダレないように麺を工夫するべきではないかというのが、東日本の考え方。
 東日本のラーメンは大盛りにしたところでさほど伸びずに、最後までおいしく食べられるのですよ。これこそ工夫のあとが見て取れるではないか。どうだ、エライだろ。(笑)

 いつの間にか博多ラーメン批判になってしまいました。鷹乃巣のとんこつラーメン、とてもおいしかったのですが、細麺の常として量は少ないねぇ、ということを言いたかっただけですので悪しからず。

 韓国料理店で使われるような金属製のレンゲがついてきましたが、底が浅く、おいしいスープがたっぷり啜れないうらみがありました。面倒なのでそのレンゲをどんぶりの外に出し、どんぶりを持ってスープをごくりといただきました。そうしたくなるほどにおいしい、濃密なスープでした。

daihachi 201701

 鶴岡市末広町の「味の大八」を1年2か月ぶりに訪問。
 「My Bloom」の第5弾を使っての11軒目。

 辛みそラーメン、800円のところ540円。
 「味の大八」は3回目ですが、ここでは過去2回とも日替わり定食だったので、麺類は初めて。

 なかなかいいです。
 縮れの細麺で、少し寝かせて透明感を湛えたもの。啜り甲斐があり、麺量200g以上ということで、適度な回数を啜れるのがいいです。
 スープはやさしい味噌味で、それにほどよく唐辛子が加わって若干の刺激感もあり、オリジナリティが高いものになっています。

 秀逸なのは具材。赤茶色のスープに真っ白な白ネギがトッピングされて、それが妙になまめかしく見え、インパクトのあるルックスに。白菜がたっぷりで、それから出た甘みが鍋物を食べているようなやさしい味を増長させており、加えてネギの緑の部分、キクラゲ、ニンジンなど。そして味の主役は、大きめの豚バラ肉。豚肉ってうまいなあと思わせるコクを演出しています。
 メンマもたくさん入っており、文句なし。腹がくちくなりました。

 たいへんおいしゅうございました。丁寧かつフレンドリーな接客のおばさんも好感度高し。
 いい店だと思いますよ、ここ。昭和的な時間が流れているしねぇ。

nikuyasyoku 201702

 昨年6月に開店した鶴岡市上畑町の人気店「肉屋食堂」を初訪問。
 もともと肉屋さんだったようで、そのものズバリの「肉屋食堂」というネーミングはなかなかスバラシイ。
 ここは「ローストビーフ丼」や「ステーキ丼」が人気なのは知っているけど、自分の場合牛よりも圧倒的に豚が好きなので、天邪鬼的に「厚切りとんかつ定食」880円にしてみました。

 とんかつがデカくて厚いです。そそるよなあ、これ。コレステロール値を下げるには牛肉、豚肉は避けたほうがいいと医者からアドバイスを受けたばかりなのに、これでいいのか、俺。背徳の匂いすら感じますが、それがまた心地よかったりするのだな、困ったことに。
 衣が厚めですが、下品な感じはありません。肉質はジューシーで、さすが庄内の豚肉だと思わせます。これに卓上のソースをえいやっと回しかけてパクリ。・・・ジュワリ。その食感がサイコーです。ナントカの塩もどうぞと一緒に運ばれてきましたが、てやんでいっ、とんかつはソースと昔から決まってるんでいっ。そして辛子だ。とんかつにちょいと添えれば、これが媚薬のような効果を発揮するから不思議なのだな。
 そうそう、とんかつの名脇役である千切りキャベツも新鮮でうまし。ニンジンの千切りが彩りに入っていて、これに卓上の胡麻ドレッシングを少量かけて食べればキャベツのピンピンが唇に触れて心地よし。スパゲッティのマヨネーズ合えも手抜きがありません。

 添えられた小鉢は、タケノコとモヤシの煮物、モヤシのナムル風の2種。味噌汁は秀逸と言っていいハイレベルなおいしさで、思わずおかわりしたいぐらい。
 ごはんは大・中・小が同料金。ならばとたのんだ「大」は、おかずの充実度に合わせるならば自分にとってはちょうどよいぐらいの量でした。

 フロアが広くないので客がぎゅう詰めになっている感じがありますが、食べることに神経を集中させてしまえばさほど苦痛ではありません。
 フロア担当の女性店員も優しそうな人ばかりで、コンフォータプル感が高いです。
 がっつりいきたいときにはいい店。食生活要改善者としての背徳感さえなければ通っちゃうのだけどなあ。

kouga 201702

 酒田市千石町の「中華料理香雅」を初訪問。着実に未訪店を減らしつつある今日この頃です。

 メニューのトップに載っていた広東メン820円をチョイス。
 醤油香が際立ち、中華料理店らしい鶏ガラ風味が奥にしっかりと漂う、衒いのない正統派スープ。いい塩梅です。
 あんかけスープのラーメンを食べるときの常として、まだあんと混じっていないスープをレンゲで10口ほど啜り、たっぷりとスープ自体の味を楽しみます。

 おもむろに箸で麺をリフトしてみれば、おおっ、細麺の縮れだ。あんかけに細麺というのは珍しいかもしれません。
 しなしな、ひちゃひちゃとした細麺が五目あんをたっぷりと持ち上げてきて、そいつをはふっと口に運べば、熱いの、うまいの、たまらんの。

 五目あんは、イカ・タコ・ホタテなどの魚介類、うずら卵、ハム、タマネギなどは入っていず、白菜と豚バラ肉を主として穂先の方を使ったタケノコ、キクラゲ、ニンジンなどで構成されています。意外なのはピーマン。青菜代わりなのでしょうが、緑が鮮烈で、全体の味を壊すようなこともありませんでした。
 あんの粘度はそれほど強くなく、よく言えばほどよい、悪く言えばインパクトがない、といった感じだったでしょうか。

 こういう味は好きだ。中華料理店らしく品数も豊富だし、店の雰囲気も落ち着いていて悪くありません。これでもう少し価格が安いとサイコーなのだけどなぁ。

ikoi 201702

 酒田市北新橋の「食事処いこい」を初訪問。店の存在は以前からご飯ものを食べたいときの選択肢としてチェックしていて、今回ようやく機会が訪れました。
 店内は、奥に座敷、厨房手前にカウンターがあり、その後ろに8人が掛けられる大きなテーブル席があります。客が少なめだったので、その大テーブルを独り占めして、ゆっくりと食べました。

 鶏の甘酢あんかけ定食、790円。
 メニューには「ジューシーな鶏唐に甘酢をかけてさっぱりと仕上げています。野菜も多く使っています!」とあったので、これだ!とチョイス。

 記載に偽りないデキで、印象としてはどこを取ってもマイルドで、家庭的な感じがします。唐揚げは馬鹿みたいに多いでもなく大きいでもなく、この程度が身体に優しいんだよなと思える設えと味。
 甘酢は、ポン酢を主に用いていると思われ“さっぱり”。肉の下に敷かれたキャベツに適度にその味が染みて、そこが塩辛すぎず、酸っぱさがさわやかでおいしい。
 オイルで締めたタマネギ、ピーマン、赤パプリカがトッピングされていてこれも効果的でした。

 小鉢類は、ホウレン草とモヤシの胡麻和え、かぼちゃ煮、白菜とキュウリの浅漬け。なんだか家でメシを食べているみたいで、いいでしょ、このコンビネーション。全体として確かに野菜が多く使われています。
 これに熱々の味噌汁とたっぷりのメシ。もう、申し分なしです。価格も妥当だと思う。
 ごちそうさまでした。

fukube 201702

 鶴岡市本町の「ふくべ」を初訪問。
 内川の橋の袂という好立地ですが、駐車場がなくやや不便。橋の対面にある準公共施設の広い駐車場を拝借し、歩いて店へ。
 数階建てのビルの1階、年配ご夫婦が切り盛りする店。セットものはなく、中華、そば、ごはんものの単品メニューからのチョイスとなります。

 ここならこれだろうなと目星をつけていたカレーライス、700円。
 「大衆食堂のカレー」を絵に描いたようなルックス。奇を衒ったところのないフツーのカレーライスです。
 カレー粉がしっかり効いて、オリエンタルムードたっぷりの香り。厨房でつくっているうちから食欲をそそるいい香りが漂ってきました。

 かっきり熱いままで供されており、ふうふうして食べているのにかなりアチチ。いいんじゃないですか、こういうの。
 具は、タマネギと豚バラ肉が中心で、ここにも食堂のカレーの特徴がよく出ています。
 福神漬がご飯の上ではなくカレーの上に置かれるあたり、少しぶっきらぼうな感じがして、それがまたいい感じでもあります。
 ご飯は小粒のもので、少し水分が足りないぐらいの炊き上がりのもの。しかしこれがカレーのルーと相まってたいへんいい味わいになります。

 大衆食堂のカレーがいいと思う理由は概ね2つあって、そのひとつは量がしっかりしていて空腹が十分に満たされること。喫茶店や上品な洋食屋では味こそ一流ということはあっても、こういう満足度はまず得られません。
 2つめは、ご飯の量に対するカレーの比率が高いこと。ごはんをカレーにどっぷり浸して食べてもなおカレーが余るぐらい。店側のたんと食べていってねという心遣いが伝わってきてウレシイ。

 というわけで、おいしくいただき大満足です。当たりでした。

hacchin 201702

 酒田市上安町の「らーめんハウス八珍」を初訪問。
 らーめんハウスというからには食べるべきものはラーメン類だろうから、店名を冠する「八珍ラーメン」あたりが狙い目かなぁと考えての入店でした。しかし、メニューを見るとセットものが豊富。おっ、酢豚ライスがあるではないか、しかも3桁価格で。
 もう少しメニューをめくると酢豚とラーメンとごはんがセットになった「満腹セット」なんていうのもある。これならばラーメンの味も確かめられるけど、さすがに自分には多すぎるでしょ。

 ということで、麺類は次回以降にして、今回は酢豚ライス930円を。
 思わず笑ってしまったのだけど、ごはんがすごい。小そば用のどんぶりにマンガ盛り(いわゆる山盛り)。レギュラーサイズでこのぐらい多いごはんは久しぶりに見ました。

 でもって、メインの酢豚もたっぷり。一口で頬ばるには大きいぐらいのサイズの豚肉唐揚げが10個近くは入っていたでしょうか。これほど豚肉が充実した酢豚に出会ったのもまた久しぶり。赤身部分の比率が高く、この価格でこの肉の質と量はびっくりです。
 ほかにはカットの小さいタマネギとピーマン。ニンジンは花の形をした薄切り。つまりは多くが肉で構成された酢豚になっていて、ずいぶん肉を喰ったなというのが食後の印象。それは酢豚の食後感としては異質と言っていいでしょう。
 あんの色は赤みが薄く、色彩的なきれいさはさほどではありませんが、塩辛さ、甘さがともに抑制され、清々しい酸味が強調されています。なので、多めのあんを残さず食べても、後の喉の渇きはほとんどありませんでした。

 小鉢は、ちりめんの佃煮。これも塩分控えめ。それと蕪の漬物。
 ラーメンスープを援用したと思われるスープは、鶏ガラと野菜、それに生姜の風味があり、しっかりした量も評価が高いです。

 いいな、この店。空腹男性のハートをつかむコツをわきまえています。
 近いうちに麺類で再チャレンジすることにしましょう。

marutan-s 201702

 ある夜、鶴岡エスモール内2階にある「担々麺の店まるたん。エスモール店」を初訪問。
 ここで、焙煎金胡麻担々麺540円(ホントならば820円)にライス150円を付けて食べてきました。「MyBloom」第5弾を活用しての12軒目となります。

 逆三角錐形のどんぶりに、立派と言っていい担々麺。1年ほど前に、鶴岡市美原町にある本店的な位置づけの「まるたん」にて黒胡麻の担々麺を食べましたが、その店と同様、いかにも四川担々麺らしい断面シャープなストレート細麺が使われていて、おいしい。細いのにけっこうな弾力があり、ダレも来ないスグレモノの麺です。
 もちろんスープも胡麻が効いていて、挽肉も全体をまとめる味の元となっています。
 たっぷりの茹でホウレン草。スープの上に出ているのは「氷山の一角」です。この茹で具合、いいよなあ。しゃっきり感がしっかり残っています。
 ほかにコーン、糸唐辛子などがトッピング。

 担々麺の場合、その真骨頂はスープであり、けっこう濃密で塩辛いそれを最後まで味わい尽くすためには「めし」が必要デアル、という考えはこのところ確信に変わっていて、今回もライスをたのみました。
 すると、このライスがすごい量。1合まではないにしても、わが日常の1食分よりも多い。半ライス程度でよかったのだけど、それは食券機では見つけられなかった。もしかしたらあったのかな? どんぶり1杯のラーメンとともにこれを全部食べたなら絶対食べ過ぎになり、あとがヤバイぞ。
 なので半分だけを残ったスープに落とし入れ、これで我慢しようとレンゲでかっ込み始めたのだけど、ああっもう、すげぇうまいんだよなぁコレ。スープに残る味付け挽肉やコーンがご飯に絡み、こんなこと言っちゃあ身もフタもないけど、このスープとご飯さえあればほかは何もいらない!って感じだ。うん、んまい! もっとイケル。
 そんなわけで、ごはんをレンゲで追加すること2回。結局ほぼすべてのライスを食べ尽しました。

 大満足ではあるけれども超満腹。
 今夜は帰ってからスーパーボウルを見ながら飲もうと思っていたけれども、もう飲むのはやめておこう。というより、もう腹にものを入れたくないデス。(汗)

sai 201702

 2013年12月以来となる天童市の「寿司ショップ彩」を再訪。
 ここは節操というものが感じられない店で(笑)、寿司はもちろん、大量5段重ねの「どばそば」などがあり、いちばんの人気がこの納豆味噌ラーメンなのです。

 納豆味噌らーめん、800円。
 ひきわり納豆を前もって味噌スープに溶かしてあり、その香り、とろみ、味がすばらしい。こういう納豆味の強い味噌納豆ラーメンを供する店はそうないと思う。オリジナリティの面からも一流と言っていいのではないか。

 感心するのは手のこみよう。甘みすら感じる熟成感の高い味噌スープにひきわり納豆を入れてまぜまぜするでしょ、で、それに茹で上がった麺を泳がせて、モヤシ、タマネギなどの炒め野菜、メンマ、ぐるぐるほろほろのチャーシュー2+はじ肉数個が入り、白髪ネギをどばりと乗せて、さらに辛味噌ですよ。これには文句ないなあ、マッタク。

 麺量については、庄内地方の多さには敵わないかな。でもこの味噌味は村山地方に戻ってきたぞと思わせる何かが潜んでいると思う。
 また、秀逸なのは穴あきレンゲ。写真の下方にチラリと見えていますが、穴の大きさが小さく、それがスープに散開したひきわり納豆をしっかと掬ってくれるのがウレシイ。

 3年前と違うのは、60円値が上がって漬物が付いていないこと。でも、こうまでおいしければそれもやむを得ない範囲。3年間変わらない、ここでしか味わえない味です。

tsurara 201702

 昨冬に開店した、酒田市藤塚の「中華そば銀竹」を初訪問。
 「銀竹」と書いて「つらら」と読ませる洒落の効いた店。建物もシックで、隠れ家的な小料理屋のような外観です。「三日月軒中の口店」と関係のある店だと聞きました。

 「雲呑麺始めました」との貼紙あり。
 酒田のラーメン、しかも「三日月」系ならばこれでしょうと、雲呑麺750円を。

 奥にうっすらと甘みを感じる飛魚出汁スープが美味。こういうやさしい感じのスープが本来の酒田ラーメンの特徴だと思う。
 麺は、自家製と思われる細めのほぼストレート。適度な透明感が見て取れ、いい感じに寝かせたなと思われるものです。
 ワンタンは4つ。ふわふわ薄々の酒田定番のものとはちょっと異なり、形を崩さずに箸で持ち上げられる程度のしっかり感があります。具の部分がかなり大きく、俺は今ワンタンを食べていると実感させる存在感があります。ワンタンが早い段階でなくなってしまったようで、数組あとの人からはワンタンの入らない中華そばとなっていました。
 トッピングは、極太短めのごっついメンマが2本。これが柔らかくておいしい。肉っぽい味がするぐるぐる系チャーシューが2つ、板海苔、ねぎ。

 おいしかった。
 「ごま辛シビレそば」というメニューもあり、これを頼んでいる人がけっこういました。機会があれば再訪し、それも食べてみたいと思いました。

gokuu 201702

 酒田市大宮町の「ラーメン・ギョーザ悟空」を1年8か月ぶりに再訪。
 「MyBloom」第5弾を使った13食目となる、「もやしラーメン」540円。
 大盛り不要の充実したボリューム。普通盛りでも麺量は250gだそうです。
 その麺は自家製の細ストレート。もさもさとした低加水風の食感があり、独特です。
 スープは、衒いのないあっさりした醤油味で、くどくないおいしさ。
 もやしは、太くて短めのものを強火でジャッと炒めたもので、しゃきっとしておいしく、この炒め方はプロの技だと思う。もやしの量もかなりなものだし、適度に含まれるニラの塩梅もよい。
 メンマもチャーシューもきちんと入り、このボリュームで540円は値打ちがあり過ぎです。

 どんぶり全体から得られる印象は、庄内地方で店舗展開する「味好」のラーメンのつくりに似ていると思う。暖簾分けとか、何らかの関係があるのかもしれないと勝手に邪推したところ。
 店の切り盛りは40前後のご夫婦と思われる二人。話すと気立ての良さがわかる女性は、なんだかレスリングの吉田沙保里に似ていなくもないと見えましたが、どうでしょうか。

 ある金曜日、山形に向けて昼過ぎに庄内を出発。
 昼メシは「MyBloom」を使おうと、美咲町の「赤点ラーメン」を目指したところ、定休日ではないはずなのに休んでいます。何だよ、こーゆーやり方が客の信頼を着実に落としていくことになるのだぞ。
 では、鶴岡インターから高速に乗る都合もあるし、ここもブルームにエントリーしている「庄内観光物産館ふるさと本舗(ファーストフード味街道)」に行こうか。
 というわけで、1年7か月ぶりの再訪。

 ブルームメニューは、黒酢あん鶏から揚げ丼&半そば、782円のところを540円で食べられる、といったもの。
 予想はしていたものの、地産地消とか店の独自性とか味の工夫とかについてはあまり考えていないようです。
 ファーストフードを謳いながら、システムや品質こそそれに相応しいものの、つくり方のスピードはそれほど「ファスト」ではなかったかな。あ、そうか、「ファスト」ではなく「ファースト」だからなのか? でも、だとしたら、そのファーストとはどういう意味なのか。

furusatohompo 201702

 まずは半そば。味噌汁に毛が数本生えた程度の量で、箸2かき半でそばがなくなります。
 Ummm・・・。これが蕎麦というものなのか、細いつくりで明らかに茹で過ぎで腰がなく、蕎麦の香りのない白っぽいものです。そして、これがそばつゆか。薄っぺらい。微かな昆布とか鰹とかの風味は市販の出汁醤油のものなのだろうな。

 次に、から揚げ丼。量はそれなりにあるのだけど、結局のところ濃いめの黒酢だれの味で飯を食べさせられている感じ。しょっぱくて、茹でキャベツがなければ途中で食べるのをやめることになったかもしれません。そういう意味では茹でキャベツはいい仕事をしていたと言えるでしょう。
 がっかりなのは唐揚げで、脂気がなく硬い食感。出来合い冷凍物を揚げただけのシロモノで、食べる楽しさは感じられませんでした。

 文句タラタラになってしまいましたが、これが782円などという値段はあり得べくもなく、540円でも高いと思う。
 一般的にこういう場合、「カネ返せ」の議論が噴出するわけですが、自分の場合そうではなく、「カネはいらないから、膨れてしまった腹を元に戻してくれ」と言いたい。(笑) いたずらに膨れてしまった哀しい胃袋を空にすることができたなら、別の店で改めて金を払ってでもおいしいものが食べたい!と思うのデアル。

 しかしなんですな、振り返ってみればこういう結末になったのは、トランプ大統領の論調を借りれば、「勝手に休む赤点ラーメンの不誠実さが原因だ。赤点ラーメンのせいだ」ということなのかもしれません。いや、違う、そんなことはないよな。

komenoko 201702

 朝食をとらずに朝8時に山形を発って庄内へ。庄内では11時から、夕刻まで続く寒い屋外での用事がある。何か腹に入れておかないと。
 そう考えて、たしか米の粉の滝ドライブインの満々ラーメンが朝9時開店だったことを思い出し、時間的にも好都合なので寄りました。

 1年10か月ぶり2回目。思い起こせば庄内に赴任することになった一昨年の4月、やはり朝にあわただしく山形から庄内に向かう途中で食べて以来のこととなります。

 岩のりラーメンの太麺チョイス、760円。
 麺などの印象は前回同様なので省略。

 庄内地方ではラーメンに岩海苔をトッピングしたものを、多くのラーメン店で食べることができます。磯の香りがスープの香りとともに立ちのぼり鼻孔と食欲をぐいぐいと刺激し、はまる人は多いのではないでしょうか。
 庄内の冬の味覚「寒鱈汁」にも岩海苔をのせて食べるところが多くあり、岩海苔ラーメンはそのノリと同様のものなのではないか。

 ここもまた磯風味が美味。スープも庄内らしい飛魚ダシの味です。
 麺量しっかり。よーし、これで夕方までタタカエル。

nalanda 201702

 酒田市あきほ町のインドカレー専門店「ナーランダ」を初訪問。
 昼メシにはラーメン、蕎麦などの麺類のほか、中華、そして大衆食堂の各種定食、丼物一切、カレーなどのごはんものがサイコーであるとの信念は固いものがありますが、たまには変わったものもいいかと考えて行ってみたところ。
 車を下りた段階から香辛料のとてもいい香り。期待できます。

 マハラジャカレー・ナーン付き、900円。
 サラダぐらいは付いているのかと思ったのですが、ホントにズバリ、カレーとナンのみ。サラダやスープ、ドリンクが欲しいならそれらがついた「セット」があり、1,650円とぐっと高価になります。一人メシだし、そんなにいろいろ食べたいとは思わないし、これでいいのだと自分に言い聞かせます。

 でっかいナン。皿の面積を大幅に上回っています。ふわふわ温かでうまいのなんの。こんなにたくさん食べられるのかと思いましたが、おいしさのあまりあっさり完食です。
 カレーも3日間じっくり煮込んで熟成させたという「王様」カレー。風味抜群で文句ナシ。固形物として、カレーとは別に調理されたチキンとジャガイモが加えられています。

 ただ、カレーはかなりオイリーだし、ナンもバターが強く、全体として脂肪が高めのよう。本物のカレーとはこういうものなのかもしれませんが、自分にとっては双方ともややくどいと感じました。

 やはり昼メシは、醤油味のする、もう少しあっさりの方向に振れたものがいいかもなあと改めて思ったところ。
 漬物とか納豆とかで白いごはんが食べたい。ホウレン草のおひたしを添えてちょびっと醤油をたらして食べたらそれもうまいだろう。汁物は味噌汁だろうが、茶でも十分だな。よし、今夜はそれでいくことにしよう。単身赴任中だから、そのへんは自由自在なのだ。
 それにしても、やはり根っからの日本人なのだなぁ、俺は。

topos 201702

 ある日の夜、酒田市中町のマリーン5清水屋の1階にある「回鮮寿司トポス」を初訪問。
 「MyBloom」第5弾を使っての15食目、「本日のお寿司ランチ(松)」を、1,440円のところ1,080円で食べてきました。夜なのにランチ。これって沖縄みたいだな。
 寿司8貫+あら汁+野菜サラダのセットです。

 注文して待っていると、お酒はどうしますかと訊かれます。ん? 「今日は車で来たので飲めないのです」と答えましたが、質問の趣旨がよく理解できません。
 で、運ばれてきたのは寿司1皿で、6貫のみ。手をつけずにしばらく待って、ようやくあら汁が登場。これで全部かと尋ねると、あとはサラダになりますと。もったいぶらなくていいのにと内心イラつきつつ、早く全部持ってきてねと笑顔でお願いします。
 どうもおかしいなと思い、サラダが運ばれてきた段階で寿司は8貫ではないのかと確認したところ、店の人たちはどうやら酒がセットになっている別のキャンペーンセット(雛バル)と勘違いしていたようでした。ははん、だから「酒は?」と訊いたわけか。
 間違えましたと寿司はいったん下げられ、8貫の寿司が改めて運ばれてきました。とは言っても、このうちの6貫ははじめと同じもので、それに軍艦巻きが2つそえられただけなのだけれど。

 それなりにおいしくいただきましたが、残念ながら回転寿司のよくないところが目につきました。
 つくり方をカウンター越しに見ていましたが、これらの寿司は「握られて」いず、すし飯にネタをのっけただけのつくりで、箸で持ち上げるとネタとシャリがすぐに分離します。
 そしてそれらはかなり小ぶりで、8貫程度を食べたところで十分に腹が満たされないのですな。
 ティーバック仕立てのお茶は湿気っていて出が悪く、オマケにサーバーから出るお湯がぬるい。
 袋入りのわさびは、鼻を抜けていくような本来の刺激がありません。本山葵を出せ!
 嗚呼、寿司を食べる醍醐味はいずこに。

 とまあ、4桁のカネを投入したのに、満足感としては価格相応のものは得られず。
 少々辛辣になってしまい、ゴメン。

kin-shironishi 201702

 味噌ラーメン700円。
 城西金ちゃんは2015年8月以来で、味噌ラーメンに絞れば2012年12月以来です。
 数年前から外で食べたものはすべてブログに記録しているので、ブログ内検索をかければこういうことはすぐにワカル。

 相変わらずいい味出しています。山形のラーメンといえばこれが代表格と言ってもいいぐらい。チャーシュー3枚のほかにメンマ、ネギ、コーン、ワカメ、ナルト、青海苔などがたっぷり添えられていて、充実の極みです。
 久々に山形市内で辛味噌を食べたけど、かなり辛い。庄内で食べる辛味噌とはルゥェヴェルが違うんだよコノヤローって感じです。(外道サン風) 食べている途中から発汗が顕著になりました。

 同行者が大盛りをチョイスする中、自分は敢えて普通盛りで我慢しましたが、量はしっかりしていて、仕事中の昼食としてはこれで十分でした。

 かつてはレンゲ置きとしてついてくる小皿には黄色いタクアンが3切れほど乗っていたものでしたが、いつの間にか消滅。また、この3月1日から30円値上げとなる旨の貼り紙が出ていました。

 2月10日~18日、酒田市内で、割烹・飲食店が参加して「酒の酒田の酒まつり・雛バル」というイベントがあったので、参加してみました。
 各店自慢の料理と地酒のセットを4店で楽しめて3,300円(前売り)。しかも参加店は名店ぞろいです。同僚5人とともにどこに行こうか迷いながら夜の街へ。

suzumasa 201702

 1軒目は「寿司・割烹鈴政」。ふらりと入るにはちょいと敷居が高い一流店です。
 ここの雛メニューは旬の地魚握り3貫。写真のような絶品中トロ(写真は3人分)、塩で食べる真鯛、つぶ貝。酒は「楯の川」。

jirobei 201702

 2軒目は鈴政のすぐ近く、酒田で鰻といえばココといわれる「治郎兵衛」。
 〆サバ、メカブと長芋の和え物、うなぎの骨せんべいはなかなかに豪華。これに「麓井」を合わせてみたところ。

 3軒目は、「井筒」に断られて「だるま寿司」。
 ここもすごいぞ、季節の小鉢3点盛り。酒は「菊勇」を所望したが切れているとのことで、特別にと「初孫」の特別純米「赤魔斬」。

daruma 201702

 4軒目は、吉田類や太田和彦も飲みに来た「久村の酒場」。
 温海かぶ漬けとあんこう唐揚げでしたが、このあたりになるとかなり酔いが回って写真を撮り忘れてしまいました。
 ここでは生ビールや赤魔斬を追加してべろべろに。ああ、日本酒ってうまいんだよなあ。

 持参の傘を忘れそうになり、帰りのタクシー代を払ったかどうかもよくわからず、帰宅してからは風呂を沸かしたままこたつで寝入る始末。
 それにしてもかなり楽しめました、雛バル。

  翻译: